映画のメモ帳+α

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マドンナVSマライア(その5)〜マライアは女優の資質があるのか?〜

公式サイトにリンクさてマライアファンの皆様、大変長らくお待たせしました!ってこの話題じゃ誰も待ってないか(^^; コアなファンが見たらカミソリ送ってきそうなサブタイトル付けちまったし(笑)

マライアと映画との関わりといえば、多くの人は2つしか思い浮かぶまい

・アニメ『プリンス・オブ・エジプト』(1998) でホイットニー・ヒューストンとデュエットした"When you believe"(とてもいい曲なんだけど、思ったほど売れなかったようである)

・『グリッター きらめきの向こうに』の記録的失敗

映画初出演作は『プロポーズ』(1999) のちょい役出演であと 『ギャング・オブ・フィラデルフィア』(2005)(劇場未公開)でも"Professionally Dressed Woman"の役で少し顔を出しているらしい。『ジョージ・マイケル〜素顔の告白〜』(2005)というドキュメンタリーにも顔を出しているが、出演時間の多いのは例の『グリッター 〜きらめきの向こう側〜』と、オスカー女優ミラ・ソルビーノと共演しながらなぜか劇場公開が見送られ、DVDスルーの憂き目にあった『ワイズガールズ』の2本のみである。

まずあれから語りましょう。『グリッター きらめきの向こうに』怖いものみたさでご覧になった方ならご存知でしょうが、マライアの半自伝的な作品で、完璧にマライアのプロモーション・ヴィデオです。マライアは「私はママとは仲良しよ」と自伝であることを否定。脚本のこの部分に当初難色を示していたという。マライアは映画に出るために3年間演技コーチについていた。このビリー・フランクという役を演じるにあたって気をつけたことは"彼女がマライア・キャリーに見えないこと"だそうだ。ラスト近く、マディソン・スクエア・ガーデンでコンサートをする場面が出てくるのだが、マライアいわく"マライアだったらあそこでもっと手をひらひらさせて歌うでしょう?"確かにマライア、歌うときの手の動きはちょっとヘンですね。見てて面白いけど(笑)マライアの歌がたっぷり聴けるので、見てる間はそうでもないのだが見終わったあと、かなり気持ち悪い余韻にうなされることになる。なんか甘い菓子を何個も無理やり口にほおりこまれたような感じである。そしてこう思う。

一体この作品は何だったのだろうか?

ヒロインのビリーには全く悪いところが出てこない。ただ彼女は順調にスターダムにのしあがるだけ。悪いのは他のヤツらばかり。マライア演じるビリーがビキニ姿でプロモーション・ヴィデオの撮影を行っているところ、彼女の恋人ジュリアン(マックス・ビースレイ)が「彼女がイヤがってるじゃないか!」と撮影を強引にやめさせる場面がある。これを見て露出狂のマライアだぜ。好きでやってるに決まってるじゃん、と突っ込みを入れたのは僕だけだろうか?(爆)

全米では公開前、予告編の段階ですでに評判が悪かった。"Loser!"と叫んでポップコーンをスクリーンに投げる人もいたそうだ。ニューヨークでは予告が流れ始めたとたんに人々は爆笑、"単なる自己満足作品"の声が次々と....。残念ながら予告編だけじゃなく本編もそのとおりでした(^^; 何しろCDジャケットにも使われたあのポスター。あんなデザインがいいと思うなんて正気の沙汰じゃありませんわ。

"Glitter" Movie Trailer


公開のタイミングも最悪だった。全米公開日は2001/10/20。サントラCD発売日は2001/9/11! 9.11の直後で揺れるアメリカで、浮ついた80年代を舞台にしたひとりのスターの自己満足作品など誰が見たいと思うだろうか?全米興行収入は約420万ドル(ちなみに製作費は約2,200万ドル)、頼みのサントラCD(といってもマライアの歌ばかりだから実質的なニューアルバム)も実売68万枚と大惨敗に終わった。このことがマライアのキャリアに深刻な影響を与えたことは誰もが知るところである。

さてDVDスルーとなった『ワイズガールズ』にも簡単に触れておきます。マフィアのオーナーが経営するニューヨークのレストランで働く、ちょっとすれた感じのウェイトレス役で出ています。無理やりジャンルわけすれば犯罪サスペンスものってところでしょうか?準主役級の役どころ。ミラ・ソルビーノがやたら綺麗で細く見えました。何故でしょう?マライアの顔はまんまるで、もちろん体型もぽっちゃりモード。役づくりで太ったと思っている人はあまりいないでしょう(笑)上品とはいえない女性の役のため、F○CKがセリフの中に何度も出てくるのだがマライアのセリフまわしのぎこちないこと。ぶりっこしてんじゃねーよ(爆)。ラスト、内面演技を要求される演技でも、マライアの丸い顔がただ横たわっているだけでありました。ただ役にははまっており、『グリッター』よりはよかったと思いますよ。映画もそこそこ面白かった。ちなみに撮影期間中、ミラとマライアが掴み合いのケンカをしたと報道された。当然、広報は「言い争いはありましたが殴り合いのケンカはしていません」と否定しているが...。まあ、ミラの結婚式に呼ばれたくらいだから仲は悪くないんでしょうね。ミラにしてみれば歌ってほしかっただけかもしれませんが。

"Wise Girls" Movie Trailer


マライアは『テネシー』というインディペント映画にカントリー・シンガーの役で出演が決まっている。もともとこのマライアの役はジャネット・ジャクソンにオファーがいっておりその役作りのためジャネットは激太りした、という。これもやや嘘っぽいが...。ジャネットは新作のプロモーションを控え、これではプロモーションにならないということで降板。わざわざ役作りのために太る必要のないマライアに役がまわってきたらしい。監督はただのミーハーか(笑)この作品の出演が決まったことについてマライアは「ミラ・ソルビーノと共演した『ワイズガールズ』を見てくれたらしいの。あっちじゃなくて。私を使うというリスクを侵してくれた監督に感謝してるわ」と健気なコメントを残している。'94年の大ヒットアルバム「メリー・クリスマス」の収録曲を基にブロードウェイ・ミュージカルのストーリーを執筆しているという恐ろしい噂もあるが(笑)

マライアが映画女優としての成功をあきらめていないことは明白だが、マドンナほどの努力や熱意は感じられない。マライアもよほどがんばらない限り、マドンナ同様のレッテル張りに悩まされるのは確実だ。前述したが、演技とはまさに他人になりきること。究極の露出狂で自分大好きのマライアが、果たして他人になりきることなどできるのだろうか?第一、体重コントロールひとつ...(以下省略)マライアの演技は固いとよく言われるが、やっぱり"マライア・キャリー"をどこか捨てきれていないからであろう。マライアの場合、演技以前の問題としてその部分をクリアしたほうがいいような気がしてならないのだが....。
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 2009年9月追記 『Tennessee』は2009年6月5日に全米公開されましたが映画の評価は芳しくなく、興行的にも大コケ。マライアの演技は賛否両論で酷評一色ではないものの、作品の出来に足をひっぱられまたラジー候補?一方、2009年11月6日にはケースワーカーを演じた『Precious』も公開予定。サンダンス映画祭で観客賞を受賞。カンヌ映画祭でもプレミア上映され、作品、マライアの演技も好評とか!カンヌにおいてもマライアは堂々と遅刻するなど相変わらずのディーバぶりを発揮していたようですが...。

 2010年3月追記
公開よりひと足さきに『プレシャス』を観ました。映画は評判どおりの傑作。マライアの演技は悪くない...どころではありません。かなりよかった!出番はそれほど多くありませんが、ラストのクライマックスにも登場する重要な役どころ。これでラジー賞女優の汚名は返上ですね!

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2017.08.15 Tuesday | 00:20 | - | - | - |

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