映画のメモ帳+α

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ブルー・イン・ザ・フェイス

ブルー・イン・ザ・フェイス原題   BLUE IN THE FACE
監督   ポール・オースター ウェイン・ワン
原作   ポール・オースター ウェイン・ワン
脚色   ポール・オースター ウェイン・ワン
撮影   アダム・ホレンダー
音楽   デヴィッド・バーン
出演   ハーヴェイ・カイテル ソルヴィーノ
      ジャレッド・ハリス ジャンカルロ・エスポジート
      ロザンヌ ジム・ジャームッシュ マドンナ
      マイケル・J・フォックス ルー・リード
      リリー・トムリン キース・デヴィッド
      ヴィクター・アルゴ ホセ・ズニーガ

ブルー・イン・ザ・フェイス』は『スモーク』(1995)の撮影直後、作家のポール・オースターウェイン・ワンが短時間・低予算で2本目の映画を作りたがったことから生まれた作品。同じタバコ屋が舞台で主演がハーヴェイ・カイテルという箇所は同じだが、それ以外は『スモーク』とは全くの別物である。『スモーク』もやや舞台チックな作品であったが、『ブルー・イン・ザ・フェイス』は映画というよりはブルックリンの井戸端会議といった風情。何となくはじまり何となく終わる。


面白かったエピソードをいくつか。

・ミラ・ソルヴィーノ扮する若い女性が黒人の子供からハンドバックをひったくられる。オーギー(ハーヴェイ・カイテル)はそれを取り返してやる。オギーは子供を警察につきだすように言うが、女は「カバンは戻ったし、まだ子供だから」と主張する。そこでオギーは子供に「プレゼントだ」と子供にハンドバックを渡してしまう。怒る女...。犯罪の低年齢化に対する2人の考え方の違いがはっきり出ている。一番最初のエピソードだが、全編でこれが一番面白かった。『スモーク』の万引きのエピソードをちょっと連想させるし。

・昔は天才だったが、今はちょっとキレている電子聖書の販売員。ヒゲ面で半ズボンをはいている。彼の質問が超オゲレツ。「トイレをしたあと、自分のクソを見るか?」「ああ見るだろ。流すのが惜しくなって名前をつけたりして」「自分のナニに満足か?」ete...。この役を演じているのが何とマイケル・J・フォックス!最後のクレジットを見るまで彼と気づかなかった。

・最後の煙草を吸うためにやってきたジム・ジャームッシュ。なんで喫煙を決意して煙草屋にくるの?

・ベルギーワッフルを食べにきた、変な男(リリー・トムリン!)

・オギーに「やるべきかやらざるべきか」と迫る女(ロザンヌ)など

・歌う郵便配達人として登場する女(マドンナ)。歌い方、すごい鼻につく(笑)。

「ブルックリンではケーキは食べるものでなく投げるもの」といった台詞もあるが、全体的にはブルックリン賛歌といった雰囲気。ブルックリンの人口構成紹介などが間にはさまり、つなかっていく各エピソード。オギーの煙草屋が売却されるという話が出てくるのがそれがどうなったかもよく覚えていない。ひたすら即興劇が続いていく。キャストは10分間の持ち時間で"ブルー・イン・ザ・フェイス(=顔色が真っ青になる)"になるまでセリフを喋らせるというアイデアのもとたった6日間で撮影されたという。

歌う郵便配達人がその結果を届けにくるのです。煙草屋は売らずにすむことになり、皆で喜びの大合唱となるのですがすっかり忘れてました(^^;

『ブルー・イン・ザ・フェイス』にはウィリアム・ハート、フォレスト・ウィティカー、ストッカート・チャンネリングなどが出ていないこともあり、『スモーク』の影を追って観ると肩すかしをくらう。ポール・オースターが各場面についてのノートをつくっただけで明確な脚本はなかったようだ。小話集といった趣が漂い、はっきりいって退屈。劇場で何度も時計を見てしまった。これをわざわざ映画にする必要はないのでは?この映画を生み出したことが『スモーク』の功績だという人もいるほどで、好きな人は好きでしょうけどね。大作家のお遊び企画の域を超えていないのが残念。ただ、『ブルー・イン・ザ・フェイス』はブルックリンのもつ表向きのエネルギー、『スモーク』がその裏に潜むドラマと解釈すれば合点がいくかもしれない。
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2009.09.29 Tuesday | 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.11.21 Tuesday | 23:59 | - | - | - |

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