映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※TB、コメントともに承認制とさせていただいております

間違えられた男

間違えられた男(1956 アメリカ)

間違えられた男原題   THE WRONG MAN
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   マックスウェル・アンダーソン
脚本   マックスウェル・アンダーソン アンガス・マクファイル
撮影   ロバート・バークス
音楽   バーナード・ハーマン
出演   ヘンリー・フォンダ ヴェラ・マイルズ
      アンソニー・クエイル ハロルド・J・ストーン
      チャールズ・クーパー チューズデイ・ウェルド
      エスター・ミンチオッティ

アルフレッド・ヒッチコック監督は感情的な演技をする俳優をあまり使わなかったと言われています。その代表格のようなヘンリー・フォンダを主演に迎え、実際にあった誤認逮捕事件を事実に忠実に作り上げたのが『間違えられた男』です。犯人と間違えられた男というシチュエーションはヒッチコックの十八番で、実際の事件を参考につくりあげた映画は他にもありますが、"事実に忠実に"描いたのはこの作品のみ。他の作品群とは一線を画す、独特の重みにあふれており、ヒッチコック唯一の社会派映画となっています。

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2014.08.13 Wednesday | 00:19 | A・ヒッチコック | comments(0) | trackbacks(0) |

知りすぎていた男

知りすぎていた男(1956 アメリカ)

知りすぎていた男原題   THE MAN WHO KNEW TOO MUCH
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原案   チャールズ・ベネット D・B・ウィンダム=リュイス
脚本   ジョン・マイケル・ヘイズ アンガス・マクファイル
撮影   ロバート・バークス
美術   ヘンリー・バムステッド
音楽   バーナード・ハーマン
出演   ジェームズ・スチュワート ドリス・デイ
      ラルフ・トルーマン ダニエル・ジェラン
      クリス・オルセン ブレンダ・デ・バンジー
      キャロリン・ジョーンズ ノエル・ウィルマン

第29回(1956年)アカデミー賞歌曲賞受賞「ケ・セラ・セラ」 レイ・エヴァンス ジェイ・リビングストン Whatever Will Be,Will Be(Que Sera,Sera) 

アルフレッド・ヒッチコック監督作の中で、唯一自作をリメイクしたものがあります。それが『知りすぎていた男』。『暗殺者の家』(1934)のリメイクです。オリジナル同様、サスペンスたっぷりのコンサート場面と、新たに導入されたドリス・デイの歌『ケ・セラ・セラ』が強い印象を残します。

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ハリーの災難

ハリーの災難(1955 アメリカ)

ハリーの災難原題   THE TROUBLE WITH HARRY
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ジャック・トレヴァー・ストーリー
脚本   ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影   ロバート・バークス
衣装   イーディス・ヘッド
編集   アルマ・マクロリー
音楽   バーナード・ハーマン
出演   エドマンド・グウェン ジョン・フォーサイス
      シャーリー・マクレーン ミルドレッド・ナトウィック
      ローヤル・ダーノ ジェリー・メイザース ミルドレッド・ダンノック

アルフレッド・ヒッチコック監督本人がお気に入りの作品としてよくあげるのが『ハリーの災難』。ヒッチコック独特の、すっとぼけたようなブラック・ユーモア感覚がぞんぶんに盛り込まれた"死体コメディ"。映画会社はどう宣伝していいかわからず途方にくれていたため、この作品を何としてもヒットさせたかったヒッチコックは自ら積極的にプロモーションに動いたが(日本にも来日)、アメリカでは批評、興行ともに惨敗。イギリス、イタリア、フランスではロングランを記録した。シャーリー・マクレーンの映画デビュー作であり、かつバーナード・ハーマン初のヒッチコック作品としても知られています。

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泥棒成金

泥棒成金(1955 アメリカ)

泥棒成金原題   TO CATCH A THIEF
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   デヴィッド・ダッジ
脚本   ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影   ロバート・バークス
音楽   リン・マーレイ
出演   ケイリー・グラント グレイス・ケリー
      シャルル・ヴァネル ブリジット・オーベール
      ジェシー・ロイス・ランディス ジョン・ウィリアムズ



第28回(1955年)アカデミー賞撮影賞(カラー)受賞。美術監督・装置(カラー)・衣装デザイン賞ノミネート

アルフレッド・ヒッチコック監督の『泥棒成金』は主演にケイリー・グラントグレイス・ケリーというヒッチお気に入りの2大スター共演!にもかかわらず、サスペンスというよりロマンティンク・コメディに近い内容。『ローマの休日』など当時流行となった観光名所を舞台にした作品。南フランスでロケも行った。(実は半分セット)、ヒッチコック初のワイドスクリーン作品であり、パラマウントがシネマスコープに対抗して開発したビスタビジョンで撮影されている。

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裏窓

裏窓(1954 アメリカ)

裏窓原題   REAR WINDOW
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   コーネル・ウールリッチ
脚本   ジョン・マイケル・ヘイズ
撮影   ロバート・バークス
音楽   フランツ・ワックスマン
出演   ジェームズ・スチュワート グレース・ケリー
      レイモンド・バー セルマ・リッター ウェンデル・コーリイ

第27回(1954年)アカデミー賞監督、脚色、撮影(カラー)、録音賞ノミネート


裏窓』は批評家、映画ファン、学者、映画製作者など立場問わず、多くの人がアルフレッド・ヒッチコックの傑作のひとつとみなしている作品。『L.A.コンフィデンシャル』で有名なカーティス・ハンソン監督が「ヒッチコック映画とは何か?と聞かれたら『裏窓』を見せれば答えになる」と語るなど、ヒッチコックサスペンス演出の全てが盛り込まれていると評されています。AFIが選んだベスト100シリーズでも、アメリカ映画ベスト100(1998)で42位、スリルを感じる映画ベスト100(2001)で14位、アメリカ映画ベスト100(10周年エディション 2007)で48位、ミステリー映画ベスト10(2008)で3位とその評価はゆるぎない。

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2014.08.09 Saturday | 00:01 | A・ヒッチコック | comments(0) | trackbacks(0) |

ダイヤルMを廻せ!

ダイヤルMを廻せ!(1954 アメリカ)

原題   DIAL M FOR MURDER
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   フレデリック・ノット
脚本   フレデリック・ノット
撮影   ロバート・バークス
音楽   ディミトリ・ティオムキン
出演   レイ・ミランド グレース・ケリー
      ロバート・カミングス アンソニー・ドーソン
      ジョン・ウィリアムズ パトリック・アレン
      

アルフレッド・ヒッチコック監督『ダイヤルMを廻せ!』はフレデリック・ノットのヒット戯曲の映画化。ヒッチコックは当初、他の企画を進めていましたが行き詰ったため、"ネタに尽きたらヒットした劇を映画化しろ"という考えのもと、こちらに変更されました。ヒッチコックは物語を広げず映画色を抑えて撮影。「物語を広げて映画的にするのはもってのほかだ。劇を撮る時点ですでに物語は完成している。ヒットの要素であるその構成を変えてはすべてが台無しだ。ただ撮ればいい」と言ったそうですが、ヒッチコックの"ただ撮ればいい"は他の監督とは意味が違います。3D映画として公開されたことも話題。そして..."究極のヒッチコック女優"といわれるグレース・ケリーの、ヒッチ映画初出演作でもあります。

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私は告白する

私は告白する(1953 アメリカ)

私は告白する原題   I CONFESS
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ポール・アンセルメ
脚色   ウィリアム・アーチボルド ジョージ・タボリ
撮影   ロバート・バークス
音楽   ディミトリ・ティオムキン レイ・ハインドーフ
出演   モンゴメリー・クリフト アン・バクスター
      カール・マルデン O・E・ハッセ ドリー・ハス
      ブライアン・エイハーン チャールズ・アンドレ

アルフレッド・ヒッチコック監督の『私は告白する』は究極のシチュエーションドラマである。ます、カトリックの神父が「私は殺人を犯しました」という懺悔を聞く。カトリックの神父は懺悔内容を他人に話してはいけないという戒律があるため神父自身が犯人と疑われた。死刑になる可能性もある。それでも神父は戒律を守るのか....ドラマの主題を重く受け止める人、バカバカしいと一笑にふす人の両極端にわかれそうな物語である。


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2014.08.07 Thursday | 00:56 | A・ヒッチコック | comments(0) | trackbacks(0) |

見知らぬ乗客

見知らぬ乗客(1951 アメリカ)

見知らぬ乗客原題   STRANGERS ON A TRAIN
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   パトリシア・ハイスミス
脚本   レイモンド・チャンドラー チェンツイ・オルモンド
撮影   ロバート・バークス
音楽   ディミトリ・ティオムキン
出演   ファーリー・グレンジャー ロバート・ウォーカー ルース・ローマン レオ・G・キャロル
      パトリシア・ヒッチコック ローラ・エリオット マリオン・ローン ジョナサン・ヘイル

第24回(1951年)アカデミー賞撮影賞<白黒>ノミネート

サスペンスの神様アルフレッド・ヒッチコック監督の作品群は実際、かなりバリエーション豊かだ。にもかかわらず、"ヒッチコックらしい"、"らしくない"と語られることが常。そういう観点でみると『見知らぬ乗客』に実に"ヒッチコックらしい"映画である。サスペンス演出が盛りだくさん。特にラストのメリーゴーランドでの決闘場面は強烈なインパクトを残す。興行的にも大成功している。

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2014.08.06 Wednesday | 00:56 | A・ヒッチコック | comments(4) | trackbacks(0) |

舞台恐怖症

舞台恐怖症(1950 イギリス)

舞台恐怖症原題   STAGE FRIGHT
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   セルウィン・ジェプソン
脚本   ウィットフィールド・クック
撮影   ウィルキー・クーパー
音楽   レイトン・ルーカス
出演   マレーネ・ディートリッヒ ジェーン・ワイマン
      マイケル・ワイルディング リチャード・トッド
      アラステア・シム ケイ・ウォルシュ
      アンドレ・モレル パトリシア・ヒッチコック
(日本劇場未公開)

アルフレッド・ヒッチコック監督の『舞台恐怖症』はヒッチが興味を感じないといっていた謎解き物。ヒッチコックは舞台裏ものをやってみたかったらしい。大女優マレーネ・ディートリッヒとオスカー女優ジェーン・ワイマンの共演。スター級の女優2人のW主演はヒッチコック映画の中で当作だけ。そのため、いろいろ問題があったようで....。また、ある映画的表現が物議を醸しだした作品でもある。

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山羊座のもとに

山羊座のもとに(1949 イギリス)

原題   UNDER CAPRICORN
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ヘレン・シンプソン
脚本   ジェームズ・ブリディ
潤色   ヒューム・クローニン
撮影   ジャック・カーディフ ポール・ビーソン イアン・クレイグ
音楽   ルイス・レヴィ リチャード・アディンセル
出演   イングリッド・バーグマン ジョセフ・コットン
      マイケル・ワイルディング マーガレット・レイトン

(日本劇場未公開)

おなじみ『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』の中で、トリュフォーがヒッチコックに問いかける。「フランスでは奇妙な誤解が生じていて、多くのヒッチコックファンがこれをあなたの最高作とみなしているのです。」"これ"とはイングリッド・バーグマンジェセフ・コットン主演の『山羊座のもとに』。あのエリック・ロメールもそう評している。トリュフォーは"興行成績が悪かったから、せめて批評で救ってあげようという動きではないか?"と推測しているが、これを最高作と看做すのはヒッチコックに対する冒涜に思える。ヒッチコックも"当時、人気絶頂でプロデューサーで奪い合っていたイングリッド・バーグマンを自分は起用できる!という虚栄心だけでとった映画"と述懐している。久しぶりにヒッチの母国イギリスで撮影、ヒッチがバーグマンとともに英国入りした時には多数のフラッシュライトがたかれた。


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