映画のメモ帳+α

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パラサイト 半地下の家族

パラサイト 半地下の家族 (2019 韓国)

パラサイト 半地下の家族(2019)原題   기생충 (寄生虫)
英題   PARASITE
監督   ポン・ジュノ
脚本   ポン・ジュノ ハン・チンウォン
撮影   ホン・ギョンピョ
音楽   チョン・ジェイル
出演   ソン・ガンホ イ・ソンギュン チョ・ヨジョン
     チェ・ウシク パク・ソダム イ・ジョンウン チョン・ジソ
     チョン・ヒョンジュン チャン・ヘジン パク・ソジュン

第92回(2019年)アカデミー賞作品、監督、オリジナル脚本、国際長編映画賞受賞。美術、編集賞ノミネート。第72回(2019)カンヌ国際映画祭パルムドール



失業中の父親キムの家族が暮らしているのは半地下の薄暗いアパート。息子ギウが友人の大学生からIT企業社長宅の家庭教師を引き継いだことをきっかけに"ヤングでシンプル"な妻をだまし、美術の家庭教師、運転手、家政婦としてキム家全員がこの裕福家庭に紛れ込んでいくが"匂い"は消せなかった。キム一家の写真をとったスマホをめぐって皆がなだれこむ場面の俯瞰的ショットが何とも言えず哀しい。裕福な家庭を悪者に描いていないところがミソ。格差社会を超えた人間本来の哀しさ、情念があぶり出される。裕福だろうと貧困だろうと人生は計画どおりに動かない。人生において計画をたてることは絶望への道でもあり明日を生きる力でもあるのか。
☆☆☆☆★
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 ポン・ジュノは日本でも人気の高い監督。個人的には『殺人の追憶』(2003)、『グエムル −漢江の怪物−』(2006)、『母なる証明』(2009)の3本しかみていないが、"重い題材を隠れ蓑にして娯楽映画チックなつくりをする人"という印象が強かった。名作の誉れ高い『殺人の追憶』は実話を題材とした物語だが脚色の仕方が気に入らず。『母なる証明』のラストは"何?このわざとらしいタコ踊り"としか...(失礼)。才能あふれる監督であることは確かだけど個人的に苦手でその後の作品はみてない。(よって本サイトでポン・ジュノ監督作品をとりあげるのはこれが初めて。信者が結構多そうな監督なので下手に悪口書くとメンドクサイし)

ハリウッド進出も"あ、やっぱりそういう趣向なのか"と思った程度。本作『パラサイト 半地下の家族』もたとえカンヌでパルムドールとろうが、その後の映画賞でも大健闘しアカデミー作品賞ノミネートが確実視されていようが正直いってあまり期待していなかった。自分には合わないだろうと...。ですが本作にはとうとうやられました。今までみたポン・ジュノ作品は"重いテーマからだんだん娯楽映画チックな展開に変化するのが鼻につく"感じだったが、本作はその逆で前半はブラックユーモアあふれる軽妙なつくり。だんだんテーマが重くなるが、ユーモアとか、格差社会を描いた社会派映画とか、サスペンスとか、アクションとか芸術性とか情念とかそういったものをすべてぶち込んだうえで一気に超越してしまった感。一面的なジャンル映画的見方が一切成り立たない作品。すごいな、これホント。
2020.01.11 Saturday | 01:33 | 映画300字レビュー | comments(0) | - |

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2020.04.21 Tuesday | 01:33 | - | - | - |

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