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ザ・コーヴ

ザ・コーヴ(2009 アメリカ)

ザ・コーヴ原題   THE COVE (入り江)
監督   ルイ・シホヨス
脚本   マーク・モンロー
撮影   ブルック・エイトキン
音楽   J・ラルフ
出演   リック・オバリー ルイ・シホヨス
      イザベル・ルーカス ヘイデン・パネッティーア
      ポール・ワトソン (シーシェパード代表)      

第82回(2009年)アカデミー賞第82回(2009年)長編ドキュメンタリー賞受賞



和歌山県太地町で行われているイルカ猟を題材にしたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』の存在はずいぶん前から知っていて、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたとき、"ああ、アカデミー賞を獲ったりしたら日本でどんな騒ぎが起こるんだろう?"と危惧していた。案の定『ザ・コーヴ』はオスカーを獲得。受賞時、プロデューサー、フィッシャー・スティーヴンス「この映画のように観客を啓発する娯楽映画に携われて誇りに思う」("I just want to say that it was an honor to work on this film and to try to make an entertaining film that also tries to enlighten everybody.")とスピーチした。ドキュメンタリーが娯楽的であってはいけない、などと言う気はさ〜らさらない。だが日本の小さな村を隠し撮りしたあげく、世界中にさらしておいてentertaining film(娯楽映画)?かつ長年議論されているイルカ猟の問題は"娯楽"題材ではないはずだ。不快極りないスピーチだが、そのアカデミー賞から2日あけた3月10日、カリフォルニア州のすしレストラン"ザ・ハンプ"が販売禁止対象となっている鯨肉を客に提供していたとして連邦法違反で起訴された、というニュースが報道された。「ザ・ハンプ」は3月20日に閉店を発表。鯨肉利用は、『ザ・コーヴ』の制作スタッフが店内を隠し撮りしたことから発覚したという。それにしても、アカデミー賞受賞直後に...。こんな手段を使ってまで"宣伝"したいのか!例え『ザ・コーヴ』が日本で公開されたとしても絶対観ないと決めていた。だが、結局観てしまった。『靖国 YASUKUNI』同様、"騒動"という宣伝戦略にまたしても乗せられてしまった。

この映画の話を聞いた時、"なぜ今、イルカ猟の映画を?"と怪訝に思った。日本のイルカ猟をめぐる議論は最近湧いてでた問題ではない。1978年、人気歌手オリヴィア・ニュートン・ジョンが「イルカを殺すような国にはいきたくない」と日本でのコンサートを延期したことを覚えている人も多いだろう。このときオリヴィアは「自分は毛皮のコートを山ほど持っているくせにイルカだけはいけないのか」と非難された。さて、それから30年、イルカ猟をめぐる議論は進歩しているのだろうか?

ウィキペディアの捕鯨問題という項目を見ると以下のような記載がある。今回の騒動もまさにこの通りだと思う。

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捕鯨問題には国境を越えた環境・経済・領海・文化などの問題が内包するため、時として議論が国家間の不寛容な論調に陥りやすい。利害団体の中には、センセーショナルな論調をわざと喚起する事で、利害関係者以外の興味を惹こうとする戦略が使われることもある。そのような理由からか、日本においては捕鯨に賛成する人が多数であるが、捕鯨自体に積極的に賛成というよりは、捕鯨を批判・否定するという価値観の押し付けに対する反発という側面が強い。(『創 2010年 06月号』(創出版)「上映禁止が懸念されるドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」を論じる」より)
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自分自身イルカ肉を食べたことはないが、学校の給食で鯨肉がときおり出されていた。(この映画のスタッフならそれは"鯨肉と偽ったイルカ肉だ"というかもしれない)個人的には捕鯨に賛成とも反対ともいえない。明確な理由がないからだ。だが、"捕鯨に反対しかねる理由"ならある。そう、多くの人と同じ疑問だ。

"なぜ、牛や豚がよくてイルカはダメなの?"

要は、人間が他の動物の肉を食べること全体をどう考えているのか?この疑問に対し明確な見解を示してくれない限り、捕鯨に反対はできそうにない。捕鯨反対派の人は皆、ベジタリアン?ならば、それなりに筋道の通った主張だとは思うが...。




さて、映画の話に入ります。
うーん、一言でいうと"イルカ教の洗脳ビデオ"である。『ザ・コーヴ』は論理とか分析とか細かいことは関係ない!自分たちが絶対正義と思い込んでいる。その思い込みを吐きだしただけの映画だ。賛否がわれる題材をとりあげるのであれば、どちらの立場にも与しない人が製作するのが理想的だが、『ザ・コーヴ』は海洋保護団体がつくった作品。それを望むのは無理かもしれぬ。監督が自らカメラ目線で何度もコメントしているしね。監督の肩書は映画上ではThe Oceanic Preservation Societyとなっている。観客に対し私がこの映画の監督であると示す必要があると思う。ドキュメンタリーにおいて監督が自ら話しているのとインタビューを受けた人が話しているのとでは印象がかなり違ってくるからだ。


最初、1960年代にドラマ『わんぱくフリッパー』でイルカの調教師、俳優として活躍したリック・オバリー氏が登場。イルカが"自殺"したことをきっかけにイルカ解放運動に走った経緯を語る。"自殺"というのはオバリーの勝手な思い込みだと感じたが、イルカが自殺する動物である、という説は実際にあるようだ。ドキュメンタリー映画であるならそのあたりのこともちらりと解説してほしいものだが...かわいいイルカの映像をたっぷり映し出し、イルカがいかに頭のいい動物か、音に敏感であるか(動物って大体そうだと思いますが...)などを切実に語る。太地町に乗り込んだオバリー御一行、撮影が許可されないとなると、いとも簡単に盗撮することを決めてしまう。

『ザ・コーヴ』への批判に、"盗撮映画だからけしからん"というものがある。だが、ドキュメンタリー映画はある程度、盗撮性を内包するジャンルだ。問題のある内容であれば、当然撮影許可は下りない。許可を得た映像を並べただけでは伝えることができないテーマもある。例えば、政治家の汚職事件が"盗撮"による摘発だったとしても、"盗撮"という手段を責める人はあまりいないだろう。太地町でイルカ猟が行われている、という内容は盗撮などしなくても訴えることはできると思う。イルカ肉が売られているということは当然どこかでイルカが殺されているのである。『ザ・コーヴ』製作陣にとっては盗撮をしてでも訴えなければいけないテーマだったのだろう。だが、前述のアメリカすしレストラン摘発の際もあっさり盗撮に踏み切っている。これこそまさに盗撮など必要のないことだ。彼等は自分たちが絶対正義であり、そのためならいくら盗撮してもかまわない、いわば盗撮がいけないことだというモラルを根本的にもっていないのかもしれない。

監督のルイ・シホヨスはあるインタビューで次のように答えている。引用元

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――撮影のために立ち入り禁止区域に侵入し、警察との対話を隠し撮りして公開している。日本国の法律や条例に対する遵法精神はないのか。

監督 もし、アウシュビッツで残虐な行為が繰り返されているところへ私がカメラを持ち込んだら、はたして非難されるだろうか。

――アウシュビッツのことではなく太地町のことで聞いている。

監督 私は同じ程度の人類に対する犯罪行為であると考えている。このことは世界中の多くの人が知らなければならない。

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アウシュビッツと同等に扱われて平静でいられる日本人はあまりいないだろう。
こんな感覚の持ち主とまともに議論するのはかなり難しそうだ。

前半、さんざんイルカを称え、太地町をヤクザの町のように描き、猟から逃げてきたあげく息絶えるイルカの姿を見せて観客の涙を誘ったあと、映画は突如方向性を変える。イルカには多くの水銀が含まれており、有毒だから食べてはいけないというのだ。あげくのはてに、水俣病まで大々的に持ち出す始末。食物連鎖による水銀と、企業が意識的にたれながしていた水銀とを同等にとらえるのはいかがなものか?リック・オバリーは「同じことだ。同じ問題だ」と言いきる。(The Chisso factory?The Chisso factory?Same thing, same problem.)
イルカから検出された水銀と水俣病による水銀が"同じ問題"であると主張するのであれば、イルカ肉を食べたことによる重度被害者の存在を提示するべきだ。それができないのに、感覚だけで"同じことだ"と言い張る。論理もへったくれもない。

その後、ミッション・インポシブルのような"盗撮大作戦"、IWCでの日本の様子、かわいいイルカの映像、なぜか映し出される築地市場(これではまるで築地がイルカをさばいているようにみえる)、日本の給食の件、そして仰々しい音楽に乗せてイルカ猟の場面、血に染まったthe cove(入り江)、そして、さの映像を水産庁のM氏にみせるオバリー、殺害方法について問い詰めている。そして撮影場面のビデオをIWCの会議においてプラカードのように持ち歩くリック・オバリー....

で、この映画で一番いいたいことは何?

イルカを捕らえることがいけないのか?
イルカを殺すことがいけないのか?
イルカを"残虐に"殺すことがいけないのか?
イルカは水銀を多く含むので食べてはいけないのか?

彼らに言わせれば"イルカは有毒だから食べてはいけない"→"したがって食べるために殺してはいけない"ということなのだろうが、じゃあ、捕獲されてイルカショー用に売られるイルカたちはどうなのか?捕鯨してはいけないのか?殺してはいけない(食べてはいけない)のか?どちらがよりいいたいことなのかがはっきりしない。イルカショーに出されるイルカの精神的苦痛を前半述べておきながら(イルカはショーで偽りのスマイルを浮かべている。彼らは幸せだと観客は思っているとオバリーは語っている)後半はそれにほとんどふれていない。結局、殺さなければいいの?筋道など何もない構成であり、かつ「なぜイルカだけがいけないのか?牛や豚はいいのか?」という根本的な疑問にまったく答えていない。イルカ様は神様であり、日本人は悪魔。この映画に"主張"があるとすればそれだけだろう。結局、彼らに理屈とか論理とかは全くないのである。

ドキュメンタリー映画の配給・上映において、日本を代表する映画会社であるアップリンク社の浅井隆氏がこのようなことを書いていた。非常に興味深い内容だったので一部引用させていただく。引用元→私が知っている『ザ・コーヴ』上映の全てを教えます

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思い返せばアップリンクにも配給の依頼が来た。それは東京国際映画祭で上映される数ヶ月前の事だった。多分デイビッドさんという外国人がやって来て、配給をしてくれないかという話だった。どうも話をしているとプロのセールス・エージェントではなく、映画の製作関係者のようである。突然やって来たわけではなくそれまでにメールのやり取りがあった上でだった。

事前に映画の情報を得ていたが、まだ作品自体を見ていないので、その内容について、映画がイルカ漁反対なのか、水銀汚染の海洋汚染の問題の映画なのか、食文化に関する映画のなのかを知りたいと話したが、明確な答えは得られなかった。さらに僕は個人的にはクジラを食べる事に反対ではないし、それでも配給してもいいのですかとも聞いた。それにも答えはなかった。とにかく映画を観てからでないと決められないと告げ、DVDで見せてほしいと言った。

今思えば、彼はこの映画の製作団体のOPS(海洋保護協会) のメンバーだったのだろうか、その後、何の連絡も来なくなった。きっとクジラを食べるとか言ったりしたので、こいつはこの映画の配給に相応しくないと思われたのだろう。

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『ザ・コーヴ』制作スタッフの姿勢をよくあらわしているエピソードだと思う。
そう、彼らは映画の内容について議論に耐えうる論理などもっていないのだ。


『ザ・コーヴ』については、データのサンプルの取り方などいろいろあいまいな点が指摘されているようだが、自分は専門家ではないのでこの辺りの言及は控えておく。だが、サンプルのとり方で一番疑問に思ったのは、水銀調査よりもむしろ日本人はイルカ肉を食べない、というくだりである。

イルカ猟に対して、多くの日本人は"食文化"の違いと反論する。映画はこれに一応反論しており、リック・オバリーが「漁師たちは言う。"これはわれわれの伝統であり、文化だ。あなたたちが牛を食べるように、私たちはイルカを食べる。"だが実際のところ、これは大嘘だ(The fishermen here who do this tell you "This is our tradition."This is our culture."You don't understand us.You eat cows.Well, we eat dolphins."Well, the truth is that's the big lie.)」と語っている。そして、東京や大阪、京都などでアンケートを実施する。ここでも具体的に何人にアンケートをとったかなどのデータは示されない。しかも質問は"あなたはイルカを食べたことがありますか?"ではなく、"23,000頭のイルカが日本で食用に殺されているんですけど、それについてどう思いますか?"なのだ。明らかに問題をすりかえている。かつ、our tradition、our cultureのourは"日本"とは限らない。"太地町"かもしれないのだ。アメリカには"地方の食文化"がないのだろうか?our tradition、our cultureを否定するために東京、大阪、京都にいくという発想は首をかしげる。

この映画のあいまいなリサーチ、最後の最後までやってくれる。ラストのテロップで、映画にたびたび登場する水産庁のM氏が"eputy of fisheries for japan fired in 2008"と記されている。つまり"解雇"されたと...。公務員がこんなことで解雇されるはずがないと疑っていたが案の定、人事異動が行われただけのようだ。『ザ・コーヴ』製作陣は、組織に人事異動があるという"常識"すら知らないのか?こんな簡単なリサーチすら行わず、いなくなったら"解雇"...。これこそ『ザ・コーヴ』が思い込みだけで作られている何よりの証拠だ。この映画は世界中で公開されている。十分、名誉棄損に該当すると思う。

その他、細かいことを言えばキリがないのだが、"ドキュメンタリー映画"の見せ方として気になった部分をあげておく。リック・オバリーがカーキ色のジャンパーをきて岩に腰掛けながら以下のような内容を語る。

「漁師たちは言っていた。ここで起きていることが世界に知れたら一巻の終わりだ。実際にそう言ったんだ」
「太地の漁師に助成金の話を持ちかけたことがある。魚収入と同額を払うからイルカ殺しをやめてくれないか?彼らはいった。金の問題じゃない。ペスト・コントロールだ。害毒駆除ー彼らは政府にこう言われている。イルカは魚を食べすぎている」

個人的にはこんなことを漁師が本当に言ったとは思えず、まったくのでっちあげかリック・オバリーの妄想が膨らみすぎたゆえのことではないか?と思ったが、もし本当というのならきちんと映像で示すべきだ。カメラを回していなかったのかもしれないが、漁師の立場からの視線が全くないこの映画において、この部分は映画のテーマに深くかかわる重要な箇所である。言葉だけで語ってはいけない内容だ。映像が撮れなかったのであればそのネタは使わない。ドキュメンタリー映画作家としてそれくらいの気概はほしい。まあ、彼らにそんなものはひとかけらもないことはわかっているが。イルカ教のPRビデオだしね。

この映画に関しては、まだまだ書きたいことは山ほどある。こんな布教ビデオに"ドキュメンタリー映画賞"を与えたアカデミー賞をはじめとする各映画賞への文句とか、公開中止騒動に関する事とか...。だが、ここはしがない映画サイトにすぎず、これ以上書き進めると"映画記事"の領域を逸脱するのでやめておく。この映画は"大半の人が映画を観ずに語り、映画を観る前から評価を決めている"作品だ。映画を観なくても書けるような内容はなるべく記したくない。

『ザ・コーヴ』に対して、良識的な人ほど(内容の是非、賛否はともかく)日本人として観ておく映画、という締め方をするかもしれない。だが、筆者はこの映画を"観るべき映画"とは思わない。何せ論理性とか実証性とか分析とかひとかけらもない、思い込みだけで作られている映画だからだ。それでも観たい、という方にひとつだけお願いしたい。「思い込みだけで押し切ろうとする敵に対して、思い込みのみで対抗するな」ということである。(望ましいことではないが)『ザ・コーヴ』を"批判するために"観に行く人も多いと思う。だが、"この映画は嫌いだ"、"この映画は間違っている"という思い込みだけで何の根拠もない反論をすれば、敵と同じ穴のムジナである。『ザ・コーヴ』は思い込み100%の感想文で成り立っている映画で、考える材料など何も与えてくれない。そんな映画であっても批判をするのであれば、冷静に分析してからにしてほしい。そう、"同じ穴のムジナ"にならないために。

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2017.04.17 Monday | 02:40 | - | - | - |

コメント

こんにちは。
もうご覧になられたのですね。
そして、ちゃんとご覧になったうえでの批評、しっかりと読ませていただきました。

靖国のときも同じだったのですが、自分はこの映画を観ないという決断をすると思います。
いや、見たとしても、自分の思いを表現はしないかと・・・
それは、情けない話ですが、自分自身の弱い部分でもあるのです。

こちらの記事、非常に参考になりました。
ありがとうございます。
2010/07/04 2:43 PM by
亮さん、こんばんわ。

『ザ・コーヴ』を観終わったあと、『靖国』同様"何でこんな映画に大騒ぎしていたんだろう?"
と何ともいえない、むなしい気持ちになりました。

しっかりとしたリサーチを行い、筋道立った構成で語られているのであれば
例え主張に賛同できなくても、"観るべき映画"ということができるのですが...。
この映画にはそんなものは皆無。言いたいことは"イルカ様万歳!"ONLY。
こんな映画、無理して観なくていいですよ。

それにしても何でこんな騒ぎになったんでしょう?
『靖国』のように、国会議員が事前に"検閲"しようとしたなんてオマケはないのに...。


そもそも今回の騒動は、表現の自由なんて高尚なレベルの話じゃない。
森達也氏が「憲法21条は、国家に言論を弾圧させないということ。国民同士の弾圧については想定していない。」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりで、卑劣なイヤガラセと、それに簡単に屈して"自主規制"してしまった映画館...。それだけの話です。

こういうことって騒げば騒ぐほど宣伝になる。まさに敵の思うツボです。
黙って静かに公開させればそれでよし。

思うに

・反日と叫んで存在をアピールしたい団体
・"表現の自由"という絶対正義を掲げ、存在をアピールしたい知識人
・刺激的なネタを求めるマスコミete...。

この手のことが大好きな人たちがたくさんいるんですね。
ちょっとうんざりします。

そもそもこの映画って、ドキュメンタリー映画枠内に限ってみても、そんなにヒットしていないんですけどね。アメリカでも、他の国でも...。

騒ぎ(=宣伝)に加担したくなかったのですが、"ドキュメンタリー映画に力を入れています"という当サイトのふれこみ上、無視するわけにはいかず...。いやなことはさっさと終わせました(笑)。今後、似たような騒動が起こったら絶対スルーします!

ただし、逆境にもめげず上映に踏み切った映画館にはエールを送ります。ヤバイ映画を上映するのはミニ・シアターの義務。もし、今回、全面的に劇場公開中止なんてことになったら、それこそ、ミニ・シアターの存在意義が問われるところでした。

1ファンとして、ミニ・シアターには"自主規制"という概念を100%捨ててほしい!
2度とこんな"くだらない騒ぎ"が起きないことを希望します。
2010/07/04 6:30 PM by moviepad
こんちは、ミニシアターで観て来ました。
女の涙に生前、元気だった時のイルカ様のたくましいお姿。メロドキュメンタリーってのがあるんですねえ。

鯨もイルカも同種の生き物って映画内で言ってるんだから、仮にイルカ肉を鯨肉として売ってたとしても、それを怒るのはおかしいのでは? 自分たちの得になるイメージがあるなら、何でも肯定なり否定なりするって事でしょうねえ。誇りがないですね。
2010/07/11 10:39 PM by ふじき78
ふじき78さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

>女の涙に生前、元気だった時のイルカ様のたくましいお姿。

ヘイデン・パネッティーアというプロの女優が"演じて"ますからね。
イルカ猟の場面の前には、かわいいイルカの映像をたっぷりみせるというのもお約束事でした。

>自分たちの得になるイメージがあるなら、何でも肯定なり否定なりするって事でしょうねえ。

あまりにも的確な指摘にうなってしまいました。
いや〜、まさにその通りですね。
自分たちの得になるイメージをひたすらかき集めた、
その結果論理に矛盾が生じてもそんなの関係ねえ〜、って感じです。

ドキュメンタリーは客観的でさまざまな意見を取り入れるべき、とはひとかけらも思いません。
人の目を通して撮影され、編集されるわけですから
主観的であたりまえだし、メッセージがあるから製作するのですから
一方的であってもかまわないと個人的には思っています。
だけど、論理が無茶苦茶なのは手に負えない。
『ザ・コーヴ』を"ドキュメンタリー映画"とは呼びたくないです。
2010/07/11 11:33 PM by moviepad

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『ザ・コーヴ』をシアター・イメージフォーラムB1で観る男ふじき
観て来ました。 イルカ大好き映画。 なんかイルカが好きで、好きで、たまんないっぽいです。 きっと、イルカのあの光沢のあるボディーで、 あんな事や、こんな事、そんな事まで、とか いろいろ考えているに違いありません。 ふ、不純よ!(俺が) 「ド
(ふじき78の死屍累々映画日記 2010/07/12 12:05 AM)

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