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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか

大ベストセラーとなった『ウェブ進化論』は、主として現在のWeb状況の解説のほうが主体になっていた感があるが、今回はそれを踏まえた上でのWeb2.0時代における"生き方"に重点をおいて説いている。

評価:
梅田 望夫
Amazonおすすめ度:
好きを貫いて楽しく生きる
タイトルの通り
面白いけど読みづらい・・・。


ウェブ進化とおいて、われわれは「一身にして二生を経る」時代に生きるという。

ところが世の中はいまだに....

エスタブリッシュ層の中枢に座る大企業経営者、官僚、マスメディア幹部の大半が、いったん属した組織を辞めたという個人的経験をまったく持たない。だから「大組織を離れる」イコール「路頭に迷う」「人生のレールをはずれる」みたいな極端な表現をカジュアルに口にし、それがあたかも真実であるかのような錯覚を人々に与える。じっさい彼らの大半は「目の前にあるすべきことに情熱を注ぐこと」ができた人であり、そうでない人への想像力を欠いているのだ。「好きを貫いて生きていけるほど、世の中、甘いもんじゃない」という大人の言葉は、日本社会の中枢にいる人々の傾向と表裏一体をなすものである。

これは本当にそう感じる。リアルの社会では一度でも道をはずしたら、もう負け犬と認定されかねないのである。自分たちを肯定するために、「好きを貫いている」人たちを迫害しているような印象すらある。“天職”を見つけるために”転職”を繰り返す人に日本のリアル社会はまだまだ冷たい。93Pに”大組織で成功できる要素”が描かれているが、おそらくこれに該当する人はネットには関心は示さないだろう。リアル社会だけで十分満足しているのである。もちろん、 世の中そんな結構な人たちばかりではない。じゃあ、その人たちはどうすればよいかというと

「対象をどれだけ好きなのか」「対象にどれだけ没頭できるのか」というじつにシンプルな競争原理が誰の前にも敷かれ、やる気のある人ならどこまでも伸びていける自由な環境であり、

「できるから」ではなく「好きだから」でなくては長続きしない。だからこそ、対象をどれだけ愛せるか、どれだけ「好き」なのかという「好きということのすさまじさ」の度合いが競争力の源泉になる。

自分の周囲から垣間見えるリアル世界に希望が持てなかった人でも、高速道路を疾走することで実力がつき自信が生まれれば、その結果としてリアル世界への新しい意欲も生まれよう。それをきっかけとして、リアル世界における自分にとっての正しい場所を見つけられれば、リアル社会もまったく新しいものに見えてくるのではないか。

リアル世界に充足感を得られなかった人は、もうひとつの世界でひたすら”すさまじい好き”を貫くことによってリアル世界に還元していこうという意味だろう。

ネット世界のないときには、「好きを貫くこと」は単なる自己満足以上のものにはなりえず、不特定多数の人に、その"好きを貫いた成果"を公開することはできなかった。今の時代はそれができるのである。この差はかなり大きい。そしてネット上の不特定多数を信頼し、閉から開へのマインドセットの転換を図る必要があると主張する。

正直言うとこれはかなり難しいと感じる。とくに日本ではまだまだ、ネットはネガティブ・イメージの普及に威力を発揮している感が強い。情報の開放と不特定多数への信頼 − これはかなり自信がないとできないことである。その自信はやはり好きなことへのすさまじい情熱からしか生まれない。好きを貫き、ネットの善を直視すれば、「一身にして二生を経る」ことができるのか?そう信じるところから二生への道はきっと始まるのだろう。

この本は完全に学生などかなり若い人に向けた本で、今現実に"それほど若くない路頭に迷ってしまっている"人にとっては、10年前に教えてくれたら(笑)と思う内容も多々ある。梅田氏の実体験も交えたエピソードは若い人ならかなり参考になるのだろう。
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注 当初は2007年11月10日発売の書でありますが、編集の都合上それ以前の日付で記事をアップロードしております。

梅田 望夫著 『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか

2007.08.24 Friday | 11:18 | web2.0 | comments(0) | trackbacks(1) |

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2017.03.26 Sunday | 11:18 | - | - | - |

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梅田望夫著 『ウェブ時代をゆく−いかに働き、いかに学ぶか』 就活中の君にこそ読んで欲しいウェブ時代の人生指南書
あとがきで述べられているように、この『ウェブ時代をゆく−いかに働き、いかに学ぶか』は、ウェブ時代の意味を描いた『ウェブ進化論』と対になった「その時代に生まれる新しい生き方の可能性」をテーマとしている。 そして、志さえ持てば、ウェブは「人生のインフラ」
(学問する! 2010/02/18 12:24 AM)

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