映画のメモ帳+α

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コリン LOVE OF THE DEAD

コリン LOVE OF THE DEAD(2008 イギリス)

コリン LOVE OF THE DEAD原題   COLIN
監督   マーク・プライス
脚本   マーク・プライス
撮影   マーク・プライス
編集   マーク・プライス
音楽   ジャック・エルフィック ダン・ウィークス
出演   アラステア・カートン デイジー・エイトケンス
      リアンヌ・ペイメン ケイト・オルダマン

コリン LOVE OF THE DEAD」はたったの45ポンド(6000円弱)で製作されたイギリス製ゾンビ映画。製作費の内訳はエキストラへのクッキーや紅茶、小道具、撮影用ビデオテープ数本の購入費のみ。カメラは監督のマーク・プライス個人の家庭用ハンディカム、出演者は出演者の友達やfacebookで呼びかけて集めたという。ゾンビの青年がロンドンの街をうろつく姿がシュールな印象を残す佳作です。

物語
死者が蘇り、生きた人間を襲う現象が世界中で発声。ロンドンの街もパニック状態だった。ゾンビに噛まれた傷を抱えて家に戻ったコリン(アラステア・カートン)もどんどんゾンビ化が進行し、他のゾンビと同様、街をさまよい生きた人間を食べ始める。どんどん失われていく人間としての意識、わずかに残った意識がコリンをある場所へ向かわせる。



ゾンビにかまれ、命からから家に戻るコリン。
ルームメイトのの名を呼ぶが彼は既にゾンビになっていて、後ろから彼を襲う。
どんどんゾンビになっていく自分を鏡で見つめるコリン。

ついに彼もゾンビとなって街をさまよい、他のゾンビ同様、人の肉を食らい始める。
勇ましくゾンビ狩りをしていた男もいつのまにかゾンビの餌食となっている。
ショッピングカートを引きづりながら、ゾンビの群れを通り過ぎようとする男に笑った。

ゾンビは生前のままの格好をしている。
そこで、ゾンビから靴を盗もうとするトンデモ輩があらわれ、
コリンは襲われてしまう。

コリンの姿をみつけた姉は彼を見捨てることができない。
「私を覚えている?」
「ここは家よ」
「ママに合わせれば思い出すわ」



ゾンビ映画の常識からすれば、これはアホの子の行動パターンである。
ゾンビになったとしても外見の大部分は生前のまま。
ゾンビ映画にドラマっぽい要素をもたせる定番描写だ。

ゾンビになった男が家に閉じ込められ、窓をたたく
その姿を横目に、外で家族が抱き合って泣いている。

〜政府は「処理部隊」の道徳的問題を討議中〜というニュースが流れる。
現実にこういうことが起こったら、日本はどう対処するのだろうか?
死刑制度への批判が比較的少ない日本だと...。

ラスト、回想場面から最初の場面に戻る。
ゾンビ映画の感傷的な部分を抑えたタッチで描いた。

時折、ぶれた映像でゾンビと人間のバトルを混ぜるのもゾンビファンへのサービスか



やや唐突で必然性を感じないが、まあこれがなければゾンビ映画ファンは満足しない?
ただ、ゾンビ映画にひたすらグロさを求める人にとってこの映画は少し物足りないかもしれない。



この映画の面白い点は以下の3点。
・ゾンビ映画において、形式上は脇役であるゾンビを堂々と主役にすえた。完全にゾンビ化する直前の、かすかに残った意識という着目点がユニーク。ゾンビに台詞をしゃべらすという愚行も犯さず、従来のゾンビ像をぎりぎりで守りぬいた。(江戸木純氏はコリンが「死霊のえじき」の学習ゾンビの系列だと主張していますが、個人的には微妙に違う気がする)
・ゾンビを演じるアラステア・カートンがイケメンではないが、ゾンビメイクが実に映える顔であること。チラシにもなっている口をがばっとあける表情が、「サイコ」(1960)のシャワー場面でのジャネット・リーの絶叫場面をほうふつさせる。絶叫でもゾンビでも、大口をあけて絵になる俳優はそう多くない。

サイコ 絶叫コリン 絶叫

・曇り空のロンドンにさまよう、ゾンビたち。ロンドンの街陰気くささとゾンビの群れが妙にマッチして、退廃感を醸しだしている。終末感のイメージビデオとしては、なかなか秀逸だ。

「コリン LOVE OF THE DEAD」はゾンビが漂わす退廃的なムードが好きな人には十分楽しめる佳作である。
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2013.06.11 Tuesday | 00:01 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.12.10 Sunday | 00:01 | - | - | - |

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