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第3回(1929〜1930年)アカデミー賞

第3回(1929〜1930年)アカデミー賞

第3回アカデミー賞作品賞西部戦線異状なし第3回アカデミー賞trivia
〜反戦映画『西部戦線異状なし』が作品賞〜

★ この年の授賞式は1930年11月30日。前回の授賞式が1930年4月30日だったため、1930年には2度、アカデミー賞授賞式が行われたことになる。受賞対象作品はこれまでとおり前々年の8月1日から前年の7月末日までなのだが第1回、第2回のように4月、5月に発表していると作品によっては2年近くインターバルがあくことになり、鮮度が落ちるというのが理由。この年以降、公開期間終了後、4ヶ月以内に授賞式が行われることがならわしとなっている。なお、授賞式が早められたのは大恐慌の影響で観客動員数が落ち始めていたため、映画の華やかさをアピールする狙いがあったとも言われている。

★ 第1回、第2回は中央選定委員会の数人の審査員によって受賞者が決定されていたが、それでは意気があがらないこと、公平さが保てないことなど(前年のメアリー・ピックフォードの女優賞受賞の影響強し?)を理由に第3回よりアカデミー賞会員全員が投票できるように改正されている

★ 第1回、第2回はアカデミー賞会長が賞を手渡していたが、第3回より監督賞にジョン・クロムウェル、俳優賞にローレンス・グラントなど7人のプレゼンターが登場した。

★ 第1次世界大戦をドイツ側から描いた反戦映画『西部戦線異状なし』が作品賞。第1回でコメディ監督賞を受賞済みのルイス・マイルストンも監督賞を受賞し、作品・監督賞を同時受賞した初のケースとなった。『西部戦線異状なし』はアメリカで興行的には大成功をおさめ、1939年短縮バージョンによるリバイバル公開もヒットした。一方、戦争の実態をなまなましく描いたことや戦争批判の台詞などが世界中で物議を醸し、日本では大幅にカットされたヴァージョンが公開。ドイツではヒトラーが政権を握ってから公開禁止となっている。

★ 映画ファンは「GALBO TALK!(ガルボ、しゃべる!)」という宣伝文句で話題となったスウェーデン出身『アンナ・クリスティ』のグレタ・ガルボの受賞を期待したが、女優賞はノーマ・シアラーに。MGM重役アーヴィング・G・タルバーグ夫人ゆえ"ハリウッドのファースト・レディ"と呼ばれた大スターである。彼女のひとつ違いの兄、ダグラス・シアラーも新設された録音賞を受賞。兄姉そろっての受賞となった。

一方男優賞は"トーキー映画最初の紳士"と呼ばれたロンドンの舞台俳優ジョージ・アーリス。アイリスは19世紀初頭のイギリスの政治家、小説家であったベンジャミン・ディズレーリを演じ見事オスカーを受賞。

・ハリウッドのイギリス・コンプレックス。
・でも(アメリカの映画賞ゆえ)外国人は不利。
・実在の人物を演じるとオスカーを受賞しやすい

今も横たわるアカデミー賞受賞傾向が全員投票となったこの回からすでに表れているところが面白い。

★ キネトスコープを発明したトーマス・エジソンと、ロールフィルムを発明したジョージ・イーストマンがアカデミー名誉会員と認定された。


第3回(1929〜1930年)アカデミー賞ノミネート一覧

 マークは受賞作品。リンクは当サイト記事もしくはamazon

作品賞
西部戦線異状なし
  「ビッグ・ハウス」
  「Disraeli」
  「結婚草紙」
  「ラヴ・パレード

男優賞
ジョージ・アーリス 「Disraeli」
  ジョージ・アーリス 「The Green Goddess」
  ウォーレス・ビアリー 「ビッグ・ハウス」
  モーリス・シュヴァリエ 「ラヴ・パレード」
  モーリス・シュヴァリエ 「チゥインガム行進曲」
  ロナルド・コールマン 「ブルドッグ・ドラモンド」
  ロナルド・コールマン 「曳かれ行く男」
  ローレンス・ティベット 「悪漢の歌」

女優賞
ノーマ・シアラー  「結婚草紙」
  ナンシー・キャロル 「悪魔の日曜日」
  ルース・チャタートン 「サラアとその子」
  グレタ・ガルボ 「アンナ・クリスティ
  グレタ・ガルボ 「ロマンス」
  グロリア・スワンソン 「トレスパサア」
  ノーマ・シアラー 「Their Owm Desire」

監督賞
ルイス・マイルストン 「西部戦線異状なし」
  クラレンス・ブラウン 「アンナ・クリスティ」
  クラレンス・ブラウン 「ロマンス」
  ロバート・Z・レオナード 「結婚草紙」
  エルンスト・ルビッチ 「ラヴ・パレード」
  キング・ヴィダー 「ハレルヤ

脚本賞
「ビッグ・ハウス」
  「西部戦線異状なし」
  「DISRAELI」
  「結婚草紙」
  「命を賭ける男」

撮影賞
「バード少将南極探険」
「西部戦線異状なし」
「アンナ・クリスティ」
地獄の天使
「ラヴ・パレード」

室内装置賞
「キング・オブ・ジャズ」
「ブルドッグ・ドラモンド」
「ラヴ・パレード」
「放浪の王者」
「恋の花園」

録音賞
「ビッグ・ハウス」
「Case of Sergent Grisha」
「ラヴ・パレード」
「怪紳士」
「Song of the Flame」

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2009.01.03 Saturday | 20:39 | アカデミー賞の軌跡 | comments(0) | - |

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2020.09.28 Monday | 20:39 | - | - | - |

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