映画のメモ帳+α

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マライア・キャリー さいたまスーパーアリーナ・コンサートレポート 〜THE ADVENTURES OF MIMI :THE VOICE, THE HITS, THE TOUR〜

はじめてのマライア・キャリーのコンサート。
あの声が生で聞ける!という期待...より不安のほうが3倍大きかった。

その理由は

1.オープニングでの衣装
あんな衣装(黒ブラ・黒パンツ・黒マント...スーパーガールのイメージらしいけどどうしても風呂上りのオバチャンにしか見えません)で出てくるの...。しかもマライア、14.5Kg減でツアーに挑む!なんて報道があったのに、見事にリバウンド(^^; チュニジアでの公演の写真などは魔除けに使えそうな恐ろしさでした。寝る前に見たりすると間違いなくうなされます(笑)画像貼り付けたりしませんので、適度に検索してください。

2.全米コンサートの評判がいまひとつであること。
マライア・キャリー、公演時間にファンが立腹!?なんて記事読むとね... 声の調子はいいらしいけど。
選曲にも問題ありで、日本武道館や名古屋ドーム公演では、全米ツアーでは必ず歌っていた"Fly Like A Bird"を外したらしい(^^;その代わりに組み込まれたのは"Stay The Night"と日本ツアーonlyで用意された"恋人たちのクリスマス"(日本でシングルが109万枚!この曲を含むクリスマスアルバムが209万枚売れており、日本でのマライアの人気を決定づけた曲)しかも両方ともフルで口パクらしい...(^^;僕はここに書いたとおり、グラミー賞での"Fly Like A Bird"のパフォーマンスを見てマライアにはじめて興味を持った。この曲だけは外してほしくなかったのに。さいたま1日目は"Fly〜"だけじゃなく"My All"まで外したとか(^^;

3. マライアは世界一...

口パクのうまい歌手でもあるらしい(^^;
普通、口パクするときは1曲フルにするものだが、マライアの場合は出たしはちゃんと歌いサビの高音部だけ口パクにしたり、前もって録音しておいた声と生の歌声を重ねたりと高度なテクニックを多用するためよほどコアなファンでない限り絶対に見抜けない代物だとか。それに全米ツアーで2日連続は一回もない。僕が見に行く21日のさいたまアリーナがはじめての連続公演2日目ってヤツですか...。もしかして全部口パクかも(^^;

大きな期待と莫大な不安をかかえ、21日、さいたまアリーナのコンサートに行ってきました。席はアリーナ席のかなり後ろ。ここならむしろ一階席のほうがよく見えるだろうな〜(^^;と思いつつ開演を待つ。開演予定時刻18時を20分ほど過ぎたころに『機材のトラブルにより開演が遅れております。復旧しましたらまたご連絡します。もうしばらくお待ちください』とのアナウンスが入る。マドンナのときの1時間待ちで懲りてたし、今回は覚悟していて時間つぶしの文庫本も準備してました(笑)。ただ16日の日本武道館での公演は20分遅れ(この程度はほとんどのアーティストがそう)と聞いていたのでもしかしたら...と思ったけどああ、やっぱりと。それから20分後に「まもなく開演です」のアナウンスが入り、実質的には50分遅れでスタート。

元気デスカ、トーキョー」???
埼玉県人はご不満でしょうが僕は許す。この程度なら。マドンナだって昔、幕張でトーキョーといったし(笑)。マライアはあとでサイタマと言い換えました。誰かが教えてくれたんですね。アントニオ猪木ばりの挨拶で登場したマライア、衣装もあの...猪木パンツでした(爆)
思ったほど太ってはなかったけど、腰のくびれは全くありません。
左右両方のスクリーンと、ステージ後ろの3つのスクリーン、そして本人(僕の席はアリーナの最後列に近かったのであまり見えませんでしたが)...あの衣装のマライアが6倍になって迫ってきます。

アナタハコノ衝撃ニ耐エラレマスカ?

...僕は何とか生き延びました。もっとひどい状態を想像していたので(爆)。
"It's Like That"、"Heartbreaker"、" Dreamlover "とヒット曲の連発。
記憶に間違いがなければ2曲目の"Heartbreaker"のラストだったと思うが、ラスト、お得意のハイトーンで閉めようと思ったら見事に空回り、声が出ず、息だけが聞こえてきた。やっぱりもうライブでは高音は出せないのか?"高音部分は全部口パク"という噂は本当なのか?とても不安を感じる1シーンでした。続く3曲目、後ろ向きでいきなりハイトーンで始まりました。ステージ本番で発声練習するな!

個人的に固唾をもって見守っていた次の曲。もし通常どおりなら"My All"のはずである。けれど前日は飛ばしたらしい...。マライアの簡単なスピーチで「次はMy Allよ」
よかった!途中でリミックス・バージョンに変わるがここでマライアは引っ込みご休憩?
リミックスの部分も歌ってほしかったのに。いつか見た映像での変な手の動きを見たかった(笑)。

Mariah Carey - My All (Pavaroti and Friends 1999)



次の"Shake It Off"で猪木パンツ衣装コーナー終了。やれやれ(^^;
これで歌を聴くことに専念できそーだ。"My All"みたいなしっとりした曲をあの衣装で歌われるとね...気が散るというかはっきり言って目の毒です字面通りの意味で

さて次は「私の最初の曲よ。覚えてる?」と珍しくしおらしい挨拶のあと"Vision Of Love"!今回の日本ツアーでこの曲歌うの初めてじゃないかな。でもアメリカでもそうだったらしいけど、何でマライアはセットリストをちょろちょろいじるんだろうか?その都度ファンの声を反映しているのか?それとも単なるその日の体調・気分なのか?さて次である。『MIMI』に収録されているspiritualなメッセージソングよ、との紹介で"Fly Like A Bird"!やった!きてよかった!この曲聴くためにチケット取ったといっても過言ではなかったので。2番はカットしたけどラストの雄たけびまでちゃんとやってくれた。さすがにこの曲の後は客席から感嘆のため息がもれました。でもグラミーでのパフォーマンスに比べ、表情に余裕がありあの独特の激しい手振りもなかった。画面上ではそうは見えなかったけどひょっとして...。

"I'll Be There"、"Fantacy"と続き、アメリカで17番目のNo.1曲よ、とさりげなく自慢した後"Don't forget about us"に。『MIMI』の初回版には収録されていない曲であるため(その後のプラチナ・エディションには入ってます)日本での認知度は低いのか客席の反応は今ひとつ。実際『MIMI』発売時には途中までしかできていなかった曲らしい。"We Belong Together"の大ヒットに気をよくして、同じテイストで仕上げて2匹目のドジョウを狙いました!って感じがありありで個人的にはあまり好きではない曲。観客の反応がにぶいせいか? 歌っているマライアの表情には疲労の色がアリアリ。声はカスカス、音程も外れまくり。でも決めのラスト高音部だけはばっちり...。

"Always Be My Baby "、"Honey"、"I Wish You Knew"(1コーラス程度)と続いた後「元々はある映画のために他の人に書いた曲なんだけど、結局私が歌うことになったのよ」との紹介で「Hero」へ。日本では中山美穂の無謀極まるカバー・バージョンでも知られています。

※ 参考 その映画とはダスティン・ホフマン主演『ヒーロー/靴をなくした天使』(1992)他の歌手とは何とグロリア・エステファン!!! 当時の夫トミー・モトーラは曲の出来があまりにいいため、提供を拒否しマライア本人に歌わせたとか。ただし、映画制作側がこの曲は映画に合わないと判断したという説もあるようです。

確かこの曲でとりあえず締めのはず。ああ、もう終わるのか...。
この曲はちゃんと歌っていたけれど、高音部はごまかして歌い、もうぼろぼろの出来でした。僕は初期のキレイな声より、最近のハスキー気味の歌声のほうが好きなのでオリジナル通りの歌い方をしないのは別に構わないのですが、このパフォーマンスは手抜きとしかいいようがない代物。失望しました。まあ、僕はこの曲もあんまり好きじゃないんでわざわざ書くほどのことじゃないかもしれませんが。

この後、当初ならいったん終わり、アンコールの後再登場の予定になっているはずなのだがアンコールもなく、少しの待ち時間の後マライアが再登場。そんなに早く終わりたいのか!最後は全米14週にわたってNo.1をキープし、マライア復活の決定打となった大ヒット曲"We Belong Together"でいったん締めました。歌唱はすばらしかった。口パクではなかったことを祈りたい。

大して盛り上がってもいないアンコールの後、日本だけの特別バージョンとして"恋人たちのクリスマス"。サンタの衣装、ミニスカートで登場。会場はこの日一番の盛り上がり。日本でマライアといえばやっぱりこの曲なんだな(^^;僕にとってはどうでもいい曲。歌声がCD音源に酷似しすぎているのが気になった...あまり聞き込んでいない曲なので口パクかどうかまではわかりませんでしたが。
まるでおみこしをかつぐようにダンサーに抱えられ「サンキュー」のひと言で退場。ダンサーの皆様、重労働お疲れ様でした。かなりつらそうでした(笑)。


The Adventures of Mimi DVD US Trailers



終了時間はp.m8:20.途中ラッパーによるDJや、Trey Lorenzによる歌2曲(実にオーソドックスなR&B曲。なかなかよかったですよ)が挟まったため実質マライアが歌っていたのは1時間くらいか。短すぎる。12,000円も払ったのに。まあ、前もってわかっていたことなので驚きはしませんでしたが。

最近はすっかりご無沙汰だったが、昔は洋楽の大物アーティストが来日すると特別ファンではなくてもコンサートは見に行ったものだ。この人のライブは一度は見ておきたい!という単純な気持ちで。
ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、スティーヴィー・ワンダー、プリンス、マドンナ、チャカ・カーン、ダイアナ・ロス、ドナ・サマー、(単独公演ではないが)ブルース・スプリングスティーン、ピーター・ガブリエルete... 今回のマライア・キャリーのコンサートははっきり言って満足度は上記どのアーティストよりも劣る。ぶっちぎりの最下位だ。マライアは一流のレコーディングアーティストだが、ライブパフォーマンスでは2流にすぎないことがはっきりわかった。"Fly Like A Bird"が聞けたので、チケットを取ったことまで後悔はしていないが。

21日のステージでは彼女のチャーム・ポイントである少女のような笑顔もほとんど見られず疲労を感じさせる表情と高慢ちきな表情のほぼ2パターンしかなかった。
「マライアのステージは完璧にはほど遠い。彼女も完璧を装ったりはしない。そこが彼女のチャームだ」とアメリカでのライブ評で読んだ。別に完璧でなくても構わない。たとえconditionがよくなくてもその範囲内でベストを尽くしてくれれば満足である。

僕はにわかファンなので、彼女がどこまで口パクしていたのか判断できない。
ただ、高音部が出せずに歌声がとぎれる場面が2、3回あったため、他の場面での見事なパフォーマンスももしかしてこれ...と思ってしまい素直に感動できなかった。
アーティストがコンサートツアーに出るとき、最も大切なのは体調管理である。ツアー日程に穴を空けるのは許されない。激しいダンス曲などは、僕は口パクでも構わないと思っている。ただマライアは歌で勝負している歌手である大半の客は彼女の声を聞きに来ているはずだ。口パクするならわざわざ高いお金を払ってまでコンサートを見に行く必要はない。CDを聞いていれば十分である。

マライアは作詞・作曲やプロデュースにもデビューから一貫して関わっている。にもかかわらず、未だに"マライアは与えられた曲を歌うだけ"と思っている人が(ファン以外では)少なからずいるようだ。
「私へのインタビューはゴシップばかり。誰もソングライターとかプロデューサーとしての質問をしてくれない」と不満をこぼしていたが、そういう状況を作り出しているのはまぎれもなくマライア本人である。離婚、その後のbreakdownだけでなく、絶えず話題になってしまう体重の増減と露出過剰気味の衣装...。どうもマライアは歌うこと以上に"スターである私"を愛してしまっているようだ。コンサートでも、"私さえ出てればファンは喜ぶ"とでも思っているのかもしれない。大きな間違いである。スター性も十分持ち合わせてはいるものの、基本的にマライアはセリーヌ・ディオンやバーブラ・ストライザントと同系統の歌手であるはずだ。生で歌わないセリーヌやバーブラを見たいと思う人はあまりいないだろう。

客席の盛り上がりはマドンナの時の1/5程度か。2階席はほとんど座ってたんじゃないかな。僕の席はアリーナ後列だったため、気分が盛り上がったためではなく、そうしないとステージが見えないから仕方なく立った。コンサートが終わり、客は足早に帰路へ。満足そうな表情はほとんど見られない。p.m8:20。土曜の夜はまだこれからなのに。

だいいちアメリカでは一度もやらなかったコンサートの連投をなぜ日本でだけ行ったのだろうか?答えはわざわざここに記すまででもないだろう。高い・短い・口パク。観客をなめきっているよ。家に帰って、すぐマライアの数枚のCDを奥にしまいこんた。もう当分聞かないだろうから。
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※ 追記
マライアのこのコンサート・ツアーは10/25の大阪公演あと、香港でラストを飾る予定だったが、直前でキャンセル。香港のプロモーターは「大宣伝をしたにもかかわらず、チケットが4000枚しか売れなかったことと直前になってマライア側が不当な要求をしてきたこと」が原因と発表した。マライア側は「チケットは8000枚売れていた。プロモーターが契約による前払い金を支払わなかった」ことと反論。まあ、どっちもどっちって感じですが...。ただ会場のキャパシティは13000人とも20000人とも言われておりチケットの売れ行きの悪さが原因のひとつであることは間違いないでしょうね。それにチケット料金、アリーナ席は3万円だとか...。それじゃ売れんわな。

巷では"マライア大復活!"と言われていますが正確にはアメリカでのみ、という枕言葉が必要でマライアは"世界の歌姫"から"アメリカの歌姫"に成り下がっているのが実情。日本での『MIMI』の売り上げは『グリッター』や『チャームブレスレット』と大して変わらないし、ヨーロッパでもそれほど売れていない。今回のツアーもワールドツアーではなく"アメリカ・日本ツアー"(それ以外はチュニジアのみ)この"売上不振により香港ツアーキャンセル"はマライア側には頭のいたいニュースだろう。何やかんやいいながら、今でも時折マライアを聞いております(^^;やはりあの声と音楽センスは捨てがたいので。はっきり言ってCDセールスが落ちてきてからのほうが曲がいいように思います。個人的には『バタフライ』と『チャームブレスレット』がお気に入りです。良質の新作CDを作ってくれれば許すことにしました(笑)






 2015/2/2追記 本記事の初出から8年半。マライア様は確実に...退化しております。まず、2014年12月、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式で"恋人たちのクリスマス"を歌ったときの映像。
Mariah Carey - "All I Want For Christmas Is You" - Christmas In Rockefeller 2014
この点灯式。TVの生放送で披露された。当初は前日に収録したものを放送する予定だったが、マライア様がその収録予定に3時間の遅刻をしたためぶっつけ本番に!寒い中待たされたスタッフが怒り心頭でこんな動画をアップしちゃいました!?マライアの生歌だけをピックアップしたもの。うっ...どこかのオバチャンのがなり鼻歌みたい。思ったより声は出てるけどね。



もっと悲惨なのはコレ。



2015年1月30日、マライアはジャマイカで"Fantacy"を歌ったが「混ぜる、忘れる、あきらめる」3拍子揃った最悪の口パクと酷評された。
"世界一口パクのうまい歌手"だったマライアも今は...これって今、流行の炎上商法?

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2017.10.20 Friday | 20:56 | - | - | - |

コメント

初めまして。読んでいて面白かったです。
僕は、グリッターやチャームブレスレットは嫌いで、MIMIはかなり好きでした。

ライブでの高慢ちきな態度は想像つきますね(笑)
マライヤは全てが自業自得で、日本でいうと浜崎あゆみみたいなもんでしょうか。

曲は悪くないが自らの態度とライブでの歌がひどいので人気が下がっていく。

MIMIを出したあと、E=MC2や、ANGEL、クリスマスアルバム2なども売り上げをどんどん落としてますよね。

いやはや勿体ない。
2012/06/24 9:29 PM by とわ
とわさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。

マライアはせっかく「MIMI」で復活したのに、
手抜きライブで評判を落としましたね。

売上が落ちていることに対しては
今、CDって全体的に売れていないし、
キャリアの長さを考えれば、人気はよく持っているほうだと思いますが
E=MC2、Memoirs Of An Imperfect Angelとアルバムの出来がビミョー。

ホイットニー亡きあと、マライアにはもう一度傑作アルバムを作って欲しいものです。
2012/06/26 7:43 PM by moviepad

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