映画のメモ帳+α

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グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する

評価:
佐々木 俊尚
Amazonおすすめ度:
グーグルについてよくわかる本だが…
わずか2年前の書籍であるが、随分古く感じる
ネタとしては少し古いけど…
非常に挑発的な本である。
ちょっと目次を見てみただけで「破壊戦略」「サーチエコノミー」「キーワード広告」
「ロングテール」「アテンション」「巨大な権力」といったキーワードを各章に掲げ、そしてその横には
googleが
「すべてを破壊していく」
「すべてを凌駕していく」
「すべてを再生していく」
発信選別支配...とてつもなく社会から超越した存在をイメージさせる枕詞が立ち並んでいる。

第一章ではグーグルニュースの登場に当初反発していた読売・毎日・産経などの各新聞も、3ヶ月もしないうちにグーグル様に従わなければならなかった現実が描かれている。
興味深いのは、一見、より保守的に思える地方紙やローカルテレビ局などは"自社のホームページのアクセスアップにつながり、知名度も高まる"と最初からグーグルに協力的だったということ。この対応の違いはまさにWeb2.0時代を象徴するかのようだ。

既製の価値観がグーグルによって次々と壊されていく事例をわかりやすく解説してある。
グーグルやアマゾンが作り出した「ロングテール現象
電通などの大手代理店が今まで相手にもしなかった小さなマーケットを対象にしたものだ。

著者の佐々木俊尚氏は毎日新聞社、アスキーを経て、IT企業や「Web2.0」現象についての執筆を中心に活動するフリージャーナリスト。ジャーナリストらしい視点でグーグルに代表されるWeb2.0現象を切り取っていく。

梅田 望夫氏の『ウェブ進化論』があえて触れなかったグーグルの弱点についても次々指摘しており、グーグルに代表されるネット社会の今後に懐疑的な人にとっては当書のほうがとっつきやすいだろう。
2005年9月に刊行された『アテンション!』という本を引用しながら、今はそれぞれの情報がどれだけ人々の注目(アテンション)を集めるかということが最大の価値となっていることを繰り返し指摘していく。




すべては司祭グーグルに取り込まれていく、といった主旨の記載にはやや煽りすぎという気がしなくもない。当書もたびたび指摘しているようにグーグルかて完璧ではない。自分もグーグルの提供する各サービスをよく利用させてもらっているが、いずれも使い勝手は70点といったところ。個別サービスならグーグルより優れたものはいくつもある。ただ、総合力ではグーグルが群を抜いていることは明らかであり、今のところグーグルに代わる司祭は登場する気配はない。

ウェブ進化論』とは対照的なアプローチであることから、発売前から話題となり比較されたという『グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する』。すでに多くの人が指摘していることであるが、両方読むことによってはじめて、今後のweb2.0社会の進むべき方向がバランスよく見えてくると思う。
ただ、両書とも一致して主張していることがある。グーグルが行っている情報開放の流れ −この本の言葉を借りれば破壊活動か− はもう誰も止められない。これだけは確かなことのようだ。
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佐々木 俊尚 『グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する』(amazon)

2007.08.18 Saturday | 13:00 | web2.0 | comments(0) | trackbacks(0) |

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2017.08.15 Tuesday | 13:00 | - | - | - |

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