映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※TB、コメントともに承認制とさせていただいております

<< アーティスト | TOP | アリラン >>

第84回(2011年)アカデミー賞

第84回(2011年)アカデミー賞

第84回アカデミー作品賞「アーティスト」第84回アカデミー賞trivia
〜フランス映画初の作品賞!ビリー・クリスタル司会復帰〜

昨年、第83回(2010年)のアカデミー賞授賞式は視聴率が大幅に落ち込み、内容も最悪と評された。精彩を欠く候補や演出など他にも原因は多々あったのだが、なぜか批判は司会のアン・ハサウェイとジェームズ・フランコの若手2人に集中した。そのため今年の授賞式司会は誰になるのかが早くから注目されていた。2011年7月、司会はオプラ・ウィンフリーが有力であるという報道がなされた。オプラは最近、長年続いていた人気トークショーを終了したばかり。第58回(1985年)「カラーパープル」で助演女優賞候補になったこともあり、アカデミー賞授賞式にはよく出席している。だが、この報道についてアカデミー賞事務局は「単なる憶測」と回答しただけだった。その後、アカデミーはオプラにジーン・ハーショルト友愛賞に贈ることを発表。オプラの芽は消えた。

2011年9月、第84回アカデミー賞授賞式の司会はエディ・マーフィーがつとめることが公式発表された。エディ本人はそれほど社交的な性格ではなく、ハリウッド的なお付き合いも嫌っていたといわれている。かつ、第79回(2006年)エディは「ドリームガールズ」の演技で助演男優賞にノミネートされ本命とされていたが、受賞を逃すやいなやすぐ帰ってしまったという"前科"がある。誰も予想しない名前であった。複数の大物が売り込みをしていたが、プロデューサーのブレット・ラトナーが自身の監督作「ペントハウス」に出演している縁で強烈にエディをプッシュしたのだ。エディは「ボブ・ホープ、ジョニー・カーソン、ビリー・クリスタル、スティーヴ・マーティン、ウーピー・ ゴールドバーグといった歴代の素晴らしい司会者の中に名を連ねることができて光栄。適任だと言ってくれる人もいるが、おそらく史上最悪の司会者になる。お漏らししちゃうかも」とコメントしていたが、明らかにやる気マンマンだった。

だが、ラトナーは新作PRのためのTV出演で同性愛者を侮蔑する表現をしたことなどで批判をあび、11月にプロデューサーを辞任。ラトナーの強力プッシュによって司会に抜擢されたエディ・マーフィーも降板を余儀なくされた。ラトナー降板発表の2日後、新司会者としてビリー・クリスタルの名が発表された。8年ぶり9回目。ビリーは「アカデミー賞の司会は時間拘束が長く、その割にはギャラが安い」と不満をもらしており、2004年を最後に司会から遠ざかっていたが、昨年の授賞式に久しぶりに登場、復帰に前向きと言われていた。復帰する気になったきっかけは昨年の授賞式で、メリッサ・レオが"Fワード"を発したことにあるという。「あんなハプニングがあった時、その場にいるのは楽しい。(ここぞ司会の腕の見せ所なのに)アン・ハサウェイとジェームズ・フランコは何も言わなかった。そのとき、私が戻るべきなのかな、と思った」そうだ。「アカデミー賞の司会は私のキャリアのハイライト」とも語っており、もうこうなったらボブ・ホープの記録(単独司会12回、集団司会を含めると19回)に少しでも近づき名誉賞をゲットしようという腹づもりなのかもしれない。

授賞式は、サイレント映画「アーティスト」が作品賞を受賞、かつ会場を映画館に見立てたスクリーンを見せたりする演出などから全体的に"レトロ"、"ノスタルジア"と称された。

第84回アカデミー賞授賞式

ノスタルジアにひたるのと時の流れを冷静に受け止めるのとは別問題のようで、司会をつとめたビリー・クリスタルのお顔は63歳とは思えぬ、しわひとつないハリハリ状態。アカデミー賞授賞式では、突然シワがなくなる人が毎年必ず出没する。昔、クリント・イーストウッドも74歳なのにシワがなかったことがあったしな...。

ビリーの司会は昔と全く同じパターンでアナクロすぎると批判もあった。確かにこういうこと毎回やってますね。


さて、肝心の視聴率は、視聴者数は昨年の3790万人から約3930万人と140万人、約4%のアップとなった。それ以外にアカデミー賞の公式サイトや、同賞のスマートフォンアプリにアクセスした人は、26日だけで計400万人に上った。Usウィークリー誌の一般調査で約79%が、「ビリーが今後もホストとして続投するだろう」と答えており、全体的にはまずまずの成功とみなされた。だが、TV番組のスポンサーが最も気にするのは18歳から49歳以下の視聴率。そのため、スポンサーは63歳のビリー・クリスタルが司会をつとめることに難色を示していた。冒頭、人気歌手ジャスティン・ビーバーが登場。ビリーに「18歳〜24歳の視聴率を稼ぐために来てあげたよ!」と一言いって立ち去るパフォーマンスなどで盛り上げようとしたが、18歳から49歳以下の視聴率は11.7パーセント、昨年と横ばい状態に終わった。

 アメリカ連邦破産法11条適用のシアター

アカデミー賞授賞式の会場として長年使われてきたゴダック・シアター。会場名の由来となっているゴダック・フィルムがアメリカ連邦破産法11条の適用を申請したため、来年からは別会場で行われることになる。ゴダックのフィルムは映画撮影にも多く使われていたため、今後入手できなくことを懸念し、買いだめをしているスタジオがある一方、富士フイルムなど他社に切り替える会社も出てきているという。こちらは"ノスタルジア"にひたることはできなかったようです。


 フランス映画に初の作品賞!サイレント映画としては2度目

作品賞レースにおいて、前哨戦では結果が分かれた。「アーティスト」(ミシェル・アザナヴィシウス監督)がやや強かったが、独走と呼べるほどの勢いはなく、「ファミリー・ツリー」(アレクサンダー・ペイン監督)や「ヒューゴの不思議な発明」(マーティン・スコセッシ監督)が後を追い、第64回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「ツリー・オブ・ライフ」(テレンス・マリック監督)や同監督賞受賞の「ドライヴ」(ニコラス・ウィンディング・レフン監督)を選んだ映画賞も複数あった。あくまで、"アメリカの映画賞"であるアカデミー賞。過去、アカデミー賞においてフランス映画が作品賞を受賞したことは一度もない。「アーティスト」がフランス映画であることが受賞を妨げるという見方も根強かった。だが、「アーティスト」はフランス映画であるというハンディキャップを軽く乗り越えてしまった。アカデミー賞と投票母体が重なる全米製作者組合賞(実質的な作品賞)、全米監督組合賞、そして英国アカデミー賞までも制覇、混沌状態を抜け出し、"本命"に昇格、そしてアカデミー賞でも見事作品賞に輝いた。フランス映画では史上初。そしてサイレント映画の受賞としては第1回以来83年ぶりの受賞であった。(アカデミー賞はサイレントからトーキーへの変換時にスタートしている)監督賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウス。作品賞受賞時に再度ステージにあがり、「3人の人に感謝したい」と前置きした後、ビリー・ワイルダーの名を三回もあげる。いくら好きだからってね...。つまんねえ。フランスの"エスプリ"ってこのレベル?犬のアギー君に吠えさせたほうがよっぽどいいよ!





TheWeinsteinCompany様がおつくりになったこの誇らしげな映像を見よ!



第84回アカデミー賞演技賞受賞者


 主演男優賞はジャン・デュジャルダン!

ノミネート予想の段階では、ジョージ・クルーニー、ジャン・デュジャルダン、ブラッド・ピットの3人が当確とみられており、残り2つの椅子は

・「SHAME シェイム」のマイケル・ファスベンダー(全米俳優組合賞のノミネート漏れが気になるが、他の映画賞はほとんど候補入り)
・「J・エドガー」のレオナルド・ディカプリオ(批評家賞ではあまりノミネートされていないが、全米俳優組合賞、ゴールデン・グローブ賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞といった大きな賞ではすべてノミネートを獲得)

の2人で決まりという見方が強かった。だが、候補入りしたのは全米俳優組合賞でもノミネートを受けていたデミアン・ビチル、そして今までノミネート経験がなかった曲者俳優ゲイリー・オールドマンの2組だった。この結果について、ミーハー系メディアでレオナルド・ディカプリオがノミネート漏れしたことをサプライズと称していたが、実は「妥当な結果」という声も強かった。

マイケル・ファスベンダーはセックス依存症の男を演じ、フロンタルヌードも辞さない熱演だったが...何せ「SHAME シェイム」という映画自体、"ザ・凡庸"とでもいうべき出来。(何でロジャー・エバートさんはこれを年間2位に選んだのだろう?)マイケル・ファスベンダーの演技も特筆するほどのものではなく、もともと無理のあるキャラクター設定に説得力を与えることができなかった。"フ○チン"すれば、アカデミー賞にノミネートされるのなら誰だって...やらんか(爆)。

レオナルド・ディカプリオは約半世紀にわたってFBI長官をつとめたジョン・エドガー・フーヴァーという、オスカー好みの役で勝負に出た。だが、その演技は、老けメイクも安っぽく声音を変えてもどこか小手先だけ。長年権力を持ち続けた人間独特のオーラが全く感じられず、アカデミー賞よりはむしろラジー賞に近いシロモノ。演技以前の問題として致命的なミスキャストであり、かつ出演作「J・エドガー」も「どーしちゃったの?イーストウッド」と首をかしげたくなる出来...。これでは、ノミネートされたほうがサプライズです、はい。

というわけで2人の落選は妥当。むしろ、この2人よりは「ドライヴ」のライアン・ゴスリングがもれたことのほうがおかしい。(「スーパーチューズデー 正義を売った日」と票われ?)

そしてオスカーはジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットの2大スターを押し退け、ハリウッドで全く実績のない「アーティスト」のフランス人俳優ジャン・デュジャルダンの手に渡った。最近のアカデミー賞主演男優賞、人気スターの受賞が本当ないですねぇ。フランス人のアカデミー主演男優賞受賞は史上初。ちなみに、ジャンが歓喜のあまり"メリッサ・レオ"したことはあまり報道されていない。彼はスピーチの最後にputainと叫んだが、これは英語でwhoreを意味するフランスの"Fワード"。バカなアメリカ人にはわかるまい、けけけ...ってとこか。このことを問い詰められたジャンは「f○ckといったわけじゃないよ」と苦しそうに弁明していたとか。



ちなみにジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットの2人はそれぞれWノミネートであった。クルーニーは「スーパーチューズデー 正義を売った日」で脚色賞、ブラッド・ピットは出演作「マネーボール」の製作者として作品賞にノミネートされていた。ブラッド・ピットは同じく作品賞にノミネートされた「ツリー・オブ・ライフ」でもプロデューサーのひとりとして名を連ねていたが、"作品賞の製作者ノミネートは3人まで"の規定で候補者から外された。また「ツリー・オブ・ライフ」での演技で助演男優賞の下馬評にものぼっていたが...ブラピ祭りはダメよ♪ってことかしらん(笑)。

本当の主演男優賞は僕だワン!



 主演女優賞は29年ぶりメリル・ストリープ!

前哨戦では「マリリン 7日間の恋」でマリリン・モンローに扮したミシェル・ウィリアムズが一歩リード、ヴィオラ・デイヴィスとメリル・ストリープがそれを追う展開だった。ミシェルは出演作が興行的にも作品評価的にも今ひとつ盛り上がりに欠け、前哨戦トップの実績にもかかわらず全米俳優組合賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞などの大きな賞で受賞を逃したことから一歩後退。ヴィオラ・デイヴィスVSメリル・ストリープの一気討ちで、出演作「ヘルプ 心がつなぐストーリー」が全米で1.7億ドルのメガヒットになったこともあり、ヴィオラ・デイヴィスやや有利との見方が強かった。だが、オスカーはメリル・ストリープの手に渡った。メリルは第55回(1982年)「ソフィーの選択」で主演女優賞を獲得以来、29年ぶり3回目(主演は2回目)の受賞。それまで13回連続で落選していた。とくに直近2回(第81回第82回)は受賞を有力視されながらの落選だった。ひと昔前まではメリルといえば、 「今でも私をアカデミー賞にノミネートしてくれるのは嬉しいけど、もう十分よ」と余裕ぶっこきスタイルだった。だが「ダウト〜あるカトリック学校で〜」でノミネートされた第81回(2008年)、「ノミネートされて落選したときは、ノミネートされなかったときより何倍も落ち込む。私の仕事はよくなかったのだろうかと思ってしまう」とインタビューに答えるなど、露骨に欲しい!とは言わないが、以前にくらべて発言のニュアンスが変わってきていた。仏の顔も13度まで?

メリルは名前を呼ばれて、ライバルのヴィオラ・デイヴィスのところに軽く立ち寄ったあと(2人は「ダウト〜」で共演済)ステージにあがり「アメリカ人の半分が「ああ、また彼女」と嘆いている声が聞こえてくるようだわ。でも、そんなのどうでもいいわ」と大女優の貫禄たっぷりに笑わせた。実はこの発言には裏がある。何と彼女はメディアのアカデミー賞予想報道をネットを含めて全部チェックしており、その大半がヴィオラ・デイヴィスの受賞を予想していたため、複雑な心境になっていたという。(英語圏のみでしょうね。このサイトを翻訳してまでみてくれていることはないだろうな...自爆)その後、メリルは「もう私がここに立つこと(受賞すること)は2度とないということはわかっているわ」と常連落選者らしいコメント(笑)をはさみ、夫やメイキャップ担当者(37年間彼女のメイクを担当、今回「マーガレット・サッチャー〜」でメイクアップ賞を初受賞したJ・ロイ・ヘランド)そして仕事を一緒にしてきた映画仲間に謝辞を示した。本当に最後だと思っているんでしょね。遺言みたいな雰囲気でしたから。



アカデミー賞発表前日、出演作「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の監督フィリダ・ロイドと「たとえ受賞しなくても私たちは本当につくりたいものをつくったんだからそれで十分よね」と言い合っていたらしいが、受賞が決まると2人ともそんな発言はなかったかのように喜び合ったという。メリルは受賞翌日、ヴィオラの出身地であるロードアイランド州セントラル・フォールズの学校に1万ドルを寄付した。ヴィオラの幼なじみが設立し指導者をつとめている学校で、財政困難による閉鎖の危機にある。「セントラルフォールズで育ったデイヴィスのために」と書かれたメモが添えられていた。


 第84回(2011年)アカデミー賞がうんだ主演女優賞に関するトリビア

・ヴィオラ・デイヴィスは複数回ノミネートを受けた2人めの黒人女優。ひとりめはウーピー・ゴールドバーグ。彼女は2回目に受賞をはたしたため、ヴィオラは2回ノミネート、受賞なしのはじめての黒人女優ということに。1回めの「ダウト〜」で受賞すべきだったんですけどね。ヴィオラは早くも来年"参戦"が予想されている。

グレン・クローズは6度目のノミネートでまたしても落選。女優としてはデボラ・カー(品があって好き)、セルマ・リッターに続いて3人目の記録である。デボラは第66回(1993年)に名誉賞を受賞したが、さてグレンは?ちなみにデボラの名誉賞、プレゼンターはグレン・クローズでした。この人選、意地悪すぎない?Deborah Kerr receiving an Honorary Oscar

・メリル・ストリープは3度目のオスカー獲得となったが、これは俳優としてはキャサリン・ヘブバーン、イングリット・バーグマン、ウォルター・ブレナン 、ジャック・ニコルソンについで5人めの快挙。アカデミー賞の演技賞、3度めからは極端にハードルが高くなる傾向があります。メリルでさえ29年かかったんだし。ただ、キャサリン・ヘブバーンは、4度のうち3度までが60歳すぎての受賞!メリル、あと1回くらいイケルよ!


助演男優賞は82歳対決!

助演男優賞において、前哨戦ではクリストファー・プラマーと「ドライヴ」のアルバート・ブルックスがほぼ互角の争いを続けていた。だが、ブルックスが全米俳優組合賞にノミネート漏れする波乱。その勢いはアカデミー賞に及んでしまい、ブルックスは"本番"でも落選。クリストファー・プラマーの独走状態となった。強いていえば対抗はプラマーと同じ82歳の大ベテラン、マックス・フォン・シドー。だが主演、助演両方とも台詞のない役にオスカーを与えては今後俳優が台詞をしゃべりたがらなくなるとでも思ったか(笑)本命がそのままオスカーを獲得した。ジェシカ・タンディの80歳という記録を抜き、史上最高齢での演技賞受賞となった。クリストファー・プラマーのすごいところは,この受賞に功労賞的な臭いが全くないこと。2年前の第82回(2009年)プラマーは「終着駅 トルストイ最後の旅 」で遅すぎる初ノミネートを受けたが、ここ数年「シリアナ」「インサイド・マン」「カールじいさんの空飛ぶ家」(声の出演)「Dr.パルナサスの鏡」「ドラゴン・タトゥーの女」といった話題作に出演し続けており、今後も予定が目白押しとか。82歳の"現役バリバリ"俳優。かっこいいぜ!



 助演女優賞オクタヴィア・スペンサーの涙に会場はスタンディング・オベーション

オクタヴィア・スペンサー第84回アカデミー賞授賞式、ひょっとすると一番のハイライトはここだったのかも...。助演女優賞において「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」、「ツリー・オブ・ライフ」「テイク・シェルター」といった話題作に次々出演、しかもそれぞれ全く違う役どころを演じ分け、2011年ブレイクN0.1女優となったジェシカ・チャステインを推す声もあったが、アカデミー賞の評価はあくまで個別の演技。早い段階で本命はオクタヴィア・スペンサーとされ、オスカーも当然のように彼女に輝いた。ステージに立ったオクタヴィアが喜びの涙を流すと、会場がスタンディング・オベーションとなった。特に気の利いた受賞スピーチをしたわけではないのだが、素直に涙ぐむその姿は多くの人に感動を与えた。「風と共に去りぬ」で黒人初のオスカー受賞となったハティ・マクダニエルの受賞場面をどことなくほうふつさせる。→Hattie McDaniel winning Best Supporting Actress ←一番最後ね)ちなみにオスカーを受賞した自分へのご褒美は「バストのリフティング」。2012年8月までは予定がぎっしりつまっているので11月ころに実施したいとか。






 長編アニメ賞は存続決定!ピクサー神話はついに崩壊

2001年に新設された長編アニメ賞は、これまで毎年継続の有無が検討されていたという。理由は明らかでないがおそらく選考対象となる作品の少なさによるものであろう。その長編アニメ賞において選考方法の改定が行われた。

これまでは
・選考対象が15作品以下→3作品
・選考対象が16作品以上→5作品

がノミネートされる仕組みだった。(かなり高い確率ですね)。これまでの長編アニメ賞が2002年と2009年は5作、その他の年は3作品がノミネートされているのはそのためである。

今後は

・選考対象が8〜12作品→2〜3作
・選考対象が3〜15作品→2〜4作
・選考対象が16作品以上→2〜5作

がノミネートされることになった。選考対象が15作以下の場合でも4作ノミネートされる可能性が出てきたため少し間口が広がった?ただ、数に幅をもたせているのが気になるが...。また、選考対象が8作品を下回った場合をのぞいて、自動継続となることが決定。とりあえず長編アニメ映画賞、廃止の危機は免れた。

長編アニメ賞といえば、これまでピクサー・スタジオの独断場であった。2001年〜2010年につくられた8作品すべてノミネートを獲得。そのうち6作品は受賞というすさまじさ。しかも2007年からは4年連続受賞で、もはや"ピクサー映画賞"状態であった。今回も「カーズ2」がエントリーされていたが...受賞はおろか初のノミネート漏れとなり、アカデミー賞におけるピクサー神話は崩壊した。ただし、「カーズ2」は公開直後から作品評価が芳しくなくノミネート漏れは"予想の範囲内"。"サプライズ"ではなかった。

 歌曲賞ノミネートはたったの2曲!?

傍目から見ると、長編アニメ賞よりはるかに存続がヤバそうなのは歌曲賞である。今回のノミネートはたったの2曲!アカデミー賞の公式サイトでこれを見たとき、ふと我が目を疑ってしまい何度も確認してしまったものだ。なぜこういうことが起こるかというと、歌曲賞の選考システムに問題がある。

事前に絞り込まれた楽曲の中からアカデミー音楽部会投票を得点をつけて投票を行い、平均で8.25点以上を獲得した楽曲の中から2〜5曲を選ぶというシステム。

・8.25点を獲得した曲が6つ以上あれば上位から5曲
・8.25点を獲得した曲が2〜5曲なら該当曲がそのままノミネート
・8.25点を獲得した曲が1曲の場合、次点曲を加えて2曲ノミネート
・8.25点を獲得した曲がゼロだった場合は、ノミネートなし。

今回、8.25点を超えた曲が1〜2曲しかなかったということなんですね。
授賞式において歌唱パフォーマンスがなかったのは、1989年度、2009年度に続いて3回目。去年復活したんですけどね、今年また無くなっちゃった。
アカデミー賞授賞式において人気スターによるヒット曲パフォーマンスは"売り”のひとつだったのに。

言われてみれば、アメリカでも(日本でも)最近、映画発のヒット曲ってほとんどない。
「虹の彼方に」、「ムーン・リバー」、「雨にぬれても」、「追憶」、「フェーム」、「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」「愛と青春の旅だち」「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」...多くのスタンダード曲を送り出してきたアカデミー歌曲賞。この寂しさは、昨今の"作品力の低下"と連動しているのだろう。もちろん歌曲賞ノミネート2曲だけというのはアカデミー賞史上初。そのうちゼロの日がやってきそうな悪寒...。→2012.8/31追記 来年より上位5曲が必ずノミネートされるようにルールが変更になりました。

第84回アカデミー歌曲賞受賞曲 "Man or Muppet"



 「アーティスト」VS「ヒューゴの不思議な発明」犬も一騎打ち!

映画の中で大活躍を続けるワンちゃんたち。その活躍を称えましょうということで今年から犬のアカデミー賞ともいえるゴールデン・カラー賞が設立された。主催はDog News Daily

ノミネート犬は以下のとおり。

・アギー「アーティスト」
・アギー「恋人たちのパレード(Water for Elephants)」
・コスモ「人生はビギナーズ」
・デンバー「50/50 フィフティ・フィフティ」
・ハンマー「ヤング≒アダルト」
・ブラッキー「ヒューゴの不思議な発明」

栄えある第一回の受賞者となったのが『アーティスト』に出演したジャックラッセルテリアのアギー(Uggie)。彼は「恋人たちのパレード」でもノミネートされていましたが、「アーティスト」の演技で受賞。カンヌ国際映画祭でも「パルム・ドッグ(Palm Dog)」賞(最高賞のパルム・ドール(Palm d’Or)にかけたもの)を受賞しており、大本命だった。個人的には「人生はビギナーズ」のコスモのほうがよかったと思います、ハイ。

アキーはアカデミー賞授賞式の出席も期待されていたが、高齢(10歳)で、かつ「招待状が送られていない」ことから授賞式は欠席と思われていた。でもゴールデン・グローブ賞ではレッドカーペットを歩いたのに、アカデミー賞は欠席?結局、彼は「ショパール(CHOPARD)」の首輪でドレスアップしてアカデミー賞授賞式にも出席。作品賞受賞時にはステージにもあがった。アギー君も、アカデミー賞授賞式を花道として"映画俳優"は引退するという。授賞式でつけていた首輪は、アカデミー賞終了後、チャリティオークションにかけられ、飼い主のいない犬猫を保護する非営利団体「アマンダ・ファウンデーション(Amanda Foundation)」に全収益が寄付されることになっている。

ところで、前述のゴールデン・カラー賞にかみついたお方がいます。それが、なんとマーティン・スコセッシ!「ヒューゴの不思議な発明」は人気TV番組「The Ellen DeGeneres show」で、「ヒューゴ〜」に出演していたドーベルマン犬、ブラッキーについてCG疑惑を否定したうえで「ブラッキーは(「アーティスト」の)アギーのように目立つタイプではない。でもブラッキーにだって、同じように才能がある。」とブラッキーを絶賛。さらにスコセッシはロサンゼルス・タイムズ紙に寄稿し、「アギーが2作品でゴールデン・カラー賞にノミネートされたのに、ブラッキーがノミネートされていないのはおかしい」「ブラッキーは子供たちを恐怖に陥れるどう猛な番犬の役に徹していた。ハリウッドは人間の悪役は受け入れるようになったが、犬に関してはまだまだ」と指摘。そして「私の主張に賛同する人はブラッキーをノミネートするようDog News Dailyに訴えてほしい」と頼んだ。それを受けて、Dog News Daily側も、ブラッキーが2月6日までに500通の推薦を集めれば、ブラッキーを映画部門再優秀犬の候補に加えることを表明。ブラッキーはわずか24時間足らずで500通を集め、ノミネートを獲得した。スコセッシの「アーティスト」への対抗心は犬にまで及んだ?ちょっとほっこりする話ですね。

 "In Memoriam tribute"にアノ人がいない...

アカデミー賞授賞式では毎年、『イン・メモリアル』トリビュート(In Memoriam tribute)というコーナーをもうけ、過去1年間に亡くなった映画人の追悼映像が流れるコーナーを設けている。今年もジャズ歌手のエスペランサ・スポルディングの歌に乗せ、エリザベス・テイラー、シドニー・ルメット、ジェーン・ラッセル、ケン・ラッセルや授賞式15日前に亡くなったばかりのホイットニー・ヒューストン、そして(なぜか)スティーブ・ジョブズ氏まで多くの人がとりあげられた。日本人ではパナビジョン・カメラを開発した技術者、宮城島卓夫氏がとりあげられていた。



ところで、このコーナー、「誰がもれていた」とブーイングがおこるのが毎年のお決まりごと。例えば2007年度ではブラッド・レンフロ、2009年度ではでファラ・フォーセットなど....。今年は第65回(1992年)「ドラキュラ」でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した石岡瑛子氏が取り上げられなかったことに日本から落胆の声が多く聞かれた。でも....あの人をもらすなんてほとんど犯罪行為と思うのがギリシャの名匠テオ・アンゲロプロス監督。有名なのは「旅芸人の記録」(1975)、「ユリシーズの瞳」 (1995)、カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞を受賞した「永遠と一日」(1998)など。極端に少ない台詞、長回しのカメラ...いかにもヨーロッパのアート映画といった風情のため、アカデミー賞にはまったく縁がなかった。独特の作風のため苦手な人も多いだろうが、間違いなく映画史に残る、最高の映画監督のひとり。もう、×××を入れておいて、アンゲロプロスをもらすなんてありえない!ありえない!ありえない!....やっぱりアカデミー賞って単なるアメリカの、ハリウッドの1映画賞にすぎないんだなと再確認。アカデミー事務局のレベル、意識を疑うばかりです、はい。


"アンジーの右脚"が大ヒット!?

アンジーの右脚プレゼンターとして登場したスターの中でひときわ目をひいたのがアンジェリーナ・ジョリー。その美しさゆえ...ではない。この日のアンジーはアトリエ・ヴェルサーチの深いスリットが入った黒ドレス。彼女はレッド・カーペット登場時から、片手を腰にあて、右脚をつきだすようなポーズをドヤ顔で決めていた。さて授賞式本番。司会のビリー・クリスタルから“元祖ドラゴン・タトゥーの女”として紹介され、オリジナル脚本、および脚色賞のプレゼンターとして登場したアンジー。またしてもドヤ顔、右脚つきだしポーズで決め、脚色賞受賞者のひとり、ジム・ラッシュはそのポーズをからかうように真似してみせた。その様子はこの動画で確認してください。

"The Descendants" winning Best Adapted Screenplay

ネットでもたちまち話題となり、"アンジーの右脚"(@AngiesRightLeg)というツイッターアカウントが登場。「私をみて!」「私はここよ」とつぶやき4万人以上がフォローした。またパロディ画像も数多く出回った。たとえばコレとか...(脚はアンジーのものですよ!)ちなみに、アンジーのポーズを真似したジム・ラッシュは「アンジーは完全にあの場所を支配していた。今日はこのキャラで行くわよ、って感じでポーズを取る前にくすっと笑っていた。自分の受賞シーンを決めるためには真似するしかなかった」「衝動的にやっちゃったんです。彼女が気分を害してないといいのだけど」と語っている。毒舌コメディアンジョアン・リバースは「あんなポーズで受賞者を発表するなんて、バカ丸出しね。スーパースターも地に落ちたものよ。酔っ払ってたのかしら」と酷評。一般ファンからも「気味悪い」「(痩せすぎて)収容所から出てきたようだ」とバッシングされた。

映像で見る限り、アンジーの"確信犯イタズラ"、周りのリアクションを楽しんでいるかのように思えた。アンジーはその後「まったく気にしていない」とコメントを発表したが、実情はかなり違っていたようで...。関係者によると「彼女は、世間のリアクションにぞっとしています。自分が最高に美しく見えるようスタイリストに頼んだはずだったのに...。あのドレスを普通にきていると黒いゴミ袋を着ているように見えてしまうので、彼女は仕方なく脚を突き出したんです」アンジーは自分の決めポーズをからかわれたことに落ち込み、授賞式のアフターパーティーも欠席。早々に帰宅したそうです。彼女はひどく後悔しており、ドレスを選んだスタイリストを解雇する予定だとか。とほほほ。ニッポンのkeiko matsuzakaを真似しただけなのにねえ...。


 アカデミー会員の平均年齢は62歳

アメリカ映画芸術科学アカデミー(AMPAS)会員は5,765人だが、名簿は公表されていない。
そこで、Los Angeles Times紙が、その実態の調査結果を報道。アカデミー会員、広報など数千人に直接コンタクトを取り、全体の89%にあたる約5,100人について把握した。

Oscar voters overwhelmingly white, male

その結果
会員の平均年齢は62歳、50歳以下はわずか14%であった。

白人…94%
それ以外…6%(黒人2% ヒスパニックは2%以下)

男性…77%
女性…23%

アカデミー賞受賞経験あり…14%
アカデミー賞ノミネート経験あり(受賞はなし)…19%
アカデミー賞受賞&ノミネート経験なし…64%

永久会員制のため、何十年も映画に携わっていない人も含まれている。その中には修道僧や本屋のオーナーになった人など完全に映画界から引退している人もいるという。

 作品賞ノミネートが5〜10作品のあいだに

アカデミー作品賞ノミネート数は2年前に、長年続いていた5枠から10枠に拡大したばかりだった。だが、またしてもその方法が変更になった。

作品賞ノミネート数は固定されず、投票者全体の5%以上が1位に投票した作品のみノミネート資格を獲得。最終的なノミネート作品数がいくつになるかはノミネート発表時にはじめてわかる仕組みになっている。作品賞が5枠であった2001年から2008年のデータを分析しても5〜9の間になったため、大体5作品から10作品の間で落ち着くだろうという想定である。変更理由は定かでないが、"明らかに受賞見こみがない作品までノミネートして、賞の盛り上がりをそぐようなことは避けたい"というところだろうか?集計方法についての詳細は公表されていないが、投票用紙は5作品順位をつけて記入する形式になっていたことから、単純に1位票だけを集計するのではなく統計的調整を含めて5%に達した作品が資格を得ると推定される。

その結果、今回は昨年より1つ少ない9作品がノミネート。だが、明らかに受賞見こみのない作品がやっぱり含まれていた。具体的にいうと、

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
「戦火の馬」

これら3作は作品賞と密接に関係する監督賞、脚本賞、編集賞のいずれにもノミネートされていない。「ものすごく〜」と「ヘルプ〜」は演技賞でノミネートをうけているため、何とか面目を保ったが、「戦火の馬」は演技賞もゼロ。結果だけをみるとこの変更にはほとんど意味がなかったことになる。アカデミー賞事務局は過去の統計をみて気付かなかったのだろうか?"傑出した作品がないときほど投票がばらけ、その結果、(有力作がある年より)ノミネート数が増え、ただでさえ小粒なのが、さらに小粒に見える”ことを。案の定、5作に戻すべきだという声もあがっているという。まあ、今年は変更しないでしょうね。10枠拡大の原因となった「ダークナイト」の続編が公開されますから。またしても、ノミネート漏れなんかしたら大変です(笑)。


 頼みは外国...?

作品賞は10部門ノミネートの「アーティスト」と11部門ノミネートの「ヒューゴの不思議な発明」の一騎打ちの様相。結果はともに5部門受賞。作品賞などの主要部門は「アーティスト」、技術部門は「ヒューゴ〜」への勇み分けでした。「アーティスト」がサイレント映画、「ヒューゴ〜」も"世界初の職業映画監督"と呼ばれるジョルジュ・メリエスをフューチャーしていたことから"映画愛、レトロ、ノスタルジア対決"と評されました。

フランス映画、サイレント...「アーティスト」がアカデミー賞でそう簡単に受賞できるのか?という疑問があったのですが「ヒューゴ〜」は「アーティスト」以上に不利な条件(・監督のマーティン・スコセッシは5年前に作品、監督賞を受賞したばかり・アカデミー賞受けしない3Dかつファンタジー・興行的失敗)をかかえていたため、それに救われた感もあります。

「アーティスト」が"フランス映画"というのも実は....サイレント映画だからフランス語が飛び交うわけでもないし、そもそも字幕は英語。かつ作品賞ノミネート9作品のうち、唯一100%ロサンゼルスで撮影された映画らしい。そう、フランス資本で監督と主要キャストがフランス人ってだけ。"おフランス映画の香り"がそれほどなかったことも大きいでしょう。

キネマ旬報誌のアカデミー賞特集で堀越麟太郎氏がこんなことを言っていた。
「ハリウッドは今、お金がないから外国の作品なり人材なり外貨なりを呼び込むために何か糸口を掴みたかったのではないか?「スラムドッグ$ミリオネア」あたりから外国のお金がほしい、という方向に行っている気がする。フランス人なんか、アカデミー賞をバカにしているところがあったんだけど、これで"我々にもチャンスがある、ハリウッドで撮ってみようか"と考えるようになる」

これ、図星じゃないかな。ただし、"お金"だけじゃなくて"アイデア"も含まれていると思いますが...。

最近、よく映画興行成績の不振の原因として"作品力の低下"という言葉をときどき目にする。
劇場版とか漫画原作だらけの日本はいうまでもないが、ハリウッドでもそれは結構深刻だ。

安直な続編、リメイクだらけ。そこそこ当たれば「タイタンの戦い」とか「バレンタインデー」のような不評作品の続編まで作ってしまう。「ミスター・アーサー」のようなオリジナルが駄作である作品のリメイク....。そこまでネタがないのか?って感じですねぇ。

(これは昔からだが)ベストセラー小説、ヒット舞台の映画化もますます増えている。出来る限り安全パイをねらう、100%オリジナル、ゼロからつくりあげるのは危険...。そんな風潮が年々高まっていいるような気がします。大きな期待がかけられていた3D映画も、うまく使いこなせる人材がいないため行き詰っている...。

ハリウッド内部だけではお金もないし、アイデアも煮詰まっている。外国で有望な人材がいれば、どんどんオスカーを与えてハリウッドにきてもらおう!無意識のうちにそんな意図が働いている気がする。

ネットが普及してきたのも大きな要因。どんなに宣伝しても、批評家が絶賛しても、"口コミ"で酷評されれば終わり。ネットの口コミというのは"感動した"とか"泣いた"とか"笑った"とか単純な感想ですむ映画によくなじむ。魅力が一言では伝えにくいアート映画はますます不利になる状況だ。最近よく言われる"アカデミー賞と観客との温度差の違い"というのも、このネット口コミが大きく影響していると思う。ネットで絶賛されるような"わかりやすい映画"は、芸術性を重んじることを建前とする映画賞になじまないのだ。昨年「ソーシャル・ネットワーク」が受賞できなかったのもネット社会への不信感ゆえか?ここ2年「英国王のスピーチ」「アーティスト」とシンプル極りない物語に続けて作品賞が与えられているのは、今の状況との妥協点をアカデミーなりに探っている気がする。アカデミーただいま迷走中。(個人的には今年の結果に満足しているが)今後も血迷い気味の受賞結果が続くのではないか?
人気blogランキングこの記事が参考になりましたら左のバナーにクリックお願いします!


第84回(2011年)アカデミー賞ノミネート一覧

※ ★マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
 「アーティスト
   「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
   「ファミリー・ツリー
   「ヘルプ 心がつなぐストーリー
   「ヒューゴの不思議な発明
   「ミッドナイト・イン・パリ
   「マネーボール
   「ツリー・オブ・ライフ
   「戦火の馬

主演男優賞
 ジャン・デュジャルダン 「アーティスト」
   デミアン・ビチル 「明日を継ぐために」
   ジョージ・クルーニー 「ファミリー・ツリー」
   ゲイリー・オールドマン 「裏切りのサーカス
   ブラッド・ピット 「マネーボール」

主演女優賞
 メリル・ストリープ 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
   グレン・クローズ 「アルバート氏の人生
   ヴィオラ・デイヴィス 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
   ルーニー・マーラ 「ドラゴン・タトゥーの女
   ミシェル・ウィリアムズ 「マリリン 7日間の恋

助演男優賞
 クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ
   ケネス・ブラナー 「マリリン 7日間の恋」
   ジョナ・ヒル 「マネーボール」
   ニック・ノルティ 「Warrior」
   マックス・フォン・シドー「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

助演女優賞
 オクタヴィア・スペンサー 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
   ベレニス・ベジョ 「アーティスト」
   ジェシカ・チャステイン 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
   メリッサ・マッカーシー 「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン
   ジャネット・マクティア 「アルバート氏の人生」

監督賞
 ミシェル・アザナヴィシウス 「アーティスト」
   ウッディ・アレン 「ミッドナイト・イン・パリ」
   テレンス・マリック 「ツリー・オブ・ライフ」
   アレクサンダー・ペイン 「ファミリー・ツリー」
   マーティン・スコセッシ 「ヒューゴの不思議な発明」

オリジナル脚本賞
 「ミッドナイト・イン・パリ」
   「アーティスト」
   「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」
   「マージン・コール
   「別離」

Midnight in Paris" winning Best Original Screenplay

脚色賞
 「ファミリー・ツリー」
   「ヒューゴの不思議な発明」
   「スーパーチューズデー 正義を売った日
   「マネーボール」
   「裏切りのサーカス」

"The Descendants" winning Best Adapted Screenplay

撮影賞
 「ヒューゴの不思議な発明」
   「アーティスト」
   「ドラゴン・タトゥーの女」
   「ツリー・オブ・ライフ」
   「戦火の馬」

"Hugo" winning Best Cinematography

美術賞
 「ヒューゴの不思議な発明」
   「アーティスト」
   「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2
   「ミッドナイト・イン・パリ」
   「戦火の馬」

"Hugo" winning the Oscar® for Art Direction

音響賞(録音賞)
 「ヒューゴの不思議な発明」
   「ドラゴン・タトゥーの女」
   「マネーボール」
   「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン
   「戦火の馬」

"Hugo" winning the Oscar® for Sound Mixing

編集賞
 「ドラゴン・タトゥーの女」
   「アーティスト」
   「ファミリー・ツリー」
   「ヒューゴの不思議な発明」
   「マネーボール」

"The Girl With The Dragon Tattoo" winning Film Editing

作曲賞
 「アーティスト」
   「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密
   「ヒューゴの不思議な発明」
   「裏切りのサーカス」
   「戦火の馬」

Ludovic Bource winning Best Original Score

歌曲賞
 "Man or Muppet"(ザ・マペッツ
   "Real in Rio"(ブルー 初めての空へ

"Man or Muppet" from "The Muppets" winning Best Original Song

衣装デザイン賞
 「アーティスト」
   「もうひとりのシェイクスピア
   「ヒューゴの不思議な発明」
   「ジェーン・エア
   「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋

"The Artist" winning the Oscar® for Costume Design

メイクアップ賞
 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
   「アルバート氏の人生」
   「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」

"The Iron Lady" winning the Oscar® for Makeup

視覚効果賞
 「ヒューゴの不思議な発明」
   「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
   「リアル・スティール
   「猿の惑星:創世記(ジェネシス)
   「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」

"Hugo" winning the Oscar® for Visual Effects

音響編集賞
 「ヒューゴの不思議な発明」
   「ドライヴ
   「ドラゴン・タトゥーの女」
   「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」
   「戦火の馬」

"Hugo" winning the Oscar® for Sound Editing

短編賞
<アニメ>
 「モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本」
   「Dimanche/Sunday」
   「月と少年」
   「A Morning Stroll」
   「Wild Life」

"The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore" winning Best Animated Short Film

<実写>
 「海岸」
   「Pentecost」
   「Raju」
   「Time Freak」
   「Tuba Atlantic」

"The Shore" winning Best Live Action Short

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「セイビング・フェイス 魂の救済」
   「The Barber of Birmingham: Foot Soldier of the Civil Rights Movement」
   「God Is the Bigger Elvis」
   「Incident in New Baghdad」
   「津波そして桜」

"Saving Face" winning Best Documentary Short

<長編>
 「アンディフィーテッド 栄光の勝利
   「Hell and Back Again」
   「もしもぼくらが木を失ったら」
   「Paradise Lost 3: Purgatory」
   「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

"Undefeated" winning Best Documentary Feature

外国語映画賞
 「別離」(イラン)
   「闇を生きる男」(ベルギー)
   「Footnote」(イスラエル)
   「ソハの地下水道」(ポーランド)
   「ぼくたちのムッシュ・ラザール」(カナダ)

"A Separation" winning Best Foreign Language Film

長編アニメ賞
 「ランゴ
   「パリ猫ディノの夜」
   「Chico & Rita」
   「カンフー・パンダ2」
   「長ぐつをはいたネコ」

ジーン・ハーショルト友愛賞
オプラ・ウィンフリー

名誉賞
ジェームズ・アール・ジョーンズ
ディック・スミス

ゴードン・E・ソーヤー賞
ダグラス・トランブル
2012.04.08 Sunday | 20:58 | アカデミー賞の軌跡 | comments(2) | - |

スポンサーサイト


2017.03.12 Sunday | 20:58 | - | - | - |

コメント

いや、今年も楽しくアカデミー評読ませて頂きました。私もメリルは本当に最後だとおもってるんだろうなって感じました。他の全員が漏れなく「アカデミーに感謝します」と言っていたのに彼女だけはその一言を言わなかったから。別にもう恐れるものはなし?(笑)
ネタ切れが叫ばれて久しいですがそういえば昨日も『SPREC』がハリウッドでドラマリメイクとかニュースが流れてましたね(苦笑)
2012/04/08 9:20 PM by KLY
メリルは、名誉賞と勘違いしているかのようなスピーチでした(笑)。

ハリウッドのネタ切れって最近すさまじいですね。
冗談だろー、と思うようなニュースを最近多々目にします。
「××××」のリメイクとか....。
でも、ハリウッド進出を狙っている日本人にとっては今がチャンスかもしれません。
2012/04/09 12:29 AM by moviepad

コメントする









▲top