映画のメモ帳+α

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スミス夫婦

スミス夫妻(1941 アメリカ)

原題   MR. AND MRS. SMITH
監督   アルフレッド・ヒッチコック
脚本   ノーマン・クラスナー
撮影   ハリー・ストラドリング
音楽   ロイ・ウェッブ
出演   キャロル・ロンバード ロバート・モンゴメリー
      ジーン・レイモンド ジャック・カーソン
      フィリップ・メリヴェイル ベティ・カンプソン

アルフレッド・ヒッチコック監督は『暗殺者の家』以降、スリラー専門となった。だが、唯一の寄り道がこの『スミス夫婦』である。いわゆるロマンティック・コメディであり死人はひとりも出てこない。当時の人気女優でクラーク・ゲイブルの妻だったキャロル・ロンバードから「私で一本撮って」と頼まれ、なぜか引き受けてしまった企画。ヒッチコックがハリウッドに渡る直前に受けたインタビューで"キャロル・ロンバートはイギリスのすました女優と違って喜怒哀楽を自然に表現できる素晴らしい女優"と語ったことがきっかけという。



物語
アン(キャロル・ロンバード)とデイヴィッド(ロバート・モンゴメリー)はニューヨークにすむ結婚して3年目の夫婦。ささいなことで喧嘩し、和解に時間がかかることもたびたびあった。ある日、デイヴィットの勤務先に役人が訪れ、彼らの結婚は役所の手違いで法律的に無効であることを告げる。このことはアンにも知らされていた。帰宅したデイヴィットはあえてこの話題を持ち出さなかった。もう一度プロポーズされると思っていたアンはブチ切れ、家を出る。そしてデイヴィットの友人ジェフ(ジーン・レイモンド)と結婚しようとするが、デイヴィットはあらゆる手段を使ってそれを妨害しようとする。

ヒッチコックの映画は冒頭、台詞なしのサイレント映画的手法ではじまることが多い。冒頭、クレジットのバックにスミス夫婦の住むアパートの映像が映し出される。カメラがだんだん近づいていき、クレジットが終わると、散らかりきった部屋が映し出される。シーツにくるまったままの女。周りを右往左往する男。これだけで夫婦の状況や性格がよくわかる。ヒッチコックらしい導入部だ。

だが、らしさはそこまで。他は、ヒッチコックらしい映像表現としてはアンとジェフが遊園地のパラシュートに乗り、上から見上げる人たちと彼らを交互に映し出せて、高さを強調する演出くらい。

スミス夫婦 パラシュート1スミス夫婦 パラシュート2スミス夫婦 パラシュート3スミス夫婦 パラシュート4

ヒッチコックいわく「この2人のような夫婦関係は私にはさっぱり理解できないので、ただノーマン・クラスナーの脚本どおりに撮った」とのこと。『スミス夫婦』はキャロル・ロンバード人気もあって興行的には成功をおさめましたが、批評は賛否両論だったようです。この映画公開の1年後、彼女は飛行機事故で亡くなってしまいます。エルンセト・ルビッチ監督『生きるべきか死ぬべきか』(1942)が彼女の遺作となりました。

ヒッチコック カメオ出演場面「スミス夫妻」でのヒッチコック・カメオ出演場面!
0:43 アパートのまえでロバート・モンゴメリーとすれ違う黒コートのオッサン!
スミス夫婦 ヒッチコック カメオ

『スミス夫婦』はヒッチコック映画としては"番外編"のような作品。気のきいた台詞があるわけでもなく、"スクリューボール・コメディ"としてはやや弱い。強いて言えば、ヒッチコック映画は女が男を追いかけるパターンが多いのですがこれは逆。やっぱり女が追いかける物語のほうが絵になるなあ。『スミス夫婦』、ヒッチコック映画としてはフックにかけ可もなく不可もなく、いわゆる"フツー"の映画。ヒッチコック映画全制覇をもくろんでいる人以外は気にしなくてもよさそうな作品です。
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1000 Frames of Mr and Mrs Smith (1941)

2014.07.26 Saturday | 00:33 | A・ヒッチコック | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.03.28 Tuesday | 00:33 | - | - | - |

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