映画のメモ帳+α

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死霊のえじき

死霊のえじき (1985 アメリカ)

死霊のえじき原題   DAY OF THE DEAD
監督   ジョージ・A・ロメロ
脚本   ジョージ・A・ロメロ
撮影   マイケル・ゴーニック
編集   パスクァーレ・ブバ
音楽   ジョン・ハリソン
出演   ロリ・カーディル テリー・アレクサンダー
      ジョセフ・ピラトー リチャード・リバティー
      ハワード・シャーマン ジャーラス・コンロイ
      ゲイリー・ハワード・クラー ラルフ・マレロ ジョン・アンプラス

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)、『ゾンビ』(1978) に続くジョージ・A・ロメロ監督ゾンビ3部作のラストを飾るのが『死霊のえじき』である。第1作がホラー、第2作はアクション色が強かったが、この第3作では、生者と死者の数が逆転、つまりゾンビの数が人間を上回った状態を描いたSF色の強い仕上がりです。

物語
人間とゾンビの割合は1:40万...地上ではまさにゾンビが蔓延した状態だった。フロリダ州の地下基地でローガン博士(リチャード・リバティ)や女性科学者サラ(ロリー・カーディル) らの科学者グループ、ローズ大尉尉(ジョセフ・ピラト)を中心とした軍人グループ、ヘリコプターの契約パイロットジョン(テリー・アレクサンダー)らが立て篭もっていた。ゾンビの研究はなかなか進まず、いらだった軍人グループは高圧的に目に見える成果を要求する。ローガン博士は"成果"としてバブ(ハワード・シャーマン)と名付けて飼いならしたゾンビを見せる。軍人グループは渋々協力を続けるが、研究用ゾンビの捕獲に失敗し、兵士が死亡、サラの恋人ミゲル(アントン・ディレオ・ジュニア)、がゾンビにかまれて肩腕を失う。兵士に犠牲者が出て、かつローガン博士が兵士たちの死体をバブの餌にしていたことが発覚したため、軍人グループは激怒し...



冒頭シーン、壁によりそうサラ。その壁から大量のゾンビの腕が飛び出る、というイメージ場面。
ただ、このときのサラはただクルリと回っているだけ。
気合が足りない!もっと派手にキャーキャーわめかんかい!

死霊のえじき サラ

その後、街をさまようゾンビたち。
道路にはゴミが散らばり、廃墟じみた映像がなかなかcool!

死霊のえじき 廃墟

2作目では比較的小奇麗だったゾンビの服がちゃんと汚れていました。
ゾンビが"生活"している証拠ですね。

前半の軍人グループと科学者たちの会議場面の長さにうんざり。
ローズ大尉を演じたジョセフ・ピラトーが下手で...
なんか昔の大映テレビドラマをみているみたい
そもそも、人間がゾンビ様に占拠されそうな時代に
ローズ大尉のようなみみっちい価値観がもてるものでしょうか?
ジョセフ・ピラトーは前作「ゾンビ」にも出演しており
今回、ゾンビ役をやれればいいと思っていたら、大役でびっくりしたそうです。

まあ、演技が下手なのは他の役者も似たようなもんですが
そもそも、ゾンビ映画の主役はゾンビ。
人間はいればいい。演技力は必要ありません。

ローズ大尉をはじめ、軍人グループの描き方があまりに下劣。
露骨な嫌われ役。まあ、ゾンビ映画において、この手の登場人物は最後どうなるか...
選択枝はひとつしかありません。

死霊のえじき ゾンビ

その時をたっぷり味わうために、軍人グループのうざさを我慢しましょー。

また、ローガン博士のキャラが中途半端。
死霊のしたたり』のハーバート・ウェスト並みにマッドサイエントにならんかい!
ロメロやそのファンは、ゾンビ映画にコメディ要素がまざるのがあんまり好きじゃなさそうですね。

この地下基地、いわゆるシェルターで
ゾンビが人間に襲いかかる場面。
シェルターが洞窟...いやいや単なるお化け屋敷に見えました。
この1場面で「サイコ」のシャワー場面で使われた音楽のパクリが...
いいのか?「サイコ」音楽のパクリもどきはホラー映画にはつきものなので
いちいち弾劾していたらキリがないのですが。

この映画の一番の売りは
バブという"飼いならしゾンビ"。
生前の記憶もある程度残っており、(昔は軍人だったよーです)
ローガン博士によって調教され簡単な言葉や銃の使い方まで思い出している。
人間らしさの破片が残っているということでしょうか?

そして、この調教ゾンビ、バブ君は言葉までしゃべってしまうのです。
"Hello Aunt Alicia."



これに抵抗を感じた方も少なからずいるでしょう。
まあ、ホラー映画のキャラクターとしてのゾンビは
ロメロが定義したようなものですから
ロメロがそれを破っても誰も文句は言えないのです。

ロメロ監督作品中、ゾンビが言葉を発するのはこの『死霊のえじき』のみ。
(不評だったからかな?)

ちなみに、ファンの間ではバブの台詞はもうひとつあるという説があって
サラがローガンの研究室を訪れた際、バブがサラの後ろから登場し、
"I'm sorry." と言っていると主張する人もいるそうです。
当該場面を何回か見直してみましたが、確かにそう聞こえなくもないですけど...
違うような気もする。

気に入らんのがラスト、主題歌なんかつけて
もっともらしいドラマに見せようという、ええかっこしい。
しかも普通のラブ・ソングなんだね
"The World Inside Your Eyes" (Sputzy Sparacino and Delilah)。
昔、"骨まで愛して"という演歌があったけど、せめてそれくらいの遊びは欲しいよね。

ドラマ的には、ミゲルが自分を囮にして、外にはびこるゾンビを基地内に誘導...
このあたりの怨念のようなものをじっくり描いて欲しかったかな。
あと...ラスト、結局コレかい?
3部作というからには前作とは違うパターンにしてほしかったな。
まあ、これ以外の逃げ出し方を考えるのは至難の業ですが。

この『死霊のえじき』、前2作があまりに強烈だったせいか、公開当初の評判はいまいち。
しかし、この20年間でカルトとしての地位を獲得しているようです。
何やこんや文句つけてもロメロのゾンビ3部作は他とは一線を画している。やっぱり面白いんですね。
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2013.05.27 Monday | 00:22 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.09.24 Sunday | 00:22 | - | - | - |

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