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第21回(1948年)アカデミー賞

第21回(1948年)アカデミー賞

21回アカデミー賞作品賞「ハムレット」第21回アカデミー賞trivia
〜 イギリスの侵略、ヒューストン親子受賞!〜

★ 2年前からはじまっていた"イギリスの侵略"はこの年いっそう顕著になった。作品賞候補5作品中『ハムレット』と『赤い靴」の2作がノミネート、『ハムレット』は作品、主演男優賞など4部門、『赤い靴』も2部門を受賞した。「われわれは確かに戦争ではイギリスを助けたが、オスカー獲得までバックアップしてやるのは行き過ぎだ。」という意見が映画会社幹部のあいだで交わされるほどだった。

★ この年をもってメジャー・スタジオはアカデミー協会に資金提供を中止すると通告した。このことは「授賞式がアカデミーとメジャー・スタジオの共同開催から開放されたことは幸福な別れである。アカデミーは完全に独立し、アカデミー会員はスタジオに気兼ねすることなく賞を選ぶことができる」と好評だった。<日本の某賞も見習ってほしいものです。

★ ジョン・ヒューストンが『黄金』で監督賞と脚色賞を受賞した。父親ウォーター・ヒューストンも同映画で助演男優賞を受賞。アカデミー初の親子受賞となった。「親父は役の人間像をつかみとる達人なので、演技にはまったく注文はをつける必要はなかった」と息子ジョンが言えば、父親ウォーターは「なんということだ。息子に頭があがらない。もしお前が脚本家か監督になったら、私によい役をおくれと昔、よく息子に言ったものです」と顔をくしゃくしゃにしてコメントをした。ちなみにジョン・ヒューストンは『男と女の名誉』(1985)で娘アンジェリカ・ヒューストンにも助演女優賞を受賞させている。

★ 主演女優賞は『ジョニー・ベリンダ』で聾唖の娘を演じたジェーン・ワイマンの手にわたった。34歳での受賞で「映画の中では私は口を閉ざしたままでした。今もそうしようと思います」というスマートなスピーチは好評を博した。また対抗と言われた『蛇の穴』のオリヴィア・デ・ハビラントの役は精神病院の恐怖を体験する女流作家。こうしたことから精神異常者、不具者、アル中などを演じれば受賞できるという説はますます信憑性を増してきた。ちなみにジェーン・ワイマンがロナルド・レーガンと離婚したのは、彼の俳優としての資質を疑ったため、と言われている。


第21回(1948年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「ハムレット
   「ジョニー・ベリンダ
   「赤い靴
   「蛇の穴」
   「黄金

主演男優賞
 ローレンス・オリヴィエ 「ハムレット」
   リュー・エアーズ 「ジョニー・ベリンダ」
   モンゴメリー・クリフト 「山河遥かなり
   ダン・デイリー 「WHEN MY BABY SMILES AT ME」
   クリフトン・ウェッブ 「愉快な家族」

主演女優賞
  ジェーン・ワイマン 「ジョニー・ベリンダ」
   イングリッド・バーグマン 「ジャンヌ・ダーク
   オリヴィア・デ・ハヴィランド 「蛇の穴」
   アイリーン・ダン 「ママの想い出
   バーバラ・スタンウィック 「私は殺される」

助演男優賞
  ウォルター・ヒューストン 「黄金」
   チャールズ・ビックフォード 「ジョニー・ベリンダ」
   ホセ・フェラー 「ジャンヌ・ダーク」
   オスカー・ホモルカ 「ママの想い出」
   セシル・ケラウェイ 「幸福の森」

助演女優賞
 クレア・トレヴァー 「キー・ラーゴ
   バーバラ・ベル・ゲディス 「ママの想い出」
   エレン・コービイ  「ママの想い出」
   アグネス・ムーアヘッド 「ジョニー・ベリンダ」
   ジーン・シモンズ 「ハムレット」

監督賞
 ジョン・ヒューストン 「黄金」
   アナトール・リトヴァク 「蛇の穴」
   ジーン・ネグレスコ 「ジョニー・ベリンダ」
   ローレンス・オリヴィエ 「ハムレット」
   フレッド・ジンネマン 「山河遥かなり」

脚本賞
<原案>
  「山河遥かなり」
   「ルイジアナ物語」
   「裸の町
   「赤い河
   「赤い靴」

<脚色>
 「黄金」
   「ジョニー・ベリンダ」
   「山河遥かなり」
   「蛇の穴」
   「異国の出来事

撮影賞
<白黒>  
 「裸の町」
   「異国の出来事」
   「ママの想い出」
   「ジョニー・ベリンダ」
   「ジェニーの肖像」

<カラー> 
  「ジャンヌ・ダーク」
   「カルメン
   「三銃士
   「ワイオミングの緑草

美術監督・装置賞
<白黒>  
  「ハムレット」
   「ジョニー・ベリンダ」

<カラー> 
 「赤い靴」
   「ジャンヌ・ダーク」

録音賞
 「蛇の穴」
   「ジョニー・ベリンダ」
   「MOONRISE」

編集賞
  「裸の町」
   「ジャンヌ・ダーク」
   「ジョニー・ベリンダ」
   「赤い河」
   「赤い靴」

特殊効果賞
  「ジェニーの肖像
   「海の呼ぶ声」

劇・喜劇映画音楽賞
 「赤い靴」
   「ハムレット」
   「ジャンヌ・ダーク」
   「ジョニー・ベリンダ」
   「蛇の穴」

ミュージカル映画音楽賞
 「イースター・パレード
   「皇帝円舞曲
   「踊る海賊
   「洋上のロマンス」
   「WHEN MY BABY SMILES AT ME」

歌曲賞
  「ボタンとリボン」Buttons son Bows (腰抜け二挺拳銃)
   「For Every Man There's a Woman」 (迷路)
   「It's Magic」 (洋上のロマンス)
   「This is the Moment」 (THE LADY IN ERMINE)
   「The Woody Woodpecker Song」 (WET BLANKET POLICY) 

衣装デザイン賞
<白黒>
 「ハムレット」
   「B.F.'s DAUGHTER」

<カラー>
 「ジャンヌ・ダーク」
   「皇帝円舞曲」

短編賞
<カートゥーン>
 「食いしん坊子鼠」
   「ミッキーとあざらし」
   「MOUSE WRECKERS」
   「ROBIN HOODLUM」
   「ドナルドと蟻の王国」

<1巻>
 「SYMPHONY OF A CITY」
   「ANNIE WAS A WONDER」
   「CINDERELLA HORSE」
   「SO YOU WANT TO BE ON THE RADIO(JOE McDOAKES SERIES)」
   「YOU CAN'T WIN」

<2巻>
 「あざらしの嵐」
   「THE CALGARY STAMPEDE」
   「GOING TO BLAZES」
   「SAMBA MANIA」
   「SHOW CAPERS」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「TOWARD INDEPENDENCE」
   「OPERATION VITTLES」
   「HEART TO HEART」

<長編>
 「THE SECRET LAND」
   「THE QUIET ONE」

特別賞
 「聖バンサン」
   (1948年の最優秀外国映画)
 イワン・ヤンドル
   (「ザ・サーチ」での傑出した子役演技)
 シド・グローマン
   (映画興行の水準を高める)
 アドルフ・ズーカー
   (アメリカ長編映画の父と呼ばれ、40年以上の奉仕)
 ウォルター・ウェンジャー
   (「ジャンヌ・ダーク」製作により世界にモラルを与えた)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 ジェリー・ウォルド

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2009.01.15 Thursday | 01:22 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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