映画のメモ帳+α

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マドンナ「I'M GOING TO TELL YOU A SECRET」〜"I need to change"〜

「今までとは違う私を見てもらえる作品よ。夫がいて、家族がいる。人生が大きく変わったのに12年前と同じことをしていたら気味が悪いわ。エヴィアンボトルのパフォーマンスは封印よ!」

イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』に続くマドンナのドキュメンタリーフィルム『I'M GOING TO TELL YOU A SECRET』のライナ-ノーツはこう始まる。

「娘を妊娠したときしまったと思った。自分でもわからない人生の意味を子供にどうやって教えるの?あれが私の転機だった」と語るマドンナ。「私の人生にもいいときはあったけど....人に対して無神経で嫌な女だった。バカだったわ」"Nothing's really matter"をはじめ、最近の作品で繰り返し語ってることを話すマドンナ。すっぴんで年相応の表情で語るためかなりの説得力を持ちます。

コンサート前の祈祷会?でダンサーに「他人にもっと優しくなり自分の言葉や行動に責任をもってほしい。それができなければ才能は無意味よ」と諭す。そうと思えばラストステージの前にダンサーのひとりに「一緒に遊んであげられなくてごめんね。家族がいるから...仕事と家庭の両立は大変なのよ」と涙を流す場面すら撮らせた。こんなに弱々しいマドンナを見たのは初めてです。カバラの世界大会に参加するため、イスラエルを訪問する場面が一応のハイライトだが、ここは"ついていけない"と感じる人も多そうだ。

「おしっこしたいわ。音までとる気?出てって」トイレのドアをバタンと閉めてみせるなど「イン・ベッド〜」のパロディみたいな茶目っ気を見せる場面もあるが、マドンナは「イン・ベッド〜」に比べてやや小さく見える。

この作品中、マドンナが一番厳しい表情をした場面がある。若いスタッフに「選挙登録はした?」とたずねる。「いいや」「なぜ」「やり方がわからないんだ」「最低の言い訳ね。登録所へ行けばいいだけよ。もうあなたとは口を利かないわ」彼が選挙人登録をした後マドンナにその旨を報告すると、「努力は評価するわ。でも登録するだけじゃだめよ。誰に投票するの?」「ケリー?」「疑問符はいらないわ」「ケリーに投票する」「これで私の友達よ」ひえ〜、怖いボスだ(笑)まるでハイル...(以下省略)ニューヨークのコンサートでマイケル・ムーアを賞賛する場面も出てくる。一部のファンは「コンサートというより民主党大会のようだった」と苦言を呈しておりましたが(笑)いずれにしろマドンナが政治に強い関心を示していることが伺える場面です。

ちなみにロッコちゃん(マドンナの子供)に「女王様は誰?」と聞き「ママ!」と答えるとすかさず「いい子ね」と頭をなでる場面もあります。怖いママですねぇ(笑)

こんなモノローグが中盤近くに出てくる。「私の大きな問題はエゴ。変われるかしら。努力し続けるしかないわ。知ることが始まりね もっと知ってもっと学んでもっと達成する。知る努力をやめると成長をやめて死ぬ。自分が無になってしまう」謙虚を覚えた心がマドンナを小さく見せているのだろうか。決してスターオーラが衰えたわけではないのだが,,,,。

次のコンサート会場のダブリンが雨だろう、とスタッフのひとりがいうと「雨なんか降らないわ。ネガティブなこと言わないで」と言い放った場面には驚いた。かつてインタビューで「私は絶望の女王」と語ったことがあるように、マドンナがネガティブ・フォースにかなり引きづられやすいタイプであることは、最近の歌の歌詞を見ても明らかである。こうやって常日頃から自制しているんですね。

マドンナという人が長い間支持されている大きな理由は、その驚異的な努力で自分を変化させてきたからだろう。「私は天才じゃないの。だから努力するしかない」かつてこう語っていたマドンナ。努力という言葉をこの人に使われると、もう僕のような凡人はうかつにこの言葉を使えなくなってしまう。マドンナはこれからもどんどん変化していくだろう。「有名人としての責任を感じる」とマドンナは最近よく述べている。一貫してブッシュ大統領を批判しているし、恵まれないアフリカの子供たちへ寄付をしたことや、宇宙旅行を計画しているという報道もなされたばかりだ。「衝撃しか売るものがない」と言われて12年。マドンナが与える”衝撃”は形を変えて今なお続く。彼女の作る音楽は、トップ歌手の座に甘えることなくいつも最先端をいっている。年をとったからといってマドンナが守りに入ることはまずないだろう。どれだけの人がマドンナについていけるのだろうか?
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2017.08.15 Tuesday | 00:59 | - | - | - |

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