映画のメモ帳+α

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ゾンビ

ゾンビ (1978 アメリカ)

映画 ゾンビ(1978)原題   DAWN OF THE DEAD
国際題  ZOMBIE
監督   ジョージ・A・ロメロ
脚本   ジョージ・A・ロメロ
撮影   マイケル・ゴーニック
音楽   ゴブリン ダリオ・アルジェント
出演   デヴィッド・エムゲ ケン・フォリー スコット・H・ライニガー
      ゲイラン・ロス トム・サヴィーニ デヴィッド・クロフォード
      デヴィッド・アーリー リチャード・フランス ハワード・スミス
      ダニエル・ディートリヒ フレッド・ベイカー 
      ジェームズ・A・バフィコ ロッド・スタウファー

〜彼等は人間ではなく、共食いももしないので人喰い人種ではない。人間の肉はあくまで彼等のエサなのです。彼等に思考力はありません。その行動は生前の習慣の名残なのです。道具の使用も極めて原始的。棒などを使うようですが下等動物と同じレベルでの話です。彼等はただ単に本能で動いています。彼等は家族や友人ではありません。情感などは持っていない。見つけしだい殺すべきです。〜

これは映画の中で語られるナレーション。"彼ら"とはもちろんゾンビのことです。今まで映画に出てきたゾンビは幽霊、怪物と同じ扱いでした。そんな最中、ジョージ・A・ロメロ監督は「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(1968)で新しいゾンビ像をつくりあげました。そして、そのゾンビのイメージを決定的にしたのがこの『ゾンビ』です。その後、大半のゾンビ映画は、この作品のゾンビ像をたどっていることから、ゾンビ映画の金字塔と呼ばれている映画です。




物語
20世紀末のアメリカ、死体がよみがえり人間に襲いかかる現象が起こり、パニック状態だった。フィラデルフィアのテレビ局勤務のフラン(ゲイラン・ロス)と恋人のスティーブン(デヴィッド・エムゲ)は友人のSWAT部隊のロジャー(スコット・H・ラインガー)、ロジャーの同僚で黒人のピーター(ケン・フォーレ)とともにヘリで町から脱出する。地上ではどこもゾンビにあふれており、4人はとりあえず食料を確保するため巨大なショッピングセンターの最上階に降り立った。モール入口をトラックで塞ぐため外に出たが、ロジャーはゾンビに噛まれ、やがて死亡。ある日、死者と戦いぬき、暴徒と化した集団がショッピングモールを襲ったことをきっかけに、暴徒集団、ゾンビ、そして彼ら3人が入り交じる乱戦模様となる〜

冒頭、ゾンビの大量出現に戸惑うTV局の描写、最初のつかみはうまい。
ゾンビも、生前のカジュアルな服装をしているため、一見、人間同士の争いに見えるところがみそ。
いきなり、ゾンビの頭に銃をぶっこんで頭が吹っ飛ぶという場面もある。
その後、物語を進めるための人間関係の描写で、少しだらだらが続く。

この映画の最大の業績は、ゾンビをショッピングモールという"超日常空間"にブチ込んだこと。
舞台をモールにしたのは、人間たちが食料を確保するためという名目ゆえだが、
ゾンビを夜の墓場や、人里離れた場所から解放!
ついにゾンビが市民権を得た!<違うって
生前の習慣にならい、彼等はモールをうろつく。
ゾンビたちがさまよう姿は妙にユーモラスだ。

ジョージ・A・ロメロ大先生は
「死んだあともショッピングモールに群がるゾンビたちは消費社会に洗脳されたアメリカそのもの。意味もなく毎週ショッピングモールに集まり、必要のないものを買いまくる。我々は何も考えずに消費するだけのゾンビにされてしまったんだ。宣伝に踊らされてハリウッドの大作に群がる観客もゾンビと同じだね」
と語っておられます。まあ、作った後で考えた理由でしょうね(笑)。

「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」の冒頭に登場するゾンビは意外と早く走っていたのですが
この映画のゾンビはのろのろ歩きに徹している。
やっぱ、ゾンビはこうじゃなくっちゃ!
最近では走るゾンビが一般化し、「トロいゾンビは怖くない」なんて変な感想を述べる人をよく見かけるが
ゾンビは一度死んでいるんですよ!生前より早く走るゾンビなんてゾンビじゃない!!!

それゆえ、この映画に登場するゾンビ単体は全然怖くない。
ゾンビが怖いのは、その繁殖性です。
ゾンビに噛まれれば、その人もゾンビとなる。
ゾンビがゾンビを呼んで、ゾンビ集団はどんどん膨らんでいく。
後半、強盗団を襲うあたりから"怖いゾンビ"の本領がみえてくる。

無個性のゾンビ集団が、ただ人肉を求めて群がる。
このハイライト場面を最後までとっておいたのが秀逸。

ゾンビ 1978 人喰い

ラストは秀逸。授業終了のチャイムのような音楽が、妙な余韻を遺す
皆さ〜ん、これがゾンビですよ!とろとろ歩く化け物と思って馬鹿にしていたら痛い目に会いますよ!

無個性で、もう死んでしまったような集団が、生きている物を生贄にしてしまう。
今の世の中、隠れゾンビがあふれているかも。

ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」はゾンビ映画を語る上で絶対に外せない作品。
この映画を観ることなしに、ゾンビ語るべからず!
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2013.05.24 Friday | 00:24 | ゾンビ映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.11.23 Thursday | 00:24 | - | - | - |

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