スター・トレック (2009)
スター・トレック(2009 アメリカ)
原題 STAR TREK
監督 J・J・エイブラムス
原作 ジーン・ロッデンベリー
脚色 ロベルト・オーチー アレックス・カーツマン
撮影 ダン・ミンデル
音楽 マイケル・ジアッキノ
出演 クリス・パイン ザカリー・クイント
エリック・バナ ウィノナ・ライダー
ゾーイ・サルダナ カール・アーバン
ジョン・チョー サイモン・ペッグ
アントン・イェルチン ベン・クロス
第82回(2009年)アカデミー賞メイクアップ賞受賞。録音、視覚効果、音響編集賞ノミネート。
アメリカのテレビドラマを見ていると、「カーク船長が...」という台詞に時たま遭遇します。カーク船長とは言うまでもなく「スター・トレック」シリーズのメイン・キャラクター。突然何の脈略もない台詞の中に登場してもアメリカ人には意味がわかるわけです。日本人でも「スター・トレック」の名前を聞いたことがない、という人はほとんどいないでしょう。じゃあ、"誰でも知っている"このシリーズを"誰もが観たことがある"かというと甚だ疑問です。「スター・ウォーズ」シリーズが新作発表のたび一大イベントとなるのに対し、「スター・トレック」のほうはどちらかといえばマニア向けの印象。5つのTVシリーズ、そして10本の劇場映画がありイメージが散乱しているのも原因のひとつかもしれません。その劇場映画11作目がこの『スター・トレック』。続編ではなくリニューアルで、今まで描かれることのなかったカーク船長の青年期を描いたところが特徴です。監督は「M:i:III 」や『LOST』のJJ・J・エイブラムス。全米で劇場公開されるや早々に歴代シリーズの興行成績記録を塗り替えるヒットとなり、批評家の90%の支持も獲得。"良質なリメイク"として評価の高い作品です。
原題 STAR TREK
監督 J・J・エイブラムス
原作 ジーン・ロッデンベリー
脚色 ロベルト・オーチー アレックス・カーツマン
撮影 ダン・ミンデル
音楽 マイケル・ジアッキノ
出演 クリス・パイン ザカリー・クイント
エリック・バナ ウィノナ・ライダー
ゾーイ・サルダナ カール・アーバン
ジョン・チョー サイモン・ペッグ
アントン・イェルチン ベン・クロス
第82回(2009年)アカデミー賞メイクアップ賞受賞。録音、視覚効果、音響編集賞ノミネート。
アメリカのテレビドラマを見ていると、「カーク船長が...」という台詞に時たま遭遇します。カーク船長とは言うまでもなく「スター・トレック」シリーズのメイン・キャラクター。突然何の脈略もない台詞の中に登場してもアメリカ人には意味がわかるわけです。日本人でも「スター・トレック」の名前を聞いたことがない、という人はほとんどいないでしょう。じゃあ、"誰でも知っている"このシリーズを"誰もが観たことがある"かというと甚だ疑問です。「スター・ウォーズ」シリーズが新作発表のたび一大イベントとなるのに対し、「スター・トレック」のほうはどちらかといえばマニア向けの印象。5つのTVシリーズ、そして10本の劇場映画がありイメージが散乱しているのも原因のひとつかもしれません。その劇場映画11作目がこの『スター・トレック』。続編ではなくリニューアルで、今まで描かれることのなかったカーク船長の青年期を描いたところが特徴です。監督は「M:i:III 」や『LOST』のJJ・J・エイブラムス。全米で劇場公開されるや早々に歴代シリーズの興行成績記録を塗り替えるヒットとなり、批評家の90%の支持も獲得。"良質なリメイク"として評価の高い作品です。
※初出2009.5.26の記事に加筆・修正を加えて再UPしています。
前述のとおり、スター・トレックにはたくさんのTVドラマ、映画が存在します。
それらを区別するためにトレッキーの間では略号が使われている。
その略号紹介を含めて、これまでのシリーズを簡単に羅列してみます。
★ TVシリーズ
1966年〜1969年 『宇宙大作戦(Star Trek) 』 後にTOS (The Original Seriesの略)と呼ばれる。
1987年〜1994年 『新スタートレック(Star Trek: The Next Generation) 』略称TNG
1993年〜1999年 『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン 』 (Star Trek:Deep Space Nine、略称DS9)
1995年〜2001年 『スタートレック:ヴォイジャー(Star Trek: Voyager』略称VGRまたはVOY
2001年〜2005年 『スタートレック:エンタープライズ』(Star Trek: Enterprise、略称ENT)
★ 映画
1979年 『スター・トレック(Star Trek: The Motion Picture)』 略号 ST1またはTMP
1982年 『スター・トレックII/カーンの逆襲 Star Trek II: The Wrath of Khan)』 略号 ST2
1984年 『スター・トレックIII/ミスター・スポックを探せ! (Star Trek III: The Search for Spock)』 略号 ST3
1986年 『スター・トレックIV/ 故郷への長い道 (Star Trek IV: The Voyage Home)』 略号 ST4
1989年 『スター・トレックV/新たなる未知へ(Star Trek V: The Final Frontier)』 略号 ST5
1991年 『スター・トレックVI/未知の世界(Star Trek VI: The Undiscovered Country)』 略号 ST6
1994年 『スタートレック ジェネレーションズ(Star Trek: Generations)』(1994) 略号 ST7
1996年 『スタートレック ファースト・コンタクト/STAR TREK(Star Trek: First Contact)』(1996) 略号 ST8
1998年 『スタートレック/叛乱(Star Trek: Insurrection)』(1998) 略号 ST9
2002年 『ネメシス/S.T.X(STAR TREK: NEMESIS)』(2002) 略号 ST10
1973年〜1974年にかけてTVアニメも存在しますが、これはスター・トレックの"正史"とはみなされていない模様。映画版ではST6までが『宇宙大作戦』をベースとしており、ST7は『宇宙大作戦』と『新スター・トレック』の登場人物の共演、ST8以降は『新スター・トレック』をもとに製作されています。最新版の『スター・トレック』は2001年〜2005年のTVシリーズ『スター・トレック:エンタープライズ』ということになりますが、これが放映直後から低視聴率に悩まされ、2005年5月で打ち切りになっています。このころから?映画11作目の噂が飛び交うようになり、2005年8月に『STAR TREK: THE BEGINNING』という題名で2007年夏公開予定だと伝えられました。物語は『スター・トレック:エンタープライズ』の2〜3年後と設定されていたですが、脚本がうまくまとまらず企画はお流れに。そして2006年4月J・J・エイブラムス監督による劇場映画が2008年夏に公開予定であることが公式発表されました。全米脚本家組合のストライキの影響で公開予定は2008年12月25日にずれこみ、かつ戦略上の理由でさらに延期。2009年5月にやっと公開されたというわけです。
2009年版『スター・トレック』が何をベースにしているかというと、映画ではなく一番最初のテレビシリーズ『宇宙大作戦』。"今まで描かれなかったカーク船長の青年期"が描かれているというのが売りですが、『バットマン・ビギンス』のようにソレを1時間もエンエンと描いたりしません。若かりし頃の描写はチャチャっとすまし、さっさと宇宙船に乗ってくれます。これはありがたい。
さて原点であるTVドラマ『宇宙大作戦』(TOS)がうけた理由とは
・従来のSFものと違って人間ドラマに主体が置かれていたため、大人の鑑賞に堪えうるものだった。
・人種差別がなくなった未来という設定ゆえ、メンバーにはアメリカ人、アフリカ民族、スコットランド人、ロシア人、アジア人、異星人まで多様に配している。
という点のようです。中でもアフリカ系女性ウフーラは、当時TVドラマに黒人がレギュラー出演することはほとんどなかったため、黒人女性に大きな希望を与えました。ウーピー・ゴールドバーグが彼女を見て女優を志したのは有名な話。ウーピーは『新スター・トレック』に準レギュラー出演を果たしました。彼女のほうから出演を希望し、ほぼノーギャラ(最低賃金)だったといいます。
一方TOSの欠点は映像が陳腐であること。特撮映像を見慣れてしまった今、これは仕方のないことでしょう。それゆえ、TOSは舞台劇であると評する人もいます。SFドラマなのに、映像が陳腐な舞台劇???2009年映画版ではこの弱点は当然のように克服されています。高所恐怖症の人にはおすすめできない場面が3回くらい出てきますよ。
さて、ようやく本編の話にうつります。
〜物語〜 ※結末まで記載されています。
2233年、謎の巨大宇宙船から、惑星連邦軍戦艦U.S.S.ケルヴィン号が攻撃を受けた。副長のジョージ・カーク少佐(クリス・ヘムズワース)は自らの命を犠牲にして800人のクルーを艦から脱出させた。ちょうどその頃彼の妻ウィノーナ(ジェニファー・モリソン)は息子を出産。ジェイムズ・T・カークと名付けられた。2255年、成長したジェイムズ・T・カーク(クリス・パイン)は酒とケンカにあけくれる日々を送っていた。ある日、カークはバーで宇宙アカデミー候補生と乱闘騒ぎを起こした後、パイク少佐(ブルース・グリーンウッド)から父親の話を聞かされたことをきっかけに宇宙艦隊アカデミーに志願する。カークは「コバヤシマル・シナリオ」という模擬試験で不正を行ったことから聴聞会にかけられていた。その途中にバルカン星から緊急救助要請が届いたため、候補生たちも、バルカン星に向かうエンタープライズに乗り込む。カークは謹慎中だったが、マッコイが機転をきかせてくれたため艦にもぐりこんだ。艦隊の敵は何とカークの父を殉職させた巨大宇宙船ナーラダ号だった。ナーラダ号のネロ船長(エリック・バナ)によってパイク艦長は連れ去られ、バルカン星は消滅させられてしまう。艦長不在のエンタープライズ号内でカークと艦長代理のスポック(ザカリー・クイント)が対立、立場の弱いカークは付近の惑星デルタ・ヴェガにほおりだされてしまう。そこで今のスポックより、129歳ほど年をとったもう一人のスポック(レナード・ニモイ)と出会う。老スポックは、自分の不手際で未来のロミュラン星を消滅させてしまったため、ネロは惑星連邦を故郷の敵とみなし、過去に遡って惑星連邦を滅亡させ、ロミュラン帝国再建を目論んでいることを話した。また、カークが艦長でないことに驚き、ネロが過去にさかのぼったことで老スポックがたどったものとは違う歴史が生まれていることを悟る。老スポックはネロの暴走を止めるためにカークがエンタープライズの指揮をとることを主張。カークは宇宙艦隊基地で出会ったスコット(サイモン・ペグ)とともに老スポックから教わったトランスワープ転送を使ってエンタープライズに戻る。カークはスポックを怒らせて規則違反に追い込み、艦長席に座る。スポックはカークに協力することを決意し、2人でナーラダ号へ潜入し、ナーラダ号の破壊とパイク船長救出に成功。功績を認められたカークは正式に館長就任。スポックは副長としてカークの下で働くことを名乗りでる。〜
監督のJ・J・エイブラムスはトレッキーではなく、2人の脚本家のうち、ロベルト・オーチーはトレッキーだったそうです。エイブラムスは「スター・トレックのファンもファンじゃなくても楽しめる作品にした」と力説。トレッキーのご機嫌を損ねることなく新しいファンを獲得したいというムシのいい魂胆...。でもそれが成功してしまっているんですね。
トレッキーのご機嫌を損ねないようにした最大の箇所は衣装でしょう。
TVドラマ「宇宙大作戦」の衣装はチープなTシャツもどき。
『プラン9・フロム・アウター・スペース』を参考にした?(爆)
リメイクにあたって洗練された衣装に変えたいと思うところでしょうが、「衣装で誰だがわかるようにするため」あえてそのテイストを残したそうです。
キャラクター描写において2009年映画版ではジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)とスポック(ザカリー・クイント)の2人に絞られている感があります。生意気でケンカ早いカークは、自らを犠牲にして800人の命を救った父の話を聞いたことをきっかけにUSSエンタープライズに乗り込むことを決意。行動は直感的。対するスポックは人間の母とバルカン人の父をもつ。感情に左右されず、論理的な行動をとることがモットー。「それは論理的でない」が口グセです。若き日のカーク船長を演じるクリス・パインはところどころブラッド・ピットに似た表情をします。でも演技的にはコメディ部分のほうが光っている。ドラマ要素はカークよりもスポックが請け負っていますね。スポックの母役でウィノナ"万引中毒な私!"ライダーが老けメイクをほどこして登場。彼女はまだ素顔でシャバに出てはいけないのだろうか?(爆)
ここまで書いておいて今更いうのも何ですが、僕は『スター・トレック』シリーズを1度も観たことがありません。興味はあったのですが、何せ分量が多くて...。そんな自分でもこの映画は楽しく観ることができました。それはひとえにトレッキーな脚本家と、そうでない"映像至上主義"の監督のテイストが絶妙にブレンドしていたためでしょう。
前述のとおり、2009年版『スター・トレック』はこの手の作品としては珍しく全米で90%の批評家が支持を表明しています。といっても『ダークナイト』のような物語の深みがないため、マニア心をくすぐる魔力に乏しい。この映画版で新トレッキーが大量蔓延!ってことにはなりそうもない。
『バットマン』に続いての人気シリーズ"仕切りなおし"の成功。ネタ不足なのか、リメイク、続編だらけの昨今ハリウッドですが、これに"仕切りなおし"トレンドが加わりそうな悪寒。続編も決定しているようですが、個人的にはJ・J・エイブラムスを全く信用していないこともあり (理由?もちろん超駄作『クローバーフィールド/HAKAISHA』の製作者だから) 今回はたまたま上手くいっただけではないか?という疑念も残ります。基盤のあやしげな成功作です。トレッキーな視点とJ・J・エイブラムスの映像表現とのバランスが崩れてしまったら次回作は絶対に失敗する。"仕切り直し"『スター・トレック』の今後はトレッキーな脚本家の肩にかかっているといっても過言ではないでしょう。
トレッキーのご機嫌を損ねないようにした最大の箇所は衣装でしょう。
TVドラマ「宇宙大作戦」の衣装はチープなTシャツもどき。
『プラン9・フロム・アウター・スペース』を参考にした?(爆)
リメイクにあたって洗練された衣装に変えたいと思うところでしょうが、「衣装で誰だがわかるようにするため」あえてそのテイストを残したそうです。
キャラクター描写において2009年映画版ではジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)とスポック(ザカリー・クイント)の2人に絞られている感があります。生意気でケンカ早いカークは、自らを犠牲にして800人の命を救った父の話を聞いたことをきっかけにUSSエンタープライズに乗り込むことを決意。行動は直感的。対するスポックは人間の母とバルカン人の父をもつ。感情に左右されず、論理的な行動をとることがモットー。「それは論理的でない」が口グセです。若き日のカーク船長を演じるクリス・パインはところどころブラッド・ピットに似た表情をします。でも演技的にはコメディ部分のほうが光っている。ドラマ要素はカークよりもスポックが請け負っていますね。スポックの母役でウィノナ"万引中毒な私!"ライダーが老けメイクをほどこして登場。彼女はまだ素顔でシャバに出てはいけないのだろうか?(爆)
ここまで書いておいて今更いうのも何ですが、僕は『スター・トレック』シリーズを1度も観たことがありません。興味はあったのですが、何せ分量が多くて...。そんな自分でもこの映画は楽しく観ることができました。それはひとえにトレッキーな脚本家と、そうでない"映像至上主義"の監督のテイストが絶妙にブレンドしていたためでしょう。
前述のとおり、2009年版『スター・トレック』はこの手の作品としては珍しく全米で90%の批評家が支持を表明しています。といっても『ダークナイト』のような物語の深みがないため、マニア心をくすぐる魔力に乏しい。この映画版で新トレッキーが大量蔓延!ってことにはなりそうもない。
『バットマン』に続いての人気シリーズ"仕切りなおし"の成功。ネタ不足なのか、リメイク、続編だらけの昨今ハリウッドですが、これに"仕切りなおし"トレンドが加わりそうな悪寒。続編も決定しているようですが、個人的にはJ・J・エイブラムスを全く信用していないこともあり (理由?もちろん超駄作『クローバーフィールド/HAKAISHA』の製作者だから) 今回はたまたま上手くいっただけではないか?という疑念も残ります。基盤のあやしげな成功作です。トレッキーな視点とJ・J・エイブラムスの映像表現とのバランスが崩れてしまったら次回作は絶対に失敗する。"仕切り直し"『スター・トレック』の今後はトレッキーな脚本家の肩にかかっているといっても過言ではないでしょう。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
上記は劇場公開当時、過去のスター・トレック作品を全く観たことがない状態で書いたものです。(〜物語〜のみ後日加筆)その後、映画版全作とTVシリーズの有名エピソードを観ています。ゆえに少し書き足してみます。
・「スタートレックII カーンの逆襲」で紹介されたコバヤシマル・テストが登場。ファンは嬉しいでしょう。もう少しじっくり描いてほしかったのですが、それでは一般客が置いてきぼりを食うので...この程度が限界だったんでしょうね。
・カークはやんちゃにしすぎたきらいがありますが、まあいいか。オリジナルキャストに比べて違和感があったのはウフーラ(ゾーイ・サルダナ)とチェコフ(アントン・イェルチン)。ウフーラってもっと凛としたイメージだったのに。ウフーラとスポックが恋仲って、やめてくれよ。また、チェコフはあんなに変じゃない。
・再見してみても、"基盤の怪しげな成功作"というイメージは変わらず。この映画のスター・トレックらしさは、Mr.スター・トレック、レナード・ニモイの存在感に頼る部分が大きい。彼が出てきたら「ああ、スター・トレックだ!と思いますからね。スター・トレックの魅力のひとつは台詞の深さ。残念ながら今作には、思わずメモしたくなるようなセリフがひとつもありませんでした。まあ、スター・トレックらしさを前面に出してしまうと、これまでどおり"観る人を選ぶ"映画になってしまうため仕方ないのか?といってもキャラクター設定だけを残し、後はフツーのSF映画じゃ、わざわざスター・トレックをやる意味もないような気がするのですが。まあ、これはスター・トレック映画が続く限り、永遠につきまとう課題でしょうね。
★★★
・この映画でおさえておきたい点は、この映画がこれまでスター・トレックで語られていた事柄との設定上の矛盾、食い違いがみられる点だ。リメイクのため設定を変えたということではなく、過去にタイムトラベルしたネロの行動により歴史が書きかえられたため起こったと説明されている。つまり、「スター・トレック」(2009)以降の作品は、宇宙大作戦以前の過去の物語ではなく、別の時間軸による並行世界での出来事であると。(SFではよく使われます)
具体的にいうと2233年にネロが出現した時点で歴史が枝分かれし、以下のような二つの歴史が生まれた。(startrek network journalより引用・要約)
1)ネロが出現せず、USSケルヴィンが破壊されない歴史
2)ネロが出現し、USSケルヴィンが破壊される歴史
つまり1)ではUSSケルヴィンは破壊されなかったため、カークは幸せに育ち
2)USSケルヴィンが破壊されたため、カークは不良に育つ
という。従来の1)ではカークは2250年にアカデミーに入隊したことになっているが、当作、つまり2)では2255年と5年のずれが見られる。今作「スター・トレック」(2009)に登場するカークやスポックは「宇宙大作戦」や映画版6作までに登場した彼等と完全に同一人物ではなく、異なる量子現実に存在するもう一人の彼らである。また、U.S.Sエンタープライズも1)では2245年に就役していたが、2)では2258年にまでずれ込んでいる。
2009年以降のスター・トレックを新時間軸版(Alternate reality)として区分されることもある。
←この記事が参考になりましたら左のバナーにクリックお願いします!・Star Trek at Memory Alpha (a Star Trek wiki)
こんばんは★
JJエイブラムス作品ってことで期待も大きかったんですよね、
キャラもあんまり魅力感じなかったので、
内容的にもフツウでした^^
でも今LOSTシーズン4みてるんですが
やっぱり面白いなー!!