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第32回(1959年)アカデミー賞

第32回(1959年)アカデミー賞

32回アカデミー賞作品賞「ベン・ハー」第32回アカデミー賞trivia
〜『ベン・ハー』11部門受賞の快挙〜

★ 作品賞は本命の『ベン・ハー』が受賞。1500万ドルの制作費をかけ、ローマで撮影された。12部門中11部門を受賞、まさに圧勝で前年の『恋の手ほどき』の9部門を抜き、新記録を作った。。撮影中はトラブル続きで、製作者サム・ジムバリストが混乱状態に陥り作品が完成する前に亡くなってしまっていたため、夫人がオスカーを受け取った。演技賞は見込み薄しといわれていたが大キャンペーンを張ったおかげで主演男優賞、助演男優賞まで獲得した。主演男優賞は『お熱いのがお好き』のジャック・レモンが有力視されていたがチャールトン・ヘストンに敗れ「ジャックは主演女優賞にノミネートすべきだった」との声も聞かれるほどであった。また助演男優賞は『或る殺人』のジョージ・C・スコットがひときわ賞賛を浴びていたがオスカーは『ベン・ハー』のヒュー・グリフィスに渡った。負けたスコットは「アカデミー賞というのは肉の品評会みたいなものだ」と言い捨て、派手な宣伝合戦に対する嫌悪感を露にした。『ベン・ハー』が唯一受賞を逃したのは脚本賞。映画界と関係ない文学者が4人も関わっていたのがマイナスに作用したといわれている。

"Charlton Heston winning Best Actor for "Ben-Hur"

★ 主演女優賞は『去年の夏突然に』のキャサリン・ヘプバーン、エリザベス・テイラーの激突と言われたが、同じ作品ゆえ票割れしたのか受賞は『年上の女』のシモーヌ・シニョレフランス人女優がイギリス映画でアメリカの賞を受けるという奇妙な結果となった。シニョレは「私たちは少数の友人に気に入ってもらえればと思ってこの映画をつくったのに」と戸惑いつつも、顔をくしゃくしゃにして涙した。授賞式には「恋をしましょう」の撮影でハリウッドにいた夫のイヴ・モンタンも出席していた。その後モンタンとマリリン・モンローの間にロマンスが噂されることになる。

★ 助演男優賞のプレゼンターはオリヴィア・デ・ハビラント。5年前にフランスの雑誌記者と結婚してパリに移住しており、久しぶりの授賞式出席だったせいか、かつての不人気が嘘のような盛大な拍手を浴びた。

オスカー像を手にするシェリー・ウィンターズ★ 助演女優賞の シェリー・ウィンターズは受賞スピーチにおいてスタッフへの謝辞のあと、「誰よりもアンネ・フランクに感謝します」と締めくくった。シェリー・ウィンターズはもしオスカーを受賞したらアムステルにあるアンネ・フランク記念館にオスカー像を寄贈することをアンネの父オットーに約束していた。しかし彼女はオスカー像を手放すことができなかった。1965年(第38回)に『いつか見た青い空』で2度目の受賞をはたしたときででさえ「2つあるのをバラバラにしてはオスカーが可愛そう」と寄贈しなかった。結局『アンネの日記』のオスカー像がアンネ・フランク記念館に寄贈されたのは受賞から15年後のこと。記念館はガラスのケースに入れて大切に保存しているという。



第32回(1959年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「ベン・ハー
   「或る殺人
   「アンネの日記
   「尼僧物語
   「年上の女」

主演男優賞
 チャールトン・ヘストン 「ベン・ハー」
   ローレンス・ハーヴェイ 「年上の女」
   ジャック・レモン 「お熱いのがお好き
   ポール・ムニ 「THE LAST ANGRY MAN」
   ジェームズ・スチュワート 「或る殺人」

主演女優賞
  シモーヌ・シニョレ 「年上の女」
   ドリス・デイ 「夜を楽しく
   オードリー・ヘプバーン 「尼僧物語」
   キャサリン・ヘプバーン 「去年の夏 突然に
   エリザベス・テイラー 「去年の夏 突然に」

助演男優賞
  ヒュー・グリフィス 「ベン・ハー」
   アーサー・オコンネル 「或る殺人」
   ジョージ・C・スコット 「或る殺人」
   ロバート・ヴォーン 「都会のジャングル」
   エド・ウィン 「アンネの日記」

助演女優賞
 シェリー・ウィンタース 「アンネの日記」
   ハーマイアニ・バドリー 「年上の女」
   ファニタ・ムーア 「悲しみは空の彼方に
   スーザン・コーナー  「悲しみは空の彼方に」
   セルマ・リッター 「夜を楽しく」

監督賞
 ウィリアム・ワイラー 「ベン・ハー」
   ジャック・クレイトン 「年上の女」
   ジョージ・スティーヴンス 「アンネの日記」
   ビリー・ワイルダー 「お熱いのがお好き」
   フレッド・ジンネマン 「尼僧物語」

脚本賞
<脚色>
  「年上の女」
   「或る殺人」
   「ベン・ハー」
   「尼僧物語」
   「お熱いのがお好き」

<オリジナル脚本>
 「夜を楽しく」
   「北北西に進路を取れ
   「ペティコート作戦」
   「野いちご
   「大人は判ってくれない

撮影賞
<白黒>
 「アンネの日記」
   「或る殺人」
   「果てしなき夢」
   「都会のジャングル」
   「お熱いのがお好き」

<カラー>
 「ベン・ハー」
   「聖なる漁夫」
   「5つの銅貨」
   「尼僧物語」
   「ポギーとベス」

美術監督・装置賞
<白黒>
  「アンネの日記」
   「果てしなき夢」
   「THE LAST ANGRY MAN」
   「お熱いのがお好き」
   「去年の夏 突然に」

<カラー>
 「ベン・ハー」
   「聖なる漁夫」
   「地底探険
   「北北西に進路を取れ」
   「夜を楽しく」

音響賞
 「ベン・ハー」
   「地底探険」
   「LIBEL」
   「尼僧物語」
   「ポギーとベス」

編集賞
  「ベン・ハー」
   「或る殺人」
   「北北西に進路を取れ」
   「尼僧物語」
   「渚にて

特殊効果賞
  「ベン・ハー」
   「地底探険」

劇・喜劇映画音楽賞
 「ベン・ハー」
   「アンネの日記」
   「尼僧物語」
   「渚にて」
   「夜を楽しく」

ミュージカル映画音楽賞
 「ポギーとベス」
   「5つの銅貨」
   「ひとこと言って」
   「眠れる森の美女
   「LI'L ABNER」

歌曲賞
  「High Hopes」 (波も涙も暖かい)
   「The Best of Everything」 (大都会の女たち)
   「五つの銅貨」The Five Pennies  (5つの銅貨)
   「The Hanging Tree」 (縛り首の木)
   「Strange Are the Ways of Love」 (THE YOUNG LAND) 

衣装デザイン賞
<白黒>
  「お熱いのがお好き」
   「果てしなき夢」
   「アンネの日記」
   「奥様の裸は高くつく」
   「都会のジャングル」

<カラー>
 「ベン・ハー」
   「大都会の女たち」
   「聖なる漁夫」
   「5つの銅貨」
   「ポギーとベス」

短編賞
<カートゥーン>
 「MOONBIRD」
   「MEXICALI SHMOES」
   「NOAH'S ARK」
   「THE VIOLINIST」

<実写>
 「猫と金魚」
   「BETWEEN THE TIDES」
   「MYSTERIES OF THE DEEP」
   「とんだりはねたりとまったり」
   「SKYSCRAPER」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「ガラスはジャズる」
   「DONALD IN MATHMAGIC LAND」
   「FORM GENERATION TO GENERATION」

<長編>
 「猛獣は滅びず」
   「THE RACE FOR SPACE」

外国語映画賞
 「黒いオルフェ」 (フランス)
   「」 (西ドイツ)
   「戦争・はだかの兵隊」 (イタリア)
   「PAW」 (デンマーク)
   「VILLAGE ON THE RIVER」 (オランダ)

名誉賞
 リー・デフォレスト
   (スクリーンに音をもたらしたパイオニア)
 バスター・キートン
   (スクリーンに不滅のコメディをもたらした才能)

ジーン・ハーショルト友愛賞
 ボブ・ホープ

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2009.01.22 Thursday | 01:17 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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