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第67回(1994年)アカデミー賞

第67回(1994年)アカデミー賞

67回アカデミー賞作品賞「フォレスト・ガンプ/一期一会」第67回アカデミー賞trivia
〜 トム・ハンクスが2年連続主演男優賞〜

★ 作品賞にはガンピズムという言葉が生まれるほどのヒットとなり、13部門にノミネートされた『フォレスト・ガンプ/一期一会』が下馬評どおり作品・監督・主演男優など6部門を受賞した。監督のロバート・ゼメキスは師匠であるスティーヴン・スピルバーグからオスカー像を受け取ることになった。またトム・ハンクスは2年連続で主演男優賞を獲得。1937〜1938年のスペンサー・トレイシー以来56年ぶりの記録となった。ハンクスは「足がふらついて特撮の中にいるような気分です」と挨拶し涙をこらえていたが、客席の妻リタ・ウィルソンは大泣き状態だった。





★ カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、新風を巻き起こしてたクエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』は作品賞において『フォレスト・ガンプ/一期一会』の対抗馬と見られていたが、結局はオリジナル脚本賞のみの受賞となった。タランティーノ自身それを予想していたようでステージにあがったとき、落ち着きなく首をくるくるまわし両手を動かしながら「この賞しかもらえないと思っていたのでいっぱい話そうと思っていたがやめた」とスピーチした。




★ 主演女優賞は助演では受賞済みだが主演では4度受賞を逃がしているジェシカ・ラングの手に渡った。対象作『ブルースカイ』は1991年に完成していたが、配給会社オライオンが倒産したため公開保留となり、会社が更正したこの年にようやく初公開されたいわくつきの作品。ラングは「監督のトニー・リチャードソンに感謝する」と述べたが、リチャードソンは映画完成直後にエイズで亡くなっていた。



★ アカデミー賞より前に発表される一連の批評家賞、ゴールデン・グローブ賞、俳優組合賞などいわゆる"前哨戦"において助演部門は結果が割れることが多いが、この年は助演男優マーティン・ランドー、助演女優ダイアン・ウィーストはともにほぼ総ナメ状態の強さを見せ付け、アカデミー賞でも当然のように受賞した。





★ 司会はCBSのレイトショーで人気のデヴィット・レターマン。ハリウッド業界人ではなくニューヨーカーであることを強調したような笑いは今ひとつぴんとこないもので、映画への愛着が感じられない司会ぶりは不評。この年1回切りの登板となってしまった。
レターマンが行ったスピーチの例。

「アカデミー賞をとらない映画の見分け方」

・4語題名
・ヌード場面が多い
・お客が入らない映画
・針の上を歩く緊張が続く
・最後の20分になっても客が何かを食べている
・背が低い子供にプロ・バスケットボール選手になる夢を抱かせるドキュメンタリー
・ピンとはずれたテーマ
・グラント将軍がドタ靴をはく南北戦争
・警察とアカデミー関係
・時計を見てしまうおかったるい映画

 前哨戦においてドキュメンタリー賞を総ナメしておきながら、長編ドキュメンタリー賞にノミネートすらされなかったことが物議を醸し出した『フープ・ドリームズ』のこと。なお編集賞にはノミネートされているというこの摩訶不思議さ

これって面白いですか?

★ 美術賞のプレゼンターには2年前、授賞式で政治発言をしたためオスカーから追放されたはずのティム・ロビンス&スーザン・サランドンが登場。司会のレターマンは「問題発言があるのでは?」とけしかけたが、2人はその挑発に乗らず前振りなしで候補者を読み上げた。

★ 名誉賞はイタリア映画の巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ。心臓発作で倒れてから活動休止状態だった81歳のアントニオーニは夫人に付き添われてステージにあがったが、「ありがとう」の一言すら発せず代わりに夫人がスピーチした。なお、その後アントニオーニはヴィム・ヴェンダースの助けを借りて『愛のめぐりあい 』(1995年) を発表。PRのため来日し、東京・有楽町スバル座で舞台挨拶を行っている。(といっても授賞式と同じように夫人がスピーチしただけですが...はい、ワタシは見に行きました)その後オムニバス映画『愛の神、エロス』の1本』『エロスの誘惑~危険な道筋』を手がけたが2007年7月30日、94歳で亡くなっている。


第67回(1994年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
  「フォレスト・ガンプ/一期一会
   「フォー・ウェディング
   「パルプ・フィクション
   「クイズ・ショウ
   「ショーシャンクの空に

主演男優賞
 トム・ハンクス 「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   モーガン・フリーマン 「ショーシャンクの空に」
   ナイジェル・ホーソーン 「英国万歳!
   ポール・ニューマン 「ノーバディーズ・フール
   ジョン・トラヴォルタ 「パルプ・フィクション」

主演女優賞
  ジェシカ・ラング 「ブルースカイ
   スーザン・サランドン 「依頼人
   ミランダ・リチャードソン 「愛しすぎて/詩人の妻
   ウィノナ・ライダー 「若草物語
   ジョディ・フォスター 「ネル

助演男優賞
  マーティン・ランドー 「エド・ウッド」
   サミュエル・L・ジャクソン 「パルプ・フィクション」
   チャズ・パルミンテリ 「ブロードウェイと銃弾
   ポール・スコフィールド 「クイズ・ショウ」
   ゲイリー・シニーズ 「フォレスト・ガンプ/一期一会」

助演女優賞
 ダイアン・ウィースト 「ブロードウェイと銃弾」
   ローズマリー・ハリス 「愛しすぎて/詩人の妻」
   ヘレン・ミレン 「英国万歳!」
   ジェニファー・ティリー 「ブロードウェイと銃弾」
   ユマ・サーマン 「パルプ・フィクション」

監督賞
 ロバート・ゼメキス 「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   ウディ・アレン 「ブロードウェイと銃弾」
   クエンティン・タランティーノ 「パルプ・フィクション」
   ロバート・レッドフォード 「クイズ・ショウ」
   クシシュトフ・キエシロフスキ 「トリコロール/赤の愛

脚本賞
<オリジナル脚本>
 「パルプ・フィクション」
   「フォー・ウェディング」
   「乙女の祈り
   「ブロードウェイと銃弾」
   「トリコロール/赤の愛」

<脚色>
  「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「英国万歳!」
   「ノーバディーズ・フール」
   「クイズ・ショウ」
   「ショーシャンクの空に」

撮影賞
 「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い
   「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「ショーシャンクの空に」
   「ワイアット・アープ
   「トリコロール/赤の愛」

美術監督・装置賞
  「英国万歳!」
   「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
   「ブロードウェイと銃弾」
   「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」

音響賞
 「スピード
   「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」
   「ショーシャンクの空に」
   「今そこにある危機

編集賞
  「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「フープ・ドリームス
   「パルプ・フィクション」
   「ショーシャンクの空に」
   「スピード」

作曲賞
 「ライオン・キング
   「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
   「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「若草物語」
   「ショーシャンクの空に」

Hans Zimmer winning Best Original Score

歌曲賞
  「愛を感じて」 Can You Feel the Love Tonight (ライオン・キング)
   「サークル・オブ・ライフ」 Circle of Life  (ライオン・キング)
   「ハクナ・マタタ」 Hakuna Matata(ライオン・キング)
   「ルック・ホワット・ラブ・ハズ・ダン」 Look What Love Has Done(ジュニア
   「メイク・アップ・ユア・マインド」 Make Up Your Mind (ザ・ペーパー) 

衣装デザイン賞
 「プリシラ
   「ブロードウェイと銃弾」
   「若草物語」
   「マーヴェリック
   「王妃マルゴ

メイクアップ賞
 「エド・ウッド」
   「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「フランケンシュタイン

視覚効果賞
 「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「マスク
   「トゥルーライズ

音響効果編集賞
 「スピード」
   「フォレスト・ガンプ/一期一会」
   「今そこにある危機」

短編賞
<アニメ>
 「BOB'S BIRTHDAY」
   「THE BIG STORY」
   「THE JANITOR」
   「THE MONK AND THE FISH」
   「TRIANGLE」

<実写>
 「FRANZ KAFKA'S IT'S A WONDERFUL LIFE」
 「TREVOR」
   「KANGAROO COURT」
   「ON HOPE」
   「SYRUP」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「A TIME FOR JUSTICE」
   「89MM OD EUROPY」
   「SCHOOL OF THE AMERICAS ASSASSINS」
   「STRAIGHT FROM THE HEART」
   「BLUES HIGHWAY」

<長編>
 「MAYA LIN:A STRONG CLEAR VISION」
   「D-DAY REMEMBERED」
   「FREEDOM ON MY MIND」
   「ア・グレイト・デイ・イン・ハーレム 〜57人のジャズミュージシャンの肖像〜
   「COMPLAINTS OF A BUTIFUL DAUGHTER」

外国語映画賞
 「太陽に灼かれて」 (ロシア)
   「ビフォア・ザ・レイン」 (マケドニア)
   「恋人たちの食卓」 (台湾)
   「カストラート」 (ベルギー)
   「苺とチョコレート」 (キューバ)

名誉賞
 ミケランジェロ・アントニオーニ
   (映画の視覚的分野での名匠としての業績に対して)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 クリント・イーストウッド

ジーン・ハーショルト友愛賞
 クインシー・ジョーンズ

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2009.02.10 Tuesday | 22:33 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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