映画のメモ帳+α

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わが谷は緑なりき

わが谷は緑なりき(1941 アメリカ)

わが谷は緑なりき原題   HOW GREEN WAS MY VALLEY
監督   ジョン・フォード
原作   リチャード・リュウエリン
脚本   フィリップ・ダン
撮影   アーサー・C・ミラー
作曲   アルフレッド・ニューマン
出演   ウォルター・ピジョン モーリン・オハラ ドナルド・クリスプ
      ロディ・マクドウォール バリー・フィッツジェラルド サラ・オールグッド
      ジョン・ローダー アンナ・リー メエ・マーシュ アン・E・トッド

第14回(1941年)アカデミー賞作品、監督、助演男優(ドナルド・クリスプ)、撮影(白黒)、室内装置賞受賞。助演女優(サラ・オールグッド)、脚色、編集、録音、劇映画音楽賞ノミネート



初老となったヒュー・モーガンが少年時代を回想するという形式。19世紀末、ウェールズの炭坑地帯に住む一家。ヒュー以外は皆炭鉱夫だった。家族は次々と死に、姉は不本意な結婚をする。自分はいじめられ、学校もやめて働かざるをえなくなる。善良な家族が時の流れに翻弄され不幸続き。一家の幸福を象徴するようだった緑の渓谷も、昔の面影を残していない。だが人間性とは環境に左右されるものではない。客観的にみれば不幸でも人間性は維持できる。そんなメッセージを感じる傑作。一部分だけ光があたるカメラワークも作品テーマを体現している。こんなにコーラスが切なく響く映画はない。崇高さと品格を兼ね備えたジョン・フォードの文芸映画。
☆☆☆★★★
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2016.02.11 Thursday | 07:06 | 映画300字レビュー | comments(0) | - |

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