映画のメモ帳+α

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ザ・ホード -死霊の大群-

ザ・ホード -死霊の大群-(2009 フランス)

ザ・ホード -死霊の大群-原題   LA HORDE
監督   ヤニック・ダアン バンジャマン・ロシェ
脚本   ヤニック・ダアン バンジャマン・ロシェ アルノー・ボルダ
      ステファーヌ・モイサキ ニコラ・プフェーイ
撮影    ジュリアン・ムーリス
音楽   クリストファー・レナーツ
出演   クロード・ペロン ジャン=ピエール・マルタンス
      エリック・エブアニー オーレリアン・ルコワン
      ドゥードゥー・マスタ アントワーヌ・オッペンハイム
      ジョー・プレスティア

本来、ゾンビというのは無個性の集団がのろのろと押し寄せてくるから怖いんです。よってゾンビ映画において、登場するゾンビの数は多ければ多いほどよい!いわば"質より量"なのです。その考え方を徹底させたのがフランス産ゾンビ映画『ザ・ホード -死霊の大群-』。ゾンビのエキストラをMy Spaceで募集したところ、3000人もの応募があり、その中でも"最初に応募してきたモチベーションの高い300人(何のモチベーションやねん)"を選んだという、ゾンビの大群場面は圧巻。ゾンビ史上、最強最多の謳い文句もまあ、許してあげましょう。(笑)



物語
パリ北部の町。ギャングに同僚を殺された警官グループが、復讐のためギャングが潜伏する高層ビルに乗りこむ。抗争をくりひろげる最中、ギャングが殺害した別の刑事が突然ゾンビとなって彼らに襲いかかる。犠牲者も出たが何とか撃退。外を見渡すとビルの外には大量のゾンビが押し寄せていた。この危機を乗り切るため、警官グループとギャングはやむなく強力しあうことにするが...。

監督のひとり、ヤニック・ダアンは、(ゾンビ映画の巨匠)ジョージ・A・ロメロは意識しなかった!と豪語しています。また「ゾンビ映画ではなく、アクション映画をやりたかった」とも語っています。

その言葉のとおり、前半部分はいらいらする展開が続きます。
まず、葬式場面でスタート。ゾンビ映画に特有のおたくっぽい青年も、イケメンや美女も登場しません。
もっさりとした中年の男女ばかり。フランス映画風にいうと"味のある顔"らしいですが。
そこで、不倫がどーのこーのだの、それこそどーでもいい話が展開されます。
墓場だから、ここで「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」よろしく、ゾンビが登場するんだなという期待はもろくも崩れ去ります。
ゾンビ映画では、比較的最初にゾンビがちらっとご挨拶のごとく登場して、これはゾンビ映画なんですよ!と教えてくれるものです。この映画ではゾンビがなかなか登場せず、つまらぬ会話とアクション場面のオンパレード。さすがに禁断症状が出てきます。

はよ、ゾンビ出さんかい!

25分過ぎくらいで、やっと期待に応えてくれます。
その後、外にはびこるゾンビの大群におそれをなし、警官とゾンビが結束して戦うことになります。
ゾンビとの戦いにおいて、仲間割れは禁物という鉄則をちゃんと守ってくれます。
でも、その後、やっぱり仲間割れがおこるんですね。
おフランスでは人間関係のぐちゃぐちゃを描くことこそ芸術とみなしているよーです。

ギャングのひとりが足をゾンビに噛まれてしまいます。
ビルの管理人のおっちゃんが「足を切り落とせ」といいます。
周りは賛否両論。でも、結局切り落とさず。
大部分のゾンビ映画ではこーいうとき迷わず切り落とすものです。
この監督は、ゾンビ映画のパターンについてはある程度研究していて、それをはぐらかすことにほのかな喜びを感じているようです。

ゾンビとの戦いで、仲間割れは禁物。
いいかえれば、ゾンビにひとりで立ち向かうのは不可能であることを意味します。
だが、それをやっちまった、無謀気わまりない男がいます。
ゾンビ史上最多、の謳い文句どおり、男は大量のゾンビにひとりで立ち向かう。
もろネタバレですが、チラシにも予告編にも思いっきり出てるからいいか!
だってこれがこの映画の最大にして唯一の見所なんですから。

ザ・ホード -死霊の大群- ゾンビの群れ
おお、ゾンビハーレムじゃ!かかってこいや

ザ・ホード -死霊の大群- ゾンビの群れ
どや、どや、どや!

ザ・ホード -死霊の大群- ゾンビの群れ
......。

ゾンビになりたかった300人のエキストラの悦びがひたすら伝わってくる場面です。
この場面だけは映画館で観たかった!
ラストはフランス映画らしい愛に満ちたオチですが、別に感動なんかしません(笑)。
『ザ・ホード -死霊の大群-』はゾンビの大群場面があったからゴミ箱行きを免れた映画です。
やっぱりゾンビは質より量!じゃあ、DVD早送りしてそこだけ観ればいいじゃん?だめです!non!non!non!
死ぬほど退屈な物語をひたすら我慢してこそ、アノ場面に到達したとき、悦びがあふるるのです!
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2013.06.15 Saturday | 00:08 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.05.24 Wednesday | 00:08 | - | - | - |

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