映画のメモ帳+α

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ハートブルー

ハートブルー(1991 アメリカ)

ハートブルー原題   POINT BREAK
監督   キャスリン・ビグロー
原案   リック・キング W・ピーター・イリフ
脚本   W・ピーター・イリフ
撮影   ドナルド・ピーターマン
音楽   マーク・アイシャム
出演   キアヌ・リーヴス パトリック・スウェイジ
      ロリ・ペティ ゲイリー・ビューシイ

ハートブルー』はFBI捜査官とサーファー&銀行強盗との友情を描いた作品。キアヌ・リーヴスの出世作であり、共演は、当時『ダーティ・ダンシング』、『ゴースト/ニューヨークの幻』の連続ヒットで勢いに乗っていたパトリック・スウェイジ。製作総指揮はあのジェームズ・キャメロン、そして監督は当時キャメロンの妻だったキャスリン・ビグローと低予算映画にしては豪華な顔ぶれが並んでいます。
      

Point break


邦題は『ハートブルー』。ヒット作『グラン・ブルー』に便乗したい魂胆見え見えで、おセンチな香りが漂うが、実際は男の"微妙な"友情を描いたアクション映画。原題も何度か変更され、当初はキアヌ・リーブスが演じた役名そのままで"Johnny Utah”。映画会社はサーフィン映画として売りたかったらしく、これでは何のことだかさっぱりわからないと却下。当時、人気絶頂だったパトリック・スウェイジの出演が決まると、The Doorsの曲から"Riders on the Storm"に変更となりました。だが、これも曲の歌詞がサーフィンと何の関係もないということでボツ。結局はサーフィン用語であるPoint Break(波が立つ場所)に決定したというイキサツがあります。こっちのほうがハートブルーより絶対いいよな、ぶつぶつ...。

映画の見所は大きくわけて2点。まずはキアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジの共演。この頃のキアヌってアート系の大物監督とたくさん仕事をしているんですよね。フランシス・フォード・コッポラ、ケネス・ブラナー、ベルナルド・ベルトルッチ、ガス・ヴァン・サント...。演技力は疑問でもあのエキゾティックな顔立ちは大御所たちをそそるものがあったのでしょう。でも『スピード』でのブレイクをきっかけにアクション俳優にチェンジ。これは正解でしょう。そもそもこの出世作『ハートブルー』だってアクション映画なんですから。この作品ではキアヌの"素人くさい"演技が役柄にはまっていますし、彼が最も美しい時期でもあります。『ハートブルー』が一番好きというキアヌファンも多いでしょう。『スピード』『マトリックス』と並ぶ彼の代表作です。それにしてもキアヌの役名が"ユタ"...超保守地域として知られる"ユタ州"と裏切りものの"ユダ"を兼ねたネーミング?

でも映画ではパトリック・スウェイジが見せ所をすべてさらっている印象。どうみても"銀行強盗をする悪人"には見えません。そういうキャラに設定されているのだから仕方ないのですが。

「ルールは自分で作る」
「(銀行強盗するのは)金のためじゃない。」<そんなヤツいるかよ(爆)
「体制に逆らうためにやるんだ。体制は人間を去勢している。毎日、棺桶に乗って渋滞の中、出勤するゾンビたちに、本物の人間が生きていることを見せてやるんだ
...こんなこと言ってみたいですね。少しクサイけど。


この映画、キャスリン・ビグロー監督作品らしく前半はやや退屈。だが、アクション場面が次から次へと飛び出す後半はかなり面白い。スウェッジを走って追いかけるキアヌ。人ひとりも通れないような狭い道もらくらく駆け抜けますし、民間の家への不法進入もし放題。FBI捜査官様となると何やってもいいんですねぇ。ひょんなことから一緒に銀行強盗までやるはめになるキアヌはかなりマヌケであります。

何といってもスカイダイビング場面が圧巻。2人ともスタントなしで臨んだようです。2度めのダイビング場面ではちょっとご都合主義?なシチュエーションも登場しますが、まあ許してあげましょう。

パトリック・スウェイジは『ハートブルー』以降、今ひとつ出演作に恵まれず、2009年9月14日、すい臓がんのため、57歳の若さで亡くなりました。このときキアヌはスウェッジについてこう語っている。「スカイダイビングのシーンの撮影で、パトリックは飛行機から何度も飛び降りなくてはならなかった。確か30回はやらされたと思う。だけど、彼はまるで嫌な顔ひとつせずに役に打ち込んでいたんだ」

あの場面のため、30回もダイビングしたのか...。いやはや、キャスリン・ビグローって鬼?それとも裏でジェームズ・キャメロンが指示していたのでせふか?(爆)

監督のキャスリン・ビグローは、近年では『K-19』、『ハートロッカー』など、とても女性監督が撮ったとは思えない、男まみれの作品が続いているが、『ハートブルー』ではまだ女を捨てていません。女性も重要な役で登場していますし。その女性らしさが一番出ているのがラスト。いかにも映画です!って感じのありえない結末。まあ、観客の望むところでしょうけど。

『ハートブルー』はキャスリン・ビグローにとって(今のところ)唯一、興行的成功を収めた作品。後半のアクション場面は見応え抜群。前半が無駄に長いため、全体的にはややバランスが悪いような気もしますが一見の価値はある作品。肩がこらない映画が見たい、でもバカみたいものはイヤ(爆)という気分のときにオススメの一本です!
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2010.03.07 Sunday | 02:03 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2019.09.05 Thursday | 02:03 | - | - | - |

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