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第16回(1943年)アカデミー賞

第16回(1943年)アカデミー賞

16回アカデミー賞作品賞「カサブランカ」第16回アカデミー賞trivia
〜『カサブランカ』が時流に乗って作品賞!〜

★ 1942年11月8日、英米連合軍が北アフリカのカサブランカ等に奇襲攻撃を開始した。メディアはカサブランカについて頻繁に報道。戦勝ムードを盛り上げた。作品賞受賞の『カサブランカ』は、そんな時流に乗るべく製作され、脚本すら完成していない状態でクランクインした。この時期に作られた映画の1/3は直接もしくは間接的に戦争を扱っていて、"戦争目的を正当化し、アメリカ国民の士気を高めるため"映画は大きな役割を果たした"らしいデス。

★ 『カサブランカ』は当初ロナルド・レーガンとセクシー女優ヘディ・ラマーの共演で企画されていた。ところが2人のスケジュールの調整がつかなかったため、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが起用されることになった。

★ ハンフリー・ボガートは『カサブランカ』で初ノミネートを受けた。もし受賞したらどんなコメントをしますか?と質問を受けたボガートは「誰にも感謝しない。自分にはその価値があるというだけだ」と虚栄を張った。結局、オスカーは『ラインの監視』で"反ナチズムの闘士"を演じた名優ポール・ルーカスの手にわたった。負けたボガートは「俳優の能力を正当に評価する唯一の方法は全員に黒タイツをはかせて「ハムレット」でも朗読させることだ」と吐き捨てた。

★ イングリッド・バーグマンは『カサブランカ』ではなく、『誰が為に鐘が鳴る』でのノミネート。バークマンは『カサブランカ』について「ヒロインのイメージがころころ変わりやりにくかった」と語り『カサブランカ』の演技が賞の対象になるとは思っていなかったようだ。また、作品賞を受賞したときも「なんであんなのが?」とひどく驚いたらしい。(バーグマンは正しい!)

★ 主演女優賞は『聖処女』のジェニファー・ジョーンズ。ジェニファーは無名俳優ロバート・ウォーカーと結婚していたが、セルゼニックと親密で離婚が噂されていた。受賞にあたってセルゼニックの威光が働いたことが明白であった。

★ 『So Proudly We Hail』はボーレット・ゴダールとクローデット・コルベールのW主演。ところが出演時間がコルベールより少ないという理由で、ボーレット・ゴダールが助演でノミネートされた。こんな理由で助演と分類してよいのか?と物議を醸した。


第16回(1943年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「カサブランカ
   「誰が為に鐘は鳴る
   「天国は待ってくれる
   「町の人気者」
   「軍旗の下に」
   「キュリー夫人
   「THE MORE THE MERRIER」
   「牛泥棒
   「聖処女
   「ラインの監視」

主演男優賞
 ポール・ルーカス 「ラインの監視」
   ハンフリー・ボガート 「カサブランカ」
   ゲイリー・クーパー 「誰が為に鐘は鳴る」
   ウォルター・ピジョン 「キュリー夫人」
   ミッキー・ルーニー 「町の人気者」

主演女優賞
  ジェニファー・ジョーンズ 「聖処女」
   ジーン・アーサー 「THE MORE THE MERRIER」
   イングリッド・バーグマン 「誰が為に鐘は鳴る」
   ジョーン・フォンテイン 「永遠の処女」
   グリア・ガーソン 「キュリー夫人」

助演男優賞
  チャールズ・コバーン 「THE MORE THE MERRIER」
   チャールズ・ビックフォード 「聖処女」
   J・キャロル・ネイシュ 「サハラ戦車隊
   クロード・レインズ 「カサブランカ」
   エイキム・タミロフ 「誰が為に鐘は鳴る」

助演女優賞
 カティーナ・パクシヌー 「誰が為に鐘は鳴る」
   グラディス・クーパー 「聖処女」
   ポーレット・ゴダード 「SO PROUDIY WE HAIL」
   アン・リビアー 「聖処女」
   ルシール・ワトソン 「ラインの監視」

監督賞
 マイケル・カーティス 「カサブランカ」
   クラレンス・ブラウン 「町の人気者」
   ヘンリー・キング 「聖処女」
   エルンスト・ルビッチ 「天国は待ってくれる」
   ジョージ・スティーヴンス 「THE MORE THE MERRIER」

脚本賞
<原案>
 「町の人気者」
   「北大西洋」
   「THE MORE THE MERRIER」
   「疑惑の影
   「DESTINATION TOKYO」

<オリジナル脚本>
 「カナリヤ姫」
   「空軍」
   「軍旗の下に」
   「電撃作戦」
   「SO PROUDIY WE HAIL」

<脚色>
 「カサブランカ」
   「聖処女」
   「ラインの監視」
   「浮世はなれて」
   「THE MORE THE MERRIER」

撮影賞
<白黒>  
 「聖処女」
   「空軍」
   「カサブランカ」
   「駆潜艇K-225」
   「熱砂の秘密
   「町の人気者」
   「キュリー夫人」
   「電撃作戦」
   「サハラ戦車隊」
   「SO PROUDIY WE HAIL」

<カラー> 
  「オペラの怪人
   「誰が為に鐘は鳴る」
   「天国は待ってくれる」
   「HELLO, FRISCO, HELLO」
   「家路
   「THOUSANDS CHEER」

室内装置賞
<白黒>  
  「聖処女」
   「熱砂の秘密」
   「高度20,000フィート」
   「キュリー夫人」
   「MISSION TO MOSCOW」
   「電撃作戦」

<カラー> 
 「オペラの怪人」
   「誰が為に鐘は鳴る」
   「THE GANG'S ALL HERE」
   「ロナルド・レーガンの 陸軍中尉」
   「THOUSANDS CHEER」

録音賞
 「THIS LAND IS MINE」
   「死刑執行人もまた死す
   「硝煙の新天地」
   「キュリー夫人」
   「電撃作戦」
   「オペラの怪人」
   「サハラ戦車隊」
   「聖処女」
   「ロナルド・レーガンの陸軍中尉」
   「RIDING HIGH」
   「SALUDOS AMIGOS」
   「SO THIS IS WASHINGTON」

編集賞
  「空軍」
   「カサブランカ」
   「熱砂の秘密」
   「誰が為に鐘は鳴る」
   「聖処女」

特殊効果賞
  「潜航決戦隊
   「空軍」
   「電撃作戦」
   「SO PROUDLY WE HAIL!」
   「ボンバー・ライダー/世紀のトップ・ガン」
   「STAND BY FOR ACTION」

劇・喜劇映画音楽賞
 「聖処女」
   「海を渡る唄」
   「カサブランカ」
   「硝煙の新天地」
   「電撃作戦」
   「キュリー夫人」
   「死刑執行人もまた死す」
   「硝煙のカンサス」
   「誰が為に鐘は鳴る」
   「キャグニイの新聞記者」
   「HI DIDDLE DIDDLE」
   「黒い足音」
   「LADY OF BURLESQUE」
   「THE MOON AND SIXPENCE」
   「THE COMMANDOS STRIKE AT DAWN」
   「VICTORY THROUGH AIR POWER」

ミュージカル映画音楽賞
 「ロナルド・レーガンの陸軍中尉」
   「オペラの怪人」
   「SOMETHING TO SHOUT ABOUT」
   「青空に踊る
   「ラテン・アメリカの旅」
   「THOUSANDS CHEER」
   「STAGE DOOR CANTEEN」
   「STAR SPANGLED RHYTHM」
   「HIT PARADE OF 1943」※ 後CHANGE OF HEARTに改題
   「CONEY ISLAND」

歌曲賞
  「知らないでしょう」 You'll Never Know (HELLO FRISCO,HELLO)
   「Change of Heart」 (CHANGE OF HEART)
   「Happiness Is a Thing Called Joe」 (キャビン イン ザ スカイ
   「My Shining Hour」 (青空に踊る)
   「サルドス・アミーゴス」 Saludos Amigos (ラテン・アメリカの旅)
   「Say a Prayer for the Boys Over There」 (HERS TO HOLD)
   「HERS TO HOLD」 (STAR SPANGLED HEART)
   「They're Either Too Young or Too Old」 (THANK YOUR LUCKY STARS)
   「We Mustn't Say Good Bye」 (STAGE DOOR CANTEEN)
   「You'd Be So Nice to Come Home To」 (SOMETHING TO SHOUT ABOUT)

短編賞
<カートゥーン>
 「星条旗よ永遠にの巻」
   「THE DIZZY ACROBAT」
   「THE FIVE HUNDRED HATS OF BARTHOLOMEW CUBBINS」
   「GREETINGS,BAIT」
   「IMAGINATION 」
   「REASON AND EMOTION」

<1巻>
 「AMPHIBIOUS FIGHTERS」
   「CAVALCADE OF THE DANCE WITH VELOZ AND YOLANDA」
   「CHAMPIONS CARRY ON」
   「HOLLYWOOD IN UNIFORM」
   「SEEING HANDS」

<2巻>
 「HEAVENLY MUSIC」
   「LETTER TO A HERO」
   「MARDI GRAS」
   「WOMEN AT WAR」

ドキュメンタリー映画賞
<短編>
 「DECEMBER 7TH」
   「CHILDREN OF MARS」
   「PLAN FOR DESTRUCTION」
   「SWEDES IN AMERICA」
   「TO THE PEOPLE OF THE UNITED STATES」
   「TOMORROW WE FLY」
   「YOUTH IN CRISIS」

<長編>
 「DESERT VICTORY」
   「BATTLE OF RUSSIA」
   「BAPTISM OF FIRE」
   「REPORT FROM THE ALEUTIANS」
   「WAR DEPARTMENT REPORT」

特別賞
 ジョージ・パル
   (短編「パッペトゥーン」シリーズの技術)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 ハル・B・ウォリス

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2009.01.12 Monday | 00:15 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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