映画のメモ帳+α

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シャンパーニュ

シャンパーニュ(1928 イギリス)

シャンパーニュ原題   CHAMPAGNE
監督   アルフレッド・ヒッチコック
原案   ウォルター・C・マイクロフト
脚本   エリオット・スタナード
撮影   ジャック・コックス
出演   ベティ・バルフォア ゴードン・ハーカー
      ジャン・ブラダン

(日本劇場未公開)

アルフレッド・ヒッチコックとはいえ、英国のサイレント時代はいわゆる"雇われ監督"だった。作品を選ぶ権利などなく、明らかに不向きな題材でも仕事としてやらざるをえない。彼の長篇第8作『シャンパーニュ』(フランス語でシャンペン)は道徳教育的と評されるメロドラマ。ヒッチコック自身"自分の監督作の中で最低の出来"と何度か語っている映画である。

物語
億万長者の娘(ベティ・バルフォア)は恋人(ジャン・ブラダン)との結婚を父(ゴードン・ハーカー)に反対されたことに腹を立て、家出をしてフランスに言ってしまう。父は甘やかされて育った娘に世間の厳しさを教えるため自分が破産したと嘘をつき、彼女に自活させようとする。娘はキャバレーの"flower girl"となり、客に少しでも多くシャンパンを飲ませる仕事につく。そのシャンパンは父を富豪にした商品だった。父は探偵を使って娘を監視していたが娘を呼び戻し、恋人との結婚を認める

トリュフォーがヒッチコックを前にしてこの映画のストーリーを熱心に語ったところ、ヒッチ先生が「ストーリーだって?そんなものがストーリーだというのかね?」と言い放った。確かにこんな話誰が喜ぶの?って感じですね。主役の若い2人が魅力に乏しく、これで1時間半はつらい。娘役のベティ・バルフォア、何でこんなブス・チビ・寸胴な女優を使うのか!と思ってたら...彼女は1920年代、最も人気のあった女優で、"イギリスのメアリー・ピックフォード"とか "Britain's Queen of Happiness"と呼ばれていたそうです。???恋人役のジャン・ブラダンもまったく印象に残らない俳優。前作『農夫の妻』でいい味を出していたゴードン・ハーカーも今回はつまらんオヤジでした。

"最低の作品"、"これがストーリーと言えるのかね"と言い放つヒッチコックに対し、トリュフォーは「さまざまなギャグやユーモアを追求した新しい意欲的なアイデアにあふれた映画でした」と作品を擁護。???本人が最低と言っているのに、必要以上にやたらと作品をもちあげている不思議。トリュフォーってかなり危ないレベルの"信者"だったのね。それにこの作品レベルでギャグ?ユーモア?だからトリュフォーの映画って面白くねえんだな。

映像的にも最初のナイトクラブ場面がちょっと見ごたえあったかな程度。皆がそろって階段をかけあがる場面とかね。船がゆれていることをしめすカメラワークもやや空回り気味。あと、映画で何度か登場する、怪しい男(最後に探偵だったと判明する)のクローズアップ。これ、何か意味あるの?眉間にシワ寄せればいいってもんじゃありません。
シャンパーニュ1

また、いかにもヒッチコックが好きそうなこんなショット。無駄に映像で遊んでいるだけ。
シャンパーニュ2

『シャンパーニュ』は、ヒッチコック研究家以外は、あえて観なくてもよい作品。
ヒッチコックが"道徳的な題材"が似合わないことを確認するだけの映画です。
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1000 Frames of Champagne (1928)

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2017.09.24 Sunday | 18:46 | - | - | - |

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