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スター・トレックIII/ミスター・スポックを探せ!

スター・トレックIII/ミスター・スポックを探せ!(1984 アメリカ)

スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!原題   STAR TREK III: THE SEARCH FOR SPOCK
監督   レナード・ニモイ
原作   ジーン・ロッデンベリー
脚本   ハーヴ・ベネット
撮影   チャールズ・コレル
特撮   ILM
音楽   ジェームズ・ホーナー
出演   ウィリアム・シャトナー レナード・ニモイ デフォレスト・ケリー
      クリストファー・ロイド ジェームズ・ドゥーアン ジョージ・タケイ
      ニシェル・ニコルス ウォルター・コーニッグ ロビン・カーティス
      メリット・バトリック マーク・レナード デイム・ジュディス・アンダーソン
      ジェームズ・B・シッキング ジョン・ラロクエット ロバート・フックス
      ミゲル・ファーラー フィル・モリス スコット・マッギニス スティーヴン・リスカ

大作映画ヒットの条件は1にも2にも話題性。クオリティはあるにこしたことはないレベルといっても過言ではありません。トレッキーと呼ばれる熱狂的なファンをもつ"スター・トレック"ですらその例外でありません。シリーズ2作目にして、人気キャラスポックを殺してしまうという暴挙に出ました。でもそこはSF映画の特権、死人なんていくらでも生き返らせられる!ということで映画版スター・トレック第3作『スター・トレックIII/ミスター・スポックを探せ!』ではそのスポックを生き返らせる物語に1話まるまる費やします。ひとりのキャラの生死に映画2作分を費やすなんて前代未聞?"スター・トレック"シリーズにおけるスポックの存在感の大きさがよくわかります。でもそれだけでは刺激が少ないと思ったのか?スター・トレックの象徴であるエンタープライズ号を爆破してしまう”おまけ”までつけてしまいました。前作でのスポックの死同様、コケたらシリーズを終わることができる口実をつくったというか、炎上マーケティングというか...



物語
23世紀。エンタープライズを救うために殉職したスポック(レナード・ニモイ)の宇宙葬を行い、カーク(ウィリアム・シャトナー)たちは帰還。モロー提督(ロバート・フックス)からエンタープライズが廃艦になることを知らされる。機関士のスコッティ(ジェームズ・ドゥーアン)は新型艦エクセルシオ号への移動が決まった。その頃ジェネシス装置の存在を知ったクリンゴン軍のクルーグ司令官(クリストファー・ロイド)が、計画の秘密を得るため惑星ジェネシスに向かう。惑星には地球の調査艦グリッソムが接近し、サーヴィク大尉(ロビン・カーティス)とカークの息子で計画の推進者でもあるデイヴィッド(メリット・バトリック)が惑星に降りて調査を始めていた。スポックの父サレック(マーク・レナード)の元にカークが訪問。"ヴァルカン人は死ぬ時に、自己の魂(カトラ)を他の人に託す。スポックの体と精神を託されたものをヴァルカン星のサレヤ山に連れてくればスポックを甦えらせることも可能"と告げる。カークは"他の人"がドクター・マッコイ(デフォレスト・ケリー)であることに気づき、精神病院に入れられていた彼を救出する。軍規により惑星ジェネシスへの渡航は禁止されていたが、カークはそれを無視。エンタープライズに乗ってチェコフ(ウォルター・コーニッグ)、スールー(ジョージ・タケイ)とともにジェネシスへ急ぐ。そのころデイヴィッドはスポックの蘇りである8歳程のヴァルカン人少年に遭遇していた。デイヴィッドが計画促進のために不安定な物質を使っていたことが原因で惑星は異常進化し、猛スピードで破壊へつき進んでいた。ヴァルカン人少年も異常なスピードで成長していた。クリンゴン軍のクルーグ司令官は部下とともにバード・オブ・プレイ号で惑星ジェネシスに上陸。3人を発見して人質にとる。エンタープライズが到着するがクリンゴン艦のためにエンタープライズは操縦不能となってしまう。クルーグは降伏を要求し、見せしめに人質を殺すと通告。サーヴィクを救おうとしたデイヴィッドが殺されてしまい、怒ったカークはエンタープライズを自爆させることで呼び寄せたクリンゴン軍兵士を抹殺する策を講じる。ようやくジェネシスに降り立ったカークはサーヴィクとヴァルカン人少年に出会う。少年は既にスポックそっくりに成長していた。カークはクルーグを倒し、クリンゴン艦を乗っ取ってヴァルカン星へ移動。女祭司による甦りの儀式により、マッコイからスポックに精神がもどされる。

当初、監督には前作『スター・トレック2/カーンの逆襲』同様、ニコラス・メイヤーに依頼していました。だが、メイヤーはスポックが生き返るというアイデアがのめなかったらしく拒否。そこで何とスポック役のレナード・ニモイが監督するというウルトラCに出ました。まあ、これも話題作りの一環でしょうね。これまでスポック役を演じるのに難色を示し続けていたニモイは『〜カーンの逆襲』を観て態度を豹変、(死んだにもかかわらず)スポック役を演じることに意欲を示し、「演じるだけでなく、監督も手掛けたい!」と直訴したとか。ひどい職権乱用(爆)。ジーン・ロッデンベリーはニモイが監督をするという知らせを聞いたとき、「(出来が悪くても)首にできない監督を雇っちまったな」とぼやいたそうな。

前作に続いて積極的にTVシリーズとの関連をつくっています。まず、おなじみの悪役を登場させる。最初、惑星ジェネシスを訪れるのはロミュラン人の予定でしたが、クリンゴンに変更されています。また、バルカン人の発情期ポンファーを描くなど、スター・トレック映画がTVシリーズから続いていることを強調するつくりをとっています。

それにしてもスポックの魂がマッコイに移されていたなんて、こんなアホなことよー考えますな。
マッコイが魂の抜け殻になったスポックの体に対して「白状することがある。自分でも驚いているんだ。君がいなくて寂しかった。2度と私の前から消えないでくれ」と語る場面があります。これってスポックが言わせてるんじゃないの?いっそのことスポックの声で言ってくれたら笑えたのに。マッコイが酒場に立ち寄る場面で宇宙大作戦第2シーズン"The Trouble with Tribbles"(新種クアドトリティケール)に登場したトリブルが出てきたのはご愛嬌。食べることと繁殖することしか能がないこの小動物。いっそのことトリブルをジェネシスに解き放ってしまえばよかったのに!と思ったのはワタシだけ...なんでしょうね、はい。

そしてエンタープライズ号の爆破。トレッキーの悲鳴が聞こえてくるようです。
The Search For Spock-Enterprise destruct
エンタープライズ号は爆破してもスポックは蘇らせる。スター・トレックにとってエンタープライズ号よりスポックのほうが大事なんですね。

Enterprise_destructs


カーク スポックカークの息子、デイヴィッドも死なせてしまいます。物語をすすめていくうえでデイヴィッドとサーヴィクのどちらを死なせるかもめたようですが、"計画の実行を早めるため不安定な物資を使った”罰としてデイヴィッドが死ぬことになったとか。"お父様と同じく、規則破りをした"デイヴィッド。お父様はぴんぴんしているのにね〜。クルーグとの格闘場面もあんな陳腐に簡単に勝ってしまうし!世の中は不条理じゃ。

映画冒頭、前作『スター・トレックII/カーンの逆襲』においてスポックが「一人よりも多数の要求は重い。」と語って死ぬ場面がリプライズされます。監督の自己満足にすぎないと思いきや...。

ラストでスポックが「私を助けたのは友情からだと聞きましたが」とカークに尋ねたところ、カークは

一人の者の要求が多数の者の要求よりも重かったからだ

出た〜!こんなことじゃないかと思った人も多いでしょう。
でも、続編が作られなかったら「一人よりも多数の要求は重い。」だけで終わっちゃったわけだしね。映画作りって危険を伴います。

しかし、この作品完璧に続編仕様ですな〜。前作を観ていなければ意味がさっぱりわからない作り。しかも物語はこてこてのSFトンデモ話。一見客なんか相手にしません!って感じ。(日本では「さらば宇宙戦艦ヤマト」(1978)をパクったと評されています。)まあ、観客はほとんどがトレッキーでしょうから...。この作品だけ単体で観たら面白くない。『〜カーンの逆襲』の後、『スタートレックIV 故郷への長い道』と3作続けてみたら面白く感じる、そんな映画です。
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Star Trek III: The Search for Spock at Memory Alpha (a Star Trek wiki)
Star Trek III: The Search for Spock at Rotten Tomatoes
“Star Trek III: The Search for Spock”. Box Office Mojo

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2017.07.23 Sunday | 22:18 | - | - | - |

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