映画のメモ帳+α

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シングルマン

シングルマン(2009 アメリカ)

シングルマン原題   A SINGLE MAN
監督   トム・フォード(兼脚本)
原作   クリストファー・イシャーウッド
脚本   デヴィッド・スケアス
撮影   エドゥアルド・グラウ
音楽   アベル・コジェニオウスキ
出演   コリン・ファース 
      ジュリアン・ムーア
      マシュー・グード
      ニコラス・ホルト
         
第82回(2009年)アカデミー賞主演男優賞ノミネート(コリン・ファース)

ひと昔前、日本ではミュージシャンや作家などが映画監督に挑戦、いわゆる異業種監督が大流行りだった。だが、そのほとんどが酷評され、興行成績も奮わなかった。そのため、他のジャンルで大成功をおさめたアーティストがいきなり映画監督に挑戦!と聞くとちょっと鼻白んでしまうが、そんな最中、究極の異業種監督が登場した。デザイナーのトム・フォードである。グッチやイヴ・サンローランを立て直したことで知られ、2005年には自分の名前を冠したブランドを立ち上げた。ファッション業界では数々の賞を受賞済みの超大物デザイナーだ。これまで映画での仕事は『007/慰めの報酬』でダニエル・クレイグの衣装を担当したくらい...なのだがさすがは世界のトム・フォード!そんな映画ファンの色眼鏡を吹き飛ばしてくれた。初監督作『シングルマン』は恋人ジム(マシュー・グード)に先立たれ、生きる希望を失くした大学教授ジョージ(コリン・ファース)が死を決めた一日を描いた作品。久しぶりにアート映画を観た!という気にさせてくれる佳作に仕上がっている。

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2010.10.10 Sunday | 21:13 | 映画 | comments(4) | - |

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