映画のメモ帳+α

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第3逃亡者

第3逃亡者(1937 イギリス)

第3逃亡者原題   YOUNG AND INNOCENT
米題   THE GIRL WAS YOUNG
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原作   ジョセフィン・ティー
脚色   チャールズ・ベネット エドウィン・グリーンウッド アンソニー・アームストロング
撮影   バーナード・ノールズ
音楽   ルイス・レヴィ
出演   デリック・デ・マーニイ ノヴァ・ピルブーム
      パーシー・マーモント エドワード・リグビー
      メアリー・クレア ジョン・ロングデン
      ジョージ・カーズン ベイジル・ラドフォード
      
アルフレッド・ヒッチコック監督の『第3逃亡者』は、"間違えられた男が、場所をてんてんとしながら移動する"という、ヒッチお得意のパターン。原作はジョセフィン・ティーのミステリー「ロウソクのために一シリングを」。そうとう脚色したようで、映画の原題はYOUNG AND INNOCENT...。そして邦題は『第3逃亡者』...とても同じ題材とは思えません。そもそも『第3逃亡者』の第3って...。映画を観終わった後でも意味がわかりませんでした。(笑)




物語
或る夜、女優クリスティン(パメラ・カルメ)は夫のガイ(ジョージ・カーズン)と口論していた。夫は彼女とロバート(デリック・デ・マーニイ)との仲を疑っていたのだ。ガイは興奮するとまばたきを異常なほど繰り返すクセがあった。そして、翌朝、海岸でクリスティンの死体が発見された。通報したロバートは逆に逮捕されてしまう。彼が失くしていたレインコートのベルトが凶器として使われていたからだ。ロバートは無実を主張したが、早速裁判にかけられることになった。彼は潔白を証明するためにはコートを取り戻すしかないと思い、法廷を逃走する。警察署長(ノヴァ・ピルブーム)の娘エリカ(ノヴァ・ピルブーム)の車に身を隠したことをきっかけに、彼女と2人でコートを探す旅に出ることになるが...。

 以下の記事はネタバレしています。未見の方はご注意ください。

う〜ん、ヒッチコックらしい映画ではありますが、ストーリーに随分無理がある気がします。でも、これにチャチャを入れるのはヒッチコックを楽しむうえでナンセンス、なんでしょう。デリック・デ・マーニイの演技が前半、無駄に怪しいのが気になった。普通に演じればいいのに!ちなみに、撮影当時、デリックは31歳、相手役のノヴァ・ピルブームは18歳!ちなみに、アメリカ公開時のタイトルは"THE GIRL WAS YOUNG"。少女は若かった...って何?この題名(爆)。ヒッチコックいわく、世間知らずの若い女性がトラブルに巻き込まれる話だかららしいですが。

見どころは何と言ってもラスト。ホテルのボール・ルームでの場面。ロングショットで会場全体を映し出した後、ガイのクローズアップ。動揺したガイがドラムをめちゃめちゃにたたく。めちゃめちゃでもギリギリで音楽にフィットしているというキメの細かさ。観客は既に彼が犯人だとわかっているのに、肝心のウィル(エドワード・リグビー)がなかなか気付かない。それもそのはず、ガイは黒塗りをしているから元の顔がわからない。ガイがぶっ倒れ、エリカが顔をふいてやってはじめてわかるという、観客への"じらし"ぶりが本当にうまい。もうこの場面だけ観れば他はいらない。
Young & Innocent (1937) - Restaurant Shot

ヒッチコック カメオ出演場面「第3逃亡者」でのヒッチコック・カメオ出演場面!

開始15分ごろ、カメラを持って裁判所の外に立っている。気づかなかった人はいないでしょう(笑)。
第3逃亡者 ヒッチコック カメオ

『第3逃亡者』はストーリーがかなり大味。たいして深い関係でもなかった男に巨額の遺産を残すなんてありうる?無実なのはいいけど、ここを放置プレイしてはダメ。主役2人のキャラクターが行き当たりばったりで説得力に欠けるため途中までイライラ、サスペンス性も今ひとつ。ラストでやっと満足って感じ。『第3逃亡者』という変な邦題の仰々しいイメージにとらわれず、ゆる〜い気持ちで観ればそこそこ楽しめる映画です。
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1000 Frames of Young and Innocent (1937)


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2017.03.29 Wednesday | 00:21 | - | - | - |

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