映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※TB、コメントともに承認制とさせていただいております

キャピタリズム マネーは踊る

キャピタリズム マネーは踊る(2009 アメリカ)

キャピタリズム マネーは踊る原題   CAPITALISM: A LOVE STORY   
監督   マイケル・ムーア
脚本   マイケル・ムーア
撮影   ダニエル・マラシーノ ジェイミー・ロイ
音楽   ジェフ・ギブス

(ドキュメンタリー映画)

『シッコ』に続くマイケル・ムーアの新作は『華氏911』の続編か、もしくは同性愛をテーマにしたものであると噂されていた。だが、新作のテーマはそのいずれでもなく、"ウォール街"。本来は『華氏911』の続編予定だったが、誕生したばかりのオバマ政権に水をささないため、世界恐慌を扱ったものに変更された、という推測がなされていた。だが、マイケル・ムーアの諸作品を追い続けてきた人なら、最新作『キャピタリズム マネーは踊る』が決して"時流にのったテーマ"を選んだわけではないことがわかる。

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戦場でワルツを

戦場でワルツを(2008 イスラエル・フランス・ドイツ・アメリカ)

戦場でワルツを原題   ואלס עם באשיר
英題   WALTZ WITH BASHIR
監督   アリ・フォルマン
アニメ  ヨニ・グッドマン
脚本   アリ・フォルマン   
音楽   マックス・リヒター

(ドキュメンタリー映画)



第81回(2008年)アカデミー賞外国語映画賞ノミネート

全編アニメーションで描かれたドキュメンタリー映画がある。
このニュースを初めて聞いたとき、文字どおり耳を疑った。
アニメは全くの無から架空の世界をつくりあげる。
一方、ドキュメンタリーは事実を記録し再構成することによって成り立つ。
正反対といってもよい表現形式。それゆえ、"架空の世界"のアニメのみで"事実を記録する"ドキュメンタリーをつくるなんてありえないはず...。だがその"ありえない試み"を見事に成功させたのがアリ・フォルマン監督による『戦場でワルツを』。1982年のレバノン内戦でイスラエル軍兵士として従軍しておきながら、自分の中でその記憶が失われていることに気づいたアリ・フォルマン監督が当時の戦友を訪ねながら戦争の記憶をたどるという内容である。「戦争はこの世に存在する一番超現実的なもので、記憶とはとてもトリッキー。それを表現するにはアニメーションが最も適している」「中年の男が、25年前の暗い過去について取材する様子を、当時の映像もないままに語っていたら退屈な作品になってしまう」と感じたフォルマン監督は、自分で書いた脚本をもとにまず実写で撮影し、そのビデオをもとにアニメをつくりあげていった。

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モハメド・アリ かけがえのない日々

モハメド・アリ かけがえのない日々(1996 アメリカ)

「モハメド・アリ かけがえのない日々」原題   WHEN WE WERE KINGS
監督   レオン・ギャスト
撮影   マリーズ・アルバルティ ポール・ゴールドスミス
      ケヴィン・キーティング アルバート・メイスルズ
      ロデリック・ヤング
音楽   スコット・マクラッケン
出演   モハメド・アリ ジョージ・フォアマン
      ドン・キング ジェームズ・ブラウン
      B・B・キング モブツ・セセ・セコ
      スパイク・リー ノーマン・メイラー
      ジョージ・プリンプトン トーマス・ハウザー マリック・ボーウェンズ

第69回(1996年)アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞

モハメド・アリ かけがえのない日々』は伝説のボクサー、モハメド・アリが徴兵拒否による3年5ヶ月のブランク後、圧倒的不利が伝えられていたジョージ・フォアマン戦に打ち勝つ(キンシャサの奇跡)までを描いたドキュメンタリー映画である。監督のレオン・ギャストはアリ×フォアマン戦以前からずっとアリの姿を追い続けており、撮影したフィルムは30万フィート(約91.44km)にも及んだ。しかし、資金繰りの都合で現像がままならず、また試合場面などの版権がなかなかクリアできなかったこともあり、1974年10月30日の試合から22年の時を経てようやく公開された作品である。

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アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009 アメリカ)

「アンヴィル」公式サイトにリンク原題   ANVIL! THE STORY OF ANVIL
監督   サーシャ・ガバシ
撮影   クリス・ソース
音楽監修 デイナ・サノ  

 (ドキュメンタリー映画)

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』は"スラッシュ・メタルのゴッドファーザー"と呼ばれ、数多くのミュージシャンに影響を与えながらもブレイクできなかったヘヴィ・メタルバンド、アンヴィルスティーヴ・“リップス”・クドローロブ・ライナー の2人を追ったドキュメンタリー映画である。監督は、15歳のとき、アンヴィルツアーにスタッフとして同行した経験をもつサーシャ・ガバシ。20年ぶりにコンタクトをとったところ、彼らが今なお活動を続けていることを知って、この映画の撮影を開始した。

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マイケル・ジャクソン THIS IS IT

マイケル・ジャクソン THIS IS IT

マイケル・ジャクソン THIS IS IT原題   Michael Jackson's This Is It
監督   ケニー・オルテガ
振付   トラビス・ペイン  
音楽   マイケル・ビアーデン   
撮影   ケビン・メーザー

(ドキュメンタリー映画) 

2009年6月25日、yahooのトップページを開くとある文字が目についた。

マイケル・ジャクソン死去。

自分はマイケル・ジャクソンのファンとは言えない。"好き"か"嫌い"かの二者択一を迫られれば"好き"と答える。その程度のリスナーだ。それでもマイケルの死はショックだった。マイケルの全盛期をリアルタイムで"感じた"世代だからかもしれない。彼の存在感は"好き"とか"嫌い"とかそういうチャチな次元をはるかに超えていた。スーパースターという言葉を聞くと真っ先に思い浮かぶ名前がマイケル・ジャクソンだった。

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eatrip (イートリップ)

eatrip (イートリップ)(2009 日本)

「eatrip (イートリップ)」公式サイトにリンク監督   野村友里 
撮影   今井孝博
音楽   青柳拓次
出演   高橋皖司 秋山鐘一郎
      森岡尚子 UA
      千宗屋 浅野忠信
      酒井日慈 下田昌克
      首藤康之 ヨーガンレール
      コトリンゴ 青柳拓次
      浅野順子 内田也哉子

チラシ画像クリックで公式サイトに飛びます。

第33回モントリオール世界映画祭、第28回バンクーバー国際映画祭正式出品


「頭でこれは体にいいとかって考えるんじゃなくて、食べる時の気持ちも凄く大切」(沖縄で自給自足生活をしている主婦・森岡尚子さん)

「食べ物は、全て五感で感じる。だから目、匂い、もちろん舌ね、口、耳、それから触る。この五感で食べ物って感じると思うんだよね。」(池上本門寺住職/酒井日慈氏)

んなもん当たり前じゃないかー、言われんでもわかっとる!
そう感じる人もいるでしょう。では、その"当たり前"と考えることを日頃どれだけ実感できていますか?
野村友里監督によるドキュメンタリー映画『eatrip(イートリップ)』はそんなことをさりげなく問いかけてきます。年齢も職業もさまざまな人たちへのインタビューを通じて"食と人との関係"を見つめていく作品です。

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精神

精神(2008 日本・アメリカ)

「精神」公式サイトにリンク英語題  MENTAL   
監督   想田和弘
製作   想田和弘
撮影   想田和弘
編集   想田和弘
製作補佐 柏木規与子
録音   想田和弘

(ドキュメンタリー映画)

精神』は前作『選挙』で日本の選挙活動の実態を描き出した想田和弘監督の観察映画第2弾。岡山市にある精神科診療所”こらーる岡山”を舞台に病気と闘う精神病患者たちの姿を追ったドキュメンタリー映画である。こらーる岡山は山本昌知医師が中心となって1997年に設立された。病院ではなく、精神障害者が地域社会で暮らしていくための支援をする外来施設である。こらーる(合唱)という名前には「病める人の声にそれを支援する人が声を合わせることによって、合唱が生まれる」という意味がこめられているという。

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ハーヴェイ・ミルク

ハーヴェイ・ミルク(1984 アメリカ)

「ハーヴェイ・ミルク」公式サイトにリンク原題   THE TIMES OF HARVEY MILK
監督   ロバート・エプスタイン
脚本   ロバート・エプスタイン カーター・ウィルソン
       ジュディス・コバーン
撮影   フランシス・リード
音楽   マーク・アイシャム
ナレーション ハーヴェイ・フィアスティン
出演   アン・クロネンバーグ トニー・ハートマン
      トム・アミアーノ ジム・エリオット
      ヘンリー・ダー サリー・ギアハート
      ビル・クラウズ ジーニン・ヨーマンズ

第57回(1984年)アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞

公職につく者の本当の役割は、法律を通したり予算を承認することではなく、希望を与えることだ
どこかの政治家に繰り返し聞かせたい台詞だが、この発言主は元サンフランシスコ市政執行委員ハーヴェイ・ミルク。全米ではじめてゲイを公言して公職についた男だ。『ハーヴェイ・ミルク』は原題の"THE TIMES OF HARVEY MILK"が示すとおりハーヴェイの軌跡をたどることにより、"ハーヴェイ・ミルクが生きた時代"を描きだしている。ミルクの存在が人々の心に何を刻み込んだかがよくわかる映画である。

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ディクシー・チックス シャラップ&シング

ディクシー・チックス シャラップ&シング(2006 アメリカ)

「ディクシー・チックス シャラップ&シング」原題   SHUT UP AND SING
監督   バーバラ・コップル セシリア・ペック
出演   ナタリー・メインズ マーティ・マグワイア
      エミリー・ロビソン サイモン・レンショー
      エイドリアン・パスダー リック・ルービン
      ガレス・マグワイア チャーリー・ロビソン
      ロイド・メインズ シンディ・バーガー
  
ボストン映画批評家協会ベストドキュメンタリー賞
シカゴ国際映画祭審査員特別賞
サンディエゴ映画批評家協会ベストノンフィクション映画賞
 (日本劇場未公開)

「恥を知れ!ブッシュ!ローマ法王とディクシー・チックスを敵に回すなんて!ブッシュの時代は終わりだ!」マイケル・ムーアが第75回(2002年)アカデミー賞授賞式で行った有名なスピーチである。
日本人の中にはディクシー・チックスって?と思った人もいるかもしれない。
ディクシー・チックスはナタリー、マーティ、エミリーの女性3人によるカントリー・ミュージックグループ。『フライ 』、『ホーム』と2枚のアルバムが1千万枚以上の売り上げを誇り、グラミー賞を何度も受賞している。米国音楽市場最も成功した女性グループだ。彼女たちは政治とは一切無縁の、典型的なガールポップ・グループだった。しかしイラク戦争直前、ボーカルのナタリー・メインズがコンサート上でブッシュ批判を行い、それがきっかけで大騒動に巻き込まれてしまう。その一部始終を描いた映画が『ディクシー・チックス シャラップ&シング』である。監督は2度のアカデミー賞に輝くバーバラ・コップルと、往年の大スター、グレゴリー・ペックの娘であるセシリア・ペック。全米で9割の批評家が支持し、多くの映画賞をにぎわした作品だ。

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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢(2008 アメリカ)

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」公式サイトにリンク原題   Every Little Step   
監督   ジェームズ・D・スターン アダム・デル・デオ
音楽   ジェーン・アントニア・コーニッシュ
      マービン・ハムリッシュ               
出演   ボブ・エイビアン バイオーク・リー
      ドナ・マケクニー マービン・ハムリッシュ
      ジェシカ・リー・ゴールディン ニッキ・スネルソン
      メレディス・パターソン ジェイソン・タム
      高良結香 J・エレーン・マルコス
      ラシェール・ラック ディードリ・グットウィン
      シャーロット・ダンボワーズ ナターシャ・ディアス
      ジェフリー・シェクター キース”タイス”ディオリオ

ニョーヨークの街に長い列ができている。16年ぶりに再演が決まった伝説のミュージカル『コーラスライン』のオーディションに挑むダンサーたちだ。その数、約3,000人。選ばれるのはわずか19人。最終選考が行われるのは8ヶ月後。長く苦しい戦いが今、幕を開けようとしている。『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』はこのオーディション風景をおいかけたドキュメンタリー映画である。ブロードウェイの長い歴史の中で、初めてオーディション会場にカメラが入ることが許されたことでも話題になっている作品だ。ドキュメンタリーというよりは舞台版をそのまま映画にした雰囲気さえ漂う、見応えあふれる仕上がりになっている。

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