映画のメモ帳+α

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YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ

評価:
神田 敏晶
Amazonおすすめ度:
動画共有サイト解説本
テレビは過去のものになるのか?
googleとyoutube
動画サイトによく見受けられるプリロール広告(お目当ての動画が再生される前にCMを強制的に見させられるもの)には本当にイライラする。早く終われとしか思わず、そのCMに悪意を感じることもしばしばだ。その点、YouTubeは広告が小さいからいい。

Web2.0でビジネスが変わる』に続く神田敏晶氏のWeb2.0本である。神田氏がビデオ・ジャーナリストであるということも大いに関係しているのだろう。
『Web2.0で〜』より一層興味深い内容となっている。

2006年8月、『スターウォーズ』の本編がYouTube上にアップされてしまい、ジョージ・ルーカス監督は削除を要求した。ジョージ・ルーカスは映画界においていち早く、キャラクターグッズなどの権利ビジネスに目をつけたことで知られている。YouTubeは本編だけでなく、本編をもとにしたパロディ作品も削除した。ところが、ルーカスは「パロディはひとつの作品であり、それまで削除する必要はない」としてパロディ作品の再掲載を求めたというエピソードが紹介されている。さすが、ジョージ・ルーカス御大、時代の気分みたいなものはよく把握されていらっしゃる。『ウェブ人間論』の中で、グーグルやはてなの社員がいかに『スターウォーズ』に感化されているかというエピソードが紹介されていたが、ルーカス御大もそのことをご存知なのだろうか?パロディに使われれば使われるほど元ネタにとっては宣伝になる。コロッケに物真似されたことがきっかけで復活した美川憲一みたいなものである。

"ネガティブな方向にしかYouTubeを使えない日本人の感覚が世界で疑われているのは間違いない"という指摘には、思い当たるフシのある人も多いだろう。芸能人の謝罪記者会見なんて見たりしませんでしたか?

個人的にYouTubeの可能性を強く感じるのは報道分野です。今までなら、各メディアが"自主規制"していたような映像が、リアルなビデオニュースとして出てくるのではないかと...。単なる話題性を狙ったようなものではなく社会的に意義がある、しっかりとしたメッセージがこめられたものが次々出てきたりすると面白い。YouTubeで失言映像が流れてしまったために、大臣が辞任するとか。あ、これはネガティブな使い方だな(汗)

神田氏は、米ABCテレビが自社Webサイトから人気番組のダウンロード配信を始めたことを例にあげ、オンライン視聴は従来のテレビ視聴を損なうものではなく、補完するものだとの見方が支持されつつあることを指摘する。

>もし、テレビ局が一度放送し終えた映像を、いつでも再放送して見られるサービスを提供していたら、ユーチューブなどよりもはるかに視聴率を稼げたはずだ。

>日本のテレビ局がユーチューブを否定し、「失われていた視聴」を取り戻すせっかくのチャンスを断ち切ってしまったのはとてももったいないこと

>テレビで一度放送されるだけで終わる番組よりも、ネットで再配信されるほうがコンテンツの価値は高まる傾向にあるということをもっと知ってほしい

という主張にはうなづく人も多いだろう。
TV局は人気番組をDVD化して高価で売ればよいと思っているのかもしれない。
最近のテレビドラマは、途中から見た人でも意味がわかるように何度も同じ場面を繰り返したりする。放送直後にネットで見ることができるようにすれば、ああいううざい演出をしなくてすみ、ドラマのクオリティも上がるような気がする。たとえプリロール広告があったとしても視聴者は歓迎するはずだ。視聴者を無料動画サイトに走らせるくらいなら、自分たちでやってしまったほうが早い気がする。

Web2.0時代の対応としては、テレビに限らず、新聞、出版、映画...皮肉なことにもマスメディアが一番遅れているような気がしてならない。Webと共存しようというより、自分の縄張りを侵食されるのでは?という警戒心ばかりが先走り、そのあげくWebの影響力をかなり低く見積もっている傾向がある。娯楽情報を得意とする出版社の編集者が「ブログは単なる日記」と言い張ったのをみて唖然としたことを覚えている。何年前の感覚だろうか...。マスメディアはWebと共存し、お互いの価値を高めあう方法をもう少し真剣に探してほしいと願わずにはいられない。
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神田 敏晶 著 『YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ

2007.08.21 Tuesday | 20:17 | web2.0 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.10.20 Friday | 20:17 | - | - | - |

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