映画のメモ帳+α

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第14回(1941年)アカデミー賞

第14回(1941年)アカデミー賞

14回アカデミー賞作品賞「わが谷は緑なりき」第14回アカデミー賞trivia
〜物議を呼んだ『市民ケーン』、2人の姉妹の闘い〜

★ 新聞王ウィリアム・ハーストをモデルとした『市民ケーン』。ハースト系新聞社はあらゆる手を使って映画公開を妨害した。ハーストは配給会社に圧力をかけ、ネガとプリントを焼却すれば全経費を補償するとまで言ったという。ハースト系のコラムニスト、ルエラ・バースンズとライバル、ヘッダ・ポッパーの争いにまで発展していた。作品の評価は高く多くの映画賞を獲得。アカデミー賞でも9部門のノミネートを得た。授賞式では声援とブーイングが乱れ飛んだ。結局『市民ケーン』は脚色賞1つの受賞に終わった。

★ この年の話題はオリヴィア・デ・ハヴィランドジョーン・フォンテイン姉妹が揃って主演女優賞にノミネートされていたことである。ともに東京生まれ、1935年のデビューで、年齢はひとつ違い、あまり似ておらず仲もよくないと噂されている2人。
ハヴィランドとフォンテインオリヴィアは前年の作品賞受賞作『レベッカ』のタイトルロールを演じたがっており、だが、オリヴィアの所属するワーナーが彼女を他社に貸し出すのを拒否した。ワーナーはオリヴィアが他社作品『風と共に去りぬ』で注目を浴びたことを面白く思っていなかったからだ。そしてレベッカ役は妹ジョーン・フォンテインに渡りオスカー・ノミネートを獲得した。翌年、ともに主演女優賞にノミネートされたが、受賞は妹。姉は大きな拍手を贈り、新聞は"美しい姉妹愛"を称えたが...。その実態は5年後に明らかになる。


★ 「魅力ある大根役者」と呼ばれていたゲイリー・クーパーが主演男優賞に輝いた。クーパーは「オスカーを待つこと15年...」とスピーチするも、ステージにオスカー像を置き忘れたまま引き上げてしまった。

★ 助演女優賞はメアリー・アスター。貞淑な妻などの役どころが多い美人女優だが、実生活は波乱づくし。1人めの夫は飛行機事故死。1936年2人目の夫との離婚訴訟中に浮気相手との秘め事などが綴られている日記が公表されてしまい大スキャンダルに発展した。彼女の"purple diary”にはこう書かれていたという。参考

"Ah desert night-with George's body plunging into mine, naked under the stars..."

この"ああ、砂漠の夜"は流行語になったそうである。
それから5年、スキャンダルを乗り越えて受賞となった。


第14回(1941年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは原則としてamazon

作品賞
  「わが谷は緑なりき
   「塵に咲く花」
   「市民ケーン
   「幽霊紐育を歩く
   「偽りの花園
   「マルタの鷹
   「我が道は遠けれど」
   「ヨーク軍曹
   「断崖
   「HOLD BACK THE DAWN」

主演男優賞
 ゲイリー・クーパー 「ヨーク軍曹」
   ケイリー・グラント 「愛のアルバム
   ウォルター・ヒューストン 「悪魔の金」
   オーソン・ウェルズ 「市民ケーン」
   ロバート・モンゴメリー 「幽霊紐育を歩く」

主演女優賞
  ジョーン・フォンテイン 「断崖」
   ベティ・デイヴィス 「偽りの花園」
   オリヴィア・デ・ハヴィランド 「HOLD BACK THE DAWN」
   グリア・ガーソン 「塵に咲く花」
   バーバラ・スタンウィック 「教授と美女

助演男優賞
  ドナルド・クリスプ 「わが谷は緑なりき」
   ウォルター・ブレナン 「ヨーク軍曹」
   チャールズ・コバーン 「THE DECIL AND MISS JONES」
   ジェームズ・グリーソン 「幽霊紐育を歩く」
   シドニー・グリーンストリート 「マルタの鷹」

助演女優賞
 メアリー・アスター 「偉大な嘘」
   マーガレット・ワイチャーリイ 「ヨーク軍曹」
   サラ・オールグッド 「わが谷は緑なりき」
   テレサ・ライト 「偽りの花園」
   パトリシア・コリンジ  「偽りの花園」

監督賞
  ジョン・フォード 「わが谷は緑なりき」
   アレクサンダー・ホール 「幽霊紐育を歩く」
   ハワード・ホークス 「ヨーク軍曹」
   オーソン・ウェルズ 「市民ケーン」
   ウィリアム・ワイラー 「偽りの花園」

脚本賞
<原案>
  「幽霊紐育を歩く」
   「教授と美女」
   「レディ・イヴ
   「群衆
   「ミュンヘンへの夜行列車」

<オリジナル脚本>
  「市民ケーン」
   「THE DECIL AND MISS JONES」
   「ヨーク軍曹」
   「TALL,DARK AND HANDSOME」
   「愛の鐘はキッスで鳴った」

<脚色>
 「幽霊紐育を歩く」
   「HOLD BACK THE DAWN」
   「わが谷は緑なりき」
   「偽りの花園」
   「マルタの鷹」

撮影賞
<白黒>
  「わが谷は緑なりき」
   「THE CHOCOLATE SOLDIER」
   「市民ケーン」
   「ジキル博士とハイド氏
   「幽霊紐育を歩く」
   「HOLD BACK THE DAWN」
   「ヨーク軍曹」
   「銀嶺セレナーデ
   「砂丘の敵」
   「美女ありき

<カラー>
 「血と砂
   「ALOMA OF THE SOUTH」
   「最後の無法者」
   「塵に咲く花」
   「急降下爆撃隊」
   「LOUISIANA PURCHASE」

室内装置賞
<白黒>
 「わが谷は緑なりき」
   「市民ケーン」
   「焔の女」
   「HOLD BACK THE DAWN」
   「生きている死骸」
   「偽りの花園」
   「ヨーク軍曹」
   「THE SON OF MONTE CRISTO」
   「砂丘の敵」
   「美女ありき」
   「WHEN LADIES MEET」

<カラー>
  「塵に咲く花」
   「血と砂」
   「LOUISIANA PURCHASE」

録音賞
 「美女ありき」
   「新婚第一歩」
   「教授と美女」
   「THE CHOCOLATE SOLDIER」
   「市民ケーン」
   「THE DEVIL PAYS OFF」
   「わが谷は緑なりき」
   「嘆きの白薔薇」
   「ヨーク軍曹」
   「ひばり」
   「TOPPER RETURNS」

編集賞
 「ヨーク軍曹」
   「市民ケーン」
   「ジキル博士とハイド氏」
   「わが谷は緑なりき」
   「偽りの花園」

特殊効果賞
 「空の要塞」
   「ALOMA OF THE SOUTH SEAS」
   「大編隊」
   「海の狼」
   「THE INVISIBLE WOMAN」
   「美女ありき」
   「TOPPER RETURNS」
   「A YANK IN THE R.A.F」

劇映画音楽賞
  「悪魔の金」
   「裏街」
   「教授と美女」
   「わが谷は緑なりき」
   「死霊が漂う孤島」
   「市民ケーン」
   「ジキル博士とハイド氏」
   「断崖」
   「生きている死骸」
   「HOLD BACK THE DAWN」
   「偽りの花園」
   「リディアと四人の恋人」
   「砂丘の敵」
   「ヨーク軍曹」
   「THIS WOMAN IS MINE」
   「淑女超特急」
   「SO ENDS OUR Night」
   「MERCY ISLAND」
   「美しき生涯」
   「THANKS A MILLION」

ミュージカル音楽賞
  「ダンボ
   「凸凹二等兵の巻」
   「踊る結婚式」
   「銀嶺セレナーデ」
   「いちごブロンド」
   「THE CHOCOLATE SOLDIER」
   「ICE CAPADES」
   「ブルースの誕生
   「SUNNY」
   「ALL AMERICAN CO-ED」

歌曲賞
  「思い出のパリ」 (LADY BE GOOD)
   「わたしの赤ちゃん」 (ダンボ)
   「Be Honest With Me」 (RIDIN'ON A RAINBOW)
   「Blues in the Night」 (BLUES IN THE NIGHT)
   「Boogie Woogie Bugle Boy of Company B」 (凸凹二等兵の巻)
   「Chattanooga Choo Choo」 (銀嶺セレナーデ)
   「Out of the Silence」 (ALL AMERICAN CO-ED)
   「Since I Kissed My Baby Goodbye」 (踊る結婚式)
   「Dolores」 (LAS VEGAS NIGHTS)

短編賞
<カートゥーン>
 「ミッキーの子ねこ」
   「BOOGIE WOOGIE BUGLE BOY OF COMPANY B」
   「HIAWATHA'S RABBIT HUNT」
   「HOW WAR CAME」
   「トムとジェリーのクリスマス・イブ」
   「建築交響楽」
   「THE ROOKIE BEAR」
   「RHYTHM IN THE RANKS」
   「SUPERMAN NO.1」
   「ドナルドとサボ学生」

<1巻>
 「OF PUPS AND PUZZLES」
   「ARMY CHAMPIONS」
   「BEAUTY AND THE BEACH」
   「DOWN ON THE FARM」
   「FORTY BOYS AND A SONG」
   「KINGS OF THE TUR」
   「SAGEBRUSH AND SILVER」

<2巻>
 「MAIN STREET ON THE MARCH」
   「ALIVE IN THE DEEP」
   「FORBIDDEN PASSAGE」
   「巴里の歓び」
   「THE TANKS ARE COMING」

ドキュメンタリー映画賞
  「CHURCHILL'S ISLAND」
   「ADVENTURES IN THE BRONX」
   「BOMBER」   
   「CHRISTMAS UNDER FIRE」
   「LETTER FORM HOME」
   「LIFE OF A THOROUGHBRED」
   「NORWAY IN REVOLT」
   「SOLDIERS OF THE SKY」
   「WAR CLOUDS IN THE PACIFIC」

特別賞
  レイ・スコット
   (困難で危険な状態の中で、16ミリカメラで中国革命記録映画『kukan』を製作)
  英広報省
   (RAFの英雄行為を記録した『Target For Tonight』の製作)
  レオポルド・ストコフスキー
   (『ファンタジア』における映像と結合した音楽の効果)
  ウォルト・ディズニー、ウィリアム・ギャリティ、ジョン・N・A・ホーキンスおよびRCA製作者
   (『ファンタジア』におけるサウンドの使用)

アーヴィング・G・タールバーグ記念賞
 ウォルト・ディズニー

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2009.01.11 Sunday | 00:10 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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2017.04.17 Monday | 00:10 | - | - | - |

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