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ROMA/ローマ

ROMA/ローマ (2018 メキシコ)

ROMA ローマ(2018)原題   ROMA
監督   アルフォンソ・キュアロン
脚本   アルフォンソ・キュアロン
撮影   アルフォンソ・キュアロン
出演   ヤリッツァ・アパリシオ マリーナ・デ・タビラ マルコ・グラフ
     ダニエラ・デメサ カルロス・ペラルタ ディエゴ・コルティナ・アウトレイ

(Netflix配信)

第91回(2018年)アカデミー賞監督、撮影、外国語映画賞受賞。作品、、主演女優(ヤリッツァ・アパリシオ)、助演女優(マリーナ・デ・タビラ)、脚本、美術、録音、音響編集賞ノミネート。第75回(2018年)ヴェネチア国際映画祭金獅子賞。



1970年、メキシコシティ近郊のコロニア・ローマで医者アントニオ家でクレオは家政婦として働いていた。アントニオと妻ソフィアの関係がよくないことに気づく一方、自身もボーイフレンド、フェルミンの子を妊娠してしまい...。物語の90%はアルフォンソ・キュアロン監督の記憶に基づくもの。モノクロ映像と自然光がくりなす映像で感情をにじませる実にオーソドックスな傑作。妻ソフィアが酔っぱらって「私たちはひとり。何と言われようと私たち女性は孤独」とクレオに語る場面は怖い。そのソフィアも基本的には善人で、同じ痛みをかかえるクレオに理解を示す。ハッピーエンドではないが、女性の強さを感じさせるつくりで余韻はおだやか。
☆☆☆☆
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 『ROMA/ローマ』は劇場公開を前提としないNetflixオリジナル作品として製作された。Netflix配信開始の2週間前の2018年12月14日アカデミー賞候補資格を得るため、ロサンゼルス、ニューヨークなどで劇場公開。Netflixは興行収入を公表していないが、外国語映画としては記録的なヒットと言われている。劇場公開に重きをおかず、Netflix配信にふみきったのは"非英語作品は興行的に厳しいが、できる限り世界中の多くの観客に届けるための最良の方法を模索した結果"だという。

日本では東京国際映画祭で上映されたのみ。カンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品予定だったが、カンヌが2018年よりフランスでの劇場公開をエントリー条件に加えたため、Netflix側が撤退した。(フランスでは劇場公開後、3年間はストーリーミング配信禁止と法律で定められている)

 主演はオーデション3000人の中から選ばれたメキシコ先住民族ミシュテカ出身の幼稚園教諭ヤリッツァ・アパリシオ。彼女はアルフォンソ・キュアロン監督の名前すら知らず、演技ははじめて。彼女が演じたクレオはキュアロンの子供時代の家政婦リボ・ロドリゲスがモデルとなっている。リボはこの映画を観て号泣したという。母親役マリーナ・デ・タビラはプロの女優だが、彼女はオーデション7回目にしてはじめて本作が同郷メキシコのオスカー受賞監督アルフォンソ・キュアロンということを知らされた。

 後半の学生暴動は1971年に起きたコーパス・クリスティの虐殺(血の木曜日事件)。
Corpus Christi massacre

 夫アントニオが"研究のための出張"と称して3週間くらい留守にする。それを見送る妻。不協和音のようなマーチングバンドが通り過ぎる。妻はそれが不倫旅行だと感づいており、そのあと家政婦クレオに「犬のふんくらい掃除しなさい」と家政婦クレオに八つ当たり。そのあと、犬のふんをもくもくとかたずけるクレオ。それを眺める犬。

クレオは恋人フェルミンと映画を見ていて、クレオはフェルミンに妊娠を告げる。フェルミンは「いいことだろ」と言い捨てた後、映画はラスト寸前にもかかわらず、トイレに立ったまま戻ってこない。ひとりで映画のエンディングを見守るクレオ。映画館をあとにしても彼の姿は見えず、雑踏にひとり取り残される女。ラスト、子供を助けるため、泳げないにもかかわらず海に入るクレオ。水が流れるだけの映像、酒場でコップが割れる映像、飛行機の音、クレオがフェルミンに再会するも罵倒され、フェルミンが乗ったジープの後の砂ぼこり、言葉による説明ではなく、映像でさりげなく感情をにじませる映画的描写に溢れている!ところでフェルミンがで武術に励む場面にびっくり。"フ×チン"場面の長いこと!日本人はフ×チンで"ありがとうございます"なんていいません(笑)。
2019.02.11 Monday | 00:40 | 映画300字レビュー | comments(0) | - |

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2019.10.20 Sunday | 00:40 | - | - | - |

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