映画のメモ帳+α

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死霊のはらわた(2013)

死霊のはらわた(2013 アメリカ)

死霊のはらわた(2013)原題   EVIL DEAD
監督   フェデ・アルバレス
オリジナル脚本 サム・ライミ
脚本   フェデ・アルバレス ロド・サヤゲス
      ディアブロ・コーディ(クレジットなし)
撮影   アーロン・モートン
編集   ブライアン・ショウ
音楽   ロケ・バニョス
出演   ジェーン・レヴィ シャイロー・フェルナンデス
      ジェシカ・ルーカス ルー・テイラー・プッチ
      エリザベス・ブラックモア

サム・ライミブルース・キャンベルの間では「死霊のはらわた」のリメイク企画はずっと計画されていました。2009年に、ファンの拒否反応があまりに激しいため、企画は行き詰っているとキャンベルが語っています。ところが、2011年7月、ファンのオリジナルへの熱い思いを無視して(笑)ついにリメイク製作が発表されました。監督はウルグアイ出身の新鋭フェデ・アルバレス。彼がyoutubeにアップした短編映画『Panic Attack』をみてリメイク版の監督を探していたサム・ライミがオファーを出しました。『Panic Attack』は大きな反響を呼び、ハリウッド中のスタジオが彼の争奪戦を繰り広げたそうですが、その中からコレを選んだ。「死霊のはらわた」のリメイクをやらないか...ホラー映画ファンには悪魔のささやき。そりゃよろめきますよ。



形式上、「死霊のはらわた」(1981)のリメイクと謳われていますが、実質上はリメイクというより、今流行りの「reboot(再スタート)」でしょう。既に続編製作も決定していますし。

物語的にも、男女5人がひと里離れた山にいき、そこで『死者の書』を発見して、邪悪な死霊を甦らせてしまうというベーシックな設定は踏襲していますが他は比較的自由に作っている印象。山に行った目的も、ただのお遊びではなく、ジャンキーのミア(ジェーン・レヴィ)を治すためという真面目なものに変更されています。その兄デビッド(シャイロー・フェルナンデス)とその恋人ナタリー(エリザベス・ブラックモア),エリック(ルー・テイラー・プッチ)、オリビア(ジェシカ・ルーカス)が集まります。エリックはおたくっぽい青年でオリビアが黒人の看護婦だという設定がオリジナルと違うところです。

ほう、それではオリジナルでブルース・キャンベルが演じたアッシュ役はデビッドが引き継ぐのかな?
途中まではそんな感じです。でも、このイケメン君だけは何があっても顔は一切汚れていない不思議...。

映像表現としてはそれほど目新しいものはありません。
現代風リメイクでありまがら、CGIをほとんど使っていないのは好感度高し!
地下室の階段でのミアとナタリーのバトル場面はカメラアングルが絶妙でかつ怖かったですね。
オリジナルにもあった手首を食いちぎる場面も健在です、いやはや。
それにしても、ゴジラのように口から血のシャワーを大量に吐き出すってどーよ?
まあ、オリジナルにもありましたけどね。



ラスト近く、兄と妹が抱き合う場面。
ここで終わったりしやがったら酷評してやるぞ、と思ってましたが
...よかった、よかった。もうひと飛沫あります。Docomo_hart
うん、これでいいのだ。
グロい、グロい、グロい、あれ、この調子だと2作目の主役はもしかして...
でも死んだはずの登場人物が続編で何事もなかったようにしらっと出てくるのはよくある話ですしね。
「死霊のはらわた」3部作を観ている人にはいろいろと邪推する楽しみがあります。

ちなみにこの映画で使われた血の量は7000ガロン。このラスト場面だけで5000ガロンあるそうです。1ガロンは3.5リットル〜4.5リットル。
血しぶきというより、血のシャワーって感じですからね。はてしなく血を無駄使いしている(爆)。ちなみにスプラッター映画の元祖といわれたオリジナルは200〜300ガロン。20倍以上です。

リメイク版「死霊のはらわた」は非常に手堅いつくり。リメイクではなく、似たような話と割り切ってみればかなり楽しめます。冒頭からいかにもこわいぞ、こわいぞといった感じの演出や音楽の使い方にはやや辟易しましたが中盤以降は文句なく"乗せて"くれます。強いて言えばユーモアが足りないのが気になる。あのけたたましい笑い声もあんまりなかったし。「死霊のはらわた」2作目以降はコメディ要素が強い仕上がりでしたが、このリメイク版を観る限りではそんな気配はなし。脚本はフェデ・アルバレスとロド・サヤゲスが手掛けましたが、2人とも英語圏出身ではないため、会話のブラッシュアップのため、「JUNO/ジュノ」でアカデミー賞脚本賞を受賞したディアブロ・コーディ(元ストリッパーという異色の経歴でしられています)が雇われました。彼女が加わったにしてはユーモアの味付けがされていないのはなぜ?いわゆる校正であり、書き足しはしていないんでしょう。だからノン・クレジット?もしかしたら2作目以降、コメディ色を強めるために彼女が本格的に参加するのかもしれません。脚本だけにとどまらず、ゾンビ役で起用してみては?脱ぐのもOKだろうし(爆)。

何はともあれ、フェデ・アルバレス監督の演出力は確かです。ラストクレジットのバック映像も血だらけ。センスの良い映像です。ただし、一番最後のアレは本当に余計。共同製作をつとめた"ホラー映画界の竹内力"ブルース・キャンベルに逆らえなかったのか...。

ホラー映画でキャリアをスタートさせた大物監督にはピーター・ジャクソンやサム・ライミがいます。ピーター・ジャクソンはえらくなりすぎて、もう"こっちの世界"には戻ってきそうにないですが(「指輪」が終わったらゾンビ映画やりたいとか言ってたくせに....)サム・ライミは"こっちの世界"に未練たらたらなようで、嬉しい限りです。フェデ・アルバレス監督が向こうの世界に脱皮しないようにしっかり囲い込んどいてください(爆)。この再スタート版とは別に、サム・ライミ自身も続編を作る計画があるそうです。"Army of Darkness 2"だって...つーことは「キャプテン・スーパーマーケット」の続編?正直言ってアレの続編はイラネ。

待望!でなかったかもしれない「死霊のはらわた」のリメイク版、スプラッター度が半端ないのでホラー耐性がない人にはお勧めできませんが、ホラー映画ファンなら血が踊る作品です。面白かった!
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<関連作>
死霊のはらわた(1981)
死霊のはらわた II
キャプテン・スーパーマーケット


2013.05.05 Sunday | 02:30 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2019.09.05 Thursday | 02:30 | - | - | - |

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