映画のメモ帳+α

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死霊のはらわた(1981)

死霊のはらわた(1981 アメリカ)

死霊のはらわた(1981)原題   THE EVIL DEAD
監督   サム・ライミ
脚本   サム・ライミ
撮影   ティム・ファイロ
編集   エドナ・ルース・ポール
音楽   ジョセフ・ロドゥカ
出演   ブルース・キャンベル エレン・サンドワイズ
      ベッツィ・ベイカー ハル・デルリッチ サラ・ヨーク

死霊のはらわた」は徹底的な残忍描写とシェイキーカム(中央にカメラを取り付けた木材を2人の人間が両方で持ちながら全力で走る)という撮影方法によって、世界中で話題となった鬼才サム・ライミ監督の長篇デビュー作です。「死霊のはらわた」がアメリカで公開されたのは1981年10月15日。日本で劇場公開されたのはそれから3年半あとの1985年2月1日。公開されるやいなや日本でスプラッターという言葉が定着。ついにパンドラの箱を開けてしまった..いや「死者の書」を読み解いてしまったといったところでしょうか?

物語
休暇を過ごすため、森の廃屋にやってきた男女5人。地下室で『死者の書』という本とテープレコーダーを見つける。テープには科学者の声が録音されていた。テープを再生すると、そこには森に封じ込められていた死霊を蘇らせてしまう呪文が吹きこまれていた。そして死霊が蘇り...



サム・ライミとブルース・キャンベルは高校時代からの友達で、よく一緒にスーパー8mmフィルムで映画をとっていたそうです。ライミの弟テッド・ライミもたびたび加わったのですが、キャンベルが俳優になったのは、女の子の注目を集めるルックスをしていたのは彼だけだったからとか。

撮影そのものは37日間で終了したが、編集に1年半を費やした。(編集助手にあのジョエル・コーエンが携わっていたことはよく知られている。)
ここに映像作家サム・ライミのこだわりが感じられますね。

冒頭からこんなカメラワークがきて、心がどよめきます。

死霊のはらわた カメラワーク

シェイキーカム撮影により、森を疾走していく感じとかすごくよかったですね。

さて、この映画を観て秘かな違和感を感じたこと。
それは...男2人は、ビジュアル面では血を浴びる程度ですんでいるのに
女3人は徹底的にグロく描かれていること。

何といっても一番災難なのはアッシュの妹シェリル(エレン・サントワイズ)
まず、森にいって木に犯される。戻ってきたら地下室に閉じ込められ、妖怪のような姿に!

死霊のはらわた シェリル1  死霊のはらわた シェリル2  死霊のはらわた シェリル3

スコット(ハル・デルリック)の恋人、シェリー(セイラ・ヨーク)。自分の手首を食いちぎります。

死霊のはらわた シェリー1  死霊のはらわた シェリー2

そして、アッシュ(ブルース・キャンベル)の恋人リンダ(ベッツィ・ベイカー)。けたたましい声で笑います。

死霊のはらわた リンダ1  死霊のはらわた リンダ2

シェリルが木の枝からレイプされる場面は当初脚本では、単に"木から攻撃される"程度の描写だった。だが、映画を撮影していくうちにこうなってしまったらしい...。

死霊のはらわた 木の枝が...
あまりにひどい描写で、当サイトの品格にかかわるので画像は小さく、画質は粗く...(載せなきゃいいという説もありますが)

何人かの批評家はこの場面をみて、女性嫌いを象徴していると評し、サム・ライミはこの場面を映画に入れたことを悔やんだという。ホラー映画なんてエロ・グロはお約束事なので、そんなに目くじら立てなさんな、と考えるのは男だけなんでしょうね。まあ、サム・ライミは、女性嫌いというより女性を描くのが苦手なことは彼の作品を何本か観ればよくわかる。「スパイダーマン」シリーズでは、ヒロインがアレだったこともあり、「サム・ライミって本当に女性を綺麗に撮るのが下手だ」と囁かれました。<女性を汚く撮るのは無茶苦茶上手いのに!(爆)

ホラー映画のファンは圧倒的に男性が多いので、男のグロより女のグロのほうが観たいだろうと観客心理を考えたゆえという見方も成り立ちます。でも、ここまで男女のグロさに差がある映画も珍しいかもしれません。

この映画、イギリスでは"Video Nasty"(暴力的、猥褻なビデオ)のレッテルが張られた最初の映画群のひとつです。
BBFC censorship of The Evil Dead

ちなみに若者5人が最初、地下室でテープを聞く場面で彼等は皆、マリファナを吸っているという設定だった。実際にマリファナを吸って撮影したが、無茶苦茶になったため取り直しになったそーです。もし、それをそのまま使ったら...Nastyどころじゃすまないかもしれませんね。

ホラー映画でのデビュー作は低予算ゆえ、必死でアイデアを練ります。
この映画が編集に1年半をかけたのもそんな事情によるものでしょう。
見せ方で勝負だ!これは映画の基本です。
それゆえ、荒削りながらも迫力がある映像ゆえ、怖さが伝わってくる。
「死霊のはらわた」はそんなことを嫌でも感じさせてくれる作品!
作品が醸し出す得体のしれないパワー!その点において「死霊のはらわた」を超えるホラー映画はそうそう出てこないでしょう。
製作費は35万ドル。ちなみにライミの監督作「スパイダーマン3」の予算は3億5000万ドル。「死霊〜」の約1000倍です。
さて、どっちのほうが面白かった?

↑いかにも最後、何とかまとめましょーって感じ、血の気のない文章ですね。
ちなみに、「死霊のはらわた」をはじめて観たときの印象は

どこの変態がこんな映画つくりやがったんだぁ〜〜
どこの変態がこんな映画喜んで...

でありました、はい。
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<関連作>
死霊のはらわた II
キャプテン・スーパーマーケット
死霊のはらわた(2013)

2013.05.26 Sunday | 00:22 | ゾンビ映画 | comments(2) | trackbacks(0) |

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2017.05.25 Thursday | 00:22 | - | - | - |

コメント

この記事の影響もあって、
リメイク版を観てきました。
感想はさておき、もう一度、こちらのほうを観たくなりましたね。
というのも、観たことはあるけど、かなり忘れちゃってるんですよ。
比較する必要もないけど、比較したくなるもの人情。
今度、観てみようと思っています。
2013/05/27 6:44 AM by
えっ、この記事の影響でリメイク版を...?
リメイク版の記事は別にありますけど(笑)

ま、あんまり比較する必要もないと思いますけどね。
2013/05/27 7:19 PM by moviepad

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