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第5回(1931〜1932年)アカデミー賞

第5回(1931〜1932年)アカデミー賞

第5回アカデミー賞作品賞グランドホテル第5回アカデミー賞trivia
〜男優賞は受賞者2人!〜

★作品賞に輝いたのは『グランドホテル』。グレタ・ガルボ、ジョーン・クロフォード、ジョン・バリモア、ライオネル・バリモア、ウォーレス・ビアリーといった当時のMGMスターを総動員して製作された作品。背景が全く異なる人物がたまたま同じホテルに泊まったことによって繰り広げられる、後に"グランドホテル形式"と呼ばれるようになった群集劇である。この年一番の大ヒットとなっている。ちなみに、『グランドホテル』は作品賞を受賞しながら他部門において受賞はおろか、ノミネートすらされていないという不可思議なことが起こっている。5人のスターそれぞれに"見せ場"が用意されているため散乱した印象を与えた、MGM支配への反発などが理由として考えられているが...。『ブロードウェイ・メロディ』と『戦艦バウンティ号の叛乱』も受賞は作品賞のみで終わっているが、もともと作品賞しかノミネートされていなかったケースは『グランドホテル』だけである。作品を観た人ならわかると思いますが、『グランドホテル』は5大スター共演の話題を抜きにしても、極めて上質なドラマ映画。監督賞や脚本賞などで受賞、または候補にあがってもおかしくなかった。まあ、理由はネタミでしょうね。

★ 男優賞において『ジキル博士とハイド氏』のフレデリック・マーチと『チャンプ』のウォーレス・ビアリーが同時受賞となった。総投票数ではフレデリック・マーチが1票上回っていたが、当時の規約では"第1位と次点の差が3票以内であれば両者ともに受賞"となっていた。思わぬ2人受賞にアカデミー事務局は慌ててオフィスにある予備のオスカー像をとってこさせた。これ以降、授賞式会場に予備の像が備えられるようになったという。

フレデリック・マーチは次のような受賞スピーチをした
「偶然にも今年、私たち夫婦は養子をとりました。ピアリー夫婦も養子をとりました。
そんなわれわれがここで、今年の最優秀男優賞を一緒にもらっているのです」

この年の男優賞のノミネートは3人。「近衛兵」のアルフレッド・ラントだけが落選。彼の妻のリン・ フォンテンも女優賞にノミネートされていたがこちらも落選。ラントにとっては最悪の夜だったでしょう。

★ 特別賞は"ミッキー・マウスの創設"によりウォルト・ディズニーが受賞した。
ミッキー・マウスは短編『蒸気船ウィリー(Steamboat Willie)」(1928)でスクリーン・デビューしている。ウォルト・ディズニーは受賞スピーチで「このオスカーを手にできてうれしい」と語った。アカデミー賞の黄金像をオスカーと呼ぶ風習はすでに広まりつつあったが、このスピーチによりオスカーという呼称は完全に定着したと言われている。


第5回(1931〜1932年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
グランド・ホテル
  「人類の戦士」
  「バッド・ガール」
  「チャンプ
  「特輯社会面」
  「君とひととき
  「上海特急
  「陽気な中尉さん

男優賞
フレデリック・マーチ 「ジキル博士とハイド氏
ウォーレス・ビアリー 「チャンプ」  
  アルフレッド・ラント 「近衛兵」

女優賞
ヘレン・ヘイズ 「マデロンの悲劇」
  マリー・ドレスラー 「愛に叛く者」
  リン・ フォンテン 「近衛兵」

監督賞
フランク・ボーゼージ 「バッド・ガール」
  キング・ヴィダー 「チャンプ」
  ジョセフ・フォン・スタンバーグ 「上海特急」

脚本賞

<脚色>
「バッド・ガール」
  「人類の戦士」
  「ジキル博士とハイド氏」

<原案>
「チャンプ」
  「歓呼の涯」
  「都会の世紀末」
  「栄光のハリウッド」

撮影賞
「上海特急」
  「人類の戦士」
  「ジキル博士とハイド氏」

室内装置賞
「大西洋横断」
  「人類の戦士」
  「自由を我等に

録音賞
パラマウント撮影所サウンド部

短編喜劇賞
「ローレル/ハーディの音楽箱」
  「THE LOUD MOUTH 」
  「STOUT HEARTS AND WILLING HANDS」

短編実写賞
「闘う魚族」
  「SCREEN SOUVENIRS」
  「空中曲芸」

短編アニメ賞
「森の朝(花と木)」
  「ミッキーの子沢山」
  「ネズ猫合戦の巻」

特別賞
ウォルト・ディズニー

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2009.01.04 Sunday | 21:07 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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2018.11.21 Wednesday | 21:07 | - | - | - |

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