映画のメモ帳+α

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第49回(1976年)アカデミー賞

第49回(1976年)アカデミー賞

49回アカデミー賞作品賞「ロッキー」第49回アカデミー賞trivia
〜建国200年、「ロッキー」が王座に輝く〜

★ 作品・監督賞は下馬評どおり『ロッキー』が獲得した。シルヴェスター・スターロンもプロデューサー2人といっしょにステージにあがり大喜びしたが、スターロン自身は主演男優賞、脚本賞とも受賞を逃したため、アフター・パーティではややご機嫌ななめだったらしい。その後、スターロンはアカデミー賞どころかラジー賞の常連となっていく...。



★ 主演男優賞は『ネットワーク』のピーター・フィンチ。フィンチは2ヶ月前に心臓麻痺で亡くなっていたため、演技賞としては初の故人受賞となった。脚本を手がけたパディ・チャイエフスキーが代理として舞台にあがったが「この賞を受けられるのは夫人だけ」とのべ、ジャマイカ生まれのエレサ夫人をステージに呼び寄せた。エレサ夫人は「夫はもしオスカーを受賞できたら、役をくれたパディに感謝したいといっていました」と語り会場は感動で包まれた。

★ 「今年はプロデューサーが歌います。アカデミー賞はじまって以来のことです」と司会の一人ジェーン・フォンダの紹介で、『スター誕生』でプロデュースを兼ねたバーブラ・ストライザンドが歌曲賞候補「evergreen」を歌った。「evergreen」は見事受賞をはたしている。

★ 脚本賞のプレゼンターにリリアン・ヘルマンが登場した。ヘルマンは自身のブロードウェイ劇を映画用に脚色してハリウッドで成功したが、1950年代、赤狩りに巻き込まれた。当時恋人関係にあったダシール・ハメットが共産党員であったことからハルマンは非米活動委員会に呼び出された。ヘルマンは委員会での証言を拒否したためブラックリストに載ってしまったのだ。72歳のヘルマンがステージにあがると会場はスタンディング・オベーション。ヘルマンはこれに驚き、赤狩りについて語った後、強烈な一言をはなった。
「今、私は名誉を回復されたことをくすぐったく思っています。私に今晩ここに来るように招待した若い世代は、私の名前や経歴よりも、私を招待するという行為そのものに夢中なのでしょうから

リリアンが委員会に呼び出されたときに出した声明は今でもたびたび引用されるほど有名である。

To hurt innocent people whom I knew many years ago in order to save myself is, to me, inhuman and indecent and dishonorable. I cannot and will not cut my conscience to fit this year's fashions, even though I long ago came to the conclusion that I was not a political person and could have no comfortable place in any political group.

(たとえ自分を守るためであったとしても、長年の友人を売り渡すのは、わたしにとっては、冷酷で、下品で、不名誉なことであると言わざるを得ない。わたしは、政治には興味がないし、いかなる政治的勢力の中にも自分の居場所を見出したことはないが、それでもわたしは、今の風潮に迎合して、良心を打ち捨てることを潔しとしない。)


第49回(1976年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「ロッキー
   「大統領の陰謀
   「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと
   「ネットワーク
   「タクシードライバー

主演男優賞
 ピーター・フィンチ 「ネットワーク」
   ロバート・デ・ニーロ 「タクシードライバー」
   ジャンカルロ・ジャンニーニ 「セブン・ビューティーズ」
   ウィリアム・ホールデン 「ネットワーク」
   シルヴェスター・スタローン 「ロッキー」

主演女優賞
  フェイ・ダナウェイ 「ネットワーク」
   マリー=クリスティーヌ・バロー 「さよならの微笑」
   タリア・シャイア 「ロッキー」
   シシー・スペイセク 「キャリー
   リヴ・ウルマン 「鏡の中の女」



助演男優賞
  ジェイソン・ロバーズ 「大統領の陰謀」
   ネッド・ビーティ 「ネットワーク」
   バージェス・メレディス 「ロッキー」
   ローレンス・オリヴィエ 「マラソン マン
   バート・ヤング 「ロッキー」



助演女優賞
 ビアトリス・ストレイト 「ネットワーク」
   ジェーン・アレクサンダー 「大統領の陰謀」
   ジョディ・フォスター 「タクシードライバー」
   リー・グラント 「さすらいの航海」
   パイパー・ローリー 「キャリー」

監督賞
 ジョン・G・アヴィルドセン 「ロッキー」
   イングマール・ベルイマン 「鏡の中の女」
   シドニー・ルメット 「ネットワーク」
   アラン・J・パクラ 「大統領の陰謀」
   リナ・ウェルトミューラー 「セブン・ビューティーズ」

脚本賞
<オリジナル脚本>
 「ネットワーク」
   「さよならの微笑」
   「ウディ・アレンの ザ・フロント
   「ロッキー」
   「セブン・ビューティーズ」

<脚色>
  「大統領の陰謀」
   「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」
   「カサノバ
   「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」
   「さすらいの航海」

撮影賞
 「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」
   「キングコング
   「2300年未来への旅
   「ネットワーク」
   「スター誕生」

美術監督・装置賞
  「大統領の陰謀」
   「THE INCREDIBLE SARAH」
   「ラスト・タイクーン」
   「2300年未来への旅」
   「ラスト・シューティスト

音響賞
 「大統領の陰謀」
   「キングコング」
   「ロッキー」
   「大陸横断超特急
   「スター誕生」

編集賞
  「ロッキー」
   「大統領の陰謀」
   「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」
   「ネットワーク」
   「パニック・イン・スタジアム」

作曲賞
 「オーメン
   「愛のメモリー
   「タクシードライバー」
   「アウトロー
   「さすらいの航海」

編曲・歌曲賞
 「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」
   「スター誕生」
   「ダウンタウン物語

歌曲賞
  「スター誕生/愛のテーマ」 Evergreen (スター誕生)
   「Ave Satani」 (オーメン)
   「Come to Me」 (ピンク・パンサー3
   「ロッキー」 Gonna Fly Now (ロッキー)
   「A World that Never Was」 (HALF A HOUSE) 

"Evergreen" winning Best Original Song Oscar

衣装デザイン賞
 「カサノバ」 
   「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」
   「THE INCREDIBLE SARAH」 
   「THE PASSOVER PLOT」
   「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」

短編賞
<アニメ>
 「LEISURE」
   「DEDALO」
   「THE STREET」

<実写>
 「IN THE REGION OF ICE」
   「KUDZU」
   「THE MORNING SPIDER」
   「NIGHTLIFE」
   「NUMBER ONE」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「NUMBER OUR DAYS」
   「AMERICAN SHOESHINE」
   「BLACKWOOD」
   「THE END OF THE ROAD」
   「UNIVERSE」

<長編>
 「HARLAN COUNTY,U.S.A.」
   「HOLLYWOOD ON TRIAL」
   「スキー&ハングライダー」
   「PEOPLE OF THE WIND」
   「VOLCANO:AN INQUIRY INTO THE LIFE AND DEATH OF MALCOLM LOWRY」

外国語映画賞
 「ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー」(アイヴォリー・コースト)
   「さよならの微笑」(フランス)
   「嘘つきヤコブ」 (東ドイツ)
   「夜と昼」 (ポーランド)
   「セブン・ビューティーズ」 (イタリア)

特別業績賞
<視覚効果>
 カルロ・ランバルディ、グレン・ロビンソン、フランク・ヴァン・デア・ヴィーア (キングコング)
 L・B・アボット、グレン・ロビンソン、マシュー・ユリチッチ (2300年未来への旅)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 パンドロ・S・バーマン

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2009.01.31 Saturday | 22:38 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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2018.12.17 Monday | 22:38 | - | - | - |

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