映画のメモ帳+α

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スタートレック ファースト・コンタクト

スタートレック ファースト・コンタクト(1996 アメリカ)

スタートレック ファースト・コンタクト原題   STAR TREK: FIRST CONTACT
監督   ジョナサン・フレイクス
原案   リック・バーマン ブラノン・ブラーガ ロナルド・D・ムーア
脚本   ロナルド・D・ムーア ブラノン・ブラーガ
撮影   マシュー・F・レオネッティ
特撮   ILM
音楽   ジェリー・ゴールドスミス
出演   パトリック・スチュワート ジョナサン・フレイクス ブレント・スピナー
                                  レヴァー・バートン マイケル・ドーン ゲイツ・マクファーデン マリナ・サーティス
                                  アルフレ・ウッダード ジェームズ・クロムウェル アリス・クリーグ ニール・マクドノー
                                  ドワイト・シュルツ マイケル・ホートン ロバート・ピカード

第69回(1996年)アカデミー賞メイクアップノミネート

スタートレック ファースト・コンタクト』は新スター・トレックメンバーによる劇場版第2作。前作『スタートレック ジェネレーションズ』が不評だったことから今回は慎重に準備をすすめました。まず、物語はファンへのアンケートで高い人気を誇るタイムトラベル物を採用。(宇宙大作戦での『危険な過去への旅』や新スター・トレックの『亡霊戦艦エンタープライズ"C"』、そして劇場版第4作『スター・トレックIV/ 故郷への長い道』など)そして、悪役には人気エピソード『浮遊機械都市ボーグ』のボーグを据えて万全を期します。監督はすでにいくつかのエピソードで監督を経験済みだったライカー役のジョナサン・フレイクスを抜擢。そのかいあって、『スタートレック ファースト・コンタクト』は興行的に成功、内容も好評で新スター・トレック映画版では最も人気の高い作品となりました。



物語
機械生命体ボーグが再び地球侵略のため、惑星連邦に侵入してきた。ピカード(パトリック・スチュワート)は新艦エンタープライズEの指揮をとっていたが、艦隊司令部はかつてボーグに同化された過去をもつピカードでは上手く対応ができないと判断。エンタープライズEの出撃を禁じた。不利な状況にいてもたってもいられないピカードは命令を破って参戦。ボーグの侵攻を阻止するが、そのとき爆発寸前のキューブからボーグ・シップから宇宙船ボーグ・スフィアが脱出し、時空の歪みと共に姿を消した。そのとたん地球の姿は一変。地上には生命体はなく、90億のボーグが支配していた。ボーグは過去へのタイムトラベルを行い、地球を同化、人類の歴史を抹殺してしまった。ピカードは歴史を元に戻すため、ボーグが行った時代へとタイムトラベルを行う。行く先は2063年4月4日。ゼフラム・コクレーン博士(ジェームズ・クロムウェル)が人類初のワープ飛行を行う、実験船フェニックス号の打ち上げ前日だった。ボーグは地球に総攻撃を開始するが、エンタープライズがボーグ・スフィアを撃破。そのころエンタープライズの艦内に侵入したボーグたちは艦内を改造し、乗組員たちをボーグへと同化した。ピカードはリリー(アルフレ・ウッダード)らと共にでボーグ・クイーン(アリス・クリーガ)率いるボーグたちを倒し、フェニックス号も無事打ち上げに成功。人類はバルカン人とのコンタクトに成功し、歴史も元に戻った。

それにしてもスター・トレック製作チームは学習しませんね〜。前シリーズも映画1作目が不評で、2作めはTVシリーズの人気エピソードからネタ拝借、そしてこの新スター・トレックでも...。そして監督には2作目にして出演者から抜擢。話題作りにも精を出します。ジョナサン・フレイクスは次回作でも監督を担当、レナード・ニモイと同じパターンです。ジョナサン・フレイクスは戦艦の映し方にこだわってますね。この作品、そして次作ともさりげなく映る飛行場面がやたらかっこいいんです。メカマニアではない自分がこの映画の映像にはひたすらうっとり♪



この映画の特徴はさりげなくゾンビ映画のテイストを入れていること。
ボーグたちもリリーいわく"機械ゾンビ"だし。
「同化されたクルーもいる。見つけたら(仲間でも)撃て。彼等のためだ」
死体をあさる 内蔵をえぐりとるようなしぐさはゾンビ映画そのもの!

さて、この映画では"スター・トレック"節とも言えそうな台詞がいっぱい。
まずはデータ(ブレント・スピナー)とボーグ・クイーンとの会話。
ボーグ・クイーンちゃんがいろいろかましてくれます。

「私はボーグ。ボーグは集合の意識。個体はない。」
「私は始まりで終わり。私は集合体。全体の個体よ」
「私は混沌に秩序を与える。あなたも混沌だわ。データ、あなたは矛盾している。機械が人間になりたがるなんて」

ボーグ様にとっては人間社会なんて混沌(カオス)のひと言で片づけられるのです。
データもすかさず反論します。
「私は自分を進化させるべくプログラムされている」
ボーグ・クイーン「私たちも進化するわ。完全を目指している」
データ「ボーグは進化しない。征服するだけだ
民主化させるとの大義名分で征服しようとするどっかの国を想像させます。

ボーグ・クイーン「お前たちを我々集合体に同化させ完全に近づけてあげる」
これも何かに使えそうな言葉ですね。

うーむ、その後「おまえはまだ刺激を知らないから」といって
データの感情チップを作動させ、エロ仕掛け♪
下等な人間社会の一般大衆の皆さん、こーいうの好きでしょ♪とボーグ・クイーン様がサービスをしてくださいます。

まだまだありますよ。
ボーグ・クイーン「言語での意思疎通は原始的よ。我々も昔は人間のようだった。弱くて欠陥だらけの有機体。でも人工体をとりこみ、我々は完全に近づいた」
データ「自分を完全と思うのはたいてい錯覚だ」
ボーグ・クイーン「愚か者は理解を超えることを排除する
ボーグ・クイーン、いいこというじゃん(爆)。

Borg Queen

弱くて愚か者の人間とそれを超えようとする者との応戦、スター・トレックの定番です。
トレッキーになるかどうかは、こういう会話を楽しめるかどうかにかかっている!

あ、そうだ。データが「命令なんかクソ食らえ」と言う場面がありましたね。
これは『スター・トレックVI/未知の世界』でのスポックの台詞を引き継いでいます(笑)。

また、もうひとつの頻出キーワードも出てきます。そう、復讐です。
過去、同化された恨み、ボーグに復讐をはたすべく、「艦を爆破するしかない」という周囲のアドバイスを無視し、ピカードはボーグと戦おうとします。

我々の時代に復讐はない。心が進化している

ピカードは21世紀の女、リリーに対し大嘘をこく。
リリーはすかさず「あなたはボーグを楽しそうに撃っていた。人殺しを楽しむ人間はどこにでもいるのよ。」
と反論。23世紀の男は21世紀の女にあっさり性根を暴かれてしまう。

メルヴィルの「白鯨」を例に出した会話は秀逸。
「エイハブは復讐のため、白鯨を追い続けた。だが、最後は船とともに海に沈んだ」
ピカードは気取って引用する。
そこでリリーが一言「追いすぎたのね
うーむ、深いな。

こんな知的な会話と凡庸・陳腐な設定が奇妙に同居しているのがスター・トレックの魅力です。

ワープ航法の開発者コクレーン博士のキャラ設定はあまりにも月並みでつまらない。
酒好き、女好き、ロック好き。開発はカネのため、お金もらったらどこかの島でのんびりくらしたい。
偉人に祭り上げられるのはイヤ。こんな凡庸な男が宇宙の歴史を変える開発なんてできるはずがない(爆)。
当初、熱心なスター・トレックファンとして知られるトム・ハンクスがキャスティングされていましたが、スケジュールの都合で降板。
ハンクスが演じていれば...いっしょだったでしょうね。
タイムトラベル先には当初、ルネサンス期のイタリアも候補にあがっていたそうです。
そっちで観たかった気もしますが...脚本家のアタマがついていかなかったんでしょう(爆)。
ラストのファースト・コンタクトの場面も何か付けたしみたいでつまらない。
しらっとスポックが出てきたら笑ったんですが。

『スタートレック ファースト・コンタクト』は新スター・トレック劇場版の中で最良の作品という評価が定着しています。個人的にはコクレーン博士のエピソードが凡庸すぎるのがひっかかって、『スタートレック 叛乱』のほうが好きなんですが(少数派でしょうね...)何せ前述のごとくサービス満点、楽しめる要素にはことかかない。面白い映画であることに異論はありません。
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Star Trek: First Contact at Memory Alpha (a Star Trek wiki)
Star Trek: First Contact at Rotten Tomatoes
“Star Trek: First Contact (1996)”. Box Office Mojo.


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2017.12.10 Sunday | 00:27 | - | - | - |

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