映画のメモ帳+α

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ショーン・オブ・ザ・デッド

ショーン・オブ・ザ・デッド (2004 イギリス)

ショーン・オブ・ザ・デッド原題   SHAUN OF THE DEAD
監督   エドガー・ライト
脚本   サイモン・ペッグ エドガー・ライト
撮影   デヴィッド・M・ダンラップ
編集   クリス・ディケンズ
音楽   ダン・マッドフォード ピート・ウッドヘッド
出演   サイモン・ペッグ ケイト・アシュフィールド ニック・フロスト
      ディラン・モーラン ルーシー・デイヴィス ペネロープ・ウィルトン
      ビル・ナイ ピーター・セラフィノウィッツ ジェシカ・スティーヴンソン
      マーティン・フリーマン ソネル・ダドラル マット・ルーカス
(日本劇場未公開作品)

ゾンビ映画には、ジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」や「ゾンビ」へのオマージュ、パロディが含まれていることが多いですが、それをとことん追求した映画があります。エドガー・ライト監督「ショーン・オブ・ザ・デッド」です。ロメロはこの映画を観て感激し、「ランド・オブ・ザ・デッド」(2005)にエドガー・ライトとサイモン・ベッグをゾンビ役でチョイ役出演させています。「ショーン・オブ・ザ・デッド」は日本では劇場公開されませんでしたが、本国イギリスで大ヒット、アメリカでもクエンティン・タランティーノが絶賛するなど、大きな話題を集めました。今もなお根強い人気を誇るゾンビ映画です。

物語
ロンドンの家電量販店で働くショーン(サイモン・ペッグ)は、親友のエド(ニック・フロスト)とつるんで毎日同じパブに入り浸り、無気力な日々を送っていた。デートの場所もエド同伴で、同じパブばかりのため、3年つきあったリズ(ケイト・アシュフィールド)にも愛想を尽かされてしまう。リズとヨリを戻したいショーンは生活を改めることを決意する。だが、街にはゾンビがあふれ、生きた人間を襲っていて外出もままならない状況だった。



ホラーマニア限定ではなく、一般人を巻き込んで(笑)ゾンビ映画の人気投票をすれば、この「ショーン・オブ・ザ・デッド」はかなり上位にランクされるのではないでしょうか?個人的には、この映画の人気、わかるような、わからないような...。自分はこれよりも、同じ監督&主演コンビの次作「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」を先に観ていたのですが、印象は全く同じ。"ひたすらゆるく、面白かったよーな気がする"。

好感度の高い一番の要因は、先述のとおり、ロメロ監督「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」や「ゾンビ」に対する愛にあふれたオマージュゆえでしょう。ショーンがエドに向かって「ゾンビという言葉("the zed-word!")を使うな」と語りますが、これはロメロが映画の中でゾンビという言葉を使わない姿勢をふまえたもの。(多くのゾンビ映画ではその姿勢を追従しています。確かに安っぽく聞こえますね。まあ、バタリアンなんて言葉に置き換えたケシカラン映画もありますがwww) そして、何よりもロメロが作り出したゾンビ像を忠実に守っていること。あまりにも忠実すぎて、ロメロ版ゾンビより、はるかに動きがトロくなっている!だから、全然怖くない。ショーンら5人がゾンビの物真似をして、ゾンビの大群をくぐりぬけようとする場面があります。(ここが一番好き)あれだけトロければ、間をくぐりぬけて逃げ切れそうな気がしますね!

この映画レベルでいいなら、猫ちゃんだってゾンビになれちゃうぞ!

 この動画は映画とは全く無関係です。悪しからず

最近は"高速ゾンビ"が主流になっていますが、つまるところ、みんなトロいゾンビが大好きなんだな!
この映画へのオマージュ「ロンドンゾンビ紀行」(ゾンビと老人時速1.7キロのデッドヒート)も作られました。

この映画の至るところに「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」や「ゾンビ」のパロディが散りばめられていてニンマリしてきます。口うるさいけど、役に立たないデヴィッド(ディラン・モーラン)のキャラは、「ナイト〜」のハゲ親父をほうふつさせますし、彼がゾンビのえじきになるときのポーズは「ゾンビ」や「死霊のえじき」のクライマックスそのものです。まあ、巨大スーパーマーケットがコンビニになってたり、地下室の雰囲気が「ナイト〜」より「死霊のはらわた」っぽいのはご愛嬌!?

「ショーン・オブ・ザ・デッド」はコメディだけど、腹をかかえて笑えるタイプの作品ではない。小ネタで勝負!ひたすらゆるいのです。
ゾンビにLPレコードを投げつける場面で
"プリンスの「パープル・レイン」は投げちゃだめ!ダイアー・ストレイツはOK"
微妙によくわかるこの感覚!(笑)
QUEENの"Don't Stop Me Now" や"You're My Best Friend"も使われています。
QUEENの曲って妙にコメディにフィットするから不思議です。

「ショーン・オブ・ザ・デッド」、傑作にはほど遠く、大笑いできるほど面白いわけでもないですが、トロいゾンビがひたすら愛おしい。観終わった瞬間は、"言われているほど、面白いかな〜"と戸惑いつつも、じわ〜と好きになっていくタイプの映画です。2013年7月にはエドガー・ライト監督&サイモン・ベッグコンビの新作『ザ・ワールズ・エンド(原題) / The World’s End』(パロディ色はないそうです)が予定されているようですし、また「ホットファズ〜」見直してみたくなった...。ああ、こうやって、このゆるい世界の毒牙に蝕まれていくのですね。
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2013.06.05 Wednesday | 00:18 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.05.25 Thursday | 00:18 | - | - | - |

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