★ 主演女優賞は『バージニア・ウルフなんか怖くない』のエリザベス・テイラーが2度目の受賞をはたした。主演男優賞もテイラーの夫であり共演者でもあるリチャード・バートンが最有力と言われていた。バートンは5度目のノミネート。まだ受賞経験はなかった。当初2人はフランスで『危険な旅路』の撮影中。リズは授賞式には出席予定だったが、バートンが落選を恐れて出席を拒否したため「アカデミー賞より夫のほうが大事」とリズも2日前にハリウッド行をキャンセルした。バートン落選を知ってリズは不機嫌となり自分は受賞したにもかかわらず「ノーコメント。声明も記者会見もなし」状態だった。
★ この年、演技賞受賞者で授賞式に出席していたのは助演男優賞受賞のウォルター・マッソーのみ。実はこれまでの39回の授賞式で演技賞受賞者が完全に揃ったのは14度しかないのである。コラムニストのドロシー・マナーズは「授賞式に出席しないウィナーにはオスカー像の代わりに受賞証明書を渡せばよい」と提案したが、「オスカー像なしのアカデミー賞」は受け入れられなかった。ボブ・ホープは「オスカーを他人に取りにいかすほど才能があるなんて、素敵だろうね」と皮肉を言ったことがある。
★助演男優賞に『砲艦サンパブロ』のマコ(マコ岩松)、作曲賞に『天地創造』の黛敏郎と2人の日本人がノミネートされていたがともに受賞は逃した。
★ 名誉賞にはスタントマンのヤキマ・カヌットに贈られた。1920年代にカウボーイ・アクション・スターとして名をあげるが、トーキーの到来とともに悪声のため元のスタントマンに逆戻り。ジョン・ウェインやロイ・ロジャースなどのスタントをつとめた。『駅馬車』(1939)でジョン・ウェインが馬から馬へと飛び移る場面は彼の担当である。やがて第2班のアクション監督を負かされ、『ベン・ハー』(1959)の戦車競争シーンを撮っている。インディアンの血をひくヤキマ・カヌット。人種の壁も乗り越えたと評された。
第39回(1966年)アカデミー賞ノミネート一覧
※ ★マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon
作品賞
★ 「わが命つきるとも
」
「アルフィー
」
「アメリカ上陸作戦」
「砲艦サンパブロ
」
「バージニア・ウルフなんかこわくない
」
主演男優賞
★ ポール・スコフィールド 「わが命つきるとも」
アラン・アーキン 「アメリカ上陸作戦」
リチャード・バートン 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
マイケル・ケイン 「アルフィー」
スティーヴ・マックィーン 「砲艦サンパブロ」
主演女優賞
★ エリザベス・テイラー 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
アヌーク・エーメ 「男と女」
イダ・カミンスカ 「大通りの店」
リン・レッドグレーヴ 「ジョージー・ガール」
ヴァネッサ・レッドグレーヴ 「モーガン」
助演男優賞
★ ウォルター・マッソー 「恋人よ帰れ!わが胸に
」
マコ 「砲艦サンパブロ」
ジェームズ・メイソン 「ジョージー・ガール」
ジョージ・シーガル 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
ロバート・ショウ 「わが命つきるとも」
助演女優賞
★ サンディ・デニス 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
ウェンディ・ヒラー 「わが命つきるとも」
ジョスリン・ラガード 「ハワイ」
ヴィヴィエン・マーチャント 「アルフィー」
ジェラルディン・ペイジ 「大人になれば…」
監督賞
★ フレッド・ジンネマン 「わが命つきるとも」
ミケランジェロ・アントニオーニ 「欲望
」
リチャード・ブルックス 「プロフェッショナル」
クロード・ルルーシュ 「男と女」
マイク・ニコルズ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
脚本賞
<脚色
★ 「わが命つきるとも」
「アルフィー」
「プロフェッショナル」
「アメリカ上陸作戦」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
<オリジナル脚本>
★ 「男と女」
「欲望」
「恋人よ帰れ!わが胸に」
「カーツーム
」
「裸のジャングル」
撮影賞
<白黒>
★ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
「恋人よ帰れ!わが胸に」
「ジョージー・ガール」
「パリは燃えているか」
「セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進」
<カラー>
★ 「わが命つきるとも」
「ミクロの決死圏」
「ハワイ」
「プロフェッショナル」
「砲艦サンパブロ」
美術監督・装置賞
<白黒>
★ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
「恋人よ帰れ!わが胸に」
「パリは燃えているか」
「MISTER BUDDWING」
「奇跡の丘
」
<カラー>
★ 「ミクロの決死圏」
「泥棒貴族」
「魂のジュリエッタ
」
「オスカー」
「砲艦サンパブロ」
音響賞
★ 「グラン・プリ」
「泥棒貴族」
「ハワイ」
「砲艦サンパブロ」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
編集賞
★ 「グラン・プリ」
「ミクロの決死圏」
「アメリカ上陸作戦」
「砲艦サンパブロ」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
特殊視覚効果賞
★ 「ミクロの決死圏」
「ハワイ」
音響効果賞
★ 「グラン・プリ」
「ミクロの決死圏」
作曲賞
★ 「野生のエルザ」
「天地創造
」
「ハワイ」
「砲艦サンパブロ」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
編曲賞
★ 「ローマで起った奇妙な出来事」
「奇跡の丘」
「続・荒野の七人
」
「歌え!ドミニク」
「STOP THE WORLD-I WANT TO GET OFF」
歌曲賞
★ 「野性のエルザ」 Born Free (野生のエルザ)
「アルフィー」 Alfie (アルフィー)
「ジョージー・ガール」 Georgey Girl (ジョージー・ガール)
「My Wishing Doll」 (ハワイ)
「A Time for Love」 (殺しの逢びき)
衣装デザイン賞
<白黒>
★ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
「奇跡の丘」
「MANDRAGOLA」
「MISTER BUDDWING」
「MORGAN!」
<カラー>
★ 「わが命つきるとも」
「泥棒貴族」
「ハワイ」
「魂のジュリエッタ」
「オスカー」
短編賞
<カートゥーン>
★ 「HERB ALPERT AND THE TIJUANA BRASS DOUBLE FEATURE」
「THE DRAG」
「THE PINK BLUEPRINT」
<実写>
★ 「WILD WINGS」
「TURKEY THE BRIDGE」
「THE WINNING STRAIN」
ドキュメンタリー映画賞
<短編>
★ 「A YEAR TOWARD TOMORROW」
「ADOLESCENCE」
「COWBOY」
「THE ODDS AGAINST」
「SAINT MATTHEW'S PASSION」
<長編>
★ 「THE WAR GAME」
「THE FACE OF GENIUS」
「HELICOPTER CANADA」
「THE REALLY BIG FAMILY」
「地球は燃える」
外国語映画賞
★ 「男と女」(フランス)
「アルジェの戦い
」(イタリア)
「THREE」(ユーゴ)
「ブロンドの恋
」(チェコ)
「太陽の王子ファラオ」(ポーランド)
名誉賞
★ Y・フランク・フリーマン
(ハリウッドでの30年にわたるアカデミーへの奉仕)
★ ヤキマ・カヌット
(スタントマンとしての奉仕と安全への貢献)
アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
★ ロバート・ワイズ
ジーン・ハーショルト友愛賞
★ ジョージ・バグノール
←この記事が参考になりましたら左のバナーにクリックお願いします!
★ この年、演技賞受賞者で授賞式に出席していたのは助演男優賞受賞のウォルター・マッソーのみ。実はこれまでの39回の授賞式で演技賞受賞者が完全に揃ったのは14度しかないのである。コラムニストのドロシー・マナーズは「授賞式に出席しないウィナーにはオスカー像の代わりに受賞証明書を渡せばよい」と提案したが、「オスカー像なしのアカデミー賞」は受け入れられなかった。ボブ・ホープは「オスカーを他人に取りにいかすほど才能があるなんて、素敵だろうね」と皮肉を言ったことがある。
★助演男優賞に『砲艦サンパブロ』のマコ(マコ岩松)、作曲賞に『天地創造』の黛敏郎と2人の日本人がノミネートされていたがともに受賞は逃した。
★ 名誉賞にはスタントマンのヤキマ・カヌットに贈られた。1920年代にカウボーイ・アクション・スターとして名をあげるが、トーキーの到来とともに悪声のため元のスタントマンに逆戻り。ジョン・ウェインやロイ・ロジャースなどのスタントをつとめた。『駅馬車』(1939)でジョン・ウェインが馬から馬へと飛び移る場面は彼の担当である。やがて第2班のアクション監督を負かされ、『ベン・ハー』(1959)の戦車競争シーンを撮っている。インディアンの血をひくヤキマ・カヌット。人種の壁も乗り越えたと評された。
第39回(1966年)アカデミー賞ノミネート一覧
※ ★マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon
作品賞
★ 「わが命つきるとも
「アルフィー
「アメリカ上陸作戦」
「砲艦サンパブロ
「バージニア・ウルフなんかこわくない
主演男優賞
★ ポール・スコフィールド 「わが命つきるとも」
アラン・アーキン 「アメリカ上陸作戦」
リチャード・バートン 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
マイケル・ケイン 「アルフィー」
スティーヴ・マックィーン 「砲艦サンパブロ」
主演女優賞
★ エリザベス・テイラー 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
アヌーク・エーメ 「男と女」
イダ・カミンスカ 「大通りの店」
リン・レッドグレーヴ 「ジョージー・ガール」
ヴァネッサ・レッドグレーヴ 「モーガン」
助演男優賞
★ ウォルター・マッソー 「恋人よ帰れ!わが胸に
マコ 「砲艦サンパブロ」
ジェームズ・メイソン 「ジョージー・ガール」
ジョージ・シーガル 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
ロバート・ショウ 「わが命つきるとも」
助演女優賞
★ サンディ・デニス 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
ウェンディ・ヒラー 「わが命つきるとも」
ジョスリン・ラガード 「ハワイ」
ヴィヴィエン・マーチャント 「アルフィー」
ジェラルディン・ペイジ 「大人になれば…」
監督賞
★ フレッド・ジンネマン 「わが命つきるとも」
ミケランジェロ・アントニオーニ 「欲望
リチャード・ブルックス 「プロフェッショナル」
クロード・ルルーシュ 「男と女」
マイク・ニコルズ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
脚本賞
<脚色
★ 「わが命つきるとも」
「アルフィー」
「プロフェッショナル」
「アメリカ上陸作戦」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
<オリジナル脚本>
★ 「男と女」
「欲望」
「恋人よ帰れ!わが胸に」
「カーツーム
「裸のジャングル」
撮影賞
<白黒>
★ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
「恋人よ帰れ!わが胸に」
「ジョージー・ガール」
「パリは燃えているか」
「セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進」
<カラー>
★ 「わが命つきるとも」
「ミクロの決死圏」
「ハワイ」
「プロフェッショナル」
「砲艦サンパブロ」
美術監督・装置賞
<白黒>
★ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
「恋人よ帰れ!わが胸に」
「パリは燃えているか」
「MISTER BUDDWING」
「奇跡の丘
<カラー>
★ 「ミクロの決死圏」
「泥棒貴族」
「魂のジュリエッタ
「オスカー」
「砲艦サンパブロ」
音響賞
★ 「グラン・プリ」
「泥棒貴族」
「ハワイ」
「砲艦サンパブロ」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
編集賞
★ 「グラン・プリ」
「ミクロの決死圏」
「アメリカ上陸作戦」
「砲艦サンパブロ」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
特殊視覚効果賞
★ 「ミクロの決死圏」
「ハワイ」
音響効果賞
★ 「グラン・プリ」
「ミクロの決死圏」
作曲賞
★ 「野生のエルザ」
「天地創造
「ハワイ」
「砲艦サンパブロ」
「バージニア・ウルフなんかこわくない」
編曲賞
★ 「ローマで起った奇妙な出来事」
「奇跡の丘」
「続・荒野の七人
「歌え!ドミニク」
「STOP THE WORLD-I WANT TO GET OFF」
歌曲賞
★ 「野性のエルザ」 Born Free (野生のエルザ)
「アルフィー」 Alfie (アルフィー)
「ジョージー・ガール」 Georgey Girl (ジョージー・ガール)
「My Wishing Doll」 (ハワイ)
「A Time for Love」 (殺しの逢びき)
衣装デザイン賞
<白黒>
★ 「バージニア・ウルフなんかこわくない」
「奇跡の丘」
「MANDRAGOLA」
「MISTER BUDDWING」
「MORGAN!」
<カラー>
★ 「わが命つきるとも」
「泥棒貴族」
「ハワイ」
「魂のジュリエッタ」
「オスカー」
短編賞
<カートゥーン>
★ 「HERB ALPERT AND THE TIJUANA BRASS DOUBLE FEATURE」
「THE DRAG」
「THE PINK BLUEPRINT」
<実写>
★ 「WILD WINGS」
「TURKEY THE BRIDGE」
「THE WINNING STRAIN」
ドキュメンタリー映画賞
<短編>
★ 「A YEAR TOWARD TOMORROW」
「ADOLESCENCE」
「COWBOY」
「THE ODDS AGAINST」
「SAINT MATTHEW'S PASSION」
<長編>
★ 「THE WAR GAME」
「THE FACE OF GENIUS」
「HELICOPTER CANADA」
「THE REALLY BIG FAMILY」
「地球は燃える」
外国語映画賞
★ 「男と女」(フランス)
「アルジェの戦い
「THREE」(ユーゴ)
「ブロンドの恋
「太陽の王子ファラオ」(ポーランド)
名誉賞
★ Y・フランク・フリーマン
(ハリウッドでの30年にわたるアカデミーへの奉仕)
★ ヤキマ・カヌット
(スタントマンとしての奉仕と安全への貢献)
アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
★ ロバート・ワイズ
ジーン・ハーショルト友愛賞
★ ジョージ・バグノール
第39回アカデミー賞trivia

