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第17回(1944年)アカデミー賞

第17回(1944年)アカデミー賞

17回アカデミー賞作品賞「我が道を往く」第17回アカデミー賞trivia
〜同じ演技で主演・助演Wノミネート? 〜

★ これまで作品賞はメジャー各社の顔を立てるという意味合いもあり10作品がノミネートされていた。だが票が分散しすぎるという弊害が強まり、この年から5本に絞られることになった。

★ 教会を舞台としたヒューマニズムあふれる『我が道を行く』と、第一次大戦中のウドロー・ウィルソン大統領の伝記映画『Wilson』がともに10部門のノミネートを受けた。2作品の激突が話題となったが、『我が道を行く』に軍配があがった。『Wilson』は興行成績の不調が敗因と言われている。

★ アーヴィング・G・ターグバーグ賞のプレゼンターに、タールバーグ未亡人ノーマ・シアラーが登場し、拍手喝采をあびた。ノーマは既に再婚していた。

★ 主演男優賞を受賞した人気歌手ビング・クロスビーは、はじめてのドラマ演技での受賞だった。それまで、映画では歌を生かしたものや『珍道中』シリーズが中心だったが『我が道を行く』で俳優としても認められ、5年間マネー・メイキングスタートップの座をキープした。

★ 『我が道を行く』で助演男優賞を受賞したバリー・フィッツジェラルドは、同じ役で主演男優賞にもノミネートされていた。当時の主演賞では英語では単に「ベスト・パフォーマンス(最優秀演技)」というふれがきで、助演者は助演賞と最優秀演技賞両方にノミネートできるという規定も存在したため、ありえないことではなかった。だがひとりの俳優が同じ作品で主演と助演を兼ねるというちぐはぐな形態は問題視され、翌年から(同様のケースにおいては)投票が多い方の部門だけにノミネートされることが取り決められた。

★ イングリッド・バーグマンは『ガス燈』で見事、初受賞。昨年の受賞者で仲よしのジェニファー・ジョーンズよりオスカー像を受け取った。また『深夜の告白』でノミネートされていたバーバラ・スタンウィックはファンクラブに入っているほどのバーグマンファン。まるで自分のことのように喜んでいたという。授賞式当時、バーグマンは『我が道を往く』の続編『聖メリーの鐘』の撮影中だったため、「受賞できなかったらビング・クロスビーもレオ・マッケリー(『我が道を往く』で監督賞受賞)も口をきいてくれないのでは?と心配していた」と語っている。翌年、ビング、バーグマン、レオ・マッケリーの3つのオスカーを並べて宣伝したため、『聖メリーの鐘』は『我が道を往く』を超える大ヒットとなっている。

★ ボブ・ホープは2度目の特別賞を受賞。アカデミー終身会員の身分が与えられたが、ホープはコメディに冷たいアカデミー賞を皮肉り「こりゃ慰め賞だな」と語ったという。


第17回(1944年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
  「我が道を往く
   「深夜の告白
   「ガス燈
   「君去りし後
   「WILSON」

主演男優賞
 ビング・クロスビー 「我が道を往く」
   シャルル・ボワイエ 「ガス燈」
   バリー・フィッツジェラルド 「我が道を往く」
   ケイリー・グラント 「孤独な心」
   アレクサンダー・ノックス 「WILSON」

主演女優賞
  イングリッド・バーグマン 「ガス燈」
   クローデット・コルベール 「君去りし後」
   ベティ・デイヴィス 「愛の終焉」
   グリア・ガーソン 「パーキントン夫人」
   バーバラ・スタンウィック 「深夜の告白」

助演男優賞
  バリー・フィッツジェラルド 「我が道を往く」
   ヒューム・クローニン 「THE SEVENTH CROSS」
   クロード・レインズ 「愛の終焉」
   クリフトン・ウェッブ 「ローラ殺人事件
   モンティ・ウーリー 「君去りし後」

助演女優賞
 エセル・バリモア 「孤独な心」
   ジェニファー・ジョーンズ 「君去りし後」
   アンジェラ・ランズベリー 「ガス燈」
   アグネス・ムーアヘッド 「パーキントン夫人」
   アリーン・マクマホン 「DRAGON SEED」

監督賞
 レオ・マッケリー 「我が道を往く」
   アルフレッド・ヒッチコック 「救命艇
   ヘンリー・キング 「WILSON」
   オットー・プレミンジャー 「ローラ殺人事件」
   ビリー・ワイルダー 「深夜の告白」

脚本賞
<原案>
  「我が道を往く」
   「A GUY NAMED JOE」
   「救命艇」
   「NONE SHALL ESCAPE」
   「A GUY NAMED JOE」
   「THE SULLIVANS」

<オリジナル脚本>
 「WILSON」
   「凱旋の英雄万歳」
   「姉妹と水兵」
   「WINGS AND PRAYER」

<脚色>
 「我が道を往く」
   「深夜の告白」
   「ガス燈」
   「若草の頃
   「ローラ殺人事件」

撮影賞
<白黒>  
 「ローラ殺人事件」
   「深夜の告白」
   「DRAGON SEED」
   「ガス燈」
   「我が道を往く」
   「救命艇」
   「君去りし後」
   「東京上空三十秒
   「呪いの家」
   「ドーヴァーの白い崖」

<カラー> 
  「WILSON」
   「カバーガール
   「勝利の園」
   「キスメット」
   「LADY IN THE DARK」
   「若草の頃」

室内装置賞
<白黒>  
  「ガス燈」
   「ADDRESS UNKNOWN」
   「THE ADVENTURES OF MARK TWAIN」
   「クーパーの花婿物語」
   「ローラ殺人事件」
   「淑女と拳骨」
   「君去りし後」
   「芸人ホテル」

<カラー> 
 「WILSON」
   「THE CLIMAX」
   「カバーガール」
   「THE DESERT SONG」
   「キスメット」
   「LADY IN THE DARK」
   「姫君と海賊」

録音賞
 「WILSON」
   「ブラジル」
   「クーパーの花婿物語」
   「カバーガール」
   「深夜の告白」
   「春の序曲」
   「ハリウッド玉手箱」 
   「ルネ・クレールの明日を知った男」
   「MUSIC IN MANHATTAN」
   「A VOICE IN THE WIND」
   「キスメット」

編集賞
  「WILSON」
   「我が道を往く」
   「JANIE」
   「孤独な心」
   「君去りし後」

特殊効果賞
  「東京上空三十秒」
   「THE ADVENTURES OF MARK TWAIN」
   「炎のロシア戦線」
   「SECRET COMMAND」
   「君去りし後」
   「THE STORY OF DR.WASSELL」
   「WILSON」

劇・喜劇映画音楽賞
 「君去りし後」
   「ADDERSS UNKNOWN」
   「THE ADVENTURES OF MARK TWAIN」
   「情怨の谷」
   「クーパーの花婿物語」
   「クリスマスの休暇」
   「深夜の告白」
   「最後の対決」
   「血戦奇襲部隊」
   「WILSON」
   「UP IN MABLE'S ROOM」
   「孤独な心」
   「VOICE IN THE WIND」
   「夏の嵐」
   「THE HAIRYAPE」
   「JACK LONDON」
   「ルネ・クレールの 明日を知った男」
   「キスメット」
   「姫君と海賊」
   「THREE RUSSIAN GIRLS」

ミュージカル映画音楽賞
 「カバーガール」
   「ブラジル」
   「HIGHER AND HIGHER」
   「ハリウッド玉手箱」
   「IRISH EYES ARE SMILING」
   「KNICKERBOCKER HOLIDAY」
   「若草の頃」
   「THE MERRY MONAHANS」
   「LADY IN THE DARK」
   「LADY LET'S DANCE」
   「ダニー・ケイの新兵さん」
   「MINSTREL MAN」
   「ニューヨークの饗宴」
   「SONG OF THE OPEN ROAD」

歌曲賞
  「星にスイング」 Swinging on a Star  (我が道を往く)
   「I Couldn't Sleep a Wink Last Night」 (HIGHER AND HIGHER )
   「I'll Walk Alone」 (FOLLOW THE BOYS)
   「I'm Making Believe」 (SWEET AND LOW-DOWN)
   「Long Ago and Far Away」 (カバーガール)
   「Now I Know」 (ダニー・ケイの新兵さん)
   「Remember Me to Carolina」 (Remember Me to Carolina)
   「Rio De Janeiro」 (ブラジル)
   「Silvet Shadows and Golden Dreams」 (LADY LET'S DANCE)
   「Sweet Dreams Sweetheart」 (ハリウッド玉手箱)
   「Too Much in Love」 (SONG OF THE OPEN ROAD)
   「トローリー・ソング」The Trolley Song  (若草の頃)

短編賞
<カートゥーン>
 「ねずみ取り虎の巻」
   「AND TO THINK A SAW IT ON MULBERRY STREET」
   「THE DOG, CAT SND CANARY」
   「FISH FRY」
   「グーフィのフットボール教室」
   「MY BOY,JOHNNY」
   「SWOONER CROONER」

<1巻>
 「WHO'S WHO IN ANIMAL LAND」
   「BLUE GRASS GENTLEMAN」
   「JAMMIN'THE BLUES」
   「MOVIE PESTS」
   「50TH ANNIVERSARY OF MOTION PICTURES」

<2巻>
 「I WON'T PLAY」
   「BOMBALERA」
   「MAIN STREET TODAY」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「WITH THE MARINES AT TARAWA」
   「ARTURO TOSCANINI」
   「NEW AMARICANS」

<長編>
 「THE FIGHTING LADY」
   「RESISTING ENEMY INTERROGATION」

特別賞
 マーガレット・オブライエン
   (傑出した子役演技)
 ボブ・ホープ
(アカデミーへの多岐にわたる貢献で終身会員に)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 ダリル・F・ザナック

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2009.01.12 Monday | 00:17 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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2017.04.26 Wednesday | 00:17 | - | - | - |

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