映画のメモ帳+α

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コピーキャット

コピーキャット(1995 アメリカ)

「コピーキャット」原題   COPYCAT
監督   ジョン・アミエル
脚色   アン・ビダーマン デヴィッド・マドセン
撮影   ラズロ・コヴァックス
音楽   クリストファー・ヤング
出演   シガニー・ウィーバー ホリー・ハンター
      ハリー・コニック・ジュニア ダーモット・マローニー
      ウィル・パットン ウィリアム・マクナマラ
      ジョン・ロスマン J・E・フリーマン

コピーキャットとは"模倣"という意味。
映画『コピーキャット』は過去の連続殺人犯の犯行を模倣する"究極の連続殺人鬼オタク"の物語です。



〜ストーリー〜
犯罪心理分析医のヘレン・ハドソン博士(シガニー・ウィーバー)は殺人犯の心理分析をした本で有名になる。だが、自分が担当した連続殺人鬼ダリル(ハリー・コニック・ジュニア)は脱走し、講演会場のトイレでヘレンをワイヤーで宙吊りにする。ヘレンは命は取り留めたものの、それ以降、"屋外恐怖症"となり自宅に閉じこもりっきりにある。そんなとき、サンフランシシコで女性を狙った殺人事件が次々と起こる。同一犯人によるものだと思ったヘレンは殺人課に匿名で電話をした。担当の女性刑事モナハン(ホリー・ハンター)と同僚の若い刑事ルーベン(ダーモット・マルロニー)を伴って彼女に協力を求める。ヘレンはこれらの犯行が過去の有名犯罪を再現した"コピーキャット"だと気づいた。犯人はピーター・フォーリー(ウィリアム・マクナマラ)という青年で、ダリルの著書をきっかけとしてヘレンに興味を抱いた。モナハンとヘレンはダリルと接触、犯人はダリルと手紙のやり取りをしていたことを知る。そしてついにヘレンに魔の手が及びはじめる

シガニー・ウィーバーホリー・ハンターの役は逆ではないか?と思う人も多いだろう。何せ、『エイリアン』や『ゴーストバスターズ』で颯爽たる勇姿を見せ付けたシガニー・ウィーバーが配達された新聞ひとつとるのにもびくびくする"agoraphobia(屋外恐怖症、広場恐怖症)"の役をされてもね...。お芝居はやめてといいたくなります。まあ、ワイヤーにつるされた彼女は大女ゆえ、ど迫力でした。それにしても、あれだけ長い時間首を絞められていたら普通は死ぬだろー!シガニーゆえ不死身なのか?という野暮なツッコミはしないほうがいいんですね。ハイ、わかりました(笑)。

『コピーキャット』の最大の売りは犯人が"過去の有名犯罪をコピーキャット(模倣)"する点。この映画自体が『羊たちの沈黙』のコピーキャットであるという説もあるようですが、まァ、それはさておき映画よりずっと面白いコピーされた連続殺人犯たちを簡単にご紹介しましょう。

 ボストン絞殺魔 (THE BOSTON STRANGLER )
1962年から64年にかけて性的に虐待した後、ストッキング等で絞殺。被害者の首を絞めたひもを蝶結びにし、性器にほうきやワインボトルをぶちこむという連続猟奇殺人事件がボストンで発生した。13人の独身女性が被害にあうが、公式に認められているのは11人。被害者は19歳〜20歳前半が5人、50歳代から85歳の女性までが6人と年齢層に偏りがあるため、同一犯人ではないという説もある。犯人とみなされたのはアルバート・デザルヴォ。証拠は詳細な自白のみで物証がなかった。別の連続強姦事件により司法取引で終身刑となる。デザルヴォは1973年11月、服役中のウォルポール刑務所で刺殺されたが、彼を殺した犯人はわかっていない。DNA鑑定の結果、デザルヴォは"ボストン絞殺魔"事件に無関係だったことが判明している。1968年に映画化(『絞殺魔』(1968年、トニー・カーティス主演)ずみであるが、現在ブライアン・デ・パルマ監督も準備中。



 ビルサイド絞殺魔 (The Hillside Stranglers)
ビルサイド絞殺魔(The Hillside Stranglers)とは、1977年から1978年にかけて10人の若い女性を殺害したビアンキとヴォーノ(Bianchi & Buono)のこと。2人は従兄同士で16歳年下のビアンキは残酷なヴォーノを英雄として拝めていたという関係。女性の全裸死体に2種類の精液が検出されるように仕込み、丘の上に捨てる。2人とも終身刑が言い渡されているがヴォーノは2002年に亡くなっている。



 サムの息子  (Son of Sam)
1976年〜1977年にかけてデイヴィド・バーコウィッツ (David Berkowitz)は次々と長髪の女を殺害。主として車中のカップルを狙い、犯行現場に警察宛てのメモを残した。"サムの息子"の名で新聞社にも手紙を送りつけ、1年半にわたってニューヨークを恐怖に陥れた。隣家のサムという老人の飼い犬が6,000歳の悪魔に取り憑かれており、自分はその犬から命令されて実行していると主張している。1977年8月10日、自宅近くで逮捕された。精神異常とは認められず、365年の刑を言い渡されて現在も服役中である。



 ミルウォーキーの殺人鬼 (The Milwaukee Cannibal)
ジェフリー・ダーマーは1987年から1991年にかけて17人の黒人やヒスパニック系の若者を絞殺した後、死姦してバラバラにして食べていた。「バラバラになった彼らこそが、本当の仲間のように感じられた」と語っていたという。1991年アパート自室で逮捕。懲役957年の刑(936年説、1070年説あり)を受けた。1994年刑務所に服役中、同室の黒人囚人に襲われて死亡。




 テッド・バンディ  (Ted Bundy)
テッド・バンディは1974年から1978年にかけて真ん中わけの長髪の女性ばかりを誘拐し、強姦し、たたきのめし、絞殺を繰り返す。身長は180cmを超え、魅力的なルックスとあいまってマスコミの寵児となる。逮捕される度に脱走し、その度に犯行を重ねた。28人の殺害を自白しているが実際のところは不明。1989年1989年1月24日死刑が執行され、42才の生涯を終えた。





映画『コピーキャット』を120%楽しむためには、↑の犯罪をすべて熟知している必要があります。そんなお方は...いるんでしょーね。殺人鬼マニアってかなり多いみたいですから。じゃあ、そのマニアのお歴々がこの映画を見て「おー、これはバンディだな」とか「来たな、サムの息子」などと盛り上がることができるかというと....難しそーです。個々の描写が非常に薄いんでね。FUCK OFF!!!あたしゃ、こんな映画じゃ濡れねェんだよ!と煙草の吸殻を投げつける人もいるかも(爆)。 < ああ、ブログの品位が...上記の犯罪紹介した時点で既に終わってますが(^^;。またwebパトロールとか訳のわからんところから"このサイトは望ましくない言葉使いが多いので危険です"とか勝手に判定されそー(;_;)

コピーキャット元の(笑)『羊たちの沈黙』ではレクター博士とクラリスはがっぷり4つの存在感を保っていました。しかし、この映画では身長差30cmのデコボココンピ、シガニー・ウィーバーとホリー・ハンターの存在感に犯人のダリル(ハリー・コニック・ジュニア)やピーター(ウィリアム・マクナマラ)は影も形もありゃしない。正しいシリアル・キラーものとは言えませんな。この映画を作るにあたって、『FBI心理分析官』の著者ロバート・K.レスラー氏が犯人役俳優のコンサルタントを務めていますが効果なかった?そもそも犯人もしくは犯行の不気味さがきちんと描けていれば、刑事役なんて多少難があっても大丈夫なのに。『セブン』を観よ!刑事ブラピがヘタレ演技をしていても、それなりに観られたではないか!それにですね、ヘレンの"屋外恐怖症"だの、ルーベンだのモナハンの元恋人、ニコレッティ(ウィル・パットン)だのの描写は不要。そんなものを描く時間があるならもっと...(以下省略)。

というわけで、『コピーキャット』は肝心な描写が薄く、余計なものがたくさん混じっている映画です。ラストなんてね、これぞシガニー・ウィーバーの起用理由か!と思えるような大アクションが観られるかと思いきや...ドッチラケ(^^;。"過去の連続殺人鬼の犯罪をコピーキャットする犯人"というアイデアは悪くないのに、結果としてありがちなサスペンス映画になってしまった。もったいないなァ。シガニー・ウィーバーとホリー・ハンターは犯人役で起用すべきでした。(爆)
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2009.05.18 Monday | 00:12 | 映画 | comments(6) | trackbacks(0) |

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2020.04.05 Sunday | 00:12 | - | - | - |

コメント

こんにちは。
自分は、ニュースや特番等でぐらいしか殺人事件の知識はないので、あまり楽しめないかもしれないですね。
シリアル・ママをコピーキャットして・・・
なんてことが展開されてても、受け入れてしまいそうです。
あまり、観たことがないジャンルの映画の紹介、ありがとうございました。
2009/05/18 6:34 AM by
ははは、殺人事件の知識なんてないほうが健全でいいと思います。(爆)

ご安心ください、シリアル・キラー・プチ特集はいったん打ち止めです。

DVD化されていない、もしくはされてはいても現在ほとんど流通していないと思われる
(要するに今、観ることが困難な)映画を取り上げることは今後もたびたびあります!(きっぱり)
しかも、必ずしも出来のよい映画を紹介するとは限りません。
ただ、ネット上にあまり記事がないと思われる映画を取り上げておくのも悪くないかな、と。

興味のない題材が出てくることも多いと思いますので
そんなときはスルーしてもらっていいですよ!
2009/05/18 9:05 PM by moviepad
こんにちは〜
私、この映画好きでした!
PCのEメールを使ったシーンが印象的で、
シガニー・ウィーバーのPCにメールが届くたびドキドキしたのを覚えています。
トイレのシーンは強烈でしたね。
この作品のシガニー・ウィーバーも好きです。

moviepad さんの最近の記事は懐かしい私の好きな映画が登場で嬉しい。
「シリアルママ」もキャサリンターナーがツボでした。
2009/05/19 7:13 AM by zukka
zukkaさん、こんばんわ

確かにこのころはインターネットもまだ普及しているとは言えない時期で
あのメールのやり取りは別世界を見ているようでしたね。
トイレの場面、工事現場において大木をクレーンで吊るしているようでした(爆)

ははは、自分が最も劇場で映画を観ていたのが
1994年から1999年あたり。これからはその時期の作品がバンバンでてきます。
昔、個人的にとっていたメモの"蔵出し"といったところでしょうか?
"蔵"というよりは単なる"恥さらし"に近いんですが、まあ、いいや。(笑)

『シリアル・ママ』のキャスリーン・ターナーは最高でしたね。
コメディをうまく演じることができる女優は貴重です!
2009/05/19 10:04 PM by moviepad
>DVD化されていない、もしくはされてはいても現在ほとんど流通していないと思われる
(要するに今、観ることが困難な)映画を取り上げることは今後もたびたびあります!(きっぱり)

わたしもそういうの、大好きです。(笑)
もっというと中古ビデオ大好き!
50円や100円で投売りされてるとじっくり品定めしちゃいます。(苦笑)
本編のみならず、DVD化もされずに、存在すらなくなったB級、Z級作品の予告編を観るのもまた乙ですよね。
流通しない理由って何なのでしょうね。
隠れた名作もいっぱいあります。

あ、肝心の「コピーキャット」なのですが・・・これは懐かしいですね。見たことすら忘れてました。わたしが思わせぶりだなと思ったところは元ネタがわかってなかったのですね。不謹慎な言い方をすれば、元ネタのほうが数十倍もドラマチック!
2009/05/26 10:27 PM by しゅぺる&こぼる
>ネタのほうが数十倍もドラマチック!

そうなんですよ。
『コピーキャット』はネタと2大女優の存在感に
肝心のストーリーが負けてしまっている。
もったいない映画です。

僕も中古ビデオはよくチェックしてますよ。
掘り出し物にはなかなかめぐり合えないので
買うことはめったにないですが...。

DVD化されていない名作、佳作、凡作、駄作まだまだたくさんありますよね。

近所のレンタル店で古いビデオが豊富においてあったところがあったんですが
いつのまにか全部処分されていた。DVD化されてない作品が結構あったのに(^^;
投売りしてくれ〜と思いました。

良い作品は残る!というけれど大手映画会社から配給されている作品は駄作でもDVD化されているのに
インディペント系映画だと(賞でもとっていない限り)いつの間にか姿を消してしまう。
DVDが普及していない時期の作品には、まだまだお宝がたくさん埋もれていると思いますよ。
「えっ、この映画DVD化されてないの?」と驚くことは今でもたびたびあります。

今観ることが困難な映画を紹介してどうするんだ!と怒られそうですが、そういう映画をピックアップできるのは個人ブログならではの利点。この記事誰も読まないだろー、と思うと好き勝手なことも書けますし(爆)
2009/05/26 11:24 PM by moviepad

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