映画のメモ帳+α

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アイリッシュマン

アイリッシュマン (2019 アメリカ)

アイリッシュマン(2019)原題   THE IRISHMAN
監督   マーティン・スコセッシ
原作   チャールズ・ブラント
脚色   スティーヴン・ザイリアン
撮影   ロドリゴ・プリエト
音楽   ロビー・ロバートソン
出演   ロバート・デ・ニーロ アル・パチーノ ジョー・ペシ レイ・ロマノ
     ボビー・カナヴェイル アンナ・パキン スティーヴン・グレアム ハーヴェイ・カイテル
     ステファニー・カーツバ キャスリン・ナルドゥッチ ウェルカー・ホワイト
     ジェシー・プレモンス ジャック・ヒューストン ドメニク・ランバルドッツィ ポール・ハーマン
     ルイス・キャンセルミ ゲイリー・バサラバ マリン・アイルランド ダーシャ・ポランコ

(Netflix 一部劇場公開あり)

第92回(2019年)アカデミー賞作品、監督、助演男優(アル・パチーノ、ジョー・ペシ )、脚色、撮影、美術、編集、衣装デザイン、視覚効果賞ノミネート



アイルランド系アメリカ人、フランクは商品を横流ししたことをきっかけにマフィアのボス、ラッセル・ブファリーノを紹介され、殺人を含む仕事をラッセルのために引き受けるようになる。ラッセルを通して全米トラック運転手組合長のジミー・ホッファと知り合うが、短気なホッファにだんだん手を焼き始める。実在の殺し屋フランク・シーランを通して戦後の米裏社会を描いた物語。ラッセルがフランクに"限界"を告げる場面の静かな圧迫感。信頼と裏切りは紙一重。自分の身に危険が及ぶ可能性があれば、たとえ信頼関係がある相手であっても闇に葬る。そんな裏社会の過酷さをじっくりあぶりだす。部屋のドアを少しあけて眠るのは不安、信頼、孤独…。
☆☆☆☆
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 ジョー・ペシへの出演交渉は意外にも難航し、"自分はもう引退したから"と50回は断ったという。ジョー・ペシは一見柔和だが実は怖いラッセル・ブファリーノを見事に演じ切り、2度めのオスカーも十分狙える演技。(現時点では『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピットのほうが優勢のようですが、あれは演技というより役がよかっただけでね...。受賞歴が邪魔をしているといえばそれまでですが、本作のジョー・ペシやアル・パチーノにブラピが勝つってアリ?)

 インタビュー映像で面白かったこと。ジョー・ぺシが"アル・パチーノが自分に対して怒る場面がなければいいのに"と願っていたという。本来の脚本にはそういう場面はなかったが、パチーノがアドリブで1回入れてしまった。また、アル・パチーノは意外にも?スコセッシ作品初出演。初撮影はパチーノ演じるジミー・ホッファが家族とともにケネディ大統領の姿をTVでみたあと、憤慨して椅子から立ち上がる場面。スコセッシはパチーノの演技に満足していたが、スタッフから"この場面は49歳という設定です。パチーノが椅子から立ち上がるのが遅すぎる"と指摘され、初日で気まずかったが、スコセッシはしぶしぶパチーノにそのことを告げた。

 実際のジミー・ホッファは1975年以降、失踪したことになっている。

 本作は通常どおり劇場公開を前提に製作されたが、3人の老俳優の顔をCGで若返らせるなどで製作費が高騰したため、スポンサーが降りパラマウントが映画製作を中止してしまった。そのため、製作費を快く出してくれたNetflixでの公開で落ち着いた。(一部劇場公開あり)。Netflix公開後、1週間で2600万人が視聴したと言われている。ただし、最後まで見た人(ぶっ通しでという意味でしょうね)は20%いないというデータがあるという。スコセッシは"スマホで観ないで、途中でやめないで"と訴えているらしいけど、上映時間3時間29分。劇場以外の手段でぶっ通しはキツイです。2019年度アカデミー賞にからむ可能性のあるNetflix作品を5本連続で紹介しましたが、どれもハイクオリティ。なぜこれが劇場で...?と思うものばかりです。かつてのワインスタイン・カンパニーを凌駕しそうな強さ。作品賞候補が全部Netflixということも将来起こりうるかも!Netflix問題は当分議論され続けそうです。(ちなみに筆者はNetflix肯定派。ちなみに本作はPCで休みをはさみながらみました(^^;映画の見方としてはよろしくないことは百も承知。特に映画では感情、感覚の流れはきわめて重要で、休みながらみてしまうと流れをいったん遮断してしまうのでね。でも途中で疑問点が出てくればその場で遡って見れるというメリットもあります)

 作品『アイリッシュマン』もアカデミー作品賞の有力候補となりそうだけど、昨年の『ROMA/ローマ』同様、Netflix配給であることがどう影響するか?(『ROMA/ローマ』が『グリーンブック』に負けるなんて悪い冗談ヨ)。また、スコセッシは「マーベル作品は映画ではない」と一部のアカデミー会員の反感を買いそうなことを発言しているし...。スコセッシが最終的に言いたいことは、マーベルへの批判というよりはマーベルなどのヒーロー映画が映画館を占拠することで良質な映画が映画館で上映されにくくなる、言い換えれば大部分の観客にとって"映画館にいくことがテーマパークへ遊びに行く"と同じ感覚になってしまうことへの恐れだと思われる。これについては来年の"アカデミー賞の軌跡"記事で詳しく?述べたいと思います。ところでスコセッシさん、SWの最新作観ました?マーベルじゃないけど、あれはまさしく映画というよりテーマ....(以下省略)。
2019.12.28 Saturday | 01:18 | 映画300字レビュー | comments(0) | - |

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2020.01.20 Monday | 01:18 | - | - | - |

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