映画のメモ帳+α

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ON AIR オンエア 脳・内・感・染

ON AIR オンエア 脳・内・感・染(2008 カナダ)

ON AIR オンエア 脳・内・感・染原題   PONTYPOOL
監督   ブルース・マクドナルド
原作   トニー・バージェス「Pontypool Changes Everything」
脚色   トニー・バージェス
撮影   ミロスラフ・バシャック
音楽   クロード・フォイジー
出演   スティーヴン・マクハティ リサ・フール
      ジョージナ・ライリー フラント・アリアナック
      リック・ロバーツ ダニエル・ファザーズ

(日本 劇場未公開作品)

人間は言葉を聞くと本能的に意味を考える。
ON AIR オンエア 脳・内・感・染」のゾンビは、言葉に反応するゾンビ。
しかもすべての言葉ではなく、英語のみ。言葉の意味を解した瞬間に感染する。
厳密に言うと、ゾンビ映画ではありません。
監督のブルース・マクドナルドによると、感染者はゾンビではなく、conversationalist(話し上手)だそうです。うーん、よーわからん(笑)



物語
カナダのオンタリオ州、ポンティプールという小さな街に、かつてshock jock(聴取者の怒りを買いかねない過激な発言をするラジオディスクジョッキー番組)で活躍したDJマージー(スティーヴン・マクハティ)がやってきた。ある日、番組のレポーター、ケン(リック・ロバーツ)が町の異変を伝えてきた。住民の多くが凶暴化し、暴れている。ラジオ局にこもりっきりのマギーは状況が把握できず、戸惑うが、やがてスタッフのひとりローレル・アン(ジョージナ・ライリー)が"感染"してしまい...ラジオ局は凶暴化した住民に取り囲まれ、マギーとマネージャーのシドニー(リサ・フール)、そして逃げ込んできたメンデス教授(フラント・アリアナック)は途方にくれる

ほぼ、ラジオ局の中だけでくりひろがられる密室劇。
前半の1時間は、レポートの内容、つまり言葉だけで恐怖を想像しなければならない。
どこまで本当かわからない内容。
レポーターのケンも、状況を報告するが
マネージャーのシドニーは「人が死んで行くのを報道するの?」
と状況に戸惑うばかり。
そのケンも突然"サンプル"という言葉を繰り返したあげく、レポートが途切れてしまう。

オーソン・ウェルズが「宇宙戦争」をラジオドラマ化してパニックに陥れたというエピソードをふと思い出した。その当時は、こんな感じだったのかな?と。と思ったら、案の定、監督はこのエピソードをカナダのラジオ局に置き換えて物語を作り上げていったのだという。まあ、「宇宙戦争」の時は、フィクションであることをちゃんとお断りしていたため、実際はたいしてパニックになっていない。ラジオというメディアを潰すために新聞が必要以上にバッシングをしたため、都市伝説化したという説もあります。Orson Welles - War Of The Worlds - Radio Broadcast 1938 - Complete Broadcast

BBCの取材が入り、「何かのテロ集団ですよね」と決め付ける。
ありがちだな...異常なことが起こった時、既存の概念でしか考えらない思考は百害あって一利なし!

話は少しそれるが、東日本大震災の際、報道の遅れが指摘された。
日本のマスコミの十分に裏付けがとれたものしか報道しない姿勢がツイッターなどのネット情報に大幅に遅れをとる結果となったと。
池上彰氏は「この情報は8割正しいけど、2割は間違っている可能性があると言いきって報道する姿勢も必要だったのではないか」という主旨の発言をしたらしいが、日本でもしゾンビが大量発生したら、いったいどういう報道がされるんでしょうね?例えば、戦争がおこるたびに軍事評論家がTVに出演するけど、ゾンビが発生したら誰が出てくるの?伊東美和氏あたり?(笑)

約1時間、ほとんどゾンビは出てこない。
ゾンビ映画を観るはずだったのに、気が付いたらSF映画を観ているような気分に変わっていた。

そしてやっとゾンビは出てくる。
密室に押し入るゾンビたち、お、お、お、きた〜〜〜!
と思いきや

この手の映画にはつきものですが、比較的まともな話が、変な方向に変わっていく。

もう、後半はわけわかりません。ひたすら意味不明。
感染した言葉にやられてしまう!まあ、邦題がほとんどネタバレなんですが...。
言葉を理解しない方法は?言葉から意味をうばうには?
あの教授は何者?彼は感染した"ふり"をしていたのか?
そのあげくに
「KILL IS KISS」
主役2人をキスさせるたびのこじつけ?
でも、これでゾンビは退治だ...,

うー、わけわからん。でもシュールで面白い。

実は「ON AIR オンエア 脳・内・感・染」は、かのrotten tomatoesでも82%の評論家が支持するなど、この手の映画としては異例の高評価なんです。また、出版社ゾンビ・ロジック・プレスが選んだ"本当はゾンビ映画ではないゾンビ映画の名作TOP10"(「28日後...」のように、ゾンビ映画として分類されることが多いが、実際は死者が蘇ったわけではなく、ウイルスに感染するなどで凶暴化した人間が出てくるホラー映画のこと。)で第6位にランクイン!ちなみに7位はマイケル・ジャクソンの「スリラー」。この映画はマイケルに勝ったのです!この映画が日本では劇場未公開!ああ、嘆かわしい。

「ON AIR オンエア 脳・内・感・染」はシュールな気分を味わいたいときにみたい映画です。
映画を理解しない方法は?映画から意味をうばうには?
ああ、こうやって理解したり、意味を考えたりすると感染しちゃうんですね。
なぜ、自分は「ON AIR オンエア 脳・内・感・染」という映画が好きなんだろう。ああ、考えない、考えない!
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2013.06.12 Wednesday | 00:14 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.08.15 Tuesday | 00:14 | - | - | - |

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