映画のメモ帳+α

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デトロイト

デトロイト (2017 アメリカ)

デトロイト(2017)原題   DETROIT
監督   キャスリン・ビグロー
脚本   マーク・ボール
撮影   バリー・アクロイド
音楽   ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演   ジョン・ボイエガ ウィル・ポールター アルジー・スミス
     ジェイソン・ミッチェル ジャック・レイナー ベン・オトゥール
     オースティン・エベール ジェイコブ・ラティモア ハンナ・マリー
     ケイトリン・デヴァー ネイサン・デイヴィス・Jr ペイトン・アレックス・スミス
     マルコム・デヴィッド・ケリー ジョン・クラシンスキー アンソニー・マッキー



1967年7月、デトロイト騒動の最中に起こったアルジェ・モーテル事件に焦点をあてた作品。モーテルで宿泊客のひとりがいたずらでレース用の空砲を鳴らした。その銃声を警察に向けた発砲と思い込み、デトロイト警察、ミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊が捜索を開始する。銃を発見できぬいらだちから警察官たちは宿泊客8人に自白しなければ殺すと脅しをかける。やがて実際に殺人が起こってしまい...。40分に及ぶ自白強要場面は迫力あるが、実在のザ・ドラマティックス、ラリー・リードのエピソードに時間を割きすぎて全体的に冗長となる。かつ後半の裁判場面以降が駆け足気味で進むため余韻が薄れてしまっているのが残念。
☆☆☆★★
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Algiers Motel Incident, 1967, the accused police officers. Archive film 94943


 あまり知られていないアルジェ・モーテル事件にスポットをあてたのは『ハート・ロッカー』(2008)、『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)のキャスリン・ビグロー&マーク・ボールならでは!自白強要場面はねっとりとした迫力あるも、微妙なミスキャスト、後半の演出の薄さにより前2作に比べ見劣りがする。キャスティングに一部違和感あり。ジョン・ボイエガの演技は悪くないが、どうしても"スターウォーズ"の影がちらつき、物語に集中できない。あと、実質的主役であるラリーを演じたアルジー・スミス、もう少し魅力的な俳優が使えなかったのかな。歌もあまり旨くない...というか心に響かない歌声。ザ・ドラマティックス、ラリー・リードのエピソードは焦点をぼかす効果しかもたらしておらず、音楽が効果的に使われているとはいいがたい。キャスリン・ビグロー&マーク・ボールは音楽苦手?中立的立場にいた警備員ディスミュークスや事件の"主犯"である警察官クラウスに容疑がかかるところはサスペンスがあってよいが、裁判場面以降、描写が薄いため、終わりが近づくにつれ重みが薄れ消え細り、しまいにはフィクションをみたような印象に変わってしまう。前半長すぎ、後半薄すぎ。ややバランスの悪い作品。
2018.01.30 Tuesday | 01:37 | 映画300字レビュー | comments(0) | - |

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2024.03.19 Tuesday | 01:37 | - | - | - |

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