映画のメモ帳+α

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スター・トレックVI/未知の世界

スター・トレックVI/未知の世界 (1991 アメリカ)

スター・トレックVI/未知の世界原題   STAR TREK VI: THE UNDISCOVERED COUNTRY
監督   ニコラス・メイヤー
原作   ジーン・ロッデンベリー
原案   レナード・ニモイ ローレンス・コナー マーク・ローゼンタール
脚本   ニコラス・メイヤー
撮影   ヒロ・ナリタ
特撮   ILM
音楽   クリフ・エデルマン
出演   ウィリアム・シャトナー
      ウィリアム・シャトナー レナード・ニモイ デフォレスト・ケリー
      ジェームズ・ドゥーアン ジョージ・タケイ ニシェル・ニコルス
                            ウォルター・コーニッグ デヴィッド・ワーナー クリストファー・プラマー
                            カートウッド・スミス マーク・レナード キム・キャトラル マイケル・ドーン
                            グレイス・リー・ホイットニー ブロック・ピータース ロザンナ・デ・ソート イマン

第64回(1991)アカデミー賞メイクアップ、音響効果編集賞ノミネート

宇宙大作戦メンバー最後の映画と銘打った前作『スター・トレックV/新たなる未知へ』の大失敗はスター・トレックシリーズに深刻な打撃をもたらした。放映中だったTVシリーズ「新スター・トレック」への影響を懸念する声もあり、次作の映画をどうするかについて関係者は頭を痛めた。当初、『スター・トレック』(2009)のような前日談をつくるアイデアが出て、若きカークをイーサン・ホーク、スポックをジョン・キューザックという話もあったようだ。(ちなみに『スター・トレック』劇場版第一作の際、ジーン・ロッデンベリーが"カークをリチャード・バートン、スポックをロバート・レッドフォードが演じる”とジョークを飛ばし、それが事実のように報じられ、ファンを騒然とさせたエピソードもある。) 『〜新たなる未知へ』に対するファンの不満とスター・トレック25周年を宇宙大作戦メンバーの締めくくりにしたいというパラマウント社の意向が重なり、結局もうひとつ”最後の作品”を作ることになった。その『スター・トレックVI/未知の世界』は興行、批評ともまずまずの結果となり、"新スター・トレック"への橋渡しを無事なしとげた。



物語
クリンゴン星の衛星プラクシスが事故により爆発。クリンゴンの大気は汚染され、このままでは50年でクリンゴン星は滅びてしまう。そこでクリンゴン帝国宰相ゴルゴン(デイヴィッド・ワーナー)は惑星連邦に講和の申し入れをしてきた。スポック(レナード・ニモイ)はを歴史を変えるチャンスであると考え、カークに内緒で和平交渉にやってくるゴルコンの護衛任務を引き受ける。カーク(ウィリアム・シャトナー)は息子をクリンゴンに殺された恨みがあるゆえ気の進まぬ仕事だった。交渉のためエンタープライズ号に乗り込んできた宰相達とギクシャクした会談を終えて間もなく、ゴルゴンの乗ったクロノス号が光子魚雷に狙撃された。その魚雷が発射されたのはエンタープライズ号。カークはそんな命令は出していない。カークとマッコイ(デフォレスト・ケリー)は救出のため、ゴルゴンの乗った船に乗り込んだが、ゴルゴンは何者かに暗殺されてしまった。カークとマッコイは暗殺犯として逮捕され、流刑惑星ルラペンテでの終身刑を言い渡される。ゴルコンの娘アゼトバーク(ロザンナ・デ・ソート)は、父の遺志を継いで和平交渉に取り組むことを決意。一方、スポックは事件の調査を開始し、光子魚雷を発射したのはクリンゴンの透明偽装装置を備えたバード・オブ・プレイであり、惑星連邦内とエンタープライズ内にクリンゴンと結託して、和平交渉を防害しようとする者がいることもわかった。カークはエンタープライズ号によって救出され、スールー(ジョージ・タケイ)が艦長をつとめるエクセルシオール号の協力を得て、新たな暗殺計画を阻止するべく動きだす

告白します。
冒頭で紅茶をすすりながらスールーが登場して航星日誌を読み始めた時、なぜか笑いがこみ上げてしまいました。
そして、このエピソードはコバヤシ丸みたいな、何らかのネタであろうと思い込んでいました。
エンタープライズ号にスールーがいない!とうとうウィリアム・シャトナージョージ・タケイの確執もここまできたか!(タケイはシャトナー監督の前作に出演するのをゴネていたと言われている)共演したくない、でもオリジナル・キャストだから出さないとファンが納得しない、よって苦肉の策でこうなったのだな、ラスト近くの”共演"はたぶんCGで合成したんだろう。当然、エンタープライズの狙撃事件にはスールーも犯人のひとりに違いない、と。ああ、こんなありえない妄想(よく考えたら、と言うか考えなくても宇宙大作戦クルーの最後の作品で、オリジナルメンバーのひとりを悪役にして終わるはずはないのだが...)にとらわれながらみた『スター・トレックVI/未知の世界』楽しかったです。ゴシップに踊らされていると作品の本質を見失いますね。ああ、シャトナーはカークが死ぬ場面を作れ!とニコラス・メイヤー監督に頼みこみましたが、受け入れられずおかんむりだったとか。だったら前作で自分が監督したときに死んどきゃよかったのに。神の目ビームをあびてさ。きゃっきゃきゃ。あ、またゴシップに走っちゃった。

作品の話に戻ります。
黒装束に身を包み、キャンドルをともした怪しげなスポックの部屋を訪れたヴァレリス中尉(キム・キャトラル)とスポックの会話です。
部屋に掲げられた絵をみて

ヴァレリス「この絵の意味は?」
スポック「楽園追放だ」
ヴァレリス「なぜこんな絵を飾るの?」
スポック「何事もいつかは終りがくるんだ」

spok picture paradise

トレッキーどもよ、宇宙大作戦版トレッキーはこれで終わりだ!
ちゃんと覚悟しとけよ!スポック様からのありがたいお言葉です。

そしてMr,論理スポック様の口から
論理は知恵の始まりであって終点ではない
"Logic is the beginning of wisdom, Valeris, not the end."

ありがたすぎて涙が出そうです。

私がこの船に乗るのはこれが最後だろう。何事も真空状態はよくない。空席は君がうめてくれ

宇宙大作戦版スター・トレックはこれで終わるけど、新スター・トレック版も応援しろよ!
スポック様はトレッキーたちにそうおっしゃっているのです!

『スター・トレックVI/未知の世界』が他と違うところはミステリーの要素を取り入れていること
エンタープライズを狙撃犯にしたててしまった犯人は誰だ!前半50分はそれでぐいぐい引っ張ります。
スター・トレックシリーズ、前半はつまらないことも多いのですが、この作品に関しては前半のほうが面白い。"生きるべきか死ぬべきか”をはじめとするシェークスピアの言葉も引用し、インテリ層に訴えかけます。

まあ、見え見えの伏線が貼ってあるんですけどね。
ヴァレリスがカークの部屋にノックをせずに入り、
裁判でカークの「クリンゴンは信用できない」と言った恒星日誌が暴露されてしまうところとか。
あと、ヴァレリスがエンタープライズ乗組員2人とぎこちない会話をする場面とか。
火曜サスペンス劇場並みのわかりやすさ!元ネタがTVドラマだけあります。

まあ、マーティア(イマン)が登場したあたりから雲行きが怪しくなり、後半はいつものスター・トレックモードに戻ります。マーティアがカークに変身してしまったときはまたしてもトンデモ映画...と思いましたが。まあ、お遊び程度ですんでよかったです。

『スター・トレックVI/未知の世界』は前作に比べると興行的、批評的にも持ち直し、何とか"有終の美”を飾った。一番の原因は”和平”をテーマに据え"変化を恐れる人間によって阻まれる未来”に打ち勝つ力を見事に示したこと。まあ、スター・トレックは未知への探検、宇宙の開拓がテーマなのに、和平なんてケシカラン!という声もありますが(笑)。この映画が公開された1991年はチェルノブイリ原発事故をきっかけとして東西の冷戦が終結した年。冒頭のリンゴン星の衛星プラクシスの爆発はチェルノブイリを暗示しているともいわれています。スター・トレックの作者ジーン・ロッデンベリーは直接語りにくい現代社会の諸問題を宇宙を隠れ蓑にして描くことを目指していた。そのロッデンベリーはこの映画を観て後、48時間以内に亡くなったという。もちろん、この映画はロッデンベリーに捧げられている。
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Star Trek VI: The Undiscovered Country at Memory Alpha (a Star Trek wiki)
Star Trek VI: The Undiscovered Country at Rotten Tomatoes
Star Trek VI: The Undiscovered Country at Box Office Mojo

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2017.06.24 Saturday | 02:06 | - | - | - |

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