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第59回(1986年)アカデミー賞

第59回(1986年)アカデミー賞

59回アカデミー賞作品賞「プラトーン」第59回アカデミー賞trivia
〜 授賞式欠席のポール・ニューマンがついに受賞!〜

★ 作品賞には、ベトナム従軍経験をもつオリバー・ストーン監督が実体験をもとに製作した『プラトーン』が輝いた。"はじめて本物のベトナム戦争が描かれた"としてプラトーン現象と呼ばれるほど評判になっており、興行的にも大ヒット。下馬評どおりの受賞であった。ストーンは「重要なことは真実を掘り起こすこと。人はすでにベトナム戦争を忘れかけており、私はそれを掘り起こしたかった。ベトナムで無意味に死んでいった若者たちにオスカーをささげたい」とスピーチしている。



★ 主演男優賞のプレゼンターはベティ・デイヴィス。79歳の大女優はノミネート者を読み上げるが、スクリーンの映像とベティが読む候補者の名前がずれ、そのためテレビ音声ではベティの声が一時カットされた。受賞者を読み上げるときになり彼女の声が復活。読み上げた名前は昨年名誉賞を受賞したばかりのポール・ニューマンだった。ニューマンは"出席すると受賞を逃す"というジンクスをかついで自宅に閉じこもっていた。ベティは代理でステージにあがったアカデミー会長ロバート・ワイズに向かって「あなたは優れた監督。とくに『サウンド・オブ・ミュージック』が...」とニューマンそっちのけでワイズを称えだし、会場からは失笑が起こった。何がベティに起こったか?

★ 主演女優賞のプレゼンターはウイリアム・ハート。受賞者は『愛は静けさの中で』の共演者であり、実生活でも一緒に暮らしていたマーリー・マトソンだった。マトソンは生後18ヶ月で風疹にかかり口と耳が不自由になっている。『愛は静けさの中で』の原作となった舞台に端役で出演しているとき製作者の目にとまり、素人同然だったが主役に大抜擢された。マトソンは「ノミネートされただけでも幸せだったのに受賞だなんて!これをきっかけに聾唖者にも道が開けるとうれしい」と手話でスピーチした。



★ アーヴィング・G・タールバーグ記念賞にスティーヴン・スピルバーグが選ばれ、39歳の若さにしてスタンディング・オベーションを受けた。過去3回監督賞ノミネートにして受賞ゼロ、かつ昨年『カラーパープル』を冷遇したことに対するお詫びの意と言われている。スピルバーグは「2年前サリー・フィールドが言った台詞を僕も言いたい気分だ」とコメントした。(Right Now! You Like Me!ですね)


第59回(1986年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「プラトーン
   「愛は静けさの中に
   「ハンナとその姉妹
   「ミッション
   「眺めのいい部屋

主演男優賞
 ポール・ニューマン 「ハスラー2
   デクスター・ゴードン 「ラウンド・ミッドナイト
   ボブ・ホスキンス 「モナリザ
   ウィリアム・ハート 「愛は静けさの中に」
   ジェームズ・ウッズ 「サルバドル/遥かなる日々

主演女優賞
  マーリー・マトリン 「愛は静けさの中に」
   ジェーン・フォンダ 「モーニングアフター」
   シシー・スペイセク 「ロンリー・ハート
   キャスリーン・ターナー 「ペギー・スーの結婚
   シガニー・ウィーバー 「エイリアン2

助演男優賞
  マイケル・ケイン 「ハンナとその姉妹」
   トム・ベレンジャー 「プラトーン」
   ウィレム・デフォー 「プラトーン」
   デンホルム・エリオット 「眺めのいい部屋」
   デニス・ホッパー 「勝利への旅立ち

助演女優賞
 ダイアン・ウィースト 「ハンナとその姉妹」
   テス・ハーパー 「ロンリー・ハート」
   パイパー・ローリー 「愛は静けさの中に」
   メアリー・エリザベス・マストラントニオ 「ハスラー2」
   マギー・スミス 「眺めのいい部屋」



監督賞
 オリヴァー・ストーン 「プラトーン」
   デヴィッド・リンチ 「ブルーベルベット
   ウディ・アレン 「ハンナとその姉妹」
   ローランド・ジョフィ 「ミッション」
   ジェームズ・アイヴォリー 「眺めのいい部屋」

脚本賞
<オリジナル脚本>
 「ハンナとその姉妹」
   「クロコダイル・ダンディー
   「マイ・ビューティフル・ランドレット
   「プラトーン」
   「サルバドル/遥かなる日々」

<脚色>
  「眺めのいい部屋」
   「愛は静けさの中に」
   「ハスラー2」
   「ロンリー・ハート」
   「スタンド・バイ・ミー

撮影賞
 「ミッション」
   「ペギー・スーの結婚」
   「プラトーン」
   「眺めのいい部屋」
   「スター・トレック4/ 故郷への長い道

美術監督・装置賞
  「眺めのいい部屋」
   「エイリアン2」
   「ハスラー2」
   「ハンナとその姉妹」
   「ミッション」

音響賞
 「プラトーン」
   「エイリアン2」
   「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場
   「スター・トレック4/ 故郷への長い道」
   「トップガン

編集賞
  「プラトーン」
   「エイリアン2」
   「ハンナとその姉妹」
   「ミッション」
   「トップガン」

作曲賞
 「ラウンド・ミッドナイト」
   「エイリアン2」
   「勝利への旅立ち」
   「ミッション」
   「スター・トレック4/ 故郷への長い道」

歌曲賞
  「愛は吐息のように」 Take My Breath Away (トップガン)
   「グローリー・オブ・ラブ」 Glory of Love (ベスト・キッド2
   「Life in a Looking Glass」 (THAT'S LIFE!)
   「Mean Green Mother from Outer Space」 (リトルショップ・オブ・ホラーズ
   「Somewhere Out There」 (アメリカ物語) 

衣装デザイン賞
 「眺めのいい部屋」
   「ミッション」
   「オテロ
   「ペギー・スーの結婚」
   「ポランスキーの パイレーツ」

視覚効果賞
 「エイリアン2」
   「リトルショップ・オブ・ホラーズ」
   「ポルターガイスト2」

音響効果編集賞
 「エイリアン2」
   「スター・トレック4/ 故郷への長い道」
   「トップガン」

メイクアップ賞
 「ザ・フライ
   「THE CLAN OF THE CAVE BEAR」
   「レジェンド/光と闇の伝説

短編賞
<アニメ>
 「A GREEK TRAGEDY」
   「THE FROG,THE DOG AND THE DEVIL」
   「ルクソーJr.

<実写>
 「PRECIOUS IMAGES」
   「EXIT」
   「LOVE STRUCK」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「WOMEN FOR AMERICA,FOR THE WORLD」
   「DEBONAIR DANCERS」
   「THE MASTERS OF DISASTER」
   「RED GROOMS:SUNFLOWER IN A HOTHOUSE」
   「SAM」

<長編>
 「ARTIE SHOW:TIME IS ALL YOU'VE GOT」
 「DOWN AND OUT IN AMERICA」
   「CHILE:HASTA CUANDO?」
   「ISAAC IN AMERICA:A JOURNEY WITH ISAAC BASHEVIS SINGER」
   「WITNESS TO APARTHEID」

外国語映画賞
 「追想のかなた」 (オランダ)
   「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」(フランス)
   「アメリカ帝国の滅亡」 (カナダ)
   「スイート・スイート・ビレッジ」(チェコスロヴァキア)
   「38」 (オーストリア)

名誉賞
 ラルフ・ベラミー
   (個性豊かな芸術性と演技への貢献)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 スティーヴン・スピルバーグ



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2009.02.05 Thursday | 22:10 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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