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第30回(1957年)アカデミー賞

第30回(1957年)アカデミー賞

30回アカデミー賞作品賞「戦場にかける橋」第30回アカデミー賞trivia
〜スキャンダルにはさまれた授賞式、ミヨシ・梅木が受賞!〜

★ 授賞式の4日前、昨年の作品賞『80日間世界一周」のプロデューサー、マイケル・トッドが映画のキャンペーンの途中、自家用機の墜落で亡くなった。自家用機は"ラッキー・リズ"と名づけられており、妻は25歳年下のエリザベス・テーラー。彼女の3回目の結婚相手だった。リズは『愛情の花咲く樹』で初ノミネートされていたが、夫の急死のため授賞式には姿を見せなかった。リズと同じく主演女優賞にノミネートされていたラナ・ターナー。授賞式9日後彼女の愛人である元ギャングを前夫とのあいだにできた14歳の娘が肉切り包丁で刺殺するという事件が起こる。授賞式は主演女優賞候補2人のスキャンダルのあいだをぬうように開催された。

★ 主演女優賞は2ヶ月前にポール・ニューマンと結婚したばかりのジョアン・ウッドワード。授賞式には何と手製のドレスで登場した。「受賞できると思っていなかったので、服にお金をかけたくなかったんです」と語り、喝采をあびた。大女優ジョーン・クロフォードだけは「あんなドレスであらわれるなんて、ハリウッドの華麗さを20年後戻りさせた」と眉をひそめていたという。

ミヨシ梅木、レッド・バトンズ、ジョアン・ウッドワード、ジーン・シモンズ★ 『戦場にかける橋』に出演した早川雪洲が助演男優賞、『サヨナラ』のミヨシ・梅木が助演女優賞と、日本人俳優が2人がノミネートされており、ミヨシ・梅木は見事に受賞。東洋人初の演技賞受賞者となった。ミヨシの受賞はサプイラズだったようで会場からどよめきが起こった。「私、何と申し上げていいのかわかりません。誰か助けてください」と彼女はスピーチしている。キモノ姿のミヨシはこの夜一番カメラのフラッシュを浴びていた。ミヨシ・梅木の受賞は当時の"日米パートナーシップの強化"という国策を反映したものだと言われている。





写真左より助演女優賞ミヨシ・梅木、助演男優賞レッド・バトンズ、主演女優賞ジョアン・ウッドワード(自家製ドレス!)、
主演男優賞アレック・ギネスの代理ジーン・シモンズ。

★ 1936年からはノミネート投票はひろく一般映画人に解放し、最終投票はアカデミー賞だけが行うことができるというシステムだったが、この年からはノミネートもアカデミー賞会員だけが行えることとなった。昨年のように"ブラックリスト"搭載者が受賞してしまうのを防ぐためである。といってもこの年はまだ"赤狩り"の余波は続いてた。脚色賞受賞は『戦場にかける橋』の原作者ピエール・プールとなっているが、実際にシナリオを書いたのは昨年の受賞者マイケル・ウィルソンとカール・フォアマンだった。


第30回(1957年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「戦場にかける橋
   「青春物語」
   「サヨナラ
   「十二人の怒れる男
   「情婦

The Bridge on the River Kwai Wins Best Picture: 1958 Oscars

主演男優賞
 アレック・ギネス 「戦場にかける橋」
   マーロン・ブランド 「サヨナラ」
   アンソニー・フランシオサ 「夜を逃れて」
   チャールズ・ロートン 「情婦」
   アンソニー・クイン 「野性の息吹き」

主演女優賞
  ジョアン・ウッドワード 「イブの三つの顔
   デボラ・カー 「白い砂」
   アンナ・マニャーニ 「野性の息吹き」
   エリザベス・テイラー 「愛情の花咲く樹」
   ラナ・ターナー 「青春物語」

助演男優賞
  レッド・バトンズ 「サヨナラ」
   ヴィットリオ・デ・シーカ 「武器よさらば
   早川雪洲 「戦場にかける橋」
   アーサー・ケネディ 「青春物語」
   ラス・タンブリン 「青春物語」

助演女優賞
 ミヨシ・梅木 「サヨナラ」
   キャロリン・ジョーンズ 「独身者のパーティ」
   エルザ・ランチェスター 「情婦」
   ホープ・ラング 「青春物語」
   ダイアン・ヴァーシ 「青春物語」

監督賞
 デヴィッド・リーン 「戦場にかける橋」
   ジョシュア・ローガン 「サヨナラ」
   シドニー・ルメット 「十二人の怒れる男」
   マーク・ロブソン 「青春物語」
   ビリー・ワイルダー 「情婦」

David Lean Wins Best Directing: 1958 Oscars

脚本賞
<原案>
  「戦場にかける橋」
   「白い砂」
   「青春物語」
   「サヨナラ」
   「十二人の怒れる男」

<オリジナル脚本>
 「バラの肌着」
   「パリの恋人
   「千の顔を持つ男」
   「胸に輝く星」
   「青春群像

撮影賞
 「戦場にかける橋」
   「めぐり逢い
   「パリの恋人」
   「青春物語」
   「サヨナラ」

美術監督・装置賞
  「サヨナラ」
   「パリの恋人」
   「魅惑の巴里
   「夜の豹
   「愛情の花咲く樹」

音響賞
 「サヨナラ」
   「OK牧場の決斗
   「魅惑の巴里」
   「夜の豹」
   「情婦」

編集賞
  「戦場にかける橋」
   「OK牧場の決斗」
   「夜の豹」
   「サヨナラ」
   「情婦」

特殊効果賞
  「眼下の敵
   「翼よ!あれが巴里の灯だ」

作曲賞
 「戦場にかける橋」
   「めぐり逢い」
   「島の女」
   「愛情の花咲く樹」
   「ペリ」

歌曲賞
  「オール・ザ・ウェイ」All The Way (抱擁)
   「過ぎし日の恋」An Affair To Remember (めぐり逢い)
   「四月の恋」April Love (四月の恋)
   「Wild is the wind 」 (野性の息吹き)
   「Tammy」 (TAMMY AND THE BACHELOR) 

衣装デザイン賞
 「魅惑の巴里」
   「めぐり逢い」
   「パリの恋人」
   「夜の豹」
   「愛情の花咲く樹」

短編賞
<カートゥーン>
 「BIRDS ANONYMOUS」
   「ONE DROOPY KNIGHT」
   「TABASCO ROAD」
   「TREES AND JAMAICA DADDY」
   「倫敦橋由来記」

<実写>
 「勇敢なりょう犬」
   「A CHAIRY TALE」
   「CITY OF GOLD」
   「FOOTHOLD ON ANTARCTICA」
   「ポルトガル」


ドキュメンタリー映画賞
<長編>
 「ALBERT SCHWEITZER」
   「バワリー25時」
   「TORERO!」

外国語映画賞
 「カビリアの夜」 (イタリア)
   「リラの門」 (フランス)
   「THE DEVIL CAME AT NIGHT」 (西ドイツ)
   「MOTHER INDIA」 (インド)
   「脱出地点」 (ノルウェー)

名誉賞
 チャールズ・ブラケット
   (アカデミーへの顕著な奉仕)
 B・B・カーン
   (映画界に対する卓越した奉仕)
 ギルバート・M・アンダーソン
   (映画を娯楽として発展させた開拓者として)
 映画テレヴィジョン技術者協会
   (映画産業の進歩への貢献)

ジーン・ハーショルト友愛賞
 サミュエル・ゴールドウィン

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2009.01.21 Wednesday | 02:08 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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2018.08.18 Saturday | 02:08 | - | - | - |

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