映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※TB、コメントともに承認制とさせていただいております

メリィ・ウィドウ(1934)

メリィ・ウィドウ(1934 アメリカ)

メリィ・ウィドウ(1934)原題   THE MERRY WIDOW
監督   エルンスト・ルビッチ
原作   ヴィクター・レオン レオ・ステイン
脚本   アーネスト・ヴァホダ サムソン・ラファエルソン
撮影   オリヴァー・T・マーシュ
音楽   ハーバート・ストサート
出演   モーリス・シュヴァリエ ジャネット・マクドナルド
      ウナ・マーケル エドワード・エヴェレット・ホートン

第7回(1934年)アカデミー賞室内装置賞受賞

エルンスト・ルビッチ監督の『メリィ・ウィドウ』はフレンツ・レハールが手掛けたオペレッタの映画化だ。このオペレッタの原作はフランスの戯曲『大使の随行員』で1905年『陽気な未亡人』として初演、2年後ロンドンとニューヨークで上演され人気を博した。既に1912年、1925年にサイレントで映画化されていたが、トーキーは本作が初。このあと、1952年にもテクニカラーで製作されている。監督のルビッチ、モーリス・シュヴァリエジャネット・マクドナルドは『ラヴ・パレード』(1929),『陽気な中尉さん』(1931)、『君とひととき』(1932)に続く4度目、そして最後のコラボとなった。ちなみに本作はフランス語版も製作されている。

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空中レヴュー時代

空中レヴュー時代(1933 アメリカ)

空中レヴュー時代(1933)原題   FLYING DOWN TO RIO
監督   ソーントン・フリーランド
原作   ルイ・ブロック
脚本   シリル・ヒューム H・W・ハンネマン アーウィン・ゲルシー
撮影   J・ロイ・ハント
作詞   エドワード・エリシュー ガス・カーン
音楽   ヴィンセント・ユーマンス マックス・スタイナー
出演   ドロレス・デル・リオ ジンジャー・ロジャース
      フレッド・アステア ジーン・レイモンド ラウル・ロウリン

第7回(1934年)アカデミー賞歌曲賞ノミネート("Carioca")

空中レビュー時代』は映画史に刻み込まれる作品です。まず、脇役が主役を完全に喰ってしまっている。それ自体はたいして珍しいことではない。だが、その脇役がフレッド・アステアジンジャー・ロジャースだったら...。誰が主役を張っても喰われるでしょう。そう、『空中レビュー時代』は10本に及ぶ共演でミュージカル映画史を華々しく彩ったアステア&ロジャースの初共演作なのです。

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ダンシング・レディ

ダンシング・レディ(1933 アメリカ)

ダンシング・レディ(1933)原題   DANCING LADY
監督   ロバート・Z・レオナード
脚本   アレン・リヴキン P・J・ウルフソン
撮影   オリヴァー・マーシュ
音楽   ルイス・シルヴァース
出演   ジョーン・クロフォード クラーク・ゲイブル フランチョット・トーン
      メイ・ロブソン イヴ・アーデン ゴードン・エリオット
      フレッド・アステア ウィニー・ライトナー ロバート・ベンチリー
      テッド・ヒーリー グローリア・フォーイ アート・ジャレット

MGMはミュージカル映画として世界初の全編トーキー作品『ブロードウェイ・メロディー』を大ヒットさせ、アカデミー作品賞を受賞。その後、同じようなバックセテージ物のミュージカル映画が山ほど作られましたが、どれもぱっとせず。"ミュージカルの石器時代"と呼ばれる有様でした。しかしライバル映画会社ワーナー・ブラザースが『四十二番街』(1933)をヒットさせたことをきっかけにMGMも再びバックステージ物のミュージカル映画の製作にかかりました。その作品が『ダンシング・レディ』。ジョーン・クロフォードクラーク・ゲイブルの2大スター共演ですが、今ではフレッド・アステアの映画デビュー作としてその名をとどめています。

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フットライト・パレード

フットライト・パレード(1933 アメリカ)

フットライト・パレード(1933)原題   FOOTLIGHT PARADE
監督   ロイド・ベーコン
脚本   マヌエル・セフ ジェームズ・シーモア
撮影   ジョージ・バーンズ
音楽   レオ・F・フォーブステイン
出演   ジェームズ・キャグニー ジョーン・ブロンデル
      ルビー・キーラー ディック・パウエル フランク・マクヒュー
      ガイ・キビー ルース・ドネリー ヒュー・ハーバート
      クレア・ドッド ゴードン・ウェストコット アーサー・ホール

フットライト・パレード』は『四十二番街』、"Gold Diggers of 1933"と並んで、ワーナー・ブラザーズが1933年につくりあげたミュージカル映画だが、この3作には多くの共通点がある。まず、3作ともにルビー・キーラーディック・パウエルが恋人どうしで出演。他、ガイ・キビーも3作全部に顔を出している。また脚本のジェームズ・シーモア、作詞アル・デュービン、作曲はハリー・ウォーレン、音楽監督レオ・F・フォーブステイン、衣装デザイナーのオリー・ケリー、そして振付師のバスリー・バークリーも3作共通のスタッフ。監督のロイド・ベーコンは『四十二番街』と同じ、また"Gold Diggers of 1933"とも製作、美術、編集、主演女優(ジョーン・ブロンデル)らが共通している。物語も全部バックステージものとなると、この3作の個性の違いを見つけるのは一見難しいように思える。だが、『フットライト・パレード』には2点、他作との大きな違いがある。まず主演がギャング映画で名をあげたジェームズ・キャグニーであること、そして物語もブロードウェイの舞台裏ではなく、トーキー初期、大劇場において映画上映の前座として行われていた「プロローグ」というショウにスポットを当てている点である。

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踊るブロードウェイ

踊るブロードウェイ(1935 アメリカ)

踊るブロードウェイ原題   BROADWAY MELODY OF 1936
監督   ロイ・デル・ルース
原作   モス・ハート
脚本   ジャック・マッゴーワン シド・シルヴァース
撮影   チャールズ・ロッシャー
音楽   ナシオ・ハーブ・ブラウン
出演   ジャック・ベニー ロバート・テイラー
      ウナ・マーケル エリノア・パウエル
      バディ・イブセン ヴィルマ・イブセン
      フランセス・ラングフォード ニック・ロング・ジュニア

第8回(1935年)アカデミー賞ダンス監督賞受賞(デイヴ・グールド) 作品・監督賞ノミネート

ワーナー・ブラザーズの『ゴールド・ディカーズ』シリーズに触発され、MGMが『ブロードウェイ・メロディ』以来6年ぶりに"Broadway Melody"のタイトルで作ったミュージカル映画が『踊るブロードウェイ』です。ブロードウェイで"タップの女王"として名をはしていたエレノア・パウエル主演。パウエルは気乗りがしなかったが主演と高額ギャラを条件に出演を承諾した。その結果、映画は大ヒットとなり以降、『踊る不夜城(Broadway Melody of 1938)』 (1937)、フレッド・アステア共演『踊るニュウ・ヨーク(Broadway Melody of 1940 )』(1940)と2本の続編が作られました。(続編といってもBroadway Melodyのタイトル、パウエル主演、舞台裏ものといウ共通点があるだけで、全く別の話です。)製作当時、世界恐慌の影響でMGMは倒産寸前だったそうです。それにしては金かかってそうな映画だ...。

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ラヴ・パレード

ラヴ・パレード(1929 アメリカ)

ラヴ・パレード原題   THE LOVE PARADE
監督   エルンスト・ルビッチ
原作   ジュールス・チャンセル レオン・ザンロフ
脚本   エルネスト・ヴァイダ ガイ・ボルトン
撮影   ヴィクター・ミルナー
音楽   ヴィクター・シャーツィンガー
出演   ジャネット・マクドナルド モーリス・シュヴァリエ
      ルピノ・レイン リリアン・ロス
      エドガー・ノートン ライオネル・バリモア

第3回(1929〜1930年)アカデミー賞作品,監督,主演男優(モーリス・シュヴァリエ),撮影、室内装置、録音賞ノミネート

エルンスト・ルビッチ監督『ラヴ・パレード』はルビッチ初のトーキー映画。撮影にはかなり苦労したようで、台詞はすべて撮影終了後に吹きこんだとか、セットを2つ作りオーケストラと同時録音したとかいろいろと伝えられています。(はっきりした証拠がないようですが) また、物語に沿って歌がつくられた最初のミュージカル映画だと考えられています。全米公開時、映画は大ヒット。世界大恐慌直後のパラマウント社を救ったトいわれている。

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フェーム (1980)

フェーム(1980 アメリカ)

フェーム(1980)原題   FAME
監督   アラン・パーカー
脚本   クリストファー・ゴア
撮影   マイケル・セレシン
作詩   ディーン・ピッチフォード レスリー・ゴア
音楽   マイケル・ゴア
出演   アイリーン・キャラ バリー・ミラー リー・キュレーリ
      ローラ・ディーン ポール・マクレーン エディ・バース
      ジーン・アンソニー・レイ ボイド・ゲインズ アルバート・ヘイグ
      アントニア・フランチェスキ ジョアンナ・マーリン モーリーン・ティーフィ 
      デビー・アレン トレサ・ヒューズ アン・メアラ
      スティーヴ・インウッド メグ・ティリー リチャード・ベルザー

第53回(1980年)アカデミー賞作曲賞、歌曲賞("Fame")受賞。脚本、音響、歌曲賞("Out Here on My Own")ノミネート

アイリーン・キャラのヒット曲"フェーム"につられて、かなり若かりき頃にこの映画を観た。正直いってよくわからなかった。それから10年以上たち、TVで放送していたのを"アノつまらない映画ね"と思いつつ何となく観た。...唖然。これ、傑作じゃない!同じ作品を2度見ることが滅多にない自分としては、"時間を経て見直すと評価が変わる"映画は初めてだった。そしてさらに年月はたち、アラン・パーカー監督『フェーム』3回目の観賞の運びに。やっぱり良い作品。評価は変わらなかった。

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ロッキー・ホラー・ショー

ロッキー・ホラー・ショー(1975 イギリス)

ロッキー・ホラー・ショー原題   THE ROCKY HORROR PICTURE SHOW
監督   ジム・シャーマン
原作   リチャード・オブライエン
脚本   ジム・シャーマン リチャード・オブライエン
撮影   ピーター・サシツキー
音楽   リチャード・ハートレイ
出演   ティム・カリー バリー・ボストウィック
      スーザン・サランドン リチャード・オブライエン
      ジョナサン・アダムス ミート・ローフ
      チャールズ・グレイ パトリシア・クイン


ミュージカル劇『ロッキー・ホラー・ショー』は1973年、6月19日Royal Court Theatreで初日を迎えた。バイセクシャルで女装愛好家の男が人造人間の筋肉男を製造するという内容が度肝を抜き、1930年後半から1970年代初頭までのB級SF、ホラー映画に対するトリビュートとなっている物語は好評。1974年にはロサンゼルスでも上演され成功をおさめた。ところが、映画公開前にブロードウェイで舞台を上演したところ「けばけばしく演出過剰」「時代遅れ 下品 野暮」と酷評をあびた。雲行きが怪しくなった状態で、映画版『ロッキー・ホラー・ショー』は当初、"普通の映画"と同じように公開された。批評は芳しくなく、興行的にも舞台が成功したLAですら大コケ。ところが、1976年のエイプリルフールよりニューヨークで深夜上映をはじめたところ観客が登場人物のコスプレをしてきたり、上映中に掛け声を出したり小道具を使ったり、大騒ぎのイベントと化した。"観客参加型映画"として有名になったことで舞台、映画ともに今でもロングラン記録を更新中。2005年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録され、映画史において独自のポジションを確立した。なお、日本では舞台、映画とも『ロッキー・ホラー・ショー』という表記だが、原題において舞台は"The Rocky Horror Show"、映画は"The Rocky Horror Picture Show"と区別される。

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ショウほど素敵な商売はない

ショウほど素敵な商売はない(1954 アメリカ)

ショウほど素敵な商売はない 映画原題   THERE'S NO BUSINESS LIKE SHOW BUSINESS
監督   ウォルター・ラング
原作   ラマー・トロッティ
脚本   ヘンリー・エフロン フィービー・エフロン
撮影   レオン・シャムロイ
音楽   アルフレッド・ニューマン ライオネル・ニューマン
作曲   アーヴィング・バーリン
出演   エセル・マーマン ドナルド・オコナー マリリン・モンロー
      ダン・デイリー ジョニー・レイ
      ミッツィ・ゲイナー ジョージ・チャキリス


第27回(1954年)アカデミー賞原案、ミュージカル映画音楽、衣装デザイン(カラー)賞ノミネート

1954年の映画『ショウほど素敵な商売はない』は、1946年のブロードウェイ舞台、および1950年の映画『アニーよ銃を取れ』で有名になった"THERE'S NO BUSINESS LIKE SHOW BUSINESS"の曲名をそのまま使ったミュージカル映画。エセル・マーマンをはじめとする実力派キャストに、当時人気急上昇中だったマリリン・モンローを迎えて製作されたが、批評は芳しくなく、興行的にはそこそこヒットしたが製作費の高騰が響き、95万ドルの赤字。そのため、当時は"box office bomb"(大コケ映画)とみなされてしまった作品である。


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ホワイト・クリスマス

ホワイト・クリスマス(1954 アメリカ)

ホワイト・クリスマス(1954)原題   WHITE CHRISTMAS
監督   マイケル・カーティス
脚本   ノーマン・クラスナー ノーマン・パナマ メルヴィン・フランク
撮影   ロイヤル・グリッグス
音楽   アーヴィング・バーリン ジョセフ・J・リリー
出演   ビング・クロスビー ダニー・ケイ
      ローズマリー・クルーニー ヴェラ=エレン
      ディーン・ジャガー メアリー・ウィック
      ジョン・ブラシア アン・ホイットフィールド

第27回(1954年)アカデミー賞歌曲賞ノミネート("Count Your Blessings Instead of Sheep")

ホワイト・クリスマス』は当初『スイング・ホテル』(1942)、『ブルー・スカイ』(1946)の大ヒットを受け、ビング・クロスビー、フレッド・アステア共演第3弾として企画された。共演は人気歌手ローズマリー・クルーニーと数多くのミュージカル映画に出演しているヴェラ=エレン。前2作同様アーヴィング・バーリンが楽曲を手書け万全の体制でのぞんだが、脚本を読んだアステアは出演を辞退したため、ドナルド・オコーナーに変更。ところがオコーナーが撮影寸前に病気で降板するアクシデントがあり、急きょダニー・ケイが代わりを務めた。そんなドタバタをよそに、本作は1954年の全米年間興行収入でぶっちぎりのNo.1となり、3匹目のどじょうはまたしても大成功。『スイング・ホテル』をきっかけに世界的大ヒットとなった楽曲"ホワイト・クリスマス”をフューチャー、映画タイトルにも起用している。

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