映画のメモ帳+α

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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(1968 アメリカ)

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド原題   NIGHT OF THE LIVING DEAD
監督   ジョージ・A・ロメロ
原案   ジョージ・A・ロメロ
脚本   ジョン・A・ルッソ
撮影   ジョージ・A・ロメロ
編集   ジョージ・A・ロメロ ジョン・A・ルッソ
音楽   ウィリアム・ルーズ フレッド・スタイナー
出演   ジュディス・オディア デュアン・ジョーンズ
      カール・ハードマン キース・ウェイン
      ジュディス・リドリー マリリン・イーストマン
      ビル・ハインツマン カイラ・ショーン チャールズ・クレイグ

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」は巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の記念すべきゾンビ映画第1作。
ゾンビ映画の基本が皆、つまっている作品で、ゾンビ映画ファンなら誰でも知っています!



映画におけるゾンビのキャラクターづけはこの映画が決めたといっても過言ではありません。
まず、ゾンビが人を喰うのもこの映画が最初でしょう。

また
ゾンビはひとりでは立ち向かえない→仲間割れはだめ
ゾンビは一度死んでいるから走るのは遅い
「動きは遅いんですか?」
「死んでるからうまく動けないんだ」

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの群れ

また、ゾンビへの対処方法もきちんと描いています。

ゾンビにかまれたら、その人もゾンビになる
ゾンビにたとえ家族がゾンビになったとしても同情は禁物。

兄がゾンビになってしまい、兄につられて、妹がついにゾンビの群れに飛び込んでしまう。
黒い手袋が目印となって、兄だと気づいたんですね。

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 兄

ただ...
火をつけてゾンビを怖がらせるというやり方はどーかな。
ゾンビは火をつけても死なないぞ!一度死んでいるんだし。
ゾンビを殺すには頭をブチ抜くしかない。
そもそも、火ダルマになったゾンビが迫ってきたらどうする(爆)

この映画が作られたのは1968年。
主役が黒人だということで、いろいろと深読みしたがる人もいたようです。
当時、黒人の映画出演は人種差別問題抜きには語れない状況。
ケネディとキング暗殺の余波の真っただ中、主人公の黒人が最後に撃ち殺されるんですから...。

・「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」が批評家の目をカルト映画に向けた
・怖がらせることに徹し、何の救いもなく終わる。
・内紛のある国の人だけが理解できる作品だ。
・ベトナム戦争についての映画と通じるものがある。...ete
確かにホラー映画の作り手にはベトナム帰還兵も多く、そのトラウマを映像にぶつけていたとは聞きますが....

参考「ミッドナイト・ムービー」


「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」はそんなメンドクサイ動機で作られた映画ではない。
ホラー映画作ればもうかるかも!?極めて健全な動機です。(爆)
まあ、監督のジョージ・A・ロメロは、作品にもっともらしい意味づけをするのが結構好きな人みたいですが。

怖がらせることに徹した映画なら、8年も前に「サイコ」が公開されているんですけどね。
同情したばかりに、母は娘にさされる。
この場面、もろに「サイコ」すぎて笑った!
前からぐさりと刺す。そして母親を刺した数もたぶん一緒(14回)。
モノクロ映像、音楽の使い方に至るまでかなり「サイコ」をパクって意識している。

娘カレン・クーパーを演じたカイラ・ショーンは、このように語っている。
「父から言われたわ。おまえが演じるのは、ゾンビだぞ、グールだそ、父親の腕を食べて、母親を殺す役なんだぞって。すごい、って思った。だって、すごいでしょ、そんなの」
クライヴ・バーカーのホラー大全」 より引用

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 少女1ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 少女2

黒人のキャスティングについては、特にこだわりはなく
主役候補の中でデュアン・ジョーンズが一番すぐれていた。
たまたま黒人だった、だけで
黒人がキャスティングされたことにより、脚本の変更などもしていないそうです。
確かに彼が黒人であることはドラマに全く反映されていませんね。

ただ、演じるデュアン・ジョーンズはかなり真面目な人だったらしく、この役を演じることに相当ナーバスになっていた。
彼が演じたベンはもともとトラック運転手という設定だったため、
元の脚本ではかなり口の悪い人物に設定されていた。
黒人のイメージが悪くなることを気にしたデュアンは台詞を普通の口調に変えてしまったのだという。

また、女にグーパンチをくらわす場面も女を気絶させて黙らすために必要な描写だったが
デュアンは相当気にしていたとか。
デュアンのエピソードについては、DVDのコメンタリーを参照しています。

この映画に対する批判としては、あのロジャー・エバートがリーダーズ・ダイジェストに書いた評が非常に有名です。

〜子供たちは皆、怖がって泣いていた。
少女が母親を殺すなんて!
ヒーローさえ最後に殺される。誰も生き残らないなんて最悪だ。
このような映画は子供たちに見せないようにしなければならない。
配給会社は何をしているんだ?〜

まるでPTAのオバハンのような批評をしているのです。
アメリカでもっとも影響力のある評論家様が!
その有名な評論を読みたい人はこちら

その後、彼は弁解するかのように自分のサイトにこの映画の評を載せています。
今、見直したら4点満点中3 1/2 starsだって!(爆)
The Night of the Living Dead

最初のゾンビ映画は言うまでもなく「恐怖城」(1932)であり、この映画が最初ではありません。
ただ、それまでの映画は現実社会のゾンビのルーツと言われているヴードゥー教がらみの内容に縛られていた。
映画における人気キャラクター、ゾンビを確立したのは言うまでもなく「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」。
ホラー映画のタブーを大きく打ち破り、可能性を押し広げた作品。

後のゾンビ映画に与えた影響は測り知れず。ゾンビ映画ファン、ホラー映画ファンにとっては超必見作、古典中の古典です!
この映画の続編であり、より有名な「ゾンビ」(1978)より個人的には「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のほうが好きだな。
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2013.05.23 Thursday | 00:45 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.07.23 Sunday | 00:45 | - | - | - |

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