映画のメモ帳+α

音楽映画、アカデミー賞関連の記事に力を入れています。
ゾンビ、スタートレック、ヒッチコック監督作、ドキュメンタリー映画のカテゴリーもあり。
映画300字レビュー、はじめました。
※TB、コメントともに承認制とさせていただいております

<< 第61回(1988年)アカデミー賞 | TOP | 第63回(1990年)アカデミー賞 >>

第62回(1989年)アカデミー賞

第62回(1989年)アカデミー賞

62回アカデミー賞作品賞「ドライビング Miss デイジー」第62回アカデミー賞trivia
〜ジェシカ・タンディが80歳で主演女優賞!クロサワに名誉賞〜

★ 作品賞はれぞれ9部門、8部門ノミネートを受けた『ドライビング Miss デイジー』と『7月4日に生まれて』の激突となったがオスカーは『ドライビング Miss デイジー』にわたった。もっとも『ドライビング〜』は監督のブルース・ベレスフォードが候補にすらなっていない。監督賞ノミネートなしに作品賞を受賞したケースとしては第1回(1927〜1928年)の『つばさ』、第5回(1931〜1932年)の『グランドホテル』につぐ3度めのことであった。






★ スパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』は評論家から絶賛されていたにもかかわらず、脚本賞ノミネートに留まり、ハリウッドは黒人による人種問題をテーマにした作品に冷淡だという批判がなされていた。キム・ベイシンガーが作品賞にノミネートされている『いまを生きる』の紹介役として登場した際、「『ドゥ・ザ・ライト・シング』が作品賞にノミネートされなかったのは残念です。この映画が真実を描きすぎているからでしょうか?」と発言。単なる美人女優であると思われていたベイシンガーの口からこのような発言が出たことに観客はドキリとされられたが、その後を続けることはなかったためアカデミーも特に騒ぎ立てることはしなかった。ベイシンガーの発言は当時付き合っていた歌手のプリンスの影響によるものだと言われている。

★ 主演女優賞のプレゼンターはグレゴリー・ペック。受賞者は下馬評どおり『ドライビング Miss デイジー』のジェシカ・タンディ。史上最年長での演技賞受賞となった。会場はスタンディング・オベーション。背筋をちゃんと伸ばした80歳の女優は「これ以上の幸せはありません。(I'm on Cloud Nine! )」と言ってにこやかに像をかかげた。タンディは舞台『欲望という名の電車』で主演ブランシュを演じていたが、映画化にあたってはヴィヴィアン・リーに役を奪われた。ましてリーはこの役で主演女優賞に輝いている。38年前に獲れたかもしれないオスカーをようやく手にした...。タンディにとっては感慨深い受賞であろう。ジェシカ・タンディはその後、『フライド・グリーン・トマト』や『ノーバディ・フール』(2作とも良作!)にも出演したが、1994年に亡くなっている。



★ 名誉賞には『羅生門』(1951)、『テルス・ウザーラ』(1978)で2度の外国語映画賞、『乱』(1985)で監督賞にノミネート経験もある黒澤明に贈られた。ハリウッドにクロサワ信者が多いことは有名でプレゼンターはスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカス。2人は「現役の世界最高の監督です。“映画とは何か”に答えた数少ない映画人の彼にこの賞を送ります」と紹介した。黒澤はステージにあがり「こんな立派な賞をいただきましたが、心配です。なぜなら私は映画というものがまだよくわからないからです。」と日本語でスピーチした。



第62回(1989年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
  「ドライビング Miss デイジー
   「7月4日に生まれて
   「いまを生きる
   「フィールド・オブ・ドリームス
   「マイ・レフトフット

主演男優賞
 ダニエル・デイ=ルイス 「マイ・レフトフット」
   ケネス・ブラナー 「ヘンリー五世
   トム・クルーズ 「7月4日に生まれて」
   モーガン・フリーマン 「ドライビング Miss デイジー」
   ロビン・ウィリアムズ 「いまを生きる」



主演女優賞
  ジェシカ・タンディ 「ドライビング Miss デイジー」
   イザベル・アジャーニ 「カミーユ・クローデル
   ポーリーン・コリンズ 「旅する女/シャーリー・バレンタイン」
   ジェシカ・ラング 「ミュージックボックス
   ミシェル・ファイファー 「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

助演男優賞
  デンゼル・ワシントン 「グローリー
   ダニー・アイエロ 「ドゥ・ザ・ライト・シング
   ダン・エイクロイド 「ドライビング Miss デイジー」
   マーロン・ブランド 「白く渇いた季節
   マーティン・ランドー 「ウディ・アレンの 重罪と軽罪



助演女優賞
 ブレンダ・フリッカー 「マイ・レフトフット」
   アンジェリカ・ヒューストン 「敵、ある愛の物語」
   レナ・オリン 「敵、ある愛の物語」
   ジュリア・ロバーツ 「マグノリアの花たち
   ダイアン・ウィースト 「バックマン家の人々

監督賞
 オリヴァー・ストーン 「7月4日に生まれて」
   ウディ・アレン 「ウディ・アレンの 重罪と軽罪」
   ピーター・ウィアー 「いまを生きる」
   ケネス・ブラナー 「ヘンリー五世」
   ジム・シェリダン 「マイ・レフトフット」

Oliver Stone winning the OscarR for Born on the 4th of July

脚本賞
<オリジナル脚本>
 「いまを生きる」
   「ウディ・アレンの 重罪と軽罪」
   「ドゥ・ザ・ライト・シング」
   「セックスと嘘とビデオテープ
   「恋人たちの予感

<脚色>
  「ドライビング Miss デイジー」
   「7月4日に生まれて」
   「敵、ある愛の物語」
   「フィールド・オブ・ドリームス」
   「マイ・レフトフット」

撮影賞
 「グローリー」
   「アビス」
   「ブレイズ
   「7月4日に生まれて」
   「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」

美術監督・装置賞
  「バットマン
   「アビス」
   「バロン
   「ドライビング Miss デイジー」
   「グローリー」

音響賞
 「グローリー」
   「アビス」
   「ブラック・レイン
   「7月4日に生まれて」
   「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」

編集賞
  「7月4日に生まれて」
   「子熊物語
   「ドライビング Miss デイジー」
   「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
   「グローリー」

作曲賞
 「リトル・マーメイド/人魚姫
   「7月4日に生まれて」
   「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」
   「フィールド・オブ・ドリームス」
   「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

歌曲賞
  「アンダー・ザ・シー」 Under the Sea (リトル・マーメイド/人魚姫)
   「アフター・オール」 After All (ワン・モア・タイム
   「The Girl Who Used to Be Me」 The Girl Who Used to Be Me (旅する女/シャーリー・バレンタイン)
   「アイ・ラブ・トゥ・シー・ユー・スマイル」 I Love to See You Smile (バックマン家の人々)
   「キス・ザ・ガール」  Kiss the Girl (リトル・マーメイド/人魚姫) 

衣装デザイン賞
 「ヘンリー五世」
   「バロン」
   「ドライビング Miss デイジー」
   「ハーレム・ナイト
   「恋の掟

メイクアップ賞
 「ドライビング Miss デイジー」
   「バロン」
   「晩秋」

視覚効果賞
 「アビス」
   「バロン」
   「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2

音響効果編集賞
 「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
   「ブラック・レイン」
   「リーサル・ウェポン2/炎の約束

短編賞
<アニメ>
 「バランス」
   「牡牛」
   「丘の農家」

<実写>
 「WORK EXPERIENCE」
   「AMAZON DIARY」
   「THE CHILDEATER」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 
「THE JOHNSTOWN FLOOD」
   「FINE FOOD,FINE PASTRIES,OPEN 6 TO 9」
   「YAD VASHEM:PRESERVING THE PAST TO ENSURE THE FUTURE」

<長編>
 「COMMON THREADS:STORIES FROM THE QUILT」
   「ADAM CLAYTON POWELL」
   「CRACK USA:COUNTRY UNDER SIEGE」
   「宇宙へのフロンティア」
   「SUPER CHIEF:THE LIFE AND LEGACY OF EARL WARREN」

外国語映画賞
 「ニュー・シネマ・パラダイス」 (イタリア)
   「カミーユ・クローデル」 (フランス)
   「モントリオールのジーザス」 (カナダ)
   「いつでも夢を」 (プエルトリコ)
   「追想のワルツ」 (デンマーク)

名誉賞
 黒澤明
   (世界中の観客を楽しませ、作品を通し映画制作者たちに影響を与えてきた業績に対して)

ゴードン・E・ソーヤー賞
 ピエール・アンジェニュー

ジーン・ハーショルト友愛賞
 ハワード・W・コッチ

人気blogランキングこの記事が参考になりましたら左のバナーにクリックお願いします!
2009.02.07 Saturday | 21:57 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

スポンサーサイト


2017.04.26 Wednesday | 21:57 | - | - | - |

コメント

コメントする









▲top