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第83回アカデミー賞受賞予想!


 受賞結果速報中!クリック→速報!第83回アカデミー賞



何と6回目をむかえた当サイト恒例のアカデミー賞(主要6部門)受賞予想。
どうも今年はつまらない。なぜって?受賞しそうな作品、候補者がそろって好みじゃないから。
今年は予想やめよかな。どうせたいした需要もないんだし...。

てなことをウジウジと考えていた時、ふとひらめいた。
そうだ!これってソノ気になれば6行で終わる内容なんだ。
今のネット社会、まるで「ソーシャル・ネットワーク」の世界のように
簡潔でスピーディな情報を提供するのが好ましかろー、
というわけで早速、受賞予想結果発表です!


作品賞 「英国王のスピーチ」
監督賞 トム・フーパー 「英国王のスピーチ」
主演男優賞 コリン・ファース 「英国王のスピーチ」
主演女優賞 ナタリー・ポートマン 「ブラック・スワン」
助演男優賞 クリスチャン・ベール 「ザ・ファイター」
助演女優賞 メリッサ・レオ 「ザ・ファイター」

うわー、つまんねぇ〜〜!
よって今年の予想はこれで終了。授賞式は2月27日(日本時間2月28日)です。


と言いたいところですがコレで終わってしまっては来年は誰も読みにきてくれないでしょふ。
弱気モードになった筆者が無い知恵を振り絞って考えました。
そうだ!あてに行くからつまらないんだ!
外しちゃえ!外しちゃえ!全部外すぞ!どんなもんだい!
ということで今からが本番。上記が表向きの予想なら下記は裏予想といったところでしょうか。



助演男優賞

nominee
   クリスチャン・ベール 「ザ・ファイター」
   ジョン・ホークス 「Winter's Bone」
   ジェレミー・レナー 「ザ・タウン
   マーク・ラファロ 「キッズ・オールライト」
   ジェフリー・ラッシュ 「英国王のスピーチ」

前哨戦を見渡す限り、「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベールが大本命です。「マシニスト」(2004)に引き続いての激ヤセ演技。リンゴをかじるベイルの写真が公開されていましたね。(「マシニスト」では1日ツナ缶1つ・リンゴ1個だけの食事ですませ、30キロのダイエットに成功したとか。今回も同じようなやり方?)アカデミー賞はスターの肉体改造が大好き!まさにアカデミー賞好みの役づくりざんす。子役からスタートし、ぐれることもなくインディペンデント映画を中心として演技力に磨きをかけ「バットマン ビギンズ」でついにスターの仲間入り。熱血演技派として知られる彼も今まで不思議と映画賞に縁がなかった。昨年、「ターミネーター4」で有力視されたラジー賞ですらノミネートもしてもらえない有様でした(爆)。優等生のイメージが強かったベールですが「バットマン 〜」で(一応)スターとなってからネジがゆるんだのか徐々にぐれはじめます。「ダークナイト」が絶賛公開中だった2008年7月22日、母親と姉に対する暴行容疑で逮捕されてしまいました(不起訴)。共演のヒース・レジャーばかりが絶賛されていたのが面白くなかったのでせふか?また「ターミネーター4」の撮影中、撮影監督が本番中にもかかわらすセットにいたことに腹を立て4分間にわたってFword全開で彼を罵倒。そのときのテープが映画公開前の2009年2月、ネットに流出しyoutube上でメガヒットを記録しました。それがコレざんす。リミックス版も大ヒット!...まあ(赤面)。英国紳士の面影などヒトカケラもありませんわ。そういえば「ターミネーター4」の演技もこれと一緒でございましたね。最近でも「ザ・ファイター」の演技に対し、“彼のトレードマークである減量”と書いた映画評論家に激怒、「減量がどんなに辛いか、わからないのか?あの男の靴の上に放尿してやりたい」とオーストラリア版エンパイア誌に語っています。まあ(赤面)。ただでさえ今年は主演は英国俳優がもっていきそうなのにこんな下品な輩までに高貴なアカデミー賞をくれてやってよいものでしょうか?non,non,non!(フランス語の発音で)...というわけでクリスチャン・ベールの受賞はありません。全世界で中継されるアカデミー賞授賞式で"f××k"だの放尿だの連呼されてはスポンサー様に会わせる顔がございませんわ、おほほほ♪

さて、対抗馬は「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュです。第69回(1996年)「シャイン」で主演男優賞を受賞以来、ハリウッドでひっぱりだこのお仁ざんす。映画に疎い方でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのバルボッサといえばそのお顔は思い浮かぶでせふ。でも最近、このお方パーティなどではいつも帽子をかぶっている。紳士気取り、それとも××隠し。室内でも帽子をかぶるような失礼な輩に2度目のオスカーなどくれてやらんでもよかろー。(と書いてはみたものの「英国王〜」を観た後では...彼の役は本当に魅力的で2度目のオスカーをくれてやりたい気分です)じゃあ、誰に?「Winter's Bone」のジョン・ホークスでは地味すぎてショーがもりあがらんし、「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロは役柄がレズビアンカップルへの精子提供者....。男優賞にふさわしいとはいえん役じゃ。ということで受賞は「ザ・タウン」のジェレミー・レナーということになります。何しろ昨年の作品賞受賞作品の主演男優じゃ。作品賞受賞時にステージにのぼってきて派手に叫んどったのお。純米国産俳優だし、あのくらい喜んでくれる輩に賞はあげたいものじゃ。ちなみに演技賞のうち、なぜ助演男優賞だけ集合写真がないかというとアカデミー賞ノミネート者昼食会にクリスチャン・ベールが欠席しているからであります。


助演女優賞

nominee
   エイミー・アダムス 「ザ・ファイター」
   ヘレナ・ボナム=カーター 「英国王のスピーチ」
   メリッサ・レオ 「ザ・ファイター」
   ヘイリー・ステインフェルド 「トゥルー・グリット」
   ジャッキー・ウィーヴァー 「Animal Kingdom」

2011 アカデミー賞助演女優賞候補

ここは演技賞中、もっとも混戦。5人すべてに受賞可能性がある。

まずはノミネート経験のある3人からご紹介(いずれも受賞はなし)。

エイミー・アダムス第78回(2005年)「Junebug」、第81回(2008年)「ダウト〜あるカトリック学校で〜」で続く3度目のノミネート。いずれも助演であるが助演賞ノミネート経験者の約8割が1度きりで終わっていること(助演は対象者が多い分、主演部門よりも複数回候補にあがるのが難しいと言われている)を考えると助演部門で6年間で3度の候補入りは快挙と言えます。「魔法にかけられて」(2007)ではディズニー映画のプリンセス役という、オスカーとは最も遠い役どころながらも主演女優賞の下馬評にのぼり、主演もはれる女優に成長したエイミーにそろそろ受賞させてもよいのでは?と考える人も少なくないでしょー。

ヘレナ・ボナム=カーター第70回(1997年)「鳩の翼」で主演女優賞にノミネートされて以来、13年ぶり2回目。最近ではパートナーのティム・バートンの影響で?役柄もキャラもすっかりキワモノっぽくなってしまった彼女だが、そもそも彼女、父は銀行頭取、母は精神科医、叔父はアンソニー・アスクィス監督、曾々祖父は元イギリス首相のハーバート・ヘンリー・アスキスという、グウィネス某やら足元にも及ばぬ本物のお嬢様。本来コスチューム劇が似会う人なんですけどね。最近では奇抜なファッションも話題でお手本はレディ・ガガとのたまっているらしい。でもアカデミー賞授賞式で求められる悪趣味ファッションはシェールやビョーク...そう、笑えるものなのです。あまり無理をしないほうが...。前哨戦においてヘレナはいずれもノミネートどまりだが、「英国王のスピーチ」の勢いが加速すれば、その流れにのって受賞することは十分考えられます。まあ、本人は「オスカーなんてどーでもいいわ」とうそぶいてそーですけど。キャリアを総合的に評価された場合の受賞者は彼女

さて問題の3人目、そうメリッサ・レオです。第81回(2008年)「フローズン・リバー」にて主演賞ノミネート。ほとんど無名だった彼女が48歳にてブレイク?勢いにのって2度目のノミネートを獲得、ゴールデン・グローブ賞、全米俳優組合賞を連続受賞し、一躍本命に躍り出た...はずなのだが。やっちまったのである。メリッサ・レオはスタジオがプッシュしてくれないことに不満をもったのか、なんと自腹をきって業界紙などにFYC(For Your Consideration)広告を出すという暴挙に出た。写真はここ CONSIDER...何を?hotornotにこんな写真が出てたら思わずnotに一票投じてしまいそうデス。「そこまでしてオスカーが欲しいか!」(欲しいでしょうねぇ...)と評判はかなり悪く、彼女への投票をやめると公言する輩、こんなことしなくても受賞できるのにと首をかしげる輩...。もっとも"彼女の演技は素晴らしかった。この件に惑わされず彼女に投票する"と言っている人もいるようですが。大体この手のことは劣勢が伝えられる候補者がやるものなんですけどね。昨年の「ハート・ロッカー」プロデューサーのメール事件といい最近は本命が自ら首を絞めるのが大流行のよーです。ただメリッサ・レオは他候補を中傷したわけでもないし、自分の金を使ったんだし何か問題あんの?こんなもの過去のドス黒いオスカーキャンペーンに比べたら、清く正しく美しく可愛らしいものです、ハイ。まあ、優雅な行為とはいえませんがね。

さてきな臭い話題のあとは14歳のヘイリー・ステインフェルドちゃんです。共演のベテラン俳優にまったくひけをとらない存在感と評判。対象作「トゥルー・グリット」は作品賞レースの3番手に位置しているが監督のコーエン兄弟は第80回(2007年)「ノーカントリー」で作品・監督賞を、主演のジェフ・ブリッジスは昨年主演男優賞を受賞したばかりであることもあり、主要部門で一番受賞可能性が高いのはココ。作品支持票が集中してなだれ込めば一気に受賞も?ただ、最近のアカデミー賞において子役はノミネートどまり。下手に受賞なんかしないほうがこの子のためです(笑)。

最後はジャッキー・ウィーヴァー。出演作「Animal Kingdom」は作品賞ノミネート作「winter bone」と並んで昨年のサンダンス映画祭を制したオーストラリア映画。ジャッキー・ウィーヴァーは犯罪一家を支える祖母役を演じている。映画は小規模公開で他の4人に比べ作品知名度が弱い。にもかかわらず「ブラック・スワン」のミラ・キュニスを押しのけて候補入りしたのはやはり演技のインパクトが強かったから。上記4人が票の食い合いをすればひょっこり受賞してしまう可能性は決して低くない。昔のアカデミー賞では接戦時、大穴候補がオスカーをもっていってしまうケースはよくあった。他候補の出演作はいずれも作品賞有力候補だが、"アカデミー作品賞にノミネートされるような映画が嫌いな人"の票はもれなくここへ。よって今回はジャッキー・ウィーヴァーがオスカーを強奪していくとみる。えっ、63歳のオーストラリア女優を受賞させてハリウッドに何のメリットが?彼女のルックスをよく見てください。ホラー映画がよく似会います(爆)

Animal Kingdom - Official Full Length Trailer

こんなキナ臭い映画のテーマ曲がエア・サプライって...「Animal Kingdom」すげぇ〜観たい!

主演男優賞
nominee
   ハヴィエル・バルデム 「Biutiful ビューティフル
   ジェフ・ブリッジス 「トゥルー・グリット」
   ジェシー・アイゼンバーグ 「ソーシャル・ネットワーク」
   コリン・ファース 「英国王のスピーチ」
   ジェームズ・フランコ 「127 Hours」

2011 アカデミー賞主演男優賞候補

主演男優賞部門としては珍しく"不作"が嘆かれた年。「シャッター・アイランド」か「インセプション」かのどちらかでレオナルド・ディカプリオが"数合わせ候補"として選ばれてしまうのでは?とすら言われていた。だが有力視されていた大ベテラン、ロバート・デュパルが落選したところをみるとそれなりの数は揃っていたのでしょう。だが受賞となると...ここはほとんど無風地域。昨年からの連続ノミネートとなったコリン・ファースが作品の勢いもあり大本命。コリンは吃音のために無口で内気なだった英国国王ジョージ6世を演じ、オスカーに王手をかけている。彼の"娘"を演じたヘレン・ミレン女王も(ジョージ6世は現エリザベス女王の父親にあたります)「今年は100%コリン・ファースで決まりね」とのたまわっているとか。娘のお墨付きです(爆)。

そもそもこの役、コリン・ファースは第一候補ではなかった。ファーストチョイスはなんとヒュー・グラント!2番手はポール・ベタニーでこの2人が断ったため、コリン・ファースにお鉢がまわってきた。コリンは"第3の男"だったわけですね。ヒューは地団駄を踏んで悔しがっているといわれ、ポール・ベタニーも「もちろん後悔している。でも駄作「ツーリスト」の撮影で5ヶ月間家を離れていたから家族とすごす必要があったんだ」とコメントしている。

コリン・ファース鉄壁!って感じだが、彼に対抗できるとすれば「127 Hours」のジェームズ・フランコくらいだろう。ジェフ・ブリッジスハヴィエル・バルデムは受賞済だし、ジェシー君は若すぎる。ところでTV番組"today"にジェームズがゲスト出演したときのこと。彼の登場の直前、司会のメレディス・ビエイラはコリン・ファースにインタビューしていた。メレディスはコリンをもちあげまくり「あなたのオスカー像を磨きたいわ」とまで言っていた。次に登場したフランコは「メレディス、君はコリン・ファースのオスカー像を磨くんだってね」とジャブ。彼が聞いていたとは思わなかったメレディスはあわてて、司会を引き受けることになったいきさつを聞くことで話をそらそうとしたが「みんなコリン・ファースが大好きみたいだから、司会を引き受けることにしたんだよ」とおちょくった。ジェームズ・フランコ、ぜひ逆転受賞してあの第57回(1984年)アカデミー賞授賞式でのサリー・フィールドの名台詞を再現しろ!



主演女優賞
nominee
   アネット・ベニング 「キッズ・オールライト」
   ニコール・キッドマン 「Rabbit Hole
   ジェニファー・ローレンス 「Winter's Bone」
   ナタリー・ポートマン 「ブラック・スワン」
   ミシェル・ウィリアムス 「ブルーバレンタイン

2011 アカデミー主演女優賞候補

主演男優賞と違って大豊作と言われた主演女優賞部門。結果としてノミネート経験者が4人を占めるという新鮮味乏しいものになりました。

唯一の初ノミニー、ジェニファー・ローレンスは弱冠20歳。かつ対象作「Winter's Bone」は6月公開というハンディキャップをはねのけ候補入りしたのは立派!だが、受賞までの勢いはなさそうだ。

また、二コール・キッドマン第75回(2002年)「めぐりあう時間たち」で受賞以来、8年ぶり3度目のノミネート。二コールはオスカー獲得後、出演作は興行的に伸び悩み、2008年には 米フォーブス誌から"ギャラばかりが高く金にならない"スターN0.1に選ばれる不名誉。肝心の演技もさえず、話題になったのはキース・アーバンとの再婚、ボトックス注入、豊胸や豊唇など数々の"お直し"疑惑...。オスカー受賞をピークにキャリアは下降一直線だった。対象作「Rabbit Hole」はピューリッツァー賞受賞戯曲の映画化。自らプロデュースも兼ね、子供を失った母親の悲しみを見事に体現、キャリア最高の演技と絶賛された。作品の公開規模が小さく、かつ候補者中、唯一の受賞経験者であるため2度目の受賞は厳しいが、二コールにとっては復活のきっかけになる有意義なノミネートだろう。まあ、二コールさん、最近ついにボトックス使用を認める発言をしたばかり。"額もちゃんと動かせる"演技派女優アピールに余念がありません。それまでは「私は自然派よ」とうそぶいていた。誰も信じていませんでしたが(^^;

ミシェル・ウィリアムスは第78回(2005年)「ブロークバック・マウンテン」で助演女優賞にノミネートされてからは主にインディペント系映画で演技力に磨きをかけ、2年前には 「Wendy and Lucy」の演技で主演女優賞の下馬評にのぼった。そして今年「ブルーバレンタイン」でヌードも辞さない体当たり演技で2度目のノミネートを獲得。もうヒース・レジャーの元妻とは言わせない!前回の授賞式ではヒースの横に座り、"このオトコは私のもの!"と言わんばかりにやたら彼に色目を使っていたが...。先日のゴールデン・グローブ賞で着たドレスは「おばあちゃんが台所で使っているカーテンかテーブルクロスのよう」と酷評され見事ワーストドレッサーに選ばれてしまいました。時の流れに身をまかせているうちに彼女は色気をなくしてしまったのでせふか?なんか樹木希林に似てきてる!また、2月7日に行われたオスカー候補者昼食会でもコレ。それまでミシェルのドレスは評価が高かったのに...。演技派をアピールするためわざと?それとも...彼女の当面の課題は受賞ではなくヘレナ・ボナム=カーターとワーストドレッサーを争うはめにならぬこと。まあシェールが歌曲賞にノミネートされていればそんな心配は無用だったんですがね(爆)

そうなると受賞者は残り2人の中から選ばれます。
本命ナタリー・ポートマン、対抗アネット・ベニングといったとことでしょうか?

まずはナタリーから。日本にもファンが多い「レオン」(1994)でデビューして以来、順調なキャリア。第77回(2004年)「クローサー」で"脱がないストリッパー"を演じて助演女優賞にノミネート以来、2回目の候補で受賞を狙う。8歳のころからのベジタリアンでハーバード大卒の才媛。優等生のイメージが強く「ロリータ」(1997)への出演を拒否するなど性的場面の演技を長らく避けてきた。だがご本人はガエル・ガルシア・ベルナルなど流した浮名は数知れず...。最近では「ダウト〜あるカトリック学校で〜」(2008)のシスター・ジェイムズ役を「性的に抑圧された役には興味がない」という理由で断ったことが話題となった。(結局、役を熱望していたエイミー・アダムスが演じ、彼女はアカデミー賞にノミネート。映画を見る限りエイミー・アダムスで正解。)「ダウト〜あるカトリック学校で〜」は主要キャスト4人すべてがオスカーノミネートを受けたことが示すように、俳優のために作られたような映画。メリル・ストリープは「断ったりしたら私は気が狂っていると言われる」と語り、あるTV番組で"断った女優"がいることを聞かされ、ひどく驚いていた。あのオプラ・ウィンフリーも出演したがったがオーデションすら受けさせてもらえなかったという。そんな映画を性的場面を避けてきたナタリーがを「性的に抑圧された役には興味がない」という理由で断る不思議...。学歴と脚本を読む力は別モノのようです。候補作「ブラック・スワン」ではそんな汚名?を挽回すべく、過激なレズ場面に挑戦しているらしいが。

そんな彼女も「ブラック・スワン」の振付師&ナタリーの相手役ダンサーをつとめたべンジャミン・ミルピエと"できちゃった婚”。先日のゴールデン・グローブ賞授賞式では「映画の中で彼(ベンジャミン)は「私とは寝てない」というけれどあれは嘘よ。彼はいつも私と寝たがったんだから」とスピーチする有様。色ボケ真っ最中ということでこんな動画まで作られてしまいました。

最近のインタビューで「私は映画での性的なシーンやヌードに反対ではないが、もし、そういうシーンをすれば、ネットのポルノサイトに載る材料を与えているようなもの」と話している。昔こんな写真とられましたからね。まあ、幼児体型の彼女のヌードにそれほど需要があるとは思えないが...役を引き受ける基準にそんなことを考えるとは!もうシノブ・テラジマの爪の垢でも飲め!(爆)


ナタリーは全米俳優組合主演女優賞を受賞したとき"女優をしながら学業を続けさせてくれ、愚かな人間になってはいけないと教えてくれた"両親に感謝。ハーバード大卒をさりげなくアピール。(「ソーシャル・ネットワーク」でもハーバード流マシンガン・トークなどの監修をつとめたという)。どこか"鼻につくオンナ"である。"本番"アカデミー賞では意外と苦戦するのでは?と思われます。ここ十数年の主演女優賞は中堅スター女優の受賞が続いており、その傾向をくみとると今年はナタリー・ポートマンで決まりなのだが...。

そこで浮かび上がってきたのが52歳のベテラン、アネット・ベニングである。
候補作「キッズ・オールライト」ではジュリアン・ムーアと"レズビアン・カップル"を演じた。そう、今年の主演女優賞はレズ対決なのです(爆)。アネットは筋金入りのプレーボーイ、ウォーレン・ベイティに"年貢を納めさせたオンナ"としてハリウッドに君臨。演技力は折り紙つきで、全米中の女優が欲しがったといわれる「バットマン・リターンズ」(1992)のキャットウーマンをGETしたのも彼女です。(妊娠のため降板。役はミシェル・ファイファーにわたった)

第63回(1990年)「グリフターズ/詐欺師たち」で助演女優賞、第72回(1999年)「アメリカン・ビューティー」、第77回(2004年)「華麗なる恋の舞台で」で主演女優賞にノミネート、とくに後2回では受賞が有力視されながらいずれもヒラリー・スワンクに負けるという悲運。今年の全米俳優組合賞でヒラリー・スワンクがサプライズノミネートされましたが、これはアネットへの嫌がらせですね(爆)。今回4度目の候補、天敵ヒラリー・スワンクの始末に成功、満を持して受賞を狙います。

まあ、アカデミー賞授賞式でのアネットといえばウォーレン・ベイティの横で余裕の微笑みを浮かべ、受賞発表後は表情をひきつらせているというのがパターン。年齢的にも最後のチャンスかもしれないし、受賞させるべきだ、と考える人も多いでしょう。ウォーレン・ベイティとは1992年に結婚して4人の子供をもうけるなどおしどり夫婦として知られているが最近その夫婦が危機的状況にあった。夫ウォーレン・ベイティのキャリアがここ10数年さえないことによるさげまんプレッシャー、そして長女キャスリンが性転換を希望するなどアネットには悩みがつきなかったという。そんなアネットを支えたのは「キッズ・オールライト」の共演者ジュリアン・ムーア。アネットがこの映画への出演を決めたのはジュリアン・ムーアの尽力の賜物と言われ、ジュリアンは悩めるアネットのためベイティ家に頻繁に出入りし、家族同然にすごし夫婦の危機を救ったという。ゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した時、ダンナより先にジュリアンと抱擁、スピーチでも真っ先ににジュリアンに感謝したのはそーいう事情があったんですね。残念ながらジュリアンはノミネートを逃してしまいましたが彼女の分を含めてアネットに受賞してほしい気がします。

Golden Globes 2011 Annette Bening



でも、オスカー候補者昼食会の記念写真でアネットは...
いくら貫禄オンナだからってど真ん中に陣取ってジェフ・ブリッジスの膝の上...。

↓クリックで拡大します。
2011 oscar nominees luncheon

作品賞
nominee
   「ブラック・スワン
   「ザ・ファイター
   「インセプション
   「キッズ・オールライト
   「英国王のスピーチ
   「127 Hours
   「ソーシャル・ネットワーク
   「トイ・ストーリー3
   「トゥルー・グリット
   「Winter's Bone


監督賞
nominee
   ダーレン・アロノフスキー 「ブラック・スワン」
   デヴィッド・O・ラッセル 「ザ・ファイター」
   トム・フーパー 「英国王のスピーチ」
   デヴィッド・フィンチャー 「ソーシャル・ネットワーク」
   ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 「トゥルー・グリット」

作品賞と監督賞はいっしょに論じます。
まず作品賞ですが、他の重要部門をみてみると

編集賞(ノミネート漏れ=作品賞レースからの脱落)
監督賞(ノミネート漏れはほぼ脱落を意味)
脚本賞、演技賞(ノミネートされているにこしたことはない。ノミネート漏れはかなり痛い)

上の観点で観ると作品賞はすでに「ザ・ファイター」「英国王のスピーチ」「ソーシャル・ネットワーク」の3本に絞られていることになる。「ブラック・スワン」は脚本賞、「インセプション」、「127 Hours」は監督賞ノミネート漏れが致命的。「トゥルー・グリット」は編集賞...といいたいところだがこれはコーエン兄弟監督作品の"特殊事情"が考量されている、とみる。コーエン兄弟作品の編集を手掛けるロデリック・ジェインズとはコーエン兄弟の変名。アメリカでは監督が編集を兼ねることが組合で禁じられているため変名を使っているのだ。受賞したら困る人をわざわざノミネートしなくても...といったところか?よって「トゥルー・グリット」も(実質的には)最終候補に残っているとみてよい。

だが前哨戦の実績をみる限り、「英国王のスピーチ」と「ソーシャル・ネットワーク」の一騎討ち状態。
よって、「英国王のスピーチ」VS「ソーシャル・ネットワーク」として話を進めていく。

前哨戦をみる限り、作品、監督賞は「ソーシャル・ネットワーク」がほぼ総ナメ状態。このままオスカーまで突っ走ると思われたが...

前兆はノミネート発表3日前、1/22に行われた全米製作者組合賞で起こった。
アカデミー賞と投票母体が重なり、実質的な作品賞ともいえるこの賞において大方の予想をくつがえし、「英国王のスピーチ」が受賞をはたしたのだ。

その後

1/25 ノミネート発表。「英国王のスピーチ」最多12部門ノミネート 続いて「トゥルー・グリット」の10部門、本命だったはずの「ソーシャル・ネットワーク」は3番手の8部門にとどまった

1/29 全米監督組合賞でもトム・フーパーがデヴィッド・フィンチャーを抑えて受賞。これで「英国王のスピーチ」が優勢であることが決定的になる。

1/30 全米俳優組合賞 俳優部門での作品賞といえるアンサンブル演技賞を「英国王のスピーチ」が受賞。

これまでの前哨戦はなかったかのように「英国王のスピーチ」が一躍大本命に躍り出て、「ソーシャル・ネットワーク」は対抗馬に格下げされてしまったのだ。実はノミネート発表直前にもこれを予告していた評論家が2人いた。アカデミー会員にコネがあるらしいエンターテインメント・ウイークリーの映画評論家デイブ・カーガー氏、そして映画ニュースサイトindieWIREのアン・トンプソン女史である。この2人が、「ソーシャル・ネットワーク」はオスカーをとれないと断言してしまったのだ。

その理由とは
1.アカデミー会員は老人が多く、Facebookを知らない。
2.アカデミー会員は好感の持てない人物が主人公である映画を好まない。
3.大人の男性を泣かすことができない映画は、アカデミー賞作品賞にはふさわしくない。

だそうだ。1,2はともかく3は笑いました。この"大人の男性"って平均年齢どのくらいなんでしょうか?

5700人を超えるアカデミー会員の中には、もう10年も20年も映画に携わっていない"引退状態"のご老人がゴロゴロいるらしい。かつて、映画会社はアカデミー賞会員が多く住む老人ホームで上映会をして作品をアピールしていた。また、第72回(1999年)ケヴィン・スペイシーが主演男優賞を受賞できたのは、彼がまめにその老人ホームを"慰問"していたからだと噂された。アカデミー賞が欲しければ老人パワー、侮るべからず?

昨年から作品賞枠が10に拡大したことから投票システムが変更になっている。※詳細はここの下のほうをお読みください。順位をつけて投票するとなると"好き嫌いが分かれる作品"よりも"嫌われる要素の少ない作品"のほうが圧倒的に有利となり「英国王のスピーチ」が「ソーシャル・ネットワーク」よりもはるかに優位に立つことは容易に予想がつく。

そんな「英国王のスピーチ」に"嫌われる要素"があるとすれば次の2点である。

・ハリウッドは大昔から英国にコンプレックスを持っている(シェークスピアを生んだ国ですから)といわれ、「英国王のスピーチ」を受賞させようものなら、またしても"英国かぶれ"だの"英国コンプレックス"だの言われる。

・配給会社はあの"ハリウッドの悪魔"ハーヴェイ・ワインスタイン率いるワインスタイン・カンパニー。「英国王のスピーチ」が受賞すればミラマックスから独立後のハーヴェイ・ワインスタインにとって初の作品賞受賞となってしまう。

とくに2番目は「英国王のスピーチ」に投票をためらう十分な理由になりうるのだ。

ミラマックス時代のハーヴェイ・ワインスタインは「パルプ・フィクション」「恋におちたシェイクスピア」「シカゴ」「ライフ・イズ・ビューティフル」といった良作を多く手掛けた"功績"もさることながら
・監督に無断で勝手に編集し直すため(上映時間を短縮するためなど)悪評が絶えず「ハーヴェイ・シザーハンズ」と言われた。
・90年代に映画の買い付け価格を高騰させた張本人

アカデミー賞的にみると

・アカデミー賞をとることが最高の宣伝と考えているため、受賞させるためなら文字どおり手段を選ばない。アカデミー賞シーズンになると、ライバル作を激しく中傷、とくにドリーム・ワークスとの中傷合戦は目に余るものがあった。アカデミー賞授賞式が3月下旬から2月下旬に前倒しになったのはそれが原因

・ミラマックス時代は12年連続で作品賞ノミネートを獲得、だが後期になると「サイダーハウス・ルール」や「ショコラ」のように明らかにクオリティ不足である作品を強引にねじこむようになった。

2005年にミラマックスを離れてからは低迷が続いていたが、第81回(2008年度)作品評価が芳しくなかった「愛を読むひと」を作品賞候補にねじこみ、アカデミー賞レースに復帰。「愛を読むひと」の乱入によって落選したのがメガヒット作「ダークナイト」だと言われ、作品賞枠が10に拡がる大きな原因となった

・2010年1月末日、親会社のウォルト・ディズニー・カンパニーによりミラマックス社は閉鎖

もうハーヴェイ・ワインスタインの通るところにぺんぺん草も生えない、って感じですね。今年、「英国王のスピーチ」が作品賞をとれそうだということでワインスタインちゃん大張りきりなんですが

・ワインスタインは「英国王のスピーチ」の興行収入を上げるため、R指定の原因となっている劇中台詞をカットし、PG-13指定(13歳未満の鑑賞には保護者の注意が必要)に変更させ、客層を拡げようとしている。この動きに対し、トム・フーパー監督、ジェフリー・ラッシュらが"作品に対する冒涜行為"と大反発

・先日、「華氏911」の利益配分をめぐって経費を水増しするなどの不正会計によって利益を圧縮、ロイヤリティの支払い額を目減りさせたとしマイケル・ムーア監督がハーベイ・ワインスタインとボブ・ワインスタインの2人を訴えたばかり。これに対しワインスタイン側は「メディアの注目を浴びるためのいいがかり。「英国王のスピーチ」に対するネガティブキャンペーンの一環」という意味不明な回答。ムーア側の弁護士は、"半年前からワインスタイン側と交渉しているし、今回アカデミー賞に全くからんでいないムーアが「英国王のスピーチ」の足を引っ張ったところで何のメリットもない"と主張。そりゃそーだ。これまでさんざんネガティブキャンペーンをはってきたアンタが言うことじゃない!って感じですね。これが事実ならハーヴェイ・ワインスタインは映画製作者からの信頼をさらに失うことになります。

以上の経緯により、"ハリウッドの嫌われ者"ハーヴェイ・ワインスタインがバックについていることは(個人賞はそれほどでなくても)作品賞に関して想像以上に大きな障害となりかねない。このオトコにまたアカデミー賞をわがもの顔にされてはたまらない...。

またノミネート発表を境にあまりにもあっけなく"本命"が入れ換わってしまったのも逆効果に働く可能性が高い。

アカデミー会員が体質が古く、facebookなんか知らない→よって保守的なアカデミー会員は「ソーシャル・ネットワーク」を選ばない。-こういう報道に反発を覚えるアカデミー会員も少なからずいるはずだ。芸術的に優れた映画に与えるのもアカデミー作品賞だが、それと同時に時代を映す鏡の役割もあるはず。「ソーシャル・ネットワーク」という現代性あふれるテーマの作品があるにもかかわらず、50年前でも十分通用しそうな「英国王のスピーチ」や「トゥルー・グリット」をわざわざ選ぶ?それに「英国王のスピーチ」って「わが教え子、ヒトラー」(2007 ドイツ)の物語アイディアをパクったぽくない?よって作品賞も監督賞も「ソーシャル・ネットワーク」でgo!go!go!


長ったらしい受賞予想結果を簡単にまとめてみます。

作品賞 『ソーシャル・ネットワーク』
監督賞 デヴィッド・フィンチャー
主演男優賞 ジェームズ・フランコ
主演女優賞 アネット・ベニング
助演男優賞 ジェレミー・レナー
助演女優賞 ジャッキー・ウィーヴァー

徹底的にハズシにいった予想だけど、半分くらい当たったら面白いかな。そうそう、『ソーシャル・ネットワーク』のプロデューサーはあのケヴィン・スペイシーなんです!ケヴィンは今頃老人ホームを"慰問"してくれてますよ!(爆)
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 2月28日a.m10:30ごろより当サイトでアカデミー賞受賞速報を行います。ぜひ遊びにきてください♪

 2/26追記。早速「英国王のスピーチ」を観てきました。記事を書く予定はないのでここで短評を。
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーターの3人は文句なく素晴らしい。ヘレナはやっぱりこーいうタイプの映画のほうが似合うなあ。ジェフリー・ラッシュは作品の核となる役どころで実質的主役。彼の演じた言語療法士ライオネル・ルージのキャラクターがたまらなく魅力的で彼には2度めのオスカーが転がり込みそうです。ただ作品は役者の演技と音楽で支えられている感。前半はセリフのオンパレードでやや退屈。舞台むきの物語で、王とライオネルが一時的に仲たがいをする並木道の場面とラストのスピーチくらいしか印象に残る場面がない。予定調和すぎてフックにかけ、映像表現をみても映画的な魅力にやや乏しい。主要3キャストが演技賞をとっても異論はないけど、作品、監督賞は「ソーシャル・ネットワーク」がとるべき。「ソーシャル〜」のほうが映画の作りが格段に巧い!

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2018.12.16 Sunday | 20:26 | - | - | - |

コメント

初めてコメントさせていただきます!!!
今年も笑いながら、予想の記事を楽しませていただきました。面白い視点からのちょっぴり辛口(?)な感じが本当に最高です!!

今年は何となくですが、全部門通して「英国王〜」の圧勝に終わりそうな予感がします。鑑賞済みの「ソーシャル〜」は確かに傑作でしたし、批評家賞の圧勝ぶりからも受賞しなければかわいそう…なんて思ってしまいますが、おそらく「スター・ウォーズ」や「E.T.」、「アバター」と同じ路をたどるのではないかと。

演技賞に関しては、男優賞はともかく女優賞で何か波乱が待っているのではないかと思います。強いて言うならば、アネット・ベニングとヘイリー・ステインフィールドぐらいでしょうか。

受賞速報と総評も楽しみにしています↑↑
長文失礼しました。。

2011/02/14 4:22 PM by ethomme
ethommeさん、はじめまして!
コメントありがとうございます♪

昨年は「アバター」VS「ハート・ロッカー」元夫婦対決、メリルVSサンドラなど
まともにやってもネタ的に十分面白かったのですが
今年は真面目に予想するとひどくつまらなくなるので変化球を投げまくりました。

>全部門通して「英国王〜」の圧勝に終わりそうな予感がします。

それだけはご勘弁....でもそんな悪寒がします。
ジェフリー・ラッシュやヘレナ・ボナム=カーターも受賞してしまうかも

「英国王のスピーチ」みたいな"手堅い""毒の薄そうな"映画が受賞すると正直いって面白くないですね。今年は「ソーシャル・ネットワーク」が受賞すべきだと思うんですが...。


演技賞に関してはコリン・ファースはガチですが、それ以外は全部下馬評どおりにはいかないだろーと思ってます。アネット・ベニングはかなり可能性あると思いますし、助演女優賞は文字どおり誰がとってもおかしくない!助演男優賞も波乱ありと密かに思っています。ジェレミー・レナーかマーク・ラファロが受賞したらうれしい。とくにジェレミー・レナーは大いに脈ありと思っています。落選したクリスチャン・ベールがブチ切れて途中退場とか(爆)


>受賞速報と総評も楽しみにしています↑↑

ありがとうございます。
何か面白いネタがふってくるといいんですけど...。

今後もよろしくお願いしますm(_ _)m
2011/02/14 8:18 PM by moviepad

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